先生、私の隣に座っていただけませんか?のレビュー・感想・評価
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あなたならどうする?
嘘か?現実か?曖昧な不思議な世界へ導かれ
主人公サワコのおぼろげに翻弄されながら迎えるラスト!あなたならどうする?
まだまだ残暑が残る季節にぴったりな爽快感が得られる作品です
堀江監督の答えを委ねてくる感じがとてもおしゃれでした💫
面白かった!
ラストが好みじゃないが面白かった
柄本祐があたふたする様が良い。
夫が不倫している事実を漫画にそのまま描き、その漫画の中(あるいは現実でも)で妻が教習所の若い教官と恋を発展させていく話。
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とにかく妻の描いた漫画によって夫役の柄本祐さんがあたふたするのが最高。黒木華さんの方もこういうはっきり感情を表さない人の方が怖いのよね、とても良かった。
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終始妻の教官との恋はフィクションかノンフィクションなのかどちらとも取れるような描き方にはなっていて、見る人の願望によって変わる。ラストもまだ夫が読んでる漫画の中と取れなくもないしね。
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私の場合はあまりにも教官とのやり取りが恋愛漫画的すぎて気持ち悪かったし、教習所に行くたびに分かりやすくスカート履いたり(1回めっちゃ派手なオレンジのスカートだったね)、アクセサリー付けてるのが、元々地味なファッションだっただけに違和感すぎて嫌だったな。
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だから夫に匂わせるためにわざとやってないと気持ち悪いほどオシャレしてて嫌だった。たぶん夫の方は妻がスカートのことに最初気づかないって描写もあるから、気づかせるようにわざとやってるのだと思っている。
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一方で最初夫とシミラールックの髪型をしているけれど、途中から前髪を作るのは、教官も前髪がある髪型だし、完全にその時心は夫から教官の方へ行きましたってことにも取れると思う。
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まぁどちらにせよ、しょうもない浮気をしてるクソ旦那が1人でも生きていけるように最終的に漫画を描かせるなんて全然優しい奥さんだなって思ったよ。浮気相手と夫が部屋でコソコソ話しているのをお母さんが聞いてるって描写、しんどかったし。もっと辛い思いをしていいはず。
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リアル?ファンタジー??
主人公夫婦は漫画家で、連載作品の最終回を校了するところから始まる。担当編集者からは次の連載について「今度はファンタジーではなく、リアル路線でいきませんか?」と持ち掛けられるが、、、
割とシンプルな題材を「現実」「漫画」「妄想」を織り交ぜて展開していく方法や「鏡使い」などが、どこか複雑で多層的に感じさせ、「今観させられているのはリアル?それともファンタジー?」と惑わされる。
だけど、正直、(程度の差は度外視しても)「身に覚え」がある(私を含む)人(特に男性)にはフィクションだとわかって観ているから所々笑える部分も、実際にかなりなスリラー映画だと思う。
主演の柄本佑くん、黒木華さんは勿論今回もいい演技。さらに風吹ジュンさんの時折「なにか知ってるの」と思わせる表情、また奈緒さんのトリックスターぶりがハラハラを助長する。
評判にたがわず、とても面白かったです。
#74 超遠回しな嫌がらせ
浮気をしている夫に対する嫌がらせとしては、超手間暇がかかってて、よくやるなあって感じ。
漫画家ならではの復讐で、誰にでも出来る技じゃないところがミソ。
私が主人公なら浮気相手にもなんらかの嫌がらせをするのに、矛先がひたすらダンナに向かうのが不思議。
登場人物ミニマムなのに漫画の力もあり観客の心をマキシマムに掴む映画。
ただその後の主人公のいく先が見えない。
黒木華の何とも言えない間がいい
この作品には人生の深みはない
クミコが歌う「わが麗しき恋物語」の歌詞には次の一節がある。
五年がたったら あたしはやめてた 煙草をまたはじめ
あなたの浮気が 七回目数え あたしも三回目
視線をそらして 会話も減ったけど どこでもそんなものでしょ
人生ってそうよ 退屈だったって 思い出しながら
(作詞:覚和歌子)
作詞作曲のバルバラによる歌詞はちょっと違っていて、フランス語だからここでは紹介しないが、愛の遍歴を経て初恋の人のもとに戻るという内容だ。覚和歌子さんの詞は完全にオリジナルで、しかし原詞の内容から遠く離れてはおらず、聞いた人をもれなく感動させる詞になっている。まさに職人芸だ。
シャーリーンが歌った「愛はかげろうのように(I’ve never been to me)」にも同じような歌詞がある。英語なので紹介しないが、様々な場所に行ったり、いろいろな愛の遍歴を経たりして、最後は現実の自分に戻ってくるという話である。
いずれの歌も人生の深みを上手に表現していて、特にクミコの歌はコンサートで何度も聞いたが、聞く度に涙が出る。
不倫は文化だというつもりはまったくないが、そもそも浮気の何がいけないのか、当方にはよく理解できない。許すとか許さないとか、浮気された側は被害者なのだろうか。むしろ、個人の所有欲によって他者の行動を束縛することが憲法上、許されることなのかという疑問のほうが先に立つ。不倫を禁止する法律も条例もないのに、離婚の調停や裁判では不倫した側が一方的に非難され、不利な条件を無理やり飲まされる。
本作品は不倫は悪だという価値観がなければ成立しない。不倫された妻は被害者意識の怒りに燃え、不倫した夫は罪悪感に顫える。夫の方は経済的に妻に依存しているから危機感もある。妻は夫を翻弄し、夫はまんまと翻弄される。それだけの話である。見終わってとても不愉快だった。黒木華や柄本佑の無駄使いだ。この作品には人生の深みはない。
私見だが、不倫専門の私立探偵や離婚専門の弁護士がいることを考えれば、世の中は不倫で溢れている筈だ。ラブホがやっていけるのは、セックスを家庭に持ち込まない人がたくさんいるからだろう。週刊誌にはどうすれば不倫が妻にバレないかとか、恐るべし女の勘だとかいった記事が溢れている。ニーズがあるから記事があるのだ。不倫は悪いことだからコソコソとやるものだという共通認識がある訳だ。
不倫を咎めないパラダイムが浸透すれば、気持ちが楽になる人がたくさんいるだろうし、食を楽しむように性を愉しむことのできる社会になるだろう。いまの窮屈な社会よりもよほどそちらのほうがいい気がする。
妻のはかりごと
黒木華さんの持つ可愛らしさと、柄本佑さんの表情豊かな演技(焦ってあたふたとする姿がキュートでした👀)に惹き込まれました。
風吹ジュンさんの少しとぼけたような飄々とした柔らかな演技も良い。
○がその○を選ぶ程の魅力を描ききれていなかったように感じました。(ストーリー展開上やむを得ないかも知れませんが。)
「甘えること」に鈍感になると、取り返しのつかない事になるかも知れませんね。。
映画館での鑑賞
俳優がもったいない
かなりテレビっぽい。テレビっぽいというのは映ってるものの裏にあるものがあまりに薄い。ペラペラな印象。テレビと違って映画は閉じ込められてみるので全感覚的に集中してしまうので、あまりにも展開が遅い。中身的には40分くらいでやるのがいいネタではないか。そのくらい人物が単純過ぎ。お母さんまで薄い。
漫画家先生(実際どの程度売れてるかなかなかわからない)とアシスタントになり下がってる旦那(これもなんで描けなくなってるかよくわからない)と編集者(これもせっかく不倫してるのに性格的にサスペンスの装置にもなってない)。黒木華は察知して仕掛ける側なのだけど、そもそもこの夫婦が先輩と後輩みたいで夫婦としてのキャリアがまったく見えない。うん。復讐というとどんだけ痛みを被ってたかがないと弾けないのだけど、、全体的にママごとみたいな感じで、つまり、40分くらいで消化する話でしかなかった。
コメディ+ミステリー
これまでツタヤが作った映画の中で1番良いです
ツタヤなんとか2018年準グランプリとありましたが、グランプリはどんな映画だったのかと思って検索したらこの年はグランプリ該当作ナシだったみたいですね
でも、多分この映画はこれまでツタヤが作った映画の中で1番良いです
準グランプリに選ばれて映画化されてはいますけど、この企画の評価を低く見積もって、ほかの駄作にグランプリあげてたツタヤって映画産業に携わる組織として大丈夫なのかと少し不安になりました
10年後はTポイントもレンタルも配信も映画製作も全部しくじって、オシャレな書店に併設されたスタバのテナント料で儲けるだけの会社になってるんじゃないのかな?
映画の評価に話を戻しますと、復讐不倫に走ることをマンガの中で『道を間違えた』とか表現していることに監督のセンスを感じます
直接的な表現を避けて、出来るだけ遠回しで短いセリフを選ぶセンス
マンガ家の設定を生かしたメタフィクションな構成
とても秀逸ですね
ただ、ラストの夫が妻に不倫していたことを打ち明けようと直接対峙するシーン
あそこはマンガになったり現実に戻ったり、言葉で言えば良いことを吹き出しに書こうとしたり防いだり、というやりとりがすごくまどろっこしかったです
演出に失敗してます
あそこはマンガを生かした演出をもう捨てて、役者の感情的でストレートな芝居に頼ればもっと盛り上がったと思いました
それまでの感情を抑えた演出はそれで良いのですが、ここぞというときは感情が押し寄せて理性的では居られなくなってしまった人間のほうがリアルだし、よりドラマチックだったと思います
あと、先生の意味が教習所の先生ではなくマンガ家の先生だったとか、復讐不倫が現実と思わせて妄想で、でもやっぱり現実だったとか、そういうどんでん返しにこだわる必要は無かったと思いました
先生の意味がどっちかなんてただの言葉遊びでしかないし、どんでん返しをしたいがために、妻の本音や心情がオフになってしまってまったく読み取れない状態でした
愛する夫に裏切られて悲しい、悔しい、愛情が裏返って憎悪になる、不倫相手を殺したいほど憎む、でも、マンガ家としての夫は尊敬している、婚姻関係が破綻しても夫にはマンガ家として再起して欲しい、不倫相手と駆け落ちしたら母は1人で生きていけるのだろうか、もう会うことはできないかもしれない、母は許してくれるのだろうか、そういう不安を吹き飛ばすぐらい教習所の先生を深く愛している、この人と一緒ならもうどうなってもいい、そういう様々な感情や葛藤があったはずなんですが、そういうのが描かれていないし伝わってこない
主人公のドラマチックな心情をバッサリ捨ててしまってもいいから、言葉遊びとどんでん返しがしたかったのかもしれませんが、あのオチと言葉遊びにそこまでの意外性は正直無かったです
キャラクターが最初からずっと直接的で感情的な映画はバカっぽいので止めてほしいですが、ここぞというときは直接的で感情的でドラマチックな演出をできるようになれば、この監督さんの将来が楽しみだと思いました
まつばナンバーってどこ?風吹ジュンの松葉杖と関係あり?
調べてみると、漫画家同士の夫婦は意外にも多い。この映画では売れっ子漫画家佐和子と、自身の漫画を4年間発表していない夫・俊夫の物語。俊夫はアシスタントのごとく手伝い、夫婦二人三脚で完成させる微笑ましい関係にも見えるのだが、俊夫が編集者・千佳と不倫してるのではと疑いの目を見られたことから展開する・・・
ネーム(漫画の設計図みたいなもの)をどこでも描きあげる技術も凄いな~と思う一方、夫の立場としたら怖さしかない心理描写が見事。観客にはリアルなのか夫の妄想なのかわからないように設定してあるのも絶妙でした。
いや、もしかしたら教習所教官の新谷(金子大地)は未来からやってきたんじゃないか?とか剣の達人じゃないか?とも想像してしまいましたが、それは別の映画でした。いや、それでも同性愛者だったとか・・・ないない。
中盤までは静かなストーリーでもあり、若干眠くもなってきました。そんな時は、多摩ナンバー、品川ナンバーとか、車に注目してみるのもいいでしょう。そこに登場した「まつば」ナンバー。ここはどこ?と、パラレルワールドに突き落とされます。また、初心者がフォルクスワーゲンに乗ったら方向指示器とワイパーを間違えちゃうだろうな~とか、色々考えると眠気もなくなります。
終盤の展開。このまま平和に終わったら評価も下がってしまう!と思ってたのに、やってくれました!よかった。最後の華ちゃん。今後も応援したくなります。続編はFAX。ちゃんとアルバイト料払ってあげなよ!
漫画を使った復讐ドラマ
夫の視点だとまるでホラー映画
いや〜やられました
まさかこんなに恐ろしいお話とは…
不倫中の夫が妻の新作漫画で夫の不倫と妻自身の進行中の不倫(疑惑)を見せつけられるというお話。最初は漫画なんだけど途中から夫脳内での実写ドラマとして描かれる。どこまでが現実なのかどこからが創作なのかがわからないままに心当たりのある夫は悶え苦しむ様が面白い
黒木華の表情のない振る舞いや思わせぶりな微笑、全てを見透かしたような質問に心が抉られまくる
リアルおじさんである私は当然夫視点だから悶え苦しむはめになるんだけど妻視点でみる人達には痛快な作品なんだろうなぁ
マジ面白いけど疲れる作品でした
余計な一言
新谷先生のことなんですが…
妻視点だとこの状況から抜け出すきっかけになった王子様のように描かれるけど例え向こうから声をかけられたとしても短期間のうちに人妻と関係を進め、さらにノリノリで演技までしてくれてあの状況で泊まれる神経。どう考えてもヤバい人です
この物語の本当の結末は誰も幸せになれない気がします
先生、私の隣にサイコパスが座っていただいてます
映画が始まって、これもTSUTAYAクリエイターズプログラムの受賞作品か、と知りました。
後で映像化された作品を調べてみたら、「ルームロンダリング」「嘘を愛する女」「ブルーアワーにぶっとばす」「ゴーストマスター」「哀愁しんでれら」「裏アカ」全て知らないうちに劇場で観ていました。
この中ではルームロンダリングが頭一つ抜けて面白く、「ゴーストマスター」「裏アカ」はかなりきつく、後は内容あんまり覚えてないな、という感じです。
さて、今作はといいますと、観ているお客さんを惑わせようとするサプライズに特化した代償に最後のカタルシスが弱めになった印象でした。いや、人によってはあれが最大のカタルシスなのか?
自分は不倫は大嫌いなので、そんな事をする人間がひどい目にあえばすっきりしそうなのですが、不倫している人(ぼやかして書いているのは一応ネタバレ避けたいので)が魅力的というか同情しやすいように描かれているおかげでひどい目にあってもざまあみろよりかわいそうが先に来てしまいました。それを助長しているのが不倫していることになんの罪悪感を抱いていないサイコパスが一人いることで、なおさらその人に同情してしまいました。こわっ。
リアリティー溢れるサスペンス映画かなと思いました🙆
大人が楽しめるストーリーとキャスティング
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