シン・仮面ライダーのレビュー・感想・評価
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ニワカだけど楽しめました
仮面ライダーの知識はほぼ皆無のニワカですけど、庵野さんの作品なので観に行きました。
そんなレベルなので過去作との対比だとかあのシーンはあの場面のオマージュだ、みたいなことについては全くわかりません。最後にドヤァって感じでタチバナとタキと名乗る場面とか、後で元ネタを知って、最初から知ってたら最後の最後になるほどーー!!ってなったんだろうなとも思ったんですが、観てる時は誰?って感じでした。その点に限らず多分、過去作等の知識があればかなり楽しめるんじゃないかと思います。シン・ウルトラマンもそんな感じでしたし。
とりあえず
・ 怪人の造形がスタイリッシュでカッコいい
・ 血が出ることで怪人も戦闘員も生きているというのが伝わりやすい上に、後半のライダーのピンチでの吐血が映える
・ ライダーの変身シーンがめちゃくちゃカッコいい
・ 装備とかヘルメットの解釈がなんかいい感じにカッコいい
・ 群生相バッタオーグとの戦闘がめちゃくちゃアツい
・ ラスボスが仮面ライダー0号を名乗るのがアツい
・ 浜辺美波が全編を通してシビれるくらいカッコいい
とまあ、割と頭空っぽで観ても楽しい映画でした。2時間あっという間でしたよ。
ただ、流石に頭空っぽで観てるとちょっとよくわからなかった部分も幾つかあってその辺もう少しきちんと説明して欲しかったなとは思いました。一部の背景は漫画の外伝で説明されている様ですが、映画の世界をより深める為ならともかく、それを読んでいないと映画が理解できない、つまり映画が単体で完結していないというのは少し如何なものかと思いました。そういう映画は、最近割と多くなってきたので殊更このシン・仮面ライダーに限った話ではありませんが。
・ ショッカーの目的がよくわからない
・ 「組織」としてのショッカーが見えない
・ ショッカーの「悪」がわからない(なんで倒さなきゃいけないの?)
・ イチローって結局なんなの?
・ ロボット刑事Kって仮面ライダーと何の関係があるの?あと、正義の味方じゃなかったの?なんでショッカーの一員?
・ ボスを倒したのにその後の怪人はなんで出てきたの?ショッカーは壊滅してないってこと?
という割とショッカー絡みの根幹的な部分がボヤケてる感じがして終わった後すこしモヤモヤしました。敵がボヤけているせいでライダーが戦う正当性も見えにくく、感情移入しにくくなっている様に思います。
その他にも色々細かい疑問はあるんですけど、まあ、そういうもんだと飲み込みました。
CGが場面によって安っぽく見えたのですが、群生相バッタオーグとの戦闘シーンとかほぼほぼCGの様に見えるのに安っぽさもなく、そう考えると場面によって意図的にクオリティを落としてるのかなとも思ったりしましたが実際のところはどうなんでしょうか。
じわじわ来る良作。仮面ライダーの魅力を再確認するこだわりの一作だが…CGはちょっと
原作仮面ライダーは未視聴世代です
しかしながら演出の方向性のしっかりした良作
ライダーキックなどのアクション、原作オマージュであろう後ろ髪が出ている変身後シルエットなど、過去の思い出を現代的な美しさに置き換えるアプローチは単純に素晴らしいと思う。逆にこの点を感じ取れない人は、評価は低いのではないかと思う。
俺の好きなものはこれなんだよという、まっすぐな映像が多かったと思う。
登場人物の掘り下げが甘いといわれるが、すべて見終わってから振り返ると、個々の怪人はあくまで仮面ライダー側の引き立て役であり、あくまで”ヒロイン”と”仮面ライダーの継承”のお話なんだということが分かる。
そういう意味では、1回目で分かりにくいというのは仕方がないかなと思う。
大体マーベルとか大衆映画は、悪の親玉がいて、そいつを倒せば大団円という構成が多いわけだが、そういう構成が多いのは初見の人にも間違った見方をされないようにするからなんだなと。
この作品はその点の損をしている。
また、割と看過できないのでが、単純な3DCGのクオリティの低さ。
映画でやる以上は、マーベル作品あたりと見比べてしまうのがお客として当然なのではと思うが、一言でいうとショボい。
制作費の問題かもしれないし、演出・あるいは経験値不足だと思う。
アニメ的な戦闘シーン(後期ドラゴンボール的なやつ)は、アニメライクなストップモーションを使ったりと工夫していたが、正直実写でやる作画としては厳しかったのではと思う。
全体としては、見て良かったと思う。
風を受けないと変身できないという、現代ヒーローには久しく見なくなったクソ設定…もとい欠陥機能も大まじめにやることに意味がある。
風を受けるだけで観客に期待感を与えられるのだから便利というかなんというかw
こういうのでいいんだよ、を地で行った感じ
仮面ライダーの原点をまた再確認しよう、と観客に思わせてくれる良い映画だった。
懐かしい気持ちになりました
小さい頃、平成生まれなので昭和ライダーのことはあまり良く知りませんが、再放送で仮面ライダー1号をたまに見ていました。
話の内容は遠い記憶となって思い出すことができませんが、仮面ライダーの曲だけはずっと耳に残っているのでとても懐かしい気持ちになりました。
友人がSNSで面白かったと発信していたのと、仕事が落ち着いたので久しぶりに映画館へ足を運びこの作品を鑑賞しました。
最初の戦闘シーンでの血飛沫に少し驚きましたが、楽しく最後まで見ることができました。
(小さい子供には見せることが出来ませんが…)
戦闘シーンは効果音があるけど、それ以外は全くと言っていいほど音楽がなくずっと静かなシーンの連続でした。
でもそれも気にならない位、役者さんの演技が良かったです。
最後はちょっと悲しくなりましたが、まとまりがあって終わり方はとても良かったです。
ただ戦闘時のキィーン!という効果音がモスラの鳴き声に聞こえてめちゃくちゃ気になりました。
意外と仮面ライダー見た事ない人が楽しめる映画かも?
賛否がハッキリ分かれているみたいですが、私は『大絶賛』でした。(二回鑑賞とドキュメンタリー視聴済み)
幼少期にVHSとブラウン管テレビで毎日のように観ていた『仮面ライダー』
仮面ライダーリテラシーに関しては、昭和から、平成1期までは全部観ていて、『THE 仮面ライダー展』に遊びに行くぐらいの仮面ライダーファンです笑笑
庵野作品リテラシーに関してはエヴァンゲリオンは未視聴でシンゴジ、シンウルのみの視聴と言った感じでそこまで庵野監督のファンではないです。
シンゴジは大好きではないですが、楽しめた作品で、シンウルは正直乗り切れなかったと言った感想だったので、今回の『シン・仮面ライダー』は期待と不安が混ざった複雑な感情で観にいきました。
ですが、いざ始まるとそんな不安は吹き飛ばされて2時間ずっとスクリーンに釘付けで、ガッチリ心を掴まれました!
仮面ライダーは大好きなので散りばめられたオマージュや裏設定などなど、色々とうんちくを語りたくなる所ですが、ぶっちゃけ『カッコいい仮面ライダー』と『面白い映画』が観れたので大満足です。
とあるYouTuberが「映画上映を待っていたらサイクロン号に乗った庵野秀明に轢き逃げされて、呆然としてると気がついたら映画が終わっていた...」なんて言っていましたがまさにそんな感じでしたね笑笑
映画の中身の話をすると、映像表現やアクションは「とにかく、カッコよくて面白いものを見せてやろう!」っていうエネルギーがありましたね。
とにかく、ライダーもオーグもみんなめっちゃカッコよかった!
ドキュメンタリーを見るとアクションを撮るのにかなり頭を抱えていたようでしたが、実際の映画では、各オーグ戦それぞれで違うカッコいい戦闘表現に挑戦しているように見えて、かなり楽しかったですね。
個人的にはクモオーグとの生々しい肉弾戦とハチオーグ戦の虫同士のスピード感ある戦いが好きでした。
人物描写に関しては、初見だと若干キャラクターの動機や感情が分かりにくい部分もありましたが、2回目で台詞や行動から読み解き、想像しながら観るとかなり綿密に設定が組まれているんだなと理解できました。
それに加えて、役者の方々の演技が皆素晴らしかったので、キャラクターに説得力がありましたね。
見た目や性格もTV版とは違うのに、「本郷猛だ!」「一文字隼人だ!」って思う事ができたのは仮面ライダーファンとしては嬉しかったですね!
脚本に関しては、2時間でかなり話が詰め込まれてるので、所々観客の想像力に委ねられてる感がありましたが、結構スッキリしていてシンプルに面白かったです。
基本シリアスで暗いトーンですが、要所でシュールで笑えるシーンもあって結構テンポが良かったです。
初見の時は結構爆笑したシーンもありました笑笑
なんか、ざっくりとした箇条書きみたいな感想になってしまいましたが、総括すると、ぱっと見でも面白い映画で、掘り下げていくとより面白い映画でした。
仮面ライダーを全く見た事がない人も楽しめる映画なんじゃないかなと思います。
むしろ、仮面ライダー見た事ない人の方がフラットに観れて楽しみやすいかもしれませんね。
CGがチープだとか、人類補完計画と同じじゃんとか、アクションが見づらいとか、庵野秀明がパワハラだとか、批評家気取りで偉そうに批判してる人が多く見受けられますが、一回そこは無視して是非劇場に足を運んで欲しいですね^_^
間違いなく『シン・仮面ライダー』は面白い映画なので♫
きっと『心スッキリ』すると思いますよ♫
頭から離れない
血のりバリバリ特撮みたいでまた漫画の原作も入っていて、テレビ版のカンフーアクションだらけではないので、不満に思う人もいるかな
演出が良いので印象が強く、洗脳要所があり、映画を作るのが上手い
最後の綺麗な海の場所はどこなんでしょう?
映画館の音でセリフがはっきりしている、迫力も増して映画って音も重量だなと
この映画も、テレビも小さい音だとつまらない映画になるね
映画館でみた方がいいよ、ネット配信になると評価は下がると
見るに耐えない
チープさをわざととか原作に寄せてると玄人ぶっている人にはこれでいいんだろうけれど、映画の醍醐味は時間を忘れる没入感がどれだけあるかということで、血が吹き出したり腕がもげたりする演出をしないとリアルさを表現できない力量にガッカリせずにはいられなかった。これではキャシャーンと変わらない。カメラをやたらと切り替えることでスピード感をつけているつもりだろうけどかえって見づらくしてしまっている。
どうせやるならテレビシリーズを超えるものを誰が見ても称賛出来るものを作ってもらいたいものですね。
それにしてもウルトラマンといいこの人キャスティングのセンスもないように感じました。ライダースーツデカ過ぎない?もしかしてこの人は信者向けにしか作ってないのかな?
故石森章太郎コミカライズ版の映像化作品
庵野秀明氏の「シン」シリーズのうち「シン・ゴジラ」は未鑑賞なので、「シン・ウルトラマン」との比較論になります。
「シン・ウルトラマン」が設定や物語を再構築しなければならなかったのに対し、この「シン・仮面ライダー」は、約半世紀前からの社会情勢の変遷に伴う団体(SHOCKER)や登場人物の背景事情や撮影技術の進歩による演出の変更を除き、故石森章太郎コミカライズ版の基本的な物語に殆ど手を入れず映像化させた作品との印象を持ちました。この映画のストーリーがそれなりに破綻なく成立しているのは、石森が作り出した物語のクオリティーの高さに因るものだと思います。
コミカライズ版を連載当時に読んでいた我々の世代には、「成程、そう来たか」という共感を抱く者が多いと思うのですが、そうでない方々にとっては、当時の石森の抱いていた社会感等が皮膚感覚的に合わないということなのかも知れません。この辺りがこの作品の評価が上がらない要因かと感じています。
当時小学生で近所の友人たちと「仮面ライダーごっこ」遊びをしていた直撃世代の私にとっては、非常に楽しめた映画でした。採点のマイナス1点は、例えばサイクロン号はHONDAではなくSUZUKIであって欲しかったとかいった、自身の過去の体験等から来るどうでも良いような細かな点の積み重ねです。こうした庵野秀明氏を初めとする作り手の皆さんに対する共感に基づくものですので、全ての方々と共有できるものではないと思います。
人間臭さプンプンの仮面ライダー
公開直ぐに観賞。
昨年からの予告映像で、池松ライダー(旧1号)が格好良くて。仮面からはみ出した後ろの跳ね毛が何とも印象的で。
最初に観た感想は、難解な横文字表現が多くて、内容を追っかけるのに忙しく、CG凄いなぁの感想くらいで、もう一度とは思えなかった。
今回(2度目)の観賞は、上映回数が少なくなってきたのと、某テレビ番組で特集したメイキング映像(裏側)を観て。
裏側での制作陣の苦悩等々を知った上で観ると、やはり感情移入している分、1度目とは全く違った。
最新技術の中に昭和の香りのするカットも有りで大変楽しめた。
池松、柄本の両ライダーの人間臭さ。浜辺美波の存在感。森山0号ライダーのラスボス感。
非常に面白かった。
それから当時に流れていた劇伴とエンドロールに流れる子門真人さんが唄う仮面ライダー×3曲は反則です。
最後の最後に目頭を熱くさせられるとは。不覚にもでした。
柄本2号ライダーの続編は?その時、V3(3号ライダー)の登場は⁉
兄イチローとルリ子について
緑川一家のこと、であるが
よく庵野監督のアニメで、父親に反発する娘に対して
表面には出さないが娘の事を考えているその父、という
関係がよく描かれる。
エヴァの葛城ミサトとか、ふしぎの海のナディアのナディアとネモ船長とか。
シン仮面ライダーではルリ子と緑川博士が、その相似形かも。
そこにチョウオーグである兄イチローが居ることで
ふしぎの海のナディアの終盤のプランBの様な筋書きになっているように思える。
ナディアの敵側のネオアトランティスのモデルはshockerの様だし
そこに捕われ、皇帝として置かれ、王座の背面から生命維持装置に
繋がれて洗脳を受けている、ナディアの兄の立場と構図は
かなりイチローと近い。
けれどナディアと、シン仮面ライダーでは展開が逆となっている。
ナディアでは、兄の皇帝は重傷を受けてから洗脳が解け
またナディアの洗脳を解こうとして絶命する。
シン仮面ライダーでは、兄の洗脳を解く望みを本郷に託してルリ子は
先に命を落として、イチローは
洗脳解除プログラムをライダー1号のマスクを介して
受取り、正気に戻る。
親子の過酷な運命に巻き込まれる主人公
という点ではナディアのジャンも本郷も似ているので
シン仮面ライダーの結末は、
ふしぎの海のナディアの別プラン、多少ほろ苦くしたもの
なのだ、と私は受け止める。
これが令和の「本郷猛」なのか
結果としては、今作は好きである。しかし、それは私がある程度「仮面ライダー」への愛や知識がある方だからなのかなと思う。
様々なレビューを拝見したが、印象に残ったのは冒頭の展開が急すぎて置いてけぼりにされたという意見だ。
恐らく庵野秀明は、改造人間になった経緯よりも本郷猛という悲しい過去を持つ寂しい男が仮面ライダーとして生きる葛藤や苦悩に重点を置きたかったのであろう。
その代償として、仮面ライダー初心者にとっては理解し難い導入となってしまったのだろう。
しかし、このやり方はむしろ仮面ライダーへの興味関心を促すチャンスでもあるかもしれない。
一度鑑賞した後に分からなかった箇所を調べて、二度目の鑑賞をしたくなる映画ではあると思う。
とりあえず第一に思ったことは、今作は庵野秀明の自慰的作品になったなという印象。
もうそこらの仮面ライダー好きとはレベルの違うオタクが、「仮面ライダー」を一本の映画で描けばこうなるのも理解できる。
でも監督の脳内で湧いたものを好きにやるのが本来の「映画」なのかもしれないなと考えさせられた。観客はあくまでも脳内を覗く立場であり、好き嫌い分かれるのは当然なのだと思う。
感動した点は、ちゃんと原作への敬意や懐かしさを残しながらも、いらない古臭さを排除したところだ。
スーツの見た目はオリジナルと変わらないデザインにしながらも、昭和感を拭うためにハイテク要素をしっかり出せていて良かった。そして可能な限り仮面ライダーのモヤっとした設定を本当に現実にいたらどうなるかを想定して詳細まで考えられている点だ。
何よりも現代風で現実的であると思ったのが、池松さん演じる本郷猛だ。
藤岡弘さん演じる本郷猛は見た目や声、所作までもが男、いや漢なのだ。言い換えれば生粋のヒーローなのである。
今作では一般男性が過去の辛くて後悔の残る経験から強い正義感を抱き、世のため人のために少しでも強くなろうとする「弱さ」が垣間見れた。これが令和の「本郷猛」なのだと思うとこれはこれで良いと思える。
今まで褒める内容だが、もちろん気に入らない箇所もある。
1. 戦闘シーンで何が起きているのか分かりにくい所が多い
2. マスク越しに喋るシーンでリアルさを出しすぎて逆にセリフが聞き取りにくい (BGMのボリュームを抑えるか、そこは普通に音声を後から付けてもいいと思った)
3. ショッカーライダーとの戦闘が全部CGということにより、チープさが出てしまった (ドキュメントでCGに全て差し替えたのを知り、これに関してはやりすぎというか深く考えすぎた結果だと思った)
4. 一個大きいサプライズを用意すれば十分なのに、細かいサプライズから予想外すぎるサプライズが多々ありすぎて、軸がぶれているように感じてしまった
まあでも俳優陣や製作陣のタフさには頭が上がらない。こんな重圧のかかる中で最後までやり遂げたのはプロだからこそできたと思う。観て損することはない日本映画の一つだと思います。
続編をやればこの一作目がもっと輝く可能性もあると思います。また、ドラマ形式で配信するのもより深く掘り下げられて庵野秀明にはぴったしだと思う。
星5をつける人は心優しきショッカーである
何が新かと言われれば演出が斬新なのだろう。
会話をはじめ基本的に茶番劇であるが、それを楽しむ作品のようである。
良い点
・様々な演出
・結末
・曲
悪い点
・見心地が良いわけでもない流血演出がややくどい。
・股間
・一部の敵ボスがしょぼすぎる。時間や予算が無かったのだろうか。
・最終戦がぐだぐだ
ブレードランナー2023
「ぼくのかんがえた めっちゃカッコいい 仮面ライダー」です。
特別に莫大な予算を与えられた大学生の学際映画、これ、いつ終わるんかな?? と思いながら視聴。
クモオーグ篇までは とても良いのですよ。
敵怪人のデザインや悪役としての格もあり(ちょっとメフィラス的でしたが)、アクションもとても良かった。
ギャグにも見えかねない、血糊ブシュー! 身体破壊どっかーん!
けれども効果音もレイアウトもとても洗練されており、懐かしくもあり、ブラッシュアップ感が凄いです。
大人の仮面ライダーです。
クモオーグの怪人としての生き様がとても良かったですね。成程、そういう動機で人間辞めたのね。ショッカー怪人は、
あくまで人間から改造された人間でしかないという、その恐怖が同居します。
敵も味方も死ぬと泡と消えるのは、とても良かったですね。
正義の味方も悪の組織も、虚構の存在でしかないですよ、というメタファにも見えます。
ところが、コウモリオーグ(こいつだけ仮面でないのは、天本英世?)篇あたりから「おやおや?」という気配が漂い始めます。
そおかあ、「キューティーハニー」だったのかあという目線で見始めます。
ギャグとシリアスが地続きクオリティで行われるため、カッコいい場面であっても、すべてが滑稽に見えてしまうのですね。
サソリオーグがその骨頂ですね。ひどいなあw ひどい仕打ちですよねww
「シン・ウルトラマン」でヒロインを背負った長澤まさみにこれをやらせるドSっぷりも含め、
監督の女性に対する恐怖と憧れという童貞オタクくさい過去と、それを突き抜けた現代性が垣間見えます。
まさに庵野秀明クロニクルです。とても良いですよね。
その後、結局、キューティーハニー、式日、旧エヴァンゲリオンで用いられたモチーフやテーマ、
ダイアログへの拘り(ガンダムと演劇)とモノローグの弱さ(ラブ&ポップ、式日)、レイアウトとデティールの抜群のよさ、
ああそうか、当時から庵野監督はパンツを脱ぎながら ちゃんと時代時代に作品を創っていて、
今もなをそれは 彼個人の作家性として、続いているのだなあと安心します。
基本に立ち返るというか、例の「帰ってきたウルトラマン」に回帰する要素と
彼がその後、傷つき、学び、成長し、超越してきた すべてがここにあると思われます。
そういう意味では、これは非常に庵野監督の個人的映画でもありますよね。
(これをウルトラマンでやらなかったのは、あまりに原作に対する立ち位置が、監督にとって別格なのでしょうね。
悪い言い方をすれば、仮面ライダーに対しては、作品性を侵し、自身の作家性(人間性)をぶっこんでも良いという判断でもあります。)
なんか、わかる気はしますね。
「改造人間」という存在は、とても中途半端な存在であり、光にも闇にも、どちらの社会にも属さない存在なのですね。
今回は完全なる機械側の存在として「k」(例のロボット刑事ですね)が存在し、常に デウスエクスマキナのように
この虚構劇を見下ろし続けています。(彼について、物語が帰結しなかった部分が、おそらく続編要素なのでしょう)
そして緑川ルリ子も、おそらく改造人間であり、レプリカント(機械人間)寄りの存在として描かれます。
この監督の悪い癖として、ヒロインに絶大な信頼と負担を掛けてしまうのですね。
これは女性に対する恐れと恐怖、そして憧れが混じった、実は「甘え」なのですが、
過去作で言えば宮村優子、サトエリ、石原さとみ、長澤まさみ、、こういった女優たちがその犠牲者として生贄に捧げられます。
しかし、描かれる女性像は、とてつもなく美しいのですね。
この女性に対する、だらしない男性目線の崇拝する神聖性は、刺さる人も多いのかと思われます。
そして本郷猛は、改造されたてほやほやの、自覚なきデッカードですね。自身がレプリカントなのか人間なのか、その狭間で揺れ動きながら
しかしヒロインに沿って、(オタクのくせに)自身が戦う覚悟を持って、変身する道を選びます。
であれば、一文字隼人が陽キャなのも必然ですね。旧ライダーと2号でのダブルライダーですから、
バディものの要素もあります。ここもとても良いです。
陽キャにバトンタッチする、或いは陽キャと対等に立てるというのも、オタクからしたら、夢のある要素です。
陽キャとも、女性とも、対等に話せるという事が、オタクにとっての到達地点であり、スタート地点なのですね。
ショッカーライダーがイナゴ的に群れたバッタだという設定もとても良いですね。
トンネルの中で暗い中でのアクションで終わってしまったのが残念なのですが、
量産型というものに対する機械的なシンクロした動きは、CGでしか不可能なのでしょうね。
実写パートがNGとなったのは、とても良く理解できます。
あの歯の並びと量産型の気持ち悪さは、劇場版の白い量産型エヴァンゲリオンそのものですね。
個人的には、ショッカー基地に乗り込むには、ぜひ、再生怪人たちによる妨害をダブルライダーで撃破していって欲しかったですね。(長澤氏も、これなら浮かばれたでしょう)
また、なぜ左脚を骨折させ、新1号にリファインさせないのか疑問で見ていましたが、
ラストでああも見事に、新1号として昇華させたのは、ああ、なるほど、、と思いましたし
(オタクと陽キャでバロムワン! 的な要素も感じましたね)
まさかいつもの(w)政府要人が、立花と滝と名乗るとは思いませんでしたね。思わず声が出ました。
画が抜群だったのに比べ、劇伴はあまりパッとしませんでしたね。効果音にしても、
最後に結局流れる「レッツゴーライダーキック」にしても、その力は絶大な反面、
果たして映画として、良い音楽だったかと問われると、疑問が残ります。ここは少し残念に思いました。
蝶オーグは、Xライダーのようなマスクと、V3を思わせる白マフラー、ダブルタイフーンでしたね。
ただちょっと、森山未來では汚すぎる気はしましたね。同じ森山でも、森山開次であって欲しかったと思います。
劇団☆新感線の舞台でも拝見しますが、森山未來の殺陣は舞踊的、舞踏的ではあるのですが、
早さだけが目について、殺陣としての説得力に欠け、また身体性についても、あまり、美しい伸びが足りないのですね。
周囲が普通の殺陣の動きであるから映えるのであって、単独の動きとしては、少し弱いと思っています。
蝶オーグの立ち回りも、とても舞踊的で面白かったのですが、同じ舞踊であれば、私は森山開次を推します。彼の殺陣が見てみたい。
ショッカーの目的も、悪の秘密結社ではなく、むしろ人類を救う目的の組織と置き換えられ、
その手法は、まあ、人類補完計画なのですね。すべての人類の魂を解放し、同一の世界へ導くというものですが
成長が見られるのは、それは心安らかな安息の極楽と捉えるのではなく、
嘘のない欲望と本音が渦巻く「地獄」と捉えるようになったのは、とても真っ当な成長を感じました。
SDGsや多様化が叫ばれていますが、具体的な方法が明示されていない以上、
こういった間違った選択をしてしまう(そして人類は個人の脳で考えると選びがち)ことを示唆しているようでもあり、
果たして、SDGsの果てに辿り着くのが、人類にとっての天国か地獄かわかりませんね。
「エヴァンゲリオン」では、その天国か地獄かわからない煉獄のような世界をを否定する根拠は、
極めてパーソナルな感情論でしかなかったのですが(それがその後2000年代の「セカイ系」への系譜となります)
今回の本郷猛は、あくまで自分のためではなく、彼女を守るためとして貫きます。
それが彼にとっての「正義」なのですね。
ですから、彼と彼女の間にはセックスはなく、あくまで強い信頼関係があるのである!(という設定ですねw)
それも最初からある設定なのではなく、徐々に互いに芽生えてゆく感情の動きと距離感が、とても良いですよね。
これは「綾波レイ」という人間性のない、象徴としての神聖な女性という存在ではなく、
レプリカントではあるものの、ちゃんと血肉の通った女性という「緑川ルリ子」という、ひとりの女性を描けていたことが、大きな成長点としてあると思います。
これはレプリカントヒロインと、人間の狭間にいる主人公が惹かれ合ってゆく、、という、非常にブレードランナー的な要素に感じました。
彼女においても葛藤があり、初期の冷静なレプリカント的な立ち振る舞いから、人間的なものが垣間見え
(それが用意周到な彼女にあるまじき「隙」となったとき、生命が絶たれる・・というのも 非常にドラマテックな変化であり、素晴らしいですね)
ルリ子が甘えたような態度を見せ始め、肉体的に寄せながら、一方、男はあくまで距離感を置く、これもまた「正義」なのですね。
うん、とても童貞くさい設定ではありますが、とても強い力を感じます。
男にとって、(古い正義かもしれませんが)この正義は、(うしろめたい感情を隠しながらも)とても信用できる正義なのですね。
今回は、頭脳明晰で運動神経抜群だが、心の中はコミュ障という、まさにオタクだった自分たちが理想とする
「外側はヒーローだが、中身は自分自身のまま」という、本作における本郷猛像となって描かれます。
この映画が面白くない、恥ずかしい、早く終わってくれと思う我々の心の中に、思い当たる節が多すぎるのですね。
だって、ここに見せられている否定しきれないカッコよさ(とそれに憧れる強い弱き心)は、
あの日々にも、いや 今この瞬間にだって、実は僕たちの心の底らへんに、いまも、いつも、どこかにあるものじゃないですか。
その心あたりや残骸があるからこそ、この映画は、見るものに居心地の悪さと、心の芯にある正義が、
大人になってしまった自分自身に跳ね返り、居心地の悪さを提供するのです。
(この世に起きている現象は、すべて自分の中の自分と価値観に起因するのですね)
「僕の考えた 一番カッコいい仮面ライダー」は今もなを、僕たちの心の中にいるのです。たぶん。。
はじめての仮面ライダー
私は仮面ライダー世代では全くない。
存在とライダーキックを知ってるくらいで、仮面ライダーを特に好きというわけではなかった。
そんなクリアな状態で観たからなのか、「仮面ライダーめちゃくちゃかっこいい!好き!」となった。
と同時に、きっと仮面ライダーのことが好きな人ほど、受け入れ難いものがあったりするのだろうとも感じた。
映像という点でも、特撮を決して古臭くせずにアレンジして現代の撮影方法とミックスさせており、とても新鮮な映像体験だった。
日本中のファンの愛と歴史を担っているヒーローだからこそ、賛否両論は避けては通れないのだろうが、
いち日本のヒーロー映画としては最高級に良かった。
帰り道、「レッツゴー仮面ライダー」を聴きながら帰った。
結局、こうして仮面ライダーを知らない世代がこのシン・仮面ライダーを通して、仮面ライダーを好きになっている。
仮面ライダー映画としては百点満点なのではないか。
ストーリーネタバレなし、感想と低評価勢に思う所。
まずとにかくキャスティングが良い。全員ハマり役。
中でもよかったのが、ルリ子、ハチオーグ、本郷、一文字、イチロー。ビジュアルの面だけじゃなく、各人の演技がすごい。
浜辺美波はおそらく初めて演じるタイプのキャラクター(ルリ子)だったと思うが、今までの「女の子」らしいキャラよりもしっくり来ており、表情の演技や声色の演技が良くて引き込まれた。今回のキャラはそこで勝負するしかないとも言えるが、それを完璧にこなし、今までの浜辺美波キャラをいい意味で覆した。今後はこういうキャラも演じてほしい。
それと地味なところかもしれないが、ガンアクションが驚くほど良かった。これも初挑戦ながらよくここまで・・・と思っていたら、エンドロールで軍事指導に田村装備開発(日本でおそらく唯一の、自衛隊や警察の特殊部隊出身者による軍事訓練・指導及びタクティカルギア開発販売企業)のメンバーが入っていて納得。
ハチオーグは各方面で人気だそうだが、あのスタイルかつ小顔というのがハチ感を強めていたし、ヤクザ的な設定(女ヤクザが片肌脱ぎで戦う任侠映画が昔あったが、それを意識しているっぽい)というのもよかった。そしてアイドルっぽい顔立ちだなと思っていたら西野七瀬・・・今までにない髪型だったこともあったが、演技が自然すぎていい意味でアイドル感がなく、最初は「誰だ?」と思ってしまったほど。
ここまで書いて思ったが、サソリオーグ含めて女性キャラのクセがすごいし演技もすごい・・・(誉め言葉)
本郷(池松壮亮)は、藤岡弘テイストを残しつつ濃度を薄くした感じでビジュアルについては断トツの1位。もちろん演技もよく「コミュ障」という設定を「上手く下手に」演じていた。この上手く下手にってのがすごく難しいと思うが、本郷のキャラクターをまさに体現していて素晴らしい。
一文字(柄本佑)もちょくちょく笑わせにくる、ひょうきんなキャラで良い。柄本佑は、過去他作品で演じていた犯罪者や弱者のキャラがとても良かったが、こういうキャラクターも似合う。
イチロー(森山未来)は体の動かし方といい、衣装といい表情といい、「気高い異質な存在」を名演。とくに幼少からダンスをしていただけあって体の動きによる演技がよく、ルリ子以上に感情を示さない分そこで強い印象を受けた。
映画全般としても良かった。個人的には、シン・シリーズで一番好きかも。星を0.5削った理由は、アクションや各オーグメントとの絡みをもっと長く観たかったから(笑)まあ映画だと尺の問題で難しいんでしょう。
叶うなら連続テレビシリーズで観たい。
そして賛否両論になっているが、「一般人にわかりやすくウケよく作ってあり、細かいところに好きな人は好きな凝った伏線を仕掛けてある」シン・ゴジラやシン・ウルトラマンと違い、「監督のこだわり」を前面に出してきていたことが影響してるかなと思う。
こだわりというのは、あえて画面を揺らしたり、暗くしたり、低画質にしたり、CGの質を低くしたりという、初期のテレビ放送版仮面ライダーに対するオマージュ。そして、シン・シリーズのつながりであえて出してるキャスト。これらを理解できていない人がやたらと偉そうに低評価を付けているイメージ。
あとは、NHKのドキュメンタリー鵜呑み。何かで見たが「ドキュメンタリーとは制作プロデューサーの感想文であり自己表現」なので、あれは一部のみ切り取っているだけ。
そもそもメディアなんてそんなものであり、他の媒体のロケ映像などでは皆笑顔も見せている。本当に殺伐としてたら笑顔なんて出ない。
というか、どんな組織・企業・家庭にも緩い場面とピリッとした場面があるでしょうよ。監督のやり方も、役者に「素の感情・意識」を引き出すためのもの。
そういう所を叩く低評価の人に限って、先入観による薄っぺらい数行程度のレビューしか書いていない。要は、それを受け取る感性もなければ、考えるおつむもないのでしょう。
現場のゴタゴタ撮って出し場当たり品質。
仮面ライダーは好きなので、ウルトラマンでは行かなかった劇場に行って観てみました。
この作品は全体を通して過剰なほどのアップとクオリティの低いCG多用され、引きの画がほとんど無いので正直現場で何が起こってるのか全く分かりませんでした。ガシャガシャしてるうちに何か終わった?という感じの連続でした。
CGのクオリティもふざけた程に低いので、わざとレトロにしてるのか?ただ単純に低いのか?全体的に統一感が無いので、意味不明でした。これは日本人として恥ずかしくてディズニーやピクサーに観られたくないです。
前半(序盤)のライダーはけっこうグロくてリアリティがありワクワクしたのに、後半は予算なのか時間が尽きたのか、ヘルメットを被った池松壮亮と柄本佑そのもので、どんどんチープになってしまいました。※これはドキュメンタリーを見たらその両方だったと分かりました。急に長澤まさみが処理されたのもスケジュールのごたごたなのでしょうね。
女性役の髪型が綾波レイそのものだったのに気が付いた時は、なんだか庵野監督の性癖を見せられたようで気持ち悪くてやや寒気がしました。あとシンウルトラマンからの流れで、長澤まさみへの変態性も理解しました。手を出さないだけの園子温のような。。
エヴァと同じく無意味なカタカナの羅列で、ただただ謎があるように観客を煙に巻いたような手法はもはやうんざりで、途中からはチョコプラのコントのようにすら見えてしまいました。ショッカーの略などもはや本気なのかギャグなのか不明です。。
アウトドアメーカーへの媚び方が不自然で、ダサいCMを見てるかのような使い方でした。敵が来たのに片付け始めた時は正気か!?と思いました。スタッフと演者はいくら振り回しても、スポンサーのコールマン様の食器は丁寧に片付けろ、には醒めました。なんで秘密基地のテーブルが最新式折り畳みアウトドアテーブルやねん。
以上のことから、庵野監督は本当にアニメーションの天才なんだと再確認しました。エヴァンゲリオンは最高でした。
だからもうこの監督のどんな実写映画も劇場に足を運ぶ事は無いと思います。俳優、スタッフ陣の苦労が想像に難く無いです。理解できない大部分を「天才」というひとつの言葉で片付けるのにはもう辟易します。私だったら飼ってる猫が前日に死にでもしなければ決してこの脚本では泣けません。皆さま本当にお疲れさまでした。
※後日ドキュメンタリー映像を観て、やはり現場のゴタゴタが描かれていましたね。代替え案の無い否定、拒否は本当にチーム仕事としてはイヤです。1人の天才、アーティスト、ワガママとして何年も上映を伸ばしてやるにはやはり自身のアニメーションが限界なのでしょう。結果全てのゴタゴタがクリエーションに影響している際たる悪例だと感じました。もう昭和の名作シン・シリーズに庵野さんはやめて下さい。
(๑˃̵ᴗ˂̵)またもや人類補完計画か
仕事が忙しく5ヶ月ぶりの映画館。
そして庵野監督の仮面ライダー!心して観ましたが、、、、、。
仮面ライダーが人類補完計画を阻止!ハビタット計画とか言っているけどあれは人類補完計画でしょう。いっそのことエヴァとリンクさせちゃえば良かったのに。
ショッカーじゃなくてゼーレに。ルリ子も綾波アスカにすれば良かったのだ。仮面ライダー1号も初号機にすれば盛り上がったでしょうに。ボスキャラの蝶オーグは思い切ってカオルオーグに。
しかし浜辺美波は綾波だよなぁ。目が青いのはゾクっときました。良かったです。
次回はシンロボット刑事Kですね。そしてキカイダーとハカイダーも登場。
楽しみですね。
シン・シリーズ3部作
「シン・ゴジラ」、「シン・ウルトラマン」、「シン・仮面ライダー」は3部作ですね。
庵野秀明監督の一貫した主張は人間讃歌。
利己的なしょうもない現実の側面はありながらも、最後には自らの命を賭してでも他人を守る、人間の自己犠牲の尊さ、素晴らしさを訴えていると受け止めました。
「人間って面白い」って趣旨の台詞がウルトラマンでも仮面ライダーでも出てきましたし、同じ役割で3作品に通しで出ていた竹野内豊はその狂言回し。
興行的には「シン・仮面ライダー」は苦戦していると聞きますが、3部作の仕上げを飾るに相応しい素晴らしい作品だと思いました。
評判悪いなぁ〜と思いながら鑑賞、個人的には楽しめたけどコレは人を選...
評判悪いなぁ〜と思いながら鑑賞、個人的には楽しめたけどコレは人を選ぶなといった感じ
とにかく気が狂ったみたいに切るカットの嵐、ニチアサより多少マシか?レベルの低レベルのCG、ストーリーの感じ完全にエヴァじゃんなど、問題点は多い本作
とはいえ切りまくられたカットの影響で独特のテンポの良さがあり、飽きずに最後までサクサクと観れるエンタメ映画とすれば、まずまずだと思う
かこいい仮面ライダーを見る映画
子供のころ仮面ライダーを見て育ちました。悪を恐れることなく戦う仮面ライダーがかっこいいと思って育ちました。大きくなると、○○のシーンは△△のオマージュだとか、□□の引用だとか、作品の周辺情報を参照しながら見るようになりました。
シン・仮面ライダーを見て、1971年の仮面ライダーが見事にオマージュされていること、石ノ森章太郎先生の様々な作品から引用がなされていることが見て取れました。しかし、それよりも大切なのは、とにかく仮面ライダーがかっこよかったということです。また、出渕裕さんデザインの上級戦闘員のデザインが非常に洗練されていて美しいこと。
ストーリーは少し駆け足気味で、キャラクターの行動の動機づけが良く理解できない部分があったり、正直、流血シーンはいらなかったのでは、などと思うこともありましたが、仮面ライダーがかっこよく描かれているので、これ以上は何も必要ない気がします。とにかく、最後まで楽しめる作品でした。
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