そして僕は途方に暮れるのレビュー・感想・評価
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なんか面白かったよ。
前情報がほとんど無いまま見たけど、なんか面白かったよ。
なかなかのダメ人間。
愛すべきダメ人間と言いたいところだけど、そーでもないな。
お父さんとお母さんが良かった。少しウルッときたよ。とくにお父さんとのやり取りは良かった。達観してて尊敬するね。
最後もある程度予想出来たけど、なんか良かったです。
なんかすいません
やっと謝罪した、と思っても「なんかすいません!」と、なんかをつけて謝ってしまう裕一。プライドを捨てきれず、反省はしても頑張っていくという気持ちはあっても自信がない感じなのがリアル。
父親も来ておそば食べてるシーンで終わってほしかったなあ。父親が母親についに会いに来てからの「オレも頑張ったぞ!」というセリフにはジーンとした。
家族揃ったシーンで、しみじみと美形親子だなあ、なんか似てるかも?と思いました。香里奈さんの姉貴っぷりがよかった!藤ヶ谷くんも普段の自分と真逆みたいな役を体当たりでよく演じていました。
「親友である事はずーっと変わらない。今はよくないターンなだけとしか思わない」みたいな中尾くんのセリフ良かったけど
ねー
まさかラストであっちゃんとくっつくとはなあ…
ラストがモヤモヤしましたが、
作品としてはよかったと感じました。
クズ息子にクズ父
フリーターの裕一には、5年も同棲している里美という恋人がいたが、浮気を疑われた時何の説明もせず逃げるように家を飛び出した。親友、バイト先の先輩、学生時代の後輩などのもとを渡り歩き、都合が悪くなるとその場を離れ、あらゆる事から逃げ続けていた。そんな時、裕一は偶然、家族から逃げていった父に出会った。父と一緒に暮らしてみて、あまりのクズぶりに、裕一は父の様にはなりたくないと言い・・・という話。
豊川悦司のクズ父ぶりは流石だ。藤ヶ谷は足元にも及ばない。
THE END と出た時にはなんと訳のわからない終わり方かと思ったが、映画でした、というオチにはふむふむ、だった。
しかし、最後も含め、これみて何を感じれば良いのかなぁ。
努力せず逃げ回って最後は・・・、起承転結の結無しの様に感じた。題名が最後に判る、ってオチなのかな。
なんかなんか、なんか
父親の反面教師にならず
同じ道に進みそうになったゆうちゃん
いるよねーこういう男子
藤ヶ谷くん、熱演だね
ラストシーン歌舞伎町TOHOで見ていて、そのTOHOに向かって、歩いていたから
なんだか。お前も気をつけろよ!と言われた気がした
大澤誉志幸さんの曲いいわ、久々聴いたけど
【”現実逃避。”序盤は主人公の屑男っぷりに、”お前は一生途方に暮れて居ろ!”と思っていたら、後半の展開の秀逸さに驚いた作品。豊川悦司の開き直った屑男っぷりが凄い。エンディングには矢張りあの曲だよね!】
ー フリーターの裕一(藤ヶ谷太輔)は、恋人の里美(前田敦子)のマンションでお気楽なフリーター生活を満喫。けれど、浮気がバレて、裕一の現実から逃げる日々が始まる。-
◆感想<裕一君の現実から、逃げる日々・・。>
・裕一を演じた藤ヶ谷太輔の屑男を演じる姿が、とても苛つく。(褒めてます。)
ー 私だったら、アンナ輩から”泊めてくれ”と言われたら、即、断るが北海道の小学校から親友だった伸二(中尾明慶)やバイト先の先輩(毎熊克哉)は、優しく泊めて上げる。
だが、裕一の屑男っぷりのため、居場所が無くなる。当たり前である。-
・で、姉(香里奈:何だか、久しぶりである。)の家に転がり込むもマタマタ口論になり、裕一は電話が掛かって来ても出なかった北海道の母(原田美枝子)の家に帰る。
ー 心底、情けない奴である。だが、母が良い年した裕一の事を“ゆう君”等と、読んでいるのを聞くと、甘やかされて育った事が良く分かる。
だが、母はナント新興宗教団体に洗脳されていて、同居するなら入会して・・、と頼む。
で、マタマタ逃げ出す裕一君。ウーム・・。-
・で、雪舞う中、バス停のベンチで途方に暮れていると、通りかかったのは且つて自分達を捨てて、別の女に逃げた父。(豊川悦司:屑男を演じさせたら、この人。というか、どんな役でも見事に演じてしまう。)
ー で、父の家へ。この父の屑男っぷりが凄い。父が裕一に言った台詞”逃げろ、逃げろ、逃げろ。そこから面白くなるんだよ!”・・”面白くなってきやがったぜ!”
いやあ、この父にしてこの息子あり。豊悦、凄いなあ。-
・年末のピザを取ろうとして、父から”電源を切れ!社会から隔絶するのだ!”と言われていたスマホの電源をONにすると、大量の里美からの着信履歴。留守電に入っていたのは”お母さんが倒れたの・・。”
で、慌てて見舞いに行こうとするが、父は”俺は行かない!キッパリ!”
ー 屑もここまで来ると凄いな、と思ったら、お母さん退院しているし、姉も里美も伸二もいる。
で、ギコチナイ食事・・。
キレる姉。(そりゃ、そーだ。)
”何か、何かスイマセン・・。”と裕一君、初めての涙の謝罪。(初めから謝れ!遅い!)
その後、大晦日に父も突如帰って来て言いはなった台詞”俺は、頑張ったんだぞ!”
ブレない屑っぷりです。お父さん!-
<その後の裕一と里美の関係性の展開とオチは、すこーし読めてしまったのであるが、序盤の苛々シーンからの急上昇カーブでの面白さが、凄かった作品。
ところで、お母さんの新興宗教問題はどうなったのかが、気になるなあ。>
■尚、エンドロールで、私の名前が出てくるが製作には関与していません。多分・・。
トヨエツいいね。
豊川悦司良い味出してましたああいうキャラ当たりかも。ラストの前田敦子、泣くより「ざまあみなさい」って高笑いのほうが面白かったかもです。
エンディング、1984年のオリジナルが聴きたかった。
気楽に見る【あっ❗️俺にも覚えがある】映画。コメディーとも微妙に言えないがお気楽作品。
実際には【こんなにわかりやすく、人が良くて、でも超無責任で、逃避しまくる人はいない】作品。
現実は
・無責任だけど、支配欲、上昇志向のマウンティング野郎
・無責任が【自分中心に世界は回ってる、だから悪いことは周りが悪いのだ!】に帰結する野郎
が結構いる。普通はもう少し我儘な、自己解釈の「我」が出てくるものだ。
その意味で、主人公フリーターある意味「情けなさ」が自己完結してて清々しいカタルシス
確かに、舞台で鍛えられた脚本だけのことはある。
全体的にトホホ・・という痛いイタイ描写が多いのだけど
豊川悦司の「ぬるま湯だよ❗️世の中は」
原田美枝子の「そんなこと、全て神様が許してくれるのよ❗️【怪しい宗教にハマって】
絶望的状況での「おいおい面白くなってきたじゃねぇか❗️」
「父親としてお前に言っておく。イイカ❗️逃げて逃げて逃げ続けろ」
は逆にコペルニクス的革命ワード、酸いも甘いも噛み分けたジジイにとってはカタルシス
確かに、今は勝ち組負け組社会で、負け組の人は逃げたくなるよねぇ。共感。
まあ言ってるワシもどっちかと言うと負け組だけどね❗️
まあある程度人生の経験則ある人にとってはかえって面白い作品。
芯のないフニャフニャ逃避行だけど、誰でも少しはその閉塞感がわかる演劇的ロードムービー
藤ヶ谷、前田 カップルより豊悦、原田美枝子がむしろいぶし銀で光る
劇中映画もなんだかなぁ、だけど味がある
ただし北海道ロケはした模様だけど、確かに苫小牧、室蘭は雪少ないイメージあるけど
クリスマスとか大晦日🎄🎍はさすがに積雪、雪まみれだってば。
【札幌→小樽→ニセコラインには住んでたことあります】
でもユルユル、軟体動物でもイイじゃないかという、肩の力を抜いてみれる佳作。
自分が思ってるほど問題は深いものではない
観ていて分かる分かる。逃げても何も答えが見つからないし、自分が何を考えてるのすら分からないってシーンあったけど分かる分かる。
年齢を重ねるほどに周りにずっと居てくれる人の気持ちは、そんな些細なことじゃ崩れない、失敗作だったていう映画の例え。素晴らしかった。
人間性について考えてみた‼️❓
クズヘタレ男たちの物語だが、なぜか嫌悪感がないのだ。
話は変わるが、ジャニーズの名優御三家と言えば、キムタク、ニノ、松潤だと思うが、新御三家は、道枝、目黒蓮、と、この藤ヶ谷だ、と思う。
いずれも、演技力は言うに及ばず、自分より他人を優先する人間性が、素晴らしい、と思う。
なかでも、この藤ヶ谷は群を抜いているらしい、鶴瓶が言うのだから間違いない。
余談はさておき、この映画は舞台から、監督が藤ヶ谷に当てがきしたと思う、藤ヶ谷なら、共感を得られる、人間らしさを表現できると。
死ぬくらいなら、逃げれば良い、迷惑にも限度があるが。
藤ヶ谷も中尾も人柄には定評がある、それが人の道も外すのなら、それなりに苦しんで決断したのだろう、役柄と人物を混同して申し訳ないが、こんな映画の楽しみ方も良いものだ。
藤ヶ谷が演じると作品の質が数段上がる、良い役者になる、これも鶴瓶が言うてた、私もそう思う、是非。
なんか、すいません…
何からかよくわからんけど、何かに怯えてるように振り向きながら、逃げて、逃げて、逃げまくる…ラスト前ふわっと前向きにしてしまったのを少し残念と思ったがそれで終わらんかったで良かった。そして最後は笑顔で振り向く、ここからがおもしろくなってきやがるんかな(๑˃̵ᴗ˂̵)
ほやけど、原田美枝子と香里奈って親子っぽいわ(笑)
そしてちゃんと本家が歌とった!♪(´ε` )
そやけど「ノマドランド」って何年前や…おっとそれも若干掛けてるのかなー
意外に良かったぜ。
ダメ男の人生くだらないと思っていたら、案外面白いじゃん。逃げて、逃げまくり!
ダメ男にダメ父なんだが、豊悦が良かった!
ママはなんでそんなに丁寧なん?
宗教の先がちょっと気になる。
ラストは少し想像できたけど、やっぱりキターってなったよね。
エンディング帰ろうとしたら、やっぱり?!
タイトルから分かってたけど、大沢誉志幸だよね〜
聴いてから帰りました。
できたら、オリジナルのアレンジで聴きたかった。
途方に暮れるほどの大傑作
・んー。2023のBest10候補に確実に入る…こりゃ凄いよ…凄いて…。まだ今のご時世に邦画をディスる人に是非観て欲しい、邦画の未来は明る過ぎる眩し過ぎると言う事をその目で確かめて欲しい。三浦大輔作品は昔っから面白い作品のオンパレードだけど、今回のそし僕も、とても面白い。(監督が略してたのでマネて略してみただけです)。面白い+如実にレベル上がってませんか…?一生ついて行くよ。映画界の宝。
・ある事が恋人にバレてしまい話し合いもせずただただ不自然に家を飛び出した主人公裕一。スマホの連絡先をスクロールしながら、居させてくれそうな人達と連絡を取り合い転々としていき…という話。私は「何かから逃げる」「人の家に泊まらせてもらう」系の話が、息が苦しくなるのであまり好きじゃ無い。勿論私も生きていく上で沢山の人達に迷惑かけながら生きてはいるけど、目に見える、基本的に防げる迷惑は防ぎながら生活してるので、きっとこの映画の内容も見ていて苦しいんだ…と思ってた。(人の顔色伺う系人間としては、人に迷惑をかけること=死を意味するので…笑)。実際、人に対して何もせず無邪気に無自覚ダメ人間として生きてきた主人公は、色んな人と接して色々気付かされて息苦しさを感じてどんどん逃避行の沼にはまっていく。のだが…。苦しさは感じるのだけど、なのに面白いんだよなあ。何なのだこの感情は。
これまでの知人と築いてきた人間関係がある上で、主人公がこの人と対峙するとこんな感じになるんだ、とか、この人はこんな感じに接してくるんだ、とか、この主人公ありきでの、それぞれの人間の考えや接し方が何か面白いのである。途方に暮れる裕一と、途方に暮れる周りの人々。(しかし根本、優しいのが救いであり泣ける)
そしてこれをただ淡々に描くのでは無く、映画好きで学生時代映画サークルに入っていた主人公というのもひとつのキーポイントとして面白くさせてくれてて。それがあるから、数々の名言や名展開が生まれ、面白い映画として昇華されていっちゃうんだよね…。映画好きの人でこの映画観て少しでも興奮しない人いるんかな。私は、万が一監督が私の事が好きだと仮定(いきなり)してこの映画を作って観せて来てくれたら、あこの人私の事落としに来てるなって思うぐらい、映画好きをグッとさせる言葉・台詞・展開が複数散りばめられてて大興奮と変な笑いと変な涙が度々起こり、自分の顔の筋肉が忙しくなっちゃってた。
・映画サークルの先輩や後輩、そして既に母親とは離婚している実の父親が、上記のような顔筋肉現象を加速させてくれた。特に豊川悦司演じる親父ね…!姉ちゃんの口ぶりから、どんなダメ親父やねんと思いきや、確かに土台は典型的な想像範疇のダメ人間なのだが…それと同時に、この男はそりゃモテるのよ…という事実に直面笑。
一個一個のセリフがクソ程かっこよくて、言い方も言い回しもかっこよくて。(テレビでこの作品観てたら、絶対ノートにメモるペンを止められなかったであろう笑)。言ってる内容はしょうもなかったり世に言うクズ(私がそう思うかは別)発言のはずなのだが、多分、周りに回って芯が一本通っちゃっているので、人に引かれてしまうと共に、人に惹かれてしまう人間になっていた。正直、愛していると言ってくれの次ぐらいにかっこよかった。(※「愛していると言ってくれ」のトヨエツは、生涯の中のいい男ランキングTOP10に入る伝説のイケメンです。私調べ) トヨエツ…無数の映画で見かけはするし、素晴らしい演技力をいつも見せてはくれるけど、久々にトヨエツを惚れ直すという事をこの金曜の夜に体感するとは、思いもしなんだ笑。しかもずっと俺は俺だと言い続けた男がある事が起きた瞬間に見せる、この人も人間なんだなと思わせる言動ね…。それも含めちゃって好きになっちゃうんだわ。(昔の流行語引用するけどダメンズウォーカーはこうして製造されるのだらうか…)
・キャストは、月並みな事言うけどこのキャスト以外考えられへんってぐらい、ピタリとはまったキャスティング。(すみませんが舞台の方は見とりません…チケット取れなかった)
あの演技モンスター陣を、モンスター力を上手い具合に発揮させる脚本・演出の妙な…。素晴らしかった。傑作になる条件のひとつは、やはり誰も、ひとりも、演技力で置いてかれてない事だね。変な話、物語がどう展開しようがこちらのワクワクを絶対に止めさせない演者様の力量に完敗だよ。
そもそもの土台の脚本が最高過ぎる。ロードムービー好きな私、映画好きな人間が出て来る話が好きな私、家族ものも好きな私、恋愛作品沼にはまりがちな私、ヒューマンドラマ大好物な私…全私が震撼しました、全私を震撼させてくれてありがとう。そして、どんでん返しとまではいかないけど、小どんでん展開を繰り返し繰り返し挟んだり。ストーリー展開時や新たな一歩を踏み出す、もしくは周囲から逃げる瞬間、の、その瞬間ごとに出て来る「振り向きざま裕一」のシーンの挟み方など。その辺もまじで良かったし、なんかおしゃれな感じでかっこいい展開・演出なのに、古めかしさも忘れてないような感じでして。古き良きと最新センスと前衛が上手く融合してて…。脚本だけで無く構成やら演出やらもずば抜けてたね…むっちゃ興奮してた、終始。
・あ、あと、個人的に結婚したいぐらい大好きな毎熊さんは、とても良かった。あるシーンで見せるギバちゃんあご最高。毎熊さんは、すっごい悪い役をやりがちだったところから、最近は甘い男子や優しい男の役なども増えて来て、そしてこの先輩キャラね。どの毎熊克哉もすごくいいが今回の先輩もすごく良い笑。これ以上私の好きが放牧された状態だと私の中の好き好き羊が暴れ回るかと思います。牧羊犬助けてくれ。(羊飼いに関しては明るくは無いのであしからず)。気を付けて欲しいです。(誰が)
そして原田美枝子な…。大好きなのだよ原田美枝子。ミーハーで申し訳ないけど、「流れ星」からずっ…とファンです。電話の向こうの声からの初登場シーンからの、複数のシーンね。さっきまで色んな感情の影響で筋肉が忙しかった顔がいつのまにかダム決壊レベルでズブ濡れてて、普通に自分に引いた笑。
あの菅原家、全員大好きなんですけど…大好き。
ここまで来たので言うが、前田あっちゃんも中尾君も香里奈も野村周平も全員主役かい?ってぐらいまじで良かったよ。最高だったよ。
・ラストに進むにつれ、まさか、いや三浦大輔だからあり得るな…と思った。やっぱりそうだったけど、そりゃそうだろうとも思った。そりゃそーよ、皆そうなるで。
そして、これまで何でもなかった男女が、ほんとの男女の関係に人知れずなった事を匂わせるの、超うまいなとも思った。伏線は複数、見事に張ってたしね…うんまいなあ。
・途方に暮れるぐらい面白い映画だ、と心の中やらツイートやらストーリーやらで思ったり呟いたりする映画ファン達はごまんといるだろうから言っておきますが…。途方に暮れるぐらい面白い映画でした。(この歌も、旦那の母さんの影響でここ数年ヘビロテナンバーのひとつだったので、タイトルも音楽もだいすきです…)
今はもう、昨夜映画を観て、家に帰ってドラマ見てそば食べて寝て、起きて、移動中の電車内なのだが、この作品のエンドロールが過ぎてから今の今まで、未だ、製作陣とキャストの皆様への心の拍手はまだ鳴りやんでいません。
みんな逃げてる。
みんな逃げてるからゆうちゃんに優しいんだよね~。
唯一逃げてないお姉さんだけがちゃんと厳しいという…
後半になるとなんとなく予測できたっちゃできたけど、
でも田村先輩の「そんなに心配ならバイト先まで来いよな!!薄情な奴らだな!!」が伏線だったとは。
関係ないけど東京03かわいいね!出てきて嬉しかったよ!!
ストレスたまる
自堕落ですぐ逃げるダメ人間が主人公だと分かっていましたが、想像以上にイライラする性格で前半は特にひたすらストレスがたまります。主人公に対し周囲の人々がある程度理解を示し手を差し伸べてあげる感じも、それに甘えるどころか悪気なくつけあがる主人公も、なんだコレと。観ているこちらはイライラしっぱなし…。
個人的に主人公への共感ゼロだったので、キツかった…。
それでもラスト20分くらいは結構胸にくる良い台詞や、なんだかんだ彼なりに頑張ったんだなぁとほっこりするところもあり、まぁ終わり良ければ…と思いましたが、最後の最後の展開で友人・伸二の言葉が無になったので、ザンネン作品として終了。笑
好みの作品ではなかったのに加えて、なんだか俳優陣全員いつもよりビジュアルが微妙な映りだったり、のっぺりしたテンポだったり、かなり退屈に感じてしまいました…。
居場所がなくて…ヤドカリみたい
何するにも人に頼ってわがままして
怒られたくないから
揉めたくないから
何も言わずに部屋を飛び出して
居心地いいところを捜して
同じことの繰り返し
周りの空気を読めない
そんなダメ男の裕一を(藤ケ谷)が
いい味だしてます
こういう人いる
近くにいるな~と思いながら
途中、正月料理を食べている時
姉(香里奈)に怒られて…
無口な裕一が可哀想で
いつの間にか共感してた
めんどくさいから言わない
のか
関わりたくない(?)から
言わないのかわからないけど
でも。
父みたいになりたくないから
母が倒れたから
…すこし変われた
映画だったら失敗作と言ってたけど
成功作ではないけど
失敗作でもない
これから…だよ
・・はじまるのは。
…あの時よりず~と成長してる
藤ケ谷の髪がくりくりヘアから
ストレートヘアに変わってました
いいのか?裕一!
荷物のまとめがはやいのなんのって、、、さすがずっと逃げてきただけある。笑ってしまうくらいだけど、裕一はいたって本気だ。
と、すれば…
本気の基準が基本的に甘えているってことになるのか。
だからまわりの流れに気がつかず繰り返す。
誰かにまかせて安心しているようなこどものようなおとな。
いや、こどもでも、もっと配慮できるかもだ。
何かのせいにしているわけでもないから、持ち前の不器用さみたいなものに気の毒にさえなるかんじもあり。
そして、裕一、どこか見捨てることができない何かも併せ持つ。
それはきっと
わざとじゃないからだな。と思う。
そう言えば、私。
わざとじゃないことは許してあげるんだよ。と、こどもがおとなになるまで事あるごとに言ってきたのを思い出した。
自分も含めて、わざとじゃなく失敗するのが人だと思うから。
でもやっぱり度合いがポイントなんだろう。
大のおとなとしては。
例えば、自分の夫や娘の彼氏、子供、孫が、裕一くらいの振る舞いだったら、やっぱりいやだわ〜。
許しにくいわー。姉さんがスパッと言い放つセリフ、言ってみたいわーと。
と、反感、共感を繰り返しながら不思議で複雑なきもちで見守った。
しっぺ返し的な事もある終盤。
親友のあの別れ際の爽やかであたたかな笑顔がリフレインする。
あー。つらいね。
つらいけど、親友にも彼女にも反論できない自分をこしらえてきたのは自分だ。
ラスト、夜景の東京をバックに何度か振り返る裕一の表情。
越えて、一皮むけたことを意味するのか。
それとも父譲りのパワーアップをみせるのか。
面白くなってきやがったじゃねぇか。は、どうやらこの先のようだ。
エンディングでの大沢誉志幸。
渋さを増した声は、カーステで聴いていた頃のもう少し高くせつない響きに勝手に変換しながら沁みてきた。
そのとき、若さが持つ独特な香りがした。
気のせいだけど、裕一が味わったほろにがさと一緒に。
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