JUNK HEADのレビュー・感想・評価
全234件中、61~80件目を表示
可愛い人形が繰り広げる壮絶バイオレンスアクションのギャップにやられた
公開当時めちゃくちゃ話題になっていた作品。地元の映画館では上映していなかったため、アマゾンプライムで配信開始になったこのタイミングで遅ればせながら鑑賞しました。ストップモーション映画であること以外は事前知識はありませんでした。
結論ですが、これはめちゃくちゃ面白かったです。
「ストップモーション」と聞いて想像していたEテレ的なものとは全く違い、割とバイオレンスな描写もありましたし、かなり滑らかに動くし、アクションがカッコいい。ストップモーションのイメージが覆るような作品でした。映像面だけでなくストーリーも素晴らしく、キャラクターも非常に魅力的で最後までダレることなく楽しむことができました。本作の製作はほとんど全て堀貴秀さんがたった一人で7年もの歳月をかけて作成していると聞き驚愕しました。劇場パンフレットには製作の裏話も収録されているらしいので、どうにかしてパンフレットを手に入れたいですね。カルト的な人気が出るのも頷けます。私もすっかりハマってしまいました。
・・・・・・・・・
環境破壊が進み、地上は人間が住めないほどに汚染されてしまった。人間は地下開発の労働力として人造人間マリガンを生み出したが、自我に目覚めたマリガンが人間に反旗を翻し、地下世界を占拠してしまう。そんな人間とマリガンの争いから1600年後、人間の間で謎の感染症が蔓延して人類の20%が死に絶える。科学技術の発達で永遠に近い寿命を手に入れていた人間だったが、その代償に生殖能力を失っていたため、絶滅の危機に陥ってしまう。人間はマリガンの生殖の秘密を調べるため、一人の男を地下調査に派遣するのだが…。
・・・・・・・・・
本作は先述した通りほとんど全て堀貴秀さんが一人で作り上げた作品です。エンディングのスタッフロールは見物です。監督をはじめとするほとんどの役職に「堀貴秀」とクレジットされているんです。監督も堀貴秀。原案も堀貴秀。あぁ、一面の堀貴秀。七色の声を持つと言われる声優の山寺宏一さんが一人で何役も演じてスタッフロールが「山寺宏一」で埋め尽くされるのがたまに話題になりますが、レベルが違いました。
公式HPでは堀さんの役職を「監督・原案・キャラクターデザイン・編集・撮影・照明・音楽・絵コンテ・造形・アニメーター・効果音・VFX・声優・etc」と紹介しています。あまりに多過ぎます。製作の舞台裏映像とともにこのスタッフロールが流れるのですが、ある意味このエンディングが映画の一番の見どころかもしれませんね。少なくとも今まで鑑賞した映画の中ではぶっちぎりで面白いスタッフロールでした。
もちろん本編も素晴らしく面白いです。
世界観がかなり独特で、そこがカルト的と言われる所以でしょう。異形の怪物が跋扈する地下世界というとかなり恐ろしいイメージですが、登場するキャラクターたちは非常にコミカルですし、可愛らしい人形で表現されていることもあって恐怖感は皆無ですね。
本作はストップモーションでありながらアクション要素も豊富で、特に最後のバトルシーンは手に汗握る激熱展開でしたね。めちゃくちゃ楽しい。ストップモーションでここまで迫力があってぬるぬる動くアクションシーンは初めて観ました。ストップモーションの可能性を感じられる素晴らしいシーンでしたね。
とにかく、本作はその独特の雰囲気やクオリティの高さが世界的にも評価されている「間違いなく面白い映画」です。観ておいて損はないと断言できます。オススメです!!!
製作者の才能と執念に脱帽
こんな作品が、しかもそれを映画製作素人の日本人が、しかも7年もかけて、しかもほぼ一人で作り上げたという事実がホントに驚愕です🙀
世界観としてはそこまで目新しくないですが、絶妙なスチームパンク感とダークファンタジー感のバランスで良く出来ています。
キャラデザイン自体は結構グロいんだけど、全体的にウォレス&グルーミットの様な牧歌的な雰囲気を醸し出して、これがCGとかだとアニメ的かもしくは写実的になっちゃってエグくなるんだろうと思いました。
ストーリー自体はとってもシンプルですがクライマックスのボス戦では結構ウルっとさせられたのには、自分でビックリです。
あとクノコの採取シーンは、最初何かわからなかったのが「これ壁の穴から誰かの背中が出てるんだ⁈」しかも「背中のイボを珍味として採取されてる」とわかった瞬間のゾワゾワ感はたまりませんでした。
こりゃあ、ギレルモ・デル・トロも狂喜乱舞するわと納得しましたとさ
面白い!
アマプラで視聴。
黒い三人組がとにかく可愛かったです。
色々と「うわぁ」というシーンがあったり、辛いシーンがあったりもしましたが、「こうなったらこうなる…やっぱり!」というシーンも多く、良い意味でつっこみどころが多くて楽しかったです。
終わり方に「え?」ってなったんですけど、三部作と聞いて納得。続きが気になります。
これはすごい!
最初は「えっ、ナニコレ?!」→見てみると「怖い、気持ち悪い」→でも見ちゃう→どうせフランスかどこかの作品でしょ?えっ、日本人が作ったの?すごい!
で、バズる要素ありすぎな作品。
最初の30分くらいが不穏で気持ち悪くて良かったな。
私の拙い知識の中でバイオハザード、メイドインアビス、ウォーキング・デッド、あの辺に惹かれる人にはハマると思う。
途中からちょっとメジャー向け路線になったのかな、みたいな明るい雰囲気になっていったのがちょっと残念。
でも面白かった!
3部作かあ……。
そりゃー7年かかりますわ
まず、7年かけてほぼ1人で作り上げたことに脱帽です。しかもストップモーションだなんて...
エンドロールのずらーっと同じ名前が並んでいるのを観て並々ならぬ苦労が身に染みて感じました。
本編は生殖器を探す人間の話なのですが、個性豊かなキャラクターやストーリーがとても面白いです。ざっくりしていますが言葉で言い表せない良さなので、後はご自身で確かめてください!
多少グロいシーンがありますが、他の映画のように血などもリアリティはないですが苦手な方は注意です。
最後、ここで終わり?色々まだ疑問点が...と思っていたら3部作だと知りました!次が待ち遠しいです!
続編が早く見たい
渋谷の今はなきアップリンク渋谷で3回見た。ストップモーションアニメの存在は知っていたか、このアニメで再認識した。その後、渋谷の別の所で、岡本忠成さんと川本喜八郎さんのモーションアニメを見せてもらった。地味な味わいだが、それだけに心に残るものは大きかった。
アップリンク渋谷で、撮影に使った実際のフィギャーが展示されていた。人気のあるアニメで、Amazonでも配信されているが、フィギャーを間近で見られた事は、一期一会の出会いであったかもしれない。さて、第二部まで、生きていられるか。
その後、このアニメの影響で、僕は少女終末旅行と出会う事になる。まぁ、それ以前から、アレックス・シアラーの『世界でたった一人の子』とか新井素子先生の『チグリスとユーフラテス』とかディストピア作品は好きだったが。アキラとかブレードランナーね。
これぞ、クール・ジャパンの産物だと言えるが、偉いのは堀貴秀監督であって、日本人ではない。勿論、堀監督は日本人だろうが。
「デルトロ激賞」に納得の気持ち悪さ(褒めてます)
劇場公開後から気になっていた作品でしたが、レンタルも忘れてアマプラ追加で思い出し鑑賞。
7年の歳月、1人から始まった作品という色眼鏡抜きにしても映画の内容自体非常に面白かった。ストップモーションってあんなにカメラワークぐるんぐるんできるんだ!とか地下のダンジョン奥行きすご…とかピングーとニャッキくらいしかストップモーションアニメ見たことない自分は一つ一つ新鮮に驚けました。
予告でデルトロ激賞と謳っていましたが、納得の気持ち悪いクリーチャー、食べ物?が出てきます。特にムカデのようなクリーチャーは個人的に大好きです。グロがお好きでない方は苦手かも。尻尾を他の物に間違えてるシーンも好き。
次回作も絵コンテが出来てるそうなので2こそは映画館で鑑賞します。良い映画でした。
変態キャラ満載でクセになる感じ
SFストップモーションアニメ(コマ撮りアニメ)となると個人的には普段あまり食指が伸びないジャンルだが、映画制作などズブの素人の男が7年もの歳月をかけてすべて手作業で創り上げたと聞くとさすがに見てみたくなった。
CGを駆使した超大作が全盛の時代だからこそ、そのアンチテーゼとしてこの謳い文句、バックボーンは間違いなく本作の付加価値になっている。
元内装業の男・堀貴秀がほぼ一人で自主制作した短編(30分版)が、アップリンク渋谷で一日限り実験上映されたのは2013年。
この作品はYouTubeに無料公開した翌年、瞬く間に国内外の映画祭で短編アニメ部門を席巻。
著名な製作会社からの出資を得て2015年に長編の制作が開始され、総コマ数14万、登場するフィギィアも全てハンドメイド、古い自宅兼工場をスタジオに改装して、ごく僅かなスタッフのみで休み無く撮影して約2年半。
ついに完成した本作は再び海外で高い評価を受け、昨年ようやく日本で劇場公開された。
遥か未来、環境破壊によって地上を追われ地下世界で生き延びた人類が労働力として創造した人工生命体マリガン。
やがて自我を持ち人類に反逆したマリガンと、永き戦いの末に地上へ戻った人類は、お互いの領域を侵さないことで協定を結び、そこから1600年の時が流れた。
その後遺伝子操作によって永遠ともいえる寿命を手にした代償に生殖能力を失い、未知のウィルスの猛威を受けて絶滅の危機に瀕した人類は、独自の進化を遂げているマリガンを調査するため地下世界へと潜入するのだが…。
一コマ一コマをアナログで紡いでいく途方もない作業は膨大な時間と労力を要するが、一方でCGには生み出せない独特の質感とリアルなエンジング効果や温度感を伴って実に立体的で深みがある。
グロさと気味悪さと愛らしさが同居したようなキャラクターたちも魅力的で、いきなり口からブリブリとウンチを出すという目を背けたくなるような変態キャラなどもいてインパクトは特大だ。気持ち悪〜と身をよじらせながらもついつい凝視してしまう不思議な感覚。
次々と困難に見舞われ、そのたびにガラクタで全身を改造されて復活する頭部(ジャンクヘッド)のスペクタクルな冒険は、ストーリー展開もよどみなくブラックな笑いにも満ちていて飽きさせない。
とにかくここまでディテールにこだわり抜き、頭の中のクレイジーな妄想を本当に映像化してしまった堀貴秀氏の執念と情熱に驚愕し感服する。
聞くところによるとこれは3部作なのだそう。
このクセになる感じ、一体ここからまた何年かかるか分からないが今から続編が楽しみだ。
きのこやらシッポやら
「どう見てもチxコ」描写が多い(画面いっぱいシルエットとか爆笑)のと、早々なウxコで最高。別の方面で肌色成分多め(巨乳はいる)。
セットのスチームパンク感と肌色成分のヌルッとキモい感が世界観を作り、人ならざるもの達の生活が描かれる。
頭しか必要なくなった地上の人間の減少に、一体何の問題が??マリガンのヒトくささに人間を見るこの皮肉。
ものすごくものすごく続きが観たいけど、スケール凄すぎて簡単に言えない。でもプリーズ続き!
後半の追い上げ感最高!
前半はちょっとテンポがなくて思わずウトウトしてしまったけど後半、助っ人鬼退治の3人組や赤いフードの女の子など大好き!って思えるキャラが続々と登場して、のめり込んで見てしまった!
多少グロさがあるかもしれないけど、自分グロいの平気なので全然OK。
キャラもそれぞれ立ってるし、最後ほろっとさせて、さぁどうなる?なところで終わったので、2作目続くなら絶対見ます!1人でコツコツ動かしてこの映像を作ったのいうのが最後のエンドロールで実感します。好きの情熱が作らせたんだなー、と思いました
批判しにくい映画でもあります
実際に鑑賞するとわかりますが、これをほとんど7年かけて1人で制作したなんて信じられないです😅
冒頭こそ、不明瞭な「言語」や、少し粗い「映像」などに、だいぶ違和感があったのですが、いつの間にか言葉がわかるような気がしたり、出演者たちのキャラクターに感情移入している自分に気づきました。観せ方も上手い‼️
めちゃめちゃ面白いというよりも、凄い映画。そして、なかなか批判しにくい映画でもあります😅そういう感じでした‼️
あとからじわじわくる作品
繊細で手作り感溢れる作品でした。
もう一回観たい。
早く続きが観たい。
Blu-rayでないかなぁ?
クノコのあたりで構造とか時間とかどうなってるねん?って思ったりもしましたが、そんなのはどうでもいいのかもしれない。
終わった瞬間に席を立った人がいたけど、その後に流れたエンディングテーマ曲は必聴。耳の残る〜音源化されてるのかな。
パンフレットもパワポでつくって出力した感じですが、何もかもいいです。表紙も後で見たらなるほどそういうことか。って感じです。
ネ〜オッペパン?のあの部下がほしい。
うーん。ぜひ劇場でご覧ください。
7年かぁ。
6〜7年は真剣に物作りしてたらあっという間かも知れない、、、しかもコマ撮り。かなりの持久戦。
随分前、完成前のパイロット版みたいなのをTVで紹介してて楽しみにしていました。
設定は少々雑だなと思うし、あんまり反映されてないような気がした、、そして長い制作時間のなかで色々寄り道してしまった感は多少残っている。
終わりも旅の途中感が残る。
まあしかし、圧倒的なこだわりと熱量が画面から湧き出していて好感持てるし、見応えある。
3部作なんてやめて、別な物作って欲しい。
映画に予習が必要ですか?
よく分からん作品だった。
何やら完成するのに大変だったようですが、
作品そのものだけしか知らないカールには、
楽しいものではなかった。
そんな大変なものがよく分からんとは、
情け無い観客です。
映画って、予習が必要なのかなぁ
エンディングロール見て一人で頑張っているのは良くわかるけど、映画には善し悪しですね。
エンディングロールとカタログ予習がなかったらこの映画そのものに何も無いかも知れない。
キモカワでエモくて!
迷路のような地下に住まう、人工生命体。
その生態が少しづつ解き明かされつつ、
調査のために侵入した主人公が幾度の危機を乗り越え、人類存続の可能性を探る物語。
おどろおどろしいようで、コメディー要素が満載。
結構、笑えた。
よく見ると可愛らしいんだけれど、なんだか不気味。
どこか生々しいんだよね。
しゃべる言葉もナニ語か不明の音声だし、ちょいちょい下ネタが出てくる。
「独自の文化」感が半端ない。
一筋縄ではゆかないキャラデザと、舞台美術の圧がとにかく強烈だった。
冒頭、慣れるのか、この世界観に、と不安にさえ思ったのだが、
中盤を過ぎる頃には気にならず、物語にどっぷりはまるありさまに。
随所、オマージュとも取れる造形やらモチーフを見つけたような気になるのは、気のせいか。
それもこれも真似しました、と言わんばかりには見えず、
本作の世界観にすっかりはまり込んでいたのだから、意図してではなく無意識のうちに、なのかもしれない。
そんな物語は冒険、アクションものかと思うが、
赤い頭巾の少女が登場する辺りからけっこう切なくなってくる。
終盤、あの彼らの活躍にはカッコエエ、と見ほれつつ、涙。
ものすごく気持ちをもって行かれた。
もう会えないのが、寂しすぎる。
そして何より感動させられるのは、何から何まで一人で作り上げているという事実。
絵コンテを切っている地点で完成図はもう、脳内に鮮明と出来上がっていたんだろうな。
始めることにしたきっかけ、動機がとにかく知りたい。
そして完成まで何年もかかったというのだから、必ずその対価を手にして欲しいし、
ちゃんとお金払います。
元手に是非とも、是非とも、続きを見たいと思う1作だった。
ダークでコメディーでエンターテイメント!
すごい世界観。これをストップモーションアニメとして撮影するなんて…。
人形たちのとぼけた表情がすごく愛せたし、キャラも素敵だった。あのすっとぼけ3人組がまさかの凄腕ハンター。笑
地上では寿命のない単調な生活、地下では一瞬一瞬が食う食われるの熾烈な戦いで、お互いがお互いの環境に憧れてて、続きがとても気になる。
全体的に黒、白、グレーの色味の中に鮮血の赤がすごく印象に残った。
全234件中、61~80件目を表示