エッシャー通りの赤いポスト

劇場公開日:

エッシャー通りの赤いポスト

解説

「プリズナーズ・オブ・ゴーストランド」でハリウッド進出も果たした鬼才・園子温監督が、自身のワークショップに参加した51人の役者たちともに作り上げた偶像劇。ある映画に出演するため、それぞれの思いを抱きながら応募⽤紙をポストに投函し、オーディション会場に集う人々の姿を描いた。映画監督の小林正が新作映画のオーディションを開催した。演技経験の有無を問わずに募集したため、オーディション会場には、浴衣姿の劇団員、俳優志望の夫を亡くした若き未亡人、殺気立った訳ありの女など、さまざまな事情を持つ人々が集まった。一方、脚本作りが難航している小林の前に、元恋人の方子が現れる。1年前のある出来事を忘れることが出来ない小林は、方子に励まされながら作品に打ち込むが……。藤丸千、黒河内りく、モーガン茉愛羅、⼭岡⻯弘、⼩⻄貴⼤ら役者の卵たちのほか、ベテラン俳優である藤田朋子、田口主将もワークショップを通じて出演。また、園組常連俳優として吹越満、渡辺哲、諏訪太朗が出演している。

2020年製作/146分/G/日本
配給:ガイエ
劇場公開日:2021年12月25日

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(C)2021「エッシャー通りの赤いポスト」製作委員会

映画レビュー

3.0☆☆☆★★ 少しだけの感想で。 最近の園子温作品の中ではダントツで...

2024年3月20日
iPhoneアプリから投稿

☆☆☆★★

少しだけの感想で。

最近の園子温作品の中ではダントツで面白い。
…と書き込んだところでこの採点ではありますけど(^_^;)

でもですね。ワークショップに参加した51人全員にある程度の見せ場を与えよう…って言う、園子温の優しさが溢れており。それでいて、若き日に自分が映画界で何とかやって行きたいと思っていた、あの頃の初心に帰ってみよう…って言う作品でもあるんですよねえ。

だから、出て来る役者さん達は当然ながら素人さんが大半です。
その人達の中で、自身の過去作品に出演してくれた(特に)女優さんを当てはめる…って言う。私小説的な趣すら醸し出していた。
それが上手く行っているのかどうかは、ちょっと怪しいのだけれど。観ていてなんだか微笑ましい。

そんな新人女優さんの中で1番当てはめ易かったのは、シナリオライター役の女の子やがサヘル・ローズ似だったかなあ〜。3%程だったなら池田エライザと言っても良いかな〜と^_^
本当は主役の座を勝ち取るのに外され、最後に撮影に乗り込む新人女優さんは、さながら真野恵里菜であったり。少し前まで園子温お気に入りだった富手麻妙と言ったところでしようか?
え?似てない?そりやそうでしよ、本人じゃないんだから(u_u)

そんな風に、園子温マニアだったなら。「あ?この場面はあの作品だ!」「今、あの時のアレだったんじゃない?」…と言った楽しみ方が出来そうな感じですね。
個人的に園子温作品は初期の作品と、最近の作品は未見の作品が多々あるので。「アレはこの作品」「今のはあの作品」と言った楽しみ方が、もう一つ出来なかったとも言えますかね。

その中で分かりやすい場面としては。テレビレポーターを相手に、安子がカメラに向かって啖呵を切る場面。
アレって多分ですけど。『愛のむきだし』で、満島ひかりがベートーベンの音楽を背景にして、終盤に感動的な啖呵を切る場面を思い出した。
更には、「宇宙が…」と言った台詞&終盤の馬鹿騒ぎは『みんな!エスパーだよ!』を思い出さずにはいられない。
大体、赤い服のお姉ちゃんは、監督の嫁に似てるっちゃあ似てる(笑)
更に更に付け加えて、《あの》『カメラを止めるな』のパロディーにもなっている…って言う。

…と言った様に。園子温って、時としてちょっとばかり愛おしくなる作品を撮るから困ったちゃんなんだよねえ( ´Д`)

2021年 12月29日 ユーロスペース/シアター2

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松井の天井直撃ホームラン

4.0週刊誌なんかいらない!

2022年7月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

初鑑賞

監督と脚本は『愛のむきだし』『冷たい熱帯魚』『恋の罪』『ヒミズ』『新宿スワン』『映画 みんな!エスパーだよ!』の園子温

低予算映画のオーディションに参加した変な人たち
監督が初心に帰るため出演者全て新人が売りだったのに映画会社の偉い人によるゴリ押しで有名女優がオーディションに参加することに

艶やかな浴衣姿の劇団(みんな若い女)
小林正監督心中クラブ(白装束の若い女たち)
この2つのグループが印象に残った
そのほかにサボテンピアスで声が汚い関西弁女もなかなか
あとオーディションに参加してないけど全面通行止めの工事現場の4名

園子温クラスとなるとワークショップなるものを主催し後進の指導に当たるわけだ
その生徒たちの教育のために役者として出演させて映画一本作ってしまった作品
そのため無名な人たちが中心
ハラハラしちゃう
それでもメジャーな役者も数人出演しているのでそこはホッとする

群像劇はあまり好きではないがこれはわりと好き

逃亡する監督を心中クラブのメンバーが追いかけるシーン好き
特に川のシーンがお気に入り
それにしてもあの子供はなんなの?

園子温監督自身も初心に帰ったためかヌードはない

エキストラの歌が耳に残る

カリスマだけど華がない映画監督小林正に山岡竜弘
シェイラっぽいシナリオライター方子にモーガン茉愛羅
満身創痍の映画プロデューサー武藤に諏訪太朗
助監督三井丈に小西貴大
映画会社の暴力的な偉い人に渡辺哲
目立ちたがり屋のエキストラのボスに田口主将
鳥居みゆきをさらにエグくしたようなオーディション参加素人俳優・安子に藤丸千
若くして俳優志望の夫に先立たれオーディションに参加した二階堂ふみっぽい素人俳優・切子に黒河内りく
婚約者と同居中の切子の母に藤田朋子
過去に武藤とトラブルがあったオーディション参加新人女優で須藤理彩っぽいアノンに上地由真
オーディションに参加した有名女優・松本ひろなに縄田カノン
オーディションに参加した有名女優・瀬奈梨々香に鈴木ふみ奈
エキストラの靴屋に吹越満

あとレズビアンギャングという決め台詞だけどギャングはビジネスの付き合いだからそんなベタベタな関係は良くない
ルパン次元五右衛門はゲイじゃないし
でもキャラが立っていて良かった

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野川新栄

1.0観客を置き去りにして自分たちだけが盛り上がっているのはワークショップだから?

2022年4月2日
Androidアプリから投稿

登場人物は沢山いるが、魅力的なキャラクターが一人もいないところが致命的。そのため、「エキストラたちにもそれぞれの人生がある」というテーマが、一向に胸に響かない。
また、登場人物が多過ぎるゆえに、それぞれのエピソードに一体感がなく、せっかくの「シックスセンス」的な仕掛けも消化不良。
そして、クライマックスとなるべき撮影現場の大混乱は、騒がしいだけで、完全に空回り。映画を作ることに対する熱意は感じるが、熱そのものが伝わってこないのである。
作り手だけが盛り上がって、観ている側を置いてきぼりにするような映画は、いくらワークショップとはいえ、いかがなものか?

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tomato

3.5とにかくカオス

2022年2月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

予告で気になってたけど、とにかくカオス。合わない人は合わないだろうよね、と。
ラストはもう少しだけカタルシス欲しかったけれども、私は好きよ。
面白かった。

観覧直前に昔茉愛羅ちゃんと一緒に働いた経験ある人の話聞くとは思わなかったけど、確かにあれは可愛い。松田龍平が惚れるのも分かる。

私は藤丸千の美しさに釘付けだったけどさ。

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nabe
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