JUNK HEADのレビュー・感想・評価
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実はマニアックな作品かと
軒並み高評価のこの作品。
確かに長い年月をかけてほぼ1人で作ったということは、賞賛し敬服する。妥協してない細かいカメラワークや細かい動きなど、ビッグリする。
しかし、マニアックな作品であり好きな人にはどハマリするだろうが、万人受けとなるとどうだろうか。
まず、オイラには訳の分からない言語がどうも今ひとつ、ノリきれずむしろ失礼ながら雑音に聞こえてしまっていた。
キモ可愛いキャラが沢山登場し、グロい展開には引き込まれてはいったのだが。
ラスト近くで、そのキャラ達に感情移入して、「やば!死ぬな!!」と思っている自分もいた。
グロいの苦手な人は注意。
いえ、どう考えても予備知識なしに観に行ってしまった私が悪いのですが。
シュールな感じかなと思っていたら、思いの外グロくて…
こういうのが好きな人は好きなんだろうな…私には無理!って感じでした。
世界観は分からなくもない。ちょっとした小ネタや表現は面白いし、作った人はこういうのが好きなんだろうなってのも伝わってくる。
見方によっては可愛いのかも。
「私には合わなかった」、それだけ。
造形はすごい。一つの作品を作り上げる情熱は尊敬します。
■サイバーパンク2021
良い作品を見せて頂きました。
ありがとうございます。
クレイアニメやパペットアニメ好きには堪らない映画です。
妙にリアルな動きと奇妙な地下世界観。
ディセントなクリーチャーデザインもたまりません♪
選曲もいい感じ!
何というか「サイバーパンク」です。
非常に心地良かったです。
これ・・・製作大変ですよね
凄い映画
これをよく作ったな、と思いました。
「時間があれば、大概の事は出来る」といいますが、気が遠くなる、本当に凄いと思います。
物語が途中で緩くなってしまう所があるので、★3.5ですが、
観る価値のある、映画館で観たい映画だと思います。
観に行ってよかったです。
おとぎの世界の冒険譚。監督、ご苦労様。
おとぎの世界というには血みどろですが、キモ可愛いキャラに救われて楽しめる。
閉じた世界のせいかテンポ的には眠気を誘うところも。
エンドロール見るまで忘れていたが何から何まで、ですね。
監督の脳内世界を堪能させてもらった。
シリーズ化、キャラクターグッズの販売はいかがでしょうか、監督。
シリーズ3作で21年。映画史に残る偉業になりますよ。
独特だけど、王道
良かった点
シネマライクな外連味たっぷりなキャラクタ造形と設定、独特な世界観
子供の頃のあのフィギュアで遊ぶワクワクとした感じ
巨大な空間の演出で世界観にぐっと説得力がある
キャラクターの動きが生き生きとして非常に見応えがある
気になった店
くり返される走って逃げて落ちての一連の展開に飽き
物語の展開が時に鈍重に感じる
ディストピア世界観の映画なれしていない観客が観ると置いてけぼりを食らう説明不足さや(観る側の問題だが) 、唐突に物語が終わり、エンディングを迎える辺り少し気になった。
まとめ
7年かけて作られた執念と狂気の一作。
非常に類稀に見ない独特な世界観で全体的に薄暗さはあるが、
ちゃんと熱い展開は熱いアクション、笑えるシーンは笑えるし、怖い所は怖い、と物語展開に変化球無く全然王道な作品
この奇妙で独特な世界観を後にどのように展開していくのか非常に楽しみです。
続きがあるならば。
これは事件だ!
異形の想像力の産物を、7年掛けてたった一人ですべてを創造した狂気!
何にも似ていないのに、王道のエンターテイメント。
これは日本映画史上の事件だ!
リアルタイムで劇場で観たことが将来自慢できるやつ!必見。
造形センスは超一流。製作7年。ストップモーションアニメの神髄を観た!
「期待感」と「リアル」のはざまで、意見の分かれる映画ではあるだろう。
右も左もわからない映画初製作のひとりの男が、ほぼ独学、ほぼ独力で、7年の歳月をかけて作ったストップモーションアニメときいて、みなさんはどう思うだろうか。
「しょせん、たかが自主製作映画」みたいなノリで観に行ったら、正直度肝を抜かれるだろう。
一方で、「巷で大評判、観ないとモグリ」みたいに煽られて観に行って、「あれ、そこまでのもんだったか??」と思う人がいても、別段おかしくはない。
この映画には、想像をはるかに凌駕する部分もあれば、そうでもない部分もあるからだ。
それに喝采するのも落胆するのも、客側の勝手。
本作は完全な個人製作映画だ。だから「客の先入観」からすら、自由なのだ。
僕は個人的には大変楽しめた。
正直、期待していたのは、もっとすごいものだったかもしれない(笑)。
ディストピア感満載で、ダークでシュールでシリアスで社会批評的な作品。
たとえば、『銃夢』みたいな。ぱっと、ロボット/サイボーグの冒険ときいて思い出すのは、ディズニーの『ウォーリー』だが、それとサイバーパンクのノリを混ぜたようなダークSFを勝手に想像していたのだ。あるいは、最近だと『デカダンス』のような。あれは、キンゲとモンハンとロボコンを絶妙にブレンドした凄いディストピア・アニメだった(乗り換えられる義体とか、地上と地下の二重世界とか、設定も『JUNK HEAD』とよく似ている)。
しかし、実際の『JUNK HEAD』はだいぶ違った。
設定自体は壮大だし、世界観も独特だが、お話自体はあまりそれによりかかっていない。
どちらかというと、「記憶をなくしたポンコツロボット」を冒険させるための前提と、それをとりまくビジュアルイメージ&クリーチャーの背景として活用されている程度である。
さらにいえば、映画のなかで設定や世界観はたいして説明されない。最低限わかってもらえれば十分というスタンス。パンフレットを通読して、ようやくわかること、腑に落ちることが山ほどある。逆に言えば、パンフを見ないと設定や世界観の細部は「絶対にわからない」。
かわりに、とにかく「パペットが動くこと」と「パペットの造形」「セットの造形」には、ちょっと信じられないくらいの労力と熱意とエネルギーが費やされているのは、ひしひしと伝わってきた。
やはりこれは、「人形を動かす」ことを第一義につくられた映画なのだ。
この映画の基本は、「暗がりからクリーチャーが出てきて逃げる」と「高所から落ちてバラバラになる」という「一連の動き」の繰り返しでできている。
だから、『ブレードランナー』や『オートマタ』よりは、まちがいなく『エイリアン』に近い。
アニメでいえば、地下世界における「クリーチャー&転落」のアクションという意味では、『メイドインアビス』とか。
壊れるたびに第三者の手で別の姿に作り替えられ、まわりのキャラクターと物語が切り替わっていくという意味では、ある種ロードムービー的な作りともいえる。赤い合羽の少女や三バカ(『ラピュタ』っぽい)とのシーンには、少し宮崎駿臭が漂う。
なんにせよ、この映画において「主人公の目的達成」や「世界観から導かれる批評性」には、さほど重きが置かれていない。より重視されるのは、「アクション」と「掛け合い」だ。
だから本作は、たぶん子供が見ても飽きずに楽しめると思う。
考えさせるより、造形とアクションとスラップスティックとショック描写が優先される。
キャラが惨殺されたりもするが、総じてのノリはのほほんとして、陽性で、あっけらかんとしている。
意外に、「気楽な」映画なのだ。
とにかく動かす。手をかける。こだわる。念を入れる。そこにすべてが注力されている。
この映画の核心は、「ストップモーションアニメーション」であること、それ自体である。
だから、どれだけダーク・ファンタジーやディストピアSFの要素があろうと、この作品の本質は「アルティザン」(職人)の映画である。
考えてみれば、ハリウッド超大作のSFXだって3Dだって、実際にはものすごい手間と人手がかかっていて、十二分に「職人的」ではあるのだけれど、「手作り」「コマ撮り」となると、その親密さ、触知可能な職人感はいや増しに高まる。しかもほぼ独力で作り上げたとなれば、なおさらだ(追加撮影分の1時間には数名のヘルプがはいっているそうだが)。
造形やモーションに関しては、完全に監督の「個」を感じさせるものだが、もちろん何某かの影響はあちこちから受けているわけで、既視感ゼロというものでもない。むしろ、「40代後半の男性(僕を含む)が、日本でさまざまな映画やアニメを享受してきたら必然的に身に付く」教養をビジュアルイメージの背景にもっているのは確かだろう。
あるかないかわからない影響関係を取りざたしてもあまり意味はないが、少なくともジャン・ピエール・ジュネや、テリー・ギリアム、ティム・バートン、ギレルモ・デル・トロあたりの映画とはビジュアル面での類似性が認められる。敢えてコマ撮りを選択しているだけあって、ヤン・シュヴァンクマイエルやブラザーズ・クェイとも、造形上の親和性は高い。日本人でいえば、雨宮慶太のビジュアルイメージとも地続きな部分があるだろう。
クリーチャーの造形には明らかにギーガーからの影響が感じられるが、個人的にはヘネンロッターの『バスケットケース』シリーズや、バーカーの『ミディアン』(クローネンバーグが殺し屋役で出てたあれ)なんかも思い出した。あと、似てる似てないだけでいうと『マブラブオルタナティブ』のBETAさんっぽい(笑)。
とはいえ、造形センスと実際の仕上げに関しては、たとえなんらかの影響関係はあったとしても、独自の世界を形成しているのはたしか。
完全に「グランドマスター」の領域にあり、超一流といっても過言ではない。
ご本人も、映画監督としては駆け出し感があるだろうが、ことデザインと実際の成型技術に関しては、絶対の自信をお持ちなのではないだろうか。
なんにせよ、期せずして同時期に、2作のストップモーションアニメ、『PUI PUI モルカー』と『JUNK HEAD』が世間の評判を呼んでいるというのは、なかなかに興味深い現象だ。
どちらも、製作開始自体ははるか昔であり、示し合わせたわけではない。単なる偶然なのだが、こうやってストップモーションアニメにあらためて光が当てられるのは、かつてのウォレスとグルミットやピングー、チェブラーシカあたりの人気を知る人間としてはうれしい。
コロナに苦しんだ一年を経て、「個人製作」や「手作業の温かみ」への再評価がなされている、というと、うがちすぎだろうか。
ストップモーション
ストップモーションアニメは大好きです。応援したいですが、ストーリー展開は、雑に感じました。
キャラクタービジュアルもあまり独創性を感じませんでした。
ただ音楽とのマッチングがよく、MVにあると良さそうだと感じました。
次回作もあれば見たいと思います。
非常に良く出来ていた。 マリガンが地下の住人を指しているのか、地下...
非常に良く出来ていた。
マリガンが地下の住人を指しているのか、地下の生命体全てを指していたのかは分からなかった。私は地下にいる全ての生命体がマリガンだと思っている。長年をかけて、人みたいなマリガンや犬みたいなマリガン、昆虫みたいなマリガンなどに分岐していったのかな?
マリガンは生命の木から生まれる。生命の木に実がつき、その実はやがてマリガンになるのだ。
映画の冒頭で暴走したマリガンがまともなマリガンに処刑されるが、マリガンは死ぬと生命の木となった。その木はすぐに焼却処分されてしまった。
地上の人間達は永遠の命を手に入れているが、生殖機能が失われたので繁殖できない。主人公に与えられた使命は、地下に降りて生殖遺伝子を入手することだ。
地下へ降りていき、地下のマリガンと親しくなる。最終的には地下に現れた巨大で凶暴なマリガンを仲間たちと共に倒し、映画は終わる。
1人で作ったと言う話を聞いていたが、ここまで凄いと思わなかった。冒頭から映像が素晴らしい。
セリフが日本語ではなかった。何語でもなく、モゴモゴ言っているので理解は当然出来ず、字幕が出ていた。もしかしたら途中から日本語で話し出したら面白いかなと思ったんだけど、このアイデアはどうだろう?
地下は開拓されていて、場所によっては神々しい。全て一人で作ったと言うフレーズだけど、女性?の役は女性が声優を担当していたし、他にも何人か関わっているようだった。それでも凄いけどね!
以下あらすじ
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環境破壊が止まらず、もはや地上は住めないほど汚染された。人類は地下開発を目指し、その労働力として人工生命体マリガンを創造する。ところが、自我に目覚めたマリガンが人類に反乱、地下を乗っ取ってしまう。それから1600年──遺伝子操作により永遠と言える命を得た人類は、その代償として生殖能力を失った。そんな人類に新種のウイルスが襲いかかり、人口の30%が失われる。絶滅の危機に瀕した人類は、独自に進化していたマリガンの調査を開始。政府が募集した地下調査員に、生徒が激減したダンス講師の“主人公”が名乗りを上げる。地下へと潜入し、〈死〉と隣り合わせになることで命を実感した主人公は、マリガンたちと協力して人類再生の道を探る。今、広大な地下世界の迷宮で、クセ者ぞろいのマリガンとの奇想天外な冒険が始まる!
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"ポン太"
グルートでロボコップでC-3POでイウォークでエイリアンでガンヘッドでシュールでグロ、カワ、キモ、続編ありきの半端な終わり方、次も観たくなるじゃねぇーか!
同じ回にクドカンがいた、鑑賞後に本屋に行ったらまた宮藤官九郎がいた。
行って戻って帰って行って上から下から迷路のような、そこを曲がれば変態的クリーチャーが至る所にファミコンみたいな感覚とシュールな展開に笑える。
あと二作あるらしいけれど本作からどれだけパワーアップした物を作れるか、地獄の3鬼神、あの3バカが登場しないのなら少し残念、監督の苦労して作った感が先行し話題になっているがもう通用しない、どれだけ面白い内容の物語を作れるか映像のLOOKを含めた斬新さを期待したい、ハードルは高くなるばかり!?
「すごい」けど「面白い」ことは無かったかもしれない
まず、令和のこの時代に少人数でこれだけ緻密なストップモーションの作品を作り上げたこともすごいですし、キャラクターのデザインも尖りまくってて非常に魅力的です。
しかし、ストーリーには違和感がありました。
本作のテーマには生と死、天国と地獄、地上と地下、男と女がありますが、それらを表現するプロットが非常に単調です。
ネタバレを避けるため曖昧な表現になりますが、起承転結の「起承転」まではほぼ同じ構成で組み立てられており、基本的に「脅威が現れてはそれに追われ、そして新しい場所に辿り着き〜」の繰り返しで正直退屈でした。
ただ、それを補ってあまりあるほどの世界観とキャラクター達の魅力があり、ラストの展開はなるほど!と思わされました。
3部作とのことなので次回作も楽しみにしています!
色々と言いましたが、ぱっと見の世界観やデザインに抵抗感がなければ観る価値は間違いなくあります!
アカデミーマジキチ賞
もしアカデミー賞にマジキチ部門ってのがあったらブッチギリ受賞&即時殿堂入り間違いなし、堀貴秀監督が独学で7年掛けた、秒あたり25フレームで上映時間99分、14万コマのパラパラ漫画映画
環境が破壊尽くされた後、地下開発のために開発した人工生命体が自我を持ち人類と抗争起こしてから1600年後の世界、そこで巻き起こる地球を縦に掘り込む大冒険
すべてがイカれてる
芸術が根っ子に孕んでる狂気性が無造作に大暴発、モナリザと同じノリで世界中の人に勧めたい、キモカワな造形に愛着あるならもう絶対
あえて大画面のとこ選んで良かった
危なく見逃すとこだったよこんな大傑作を
クオリティはJUNKでない野心作。
たまに、こんな無名のクリエイターの凄い作品にあたるから、映画行脚はやめられません。ロボット化した人間が、人類復活の遺伝子を求めて、別に進化した人類が住む地下フロアを探検するお話しで、ジャン・ピエール・ジュネのようなグロテスクでダークな造形や美術、世界観に圧倒されます。だけど、ストップモーションアニメなので、どこかユーモラスなのが魅力です。作品のクオリティもさることながら、独学でこれだけの作品を創り上げた監督の心意気に対して、一映画ファンとして応援したくなります。次回作が楽しみですね。
狂気の如し執念
初めてアートワークを目にした時から、これは絶対に観ると決めていました。
上映中「すげぇなこれ…」と何度唸ったでしょう。
それほどまでの情報量が見てとれ、とんでもない作品である事を思い知らされます。
ストップモーションでこれだけ緻密で滑らかな動きってあったろうか?
しかもこれを一人で作っているのだから、7年という制作期間もうなずけるというものです。
まさに狂気の如しその執念でしょう。
全編SFベースにブラックユーモアニアというかエログロが散りばめられていて、それでいて実にキュート。
ビジュアルよりずっと愛らしいキャラクターばかりで楽しいです。
作り込みの深さはストップモーションの動きだけでなく、舞台設定やカメラワークにも見られ、セット組も尋常ではありませんでした。
少し粗めの音楽も世界にマッチしてましたね。そう、ここら辺で少し「鉄男」っぽさを感じました。のは私だけでしょうか?
このように驚きの連続でしたが、強いて言えばストーリーラインが堅調な印象。
でも、元々三部構成くらいで考えられているらしい(実際やるかはわかりませんが…)ので、それを見越した本作だったのかもしれませんね。
エンドロールではスタッフ名でこれまたたまげます。合わせて撮影風景も流れるのですが、それ見ると「いやー、これはとんでもない作業だわ…」と改めて思い知らされますよ。
とにかくインパクトが物凄く、中々頭から離れない作品でした。
こんなもの見せられたら、次作が気になってしょうがありません。監督のこれからの活躍に期待しています。
それと、本当に本当にお疲れさまでした。
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