最後にして最初の人類

劇場公開日:2021年7月23日

最後にして最初の人類

解説・あらすじ

「メッセージ」「ボーダーライン」「博士と彼女のセオリー」などの映画音楽を手がけたアイスランド出身の作曲家で、2018年に早世したヨハン・ヨハンソンが生前に取り組んだ最初で最後の長編監督作品。1930年に発行されたオラフ・ステープルドンの同名SF小説の古典を、アカデミー賞女優ティルダ・スウィントンのナレーション、全編16ミリフィルムで撮影された旧ユーゴスラビアに点在する巨大な戦争記念碑・スポメニックの映像群、ヨハンソンが奏でるサウンドにより映像化。もともとはシネマコンサート形式で生演奏とともに上映されていた作品で、仲間たちの尽力により、ヨハンソン没後2年の時を経て1本の長編映画として完成された。

2020年製作/71分/G/アイスランド
原題または英題:Last and First Men
配給:シンカ
劇場公開日:2021年7月23日

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(C)2020 Zik Zak Filmworks / Johann Johannsson

映画レビュー

3.5 【”20億年後の未来からの現代人類に対するメッセージ。”今作は旧ユーゴスラビアの第二次世界大戦モニュメントであるシュルレアリズム形状の”スポメニック”を映しつつ、未来人の警句が響く作品である。】

2025年11月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

斬新

ー 今作の早逝したヨハン・ヨハンソン監督が手掛けた秀作SF映画『メッセージ』の荘厳な映画音楽が好きである。

  今作でも、その荘厳な映画音楽が全編に流れる。

  メッセージを象徴するが如き、旧ユーゴスラビアにある第二次世界大戦モニュメントであるシュルレアリズム形状の”スポメニック”を様々な角度から映しつつ。

  その中で、ティルダ・スウィントンが読み上げる20億年後の未来からの現代人類に対するメッセージが、心に響く作品である。
ー ティルダ・スウィントンの抑制した語りが、この作品に良く合うのである。-

  只管にアーティスティックでありながらも、前衛作品に流れずに、現代の戦争を各地で起こす人類に対する警句とも思える崇高なメッセージである。ー

<今作は、旧ユーゴスラビアにある第二次世界大戦モニュメントであるシュルレアリズム形状の”スポメニック”を映しつつ、ティルダスィントンが語る未来人の警句が響く作品なのである。>

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共感した! 5件)
NOBU

4.0 人類は音楽と危機感で駆動する

2025年5月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

重厚な白黒映像とノイズによる耳膜の圧迫、そしてナレーションによる解放。
古の空気感をただよわせたトランス映像作品。
集中してもしなくてもいい、心の解放にうってつけのアート作品。
作業用にぜひ。

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共感した! 9件)
かせさん

4.0 抒情詩みたいな

2025年1月3日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

なんかアーサー・クラークぽいなと思ったらやはり影響を与えた壮大な古い原作があるようです
普段全く気にも留めていないですが星には寿命がある 結局未来人の求めている助けは何?でしたが、古代の遺跡のような映像にティルダ・スウィントンの穏やかな声(本当にこういうの似合ってる)が不思議な魔力でした ※催眠効果あり SF興味ない人には退屈作品だと思います

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共感した! 4件)
ゆう

3.5 何が出来る?

2024年9月30日
iPhoneアプリから投稿

知的

この映画はメッセージを聞いて感じる作品だった。
S F小説的な、20億年先の未来人からのSOSのメッセージです。
映像が何とも不思議な建造物が写し出され、旧ユーゴスラビアの戦争記念碑と。
その背景にメッセージの声が「ティルダ・スゥイントン」なんだかリアルに感じた。
どうやら、最後の人類で地球は環境が激変し人類は進化して現在とは異なる存在だと。
地球を離れ海王星に移住していると。テレパシーで更新している。
何ともぶっ飛んだ話だが、興味深い話。
答えなんて教えてくれませんが、地球の事を考えるキッカケになる作品何だと感じる。
音楽も独創的でストーリーに引き込まれて作品に集中できましたねー!
好みは分かれると思いますが、素敵な作品であることは確かですね。

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共感した! 4件)
アキより