そして僕は途方に暮れるのレビュー・感想・評価
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周りの優しさを理解できない
他人に迷惑をかけつつ逃げて逃げて...
そんなクズに対して周りの人たちが優しすぎる。
こんなことを思う自分の心は荒んでいるのかもしれない、と考えさせられた。
三浦作品の中では
ジャニーズだから主人公のイメージを堕落しきれないのかなというほど、普通で退屈だった。
もっと落ちに落ちる主人公こそが三浦作品の醍醐味だと思う。舞台との違いはどれぐらいあるのか、舞台をみておきたかった。
家族再生の物語
この映画は家族再生の物語です。
家族がぶつかり合って家族らしくなっていきます。しっかりしたお姉さん役をした香里奈さん、お母さん役の原田美枝子さん、お父さん役の豊川悦司さん、友達役の中尾明慶さん、バイト先の先輩の毎熊克哉さん、どの方も素晴らしいキャストでした。久々に良い映画を観ました。この映画を製作した監督と関係者のみなさまに深く感謝申し上げます。ありがとうございました。
こりゃあ、面白くなってきやがったぜ‼️
凄く感情移入して見入りました。けれど、
なぜ裕一がこんなにもクズなのか?
情報が足りないから判断に困る。
大学は卒業しているのか?
サラリーマン経験はあるのか?
今は単に夢の途中の充電期間なのか?
時代(コロナ禍期間?もっと前?)
裕一には挫折体験及び、失敗体験があるのか?
(ありそうだな・・・)
裕一はクチが達者でないのはよく分かった。
頭の回転を及びに応用は効かないタイプ?
多分、両方だろうな?
もっと分からないのが母親(原田美枝子)。
母親はリュウマチだから?離婚したことから?
裕一に負い目でもあるのか?
なぜこんなにも下手に出る?
(オレオレ詐欺にあって大金騙されたとか?)
(負い目がなければ変だよ!!)
恋人・里美は電球さえ交換してくれない男と暮らして
なにか得なことがあるのか?
私は思った。
12月31日(大晦日)
苫小牧の駅前で裕一(藤ヶ谷太輔)が里美(前田敦子)と、
ばったり出合う。
そこに親友の伸二が「里美と待ち合わせた」と、現れる。
ここでもう里美と伸二は恋人関係にあるな?とピンときた。
それを気づかない裕一は鈍すぎるのだ。
コロナ禍が終わった今。
仕事なんてどこも人手不足で引く手あまただ。
フルタイムで働く気がない。
本気で働かなくても生きていける。
そういう状況を作っていた女たちが悪い。
姉(香里奈}が、裕一の母にせびった金を立て替えてた???
何故そんな甘やかしたことをする?
里美にしたって生活費も払わない。家事もしない。
そんな男でも一緒に居たいのか?
まるで分からない。
努力しろ!!頑張れ!!働け!!
それしか言えない。
ホストだってNo. 1になるために裕一より知恵も働かせて
努力してるわ!!
自衛官、警察官、介護士、ホテルマン、運送ドライバー、引越しセンター、
なんでもいい。働いてから文句言え!!
クチが達者でないなら身体を動かせ!!
自衛官とかどの仕事も、採用はされても継続が難しい。
乗り越えるしかない。
ダメなら転職!!転職は意外とプラスになる。
ところでラスト。
これは映画の中、撮影中?
なんか心配して損した!
(でもリアルに自分探しと怠惰で、年老いてる
(引きこもりの中高年を何人も知ってる)
言いたくないけれど、たがが緩んでる。
ネジが一本欠けているのかも!?
そんな裕一を現実感たっぷりに演じた藤ヶ谷太輔。
おぬし、やるな!!
「こりゃあ、面白くなって来たぜ!!」
が口癖の父親役の豊川悦司。
リュウマチの演技が上手過ぎの原田美枝子。
2人は役者が何枚も上!!
若手はまだまだ修行が足りない・・・奮起‼️
たった主要キャスト6人の映画。
脚本・会話が面白かった。
所作に共感皆無も好展開
2023年劇場鑑賞4本目 秀作 68点
とにかく人間からも現実からも逃避行を繰り返す、なるべくして生まれた救いようもないモンスターのお話
ストーリの起伏やまとまりが良く十分楽しめた印象で、藤ヶ谷くんが同棲している前田敦子との些細な出来事で軽蔑し堪えられずその場を後にする。
その後も藤ヶ谷くん自身は認識していない失礼だったり無礼な所作に対して次第に住人が苛立ち、その後の態度に向き合えず居心地が悪くなると直ぐまた逃げるを数回繰り返す。
実家に帰ると母が宗教か何かに遂行している事実にショックを受けまた逃げ、後輩にもバイト先の先輩や大学の後輩、唯一の友達や姉にも見捨てられ、頼る人がいなくなった時に同じ様に家族から逃げた暫くぶりの父と出会う。
そこから自分と現実に向き合う様になり、やるせないけどどうしようも無い自身の資質に周りも一定の反省のポーズに関心し、そんな彼に向き合おうとしますが、最後に更生仕掛けた彼をまたも元のレールに引き摺り込む出来事で終焉。
思い返してみるとやっぱり良くできている印象でした
是非
『そして僕は途方に暮れる』鑑賞。書き連ねたセリフより魂の叫びを。序...
『そして僕は途方に暮れる』鑑賞。書き連ねたセリフより魂の叫びを。序盤、1mmも感情移入出来るか!ってなってた主人公にあそこまで引っ張り込まれるとは。一筋縄ではいかない展開も◎ しかし藤ヶ谷くんとても良い役者だな。
人間なんてそんなもん。その瞬間瞬間を生きているんだから。
#前田敦子 さん
こういう役を演じると秀逸。
そして#藤ヶ谷太輔 さんのなんともナチュラルなクズっぷりがお見事だった。
ロードムービー的なタッチだけど
やたら人間臭い現実逃避のリアリティは
「最悪だなコイツ」とも思うが「なんとなく解るよな」とも思う。
そんな表裏一体な人生観って、誰もが心のどこかにある闇みたいなもんだと思う。
ここまでなまめかしくどうしようもない人生観を描いたのに、
ラストの展開が少しギュッと粗まとめしちゃった感じが、勿体無かった気もするなぁ。
しかし俳優としての藤ヶ谷さんには魅了されました
『逃げも正義』
#三浦大輔 監督
#中尾明慶 #野村周平 #毎熊克哉
#香里奈 #原田美枝子 #豊川悦司
面白く見ました!
(完全ネタバレですので鑑賞後にお読み下さい)
この映画の主人公・菅原裕一(藤ヶ谷太輔さん)は、周りから彼の不誠実さや配慮のなさを責められると、途端に自分のやったことに向き合うことなくその場から逃げるように立ち去ります。
見てる観客からすると、責任感の欠如した文字通りの”クズ人間”だと思われる人物です。
この映画が面白いのは、そんな主人公・菅原裕一の”クズ人間”のルーツである父・菅原浩二(豊川悦司さん)に、彼が本質として行き着いているところだと思われます。
そして父・菅原浩二も、問題が起こるとその場から逃げて行く菅原裕一にとって元祖”クズ人物”でした。
このその人物の本質の底を、自身のルーツである父にたどり着くことで見せているところにこの映画の一つの深さがあったように思われます。
その上で、主人公・菅原裕一の彼女であった鈴木里美(前田敦子さん)が、菅原裕一と親友の今井伸二(中尾明慶さん)と浮気をしていたことが映画の最後に分かります。
もちろん鈴木里美の浮気は、菅原裕一のその場から逃げ出す身勝手さの期間から考えれば理解も出来ます。
しかし、鈴木里美の浮気相手が菅原裕一と親友の今井伸二であった点は、菅原裕一のクズさを批判していた2人からしても、菅原裕一を裏切っていてクズさは類似してあったのだと思われます。
そして映画のラストカットで菅原裕一はこちらを振り返り、笑っているようにも見える表情を浮かべます。
この映画のラストに救いのようなものが見えるとすれば、菅原裕一のような自分の問題から逃げてしまう”クズ人間”と同じように、人間は程度は違えど親友を裏切ってしまうような”クズ”の要素を持っていたということです。
もちろん、出来ればそんな人間の”クズ”さは改善出来れば良いに越したことはありませんが、どうしても残ってしまう”クズ”の部分を、私達は誰しも持ってしまっているという映画の着地だったと思われます。
私達は”クズ”の部分を完全に解消出来ないという意味では救われない存在ですが、一方で、みんな多かれ少なかれ”クズ”の部分を抱えて生きているという意味では皆もそう変わらないという点で救われてもいるのです。
この映画はそんなささやかな救いの光を灯して、菅原裕一の笑っているようにも見える表情を見せて閉じられます。
そこには人間理解の深さと広さの面白さがあったと思われました。
個人的にはしかし、とはいえ(映画の終盤で改心の兆しを見せたとはいえ)問題から逃げ出し続ける主人公には共感できないなとの思いと、終盤に父含めた家族との団欒シーンからの話が多少長いなと思われて、この評価の点数になりました。
しかし深さのある面白い映画だとは一方で思われました。
自己啓発には共感できない性格なもので・・・。
2018年春にシアターコクーンで上演された舞台の映画化とのこと。舞台版の作演出の三浦大輔が脚本監督だそうだ。印象としては、自己喪失の青年が、関係する人物を訪ね歩くロードムービー的なものだが、そうなると超絶傑作な2010年の「春との旅」の役者の至高の演技合戦と比較してしまう。舞台版の主役でもあった藤ヶ谷太輔が「舞台的な空間の狭い演技」をし続けるので、イライラする。
良くも悪くも三浦作品
完成披露試写会にて
救い様の無い主人公に救われないラスト。三浦大輔の作品だと思うと納得するんだけど、クズ男にバカ女しか登場しなくてモヤモヤしました。
舞台挨拶のトヨエツが素敵すぎました。
ダメな奴だと思いながらもちょっと共感
とにかく煩わしいことから逃げまくる男の話。
最初はこんなクズならそりゃあ途方に暮れるでしょって思ってたけど、徐々にクズというより周りに甘やかされたダメ人間なんだなと理解。
それでも逃げて、逃げて、転がり込んだ先の自分の父親がプロのダメ人間でした(笑)
父親の人生観に思わず笑ってしまった。
トヨエツのセリフ、なんか聴きやすくていいなぁ。
主人公ほどではないけど、人間多かれ少なかれダメな部分はあるし、黙っとけばなんとかなるかなと思う気持ちも分からなくはない。
最後まできちんと途方に暮れさせるオチも良かった。
イマイチ没入できなかったのは演技のせいか、演出のせいか…
それでも面白かったです!
今は黙って、若者の迷走を眺めていたい。
最初に舞台があったとは知らなかったです。
正直、自分の中での落とし所がやや分からなくなった作品です。
若者よ、それじゃ何のための人生なんだ! 悲し過ぎるだろうと言う嘆きの物語、あるいはだから目を覚ましてやり直せ、まだ間に合うと言う励ましの物語かと言えば、それは全く違う。
全部なし崩しにして、若者は逃げる、逃げる。良い悪いを越えた、自分の生き方をどう納得するかの物語だった気がしました。
◉全ての旅はいつか終わるのか?
旅はいつかは終わるのでしょうが、これほど続いた裕一君の旅はもう少し深みに嵌るまで、間違いなく続く。「こいつは面白くなってきたぜ」などと、うそぶいている場合ではない。意地でカッコつけている訳でしょうが。
本当にずる賢くいくならば、沈黙や寡黙にだけ頼って、俺のことはそのうちに分かってくれると甘い期待を寄せていては駄目だろう。嘘でもいいから、言葉と振る舞いを重ねる。そうしないから、彼女が親友に乗り換えてしまう。
彼女も親友も良い奴でありつつ、残酷な決断もする。前田敦子も中尾名慶も演技がなかなか良かった。
ところが、図々しさと弱腰と怠惰を同居させているクズ男は、彼女、親友、先輩、後輩と渡り歩くも居場所は出来ず、風を喰らっては姿をくらます。そして姉や母のもとにも、長くは落ち着くことが出来ない。
◉青春はまだ長いから
しかしクズ男を眺めているうちに、私は何故か、苛立ちよりも「諦めに似た安堵」を覚え出した。
一つは、人生はほぼ全てがひとごとで出来ていると言う納得。自分が、今の自分を認めていたらあとは気にしない。大騒ぎになる前に、その場を離れてしまえばいい。そんな理解もなくはない。
もう一つは、藤ヶ谷大輔君が妙に素直で、これから失敗をバネに伸びていきそうに見えたから。売るほど時間はあるんだから、大丈夫のはず。信頼度は激低だとは思いますが。
取り戻せない、若しくは思い出したくない青春へ向けたノスタルジーに、単に私が浸っていただけかも知れないです。
◉ダメな父親でも役に立つ
逃げる若者の取りあえずの終着点は、自分より凄腕の逃げ屋である父だった。息子に輪をかけたクズ男の父は、逃げ隠れこそがベストの身すぎ世すぎであると熱弁! 力まずに何となくやり過ごしていればいいんだ。息子もオヤジの生き方に、スッと取り込まれた。
私も洗脳されかかっていました。しかし母の救急車騒ぎに接した父の姿を見て、クズ男は少しだけ人間らしさを取り戻した。やはり父親は、息子が立ち直るキッカケを作ってくれたではないか!
父母と姉弟の北の家族の団欒で、それなりのめでたしと思ったらば、それは長い道程の「続きの始まり」に過ぎなかった。あの日常もこの人々も捨てて、忘れて、若者は再び逃げまくる。
ところで、緑色の液体を飲み干す原田美枝子さんが、やはり切なかった。クズ父やクズ息子なんかに煩わされないで、気楽になって自分の人生を生きて欲しいと心から願ってしまいます。
"なんか"でしかないんですけど・・・
最後にどんでん返しがあるという触込みだったが、匂わせは感じていたので、その伏線に於いて『面白くなって来やがったぜ』のオチであろう
但し、そのストーリー展開というより、テーマである"クズ野郎"の挽歌を朗々と唱い続ける様を当事者意識を持って、主人公に心情を重ね合わせられる事が出来るかがキモなのではないだろうか 私は恥ずかしい事にシンクロできた口である
直ぐに逃げる特性を利用したロードムービーへの落とし込みに感心させられ、そして主人公を甘やかさないエンディング、第四の壁演出に繋がる観客の心情を台詞として利用、そして映画内映画という表現を演出するメタ構造等々ギミックとして上手に取り入れている所も興味深い
でも、色々と手法を凝らしても、その主人公のクズっぷりを矯正するきっかけである"彼女と親友が出来てしまう"という展開があってこその技法なのだと、その緻密さには脱帽である
何度も振り返るシーンを繰り返す事で、そしてラストの薄笑いの振り返りの明らかに希望を感じるエンディング、見事である 決してバッドエンドではない、それ程の痛い思いをしたからこそ変われる予感を観客に匂わせる物語なのかもしれない 勿論、何度も裏切っているのだから結局は変わらないことも又忍ばせながら…w
2度と観たくない最悪の良作
主人公のクズさ加減ずっとイライラさせられる
主人公と父親のクズが際立っているが他の登場人物もクズとまでは言わないがどこか「人としていかがなものか」な面を大なり小なり見せてくる 人間はどうしても楽な方へ流されてしまう 誰しもこうなる可能性はある 誰かしらに感情移入できるのではないだろうか
自業自得で最悪の結末を迎えてやっぱりクズはずっとクズのまま 観ていても「クズざまぁww」的なカタルシスもなくただただ胸が苦しい
何の教訓も示唆もない
ラストの前田敦子のクソ泣き演技も最悪に素晴らしい
「いやお前この後メチャクチャ幸せじゃん、厄介払いできて何の問題もないじゃん 何申し訳ないフリして号泣してんだよ 自分に酔ってるだけだろ てか実はもっと前からしてたんじゃねーの?」と本当に腹が立ってきてしまう名演技
全てのクズ男に捧ぐ映画
オレも主人公同様のクズ!スマホから始まり、泊めてくれる友人や先輩、両親も健在で何より前田敦子の様な恋人が居るだけ裕一の方がマシ!オレには偶に泊めてくれる友人が一人居るだけだから!
2022年 「前田敦子」演員、AKB1作品。
今朝東京から帰ったばかりだが、1日の映画の日だし最寄りの劇場の上映が明日迄とあって一日一回限りの16時50分の回しかないのだが、今は車も動かないのでバスで往く事になるが、タイミング的に16時40分発便しかない!しかも駅まで!駅で映画館の在るイオン往きに乗り換え何とか到着!しかし、本編が始まって居たので券売機での販売は既に終了!だが、バス代を掛けて来ただけに諦める訳にはいかない!スタッフに交渉して何とか入る事は出来たが、当然アタマ15分位欠ける・・・!?
主な感想はタイトルに殆ど込めた・・・、家族四人が集まる処では迂闊にもウルウル来て仕舞った!結局主人公の様なタイプは変わらない(変われない!?)と想うが・・・!?
ひとことReview!
主人公だけじゃなく、出てくる人間みんな、中途半端で、曖昧で、都合が悪い事があると、逃げる。そんな人達に、観る者の多くは「途方に暮れる」感じ。家族4人が集まったシーンは少しだけほっこりしたんだけどなぁ。
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