ブラックボックス 音声分析捜査

劇場公開日:

ブラックボックス 音声分析捜査

解説

「イヴ・サンローラン」のピエール・ニネ主演で、旅客機墜落事故の真相究明にあたる音声分析官が航空機業界の闇を暴くサスペンススリラー。ヨーロピアン航空の最新型機がアルプスで墜落し、乗客乗務員316人全員が死亡。さらに、事故機のフライトレコーダー、通称「ブラックボックス」を開いた航空事故調査局の音声分析官ポロックが、謎の失踪を遂げる。ポロックから調査を引き継いだマチューは「コックピットに男が侵入した」と記者会見で発表。乗客にイスラム過激派と思われる男がいたことが判明したことで、マチューの分析は高く評価される。ポロックに代わる責任者としてさらなる調査を続けるマチューは、被害者の一人が夫に残した事故直前の留守電を聞く。しかし、その音がブラックボックスに残された音と違う事実にマチューは愕然とする。監督は「パーフェクトマン 完全犯罪」のヤン・ゴズラン。

2021年製作/129分/G/フランス
原題または英題:Boite noire
配給:キノフィルムズ
劇場公開日:2022年1月21日

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(C)2020 / WY Productions - 24 25 FILMS - STUDIOCANAL - FRANCE 2 CINEMA - PANACHE Productions

映画レビュー

4.0音の世界に目をつけた発想力が素晴らしい

2022年1月28日
PCから投稿

世の中には「音」に焦点を当てた映画がいくつかある(「ギルティ」「ミッドナイト・クロス」など)が、航空事故の原因を探る上で不可欠なブラックボックスと、そこに刻まれた音を読み解く専門分析官を登場させた時点で、本作の独自性はある程度担保されたようなものだ。その世界は、闇に広がる出口なき迷宮。そこから何かを聞き取ろうと入り込むあまり、何が真実で何が幻聴か、その境界線を見失う者だって存在する。果たして主人公が辿る道はどうかーーー。冒頭からワンカット風の映像で旅客機内の構造を簡潔に描き、巻き起こる惨事については決して映像で見せることなく、観客は主人公の特殊な技能に身を預けながら想像力を働かせる。ピエール・ニネ演じる主人公がまた絶妙だ。少々生きづらさを感じるほど真面目すぎるところが難点だが、それゆえキャラクターが人間らしく息づき、彼が立ち向かうサスペンスも息切れすることなく映える。見応えある良作である。

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牛津厚信

4.0派手さはないが一級の社会派スリラー。音声記録の分析プロセスも興味深い

2022年1月27日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

興奮

知的

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高森 郁哉

3.5Necessary Tech-Horror Thriller that Gets Carried Away

2021年12月21日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

For those with a fear of flight, the opening long-shot to Black Box is gripping tension. The aviation safety employee with a skill for fast sound-editing detective work makes this an audiophile's masterpiece, taking Sound of Metal's cues into the mystical worlds made in earpieces. Developing into Tom Clancy-level geopolitical sabotage, a 30-minute cut might have made the film seem more serious.

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Dan Knighton

4.0ブラック・ボックス

2024年3月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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ジャーニー