「歩けメロス! 亀は万年堂」Arc アーク kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
歩けメロス! 亀は万年堂
不思議な気分にさせてくれる作品でした。遺体を生きているかのように躍動感溢れるポージングで保存する技術、プラスティネーション。Wikiでチェックすると、実際にあるんですね!要はミイラとか剥製のようなものなのに、希望する遺族あるとかで・・・でも、家の中に故人がいるとなるとちょっと怖い。毎晩悪夢にうなされそうだ。
原作者、ケン・リュウ?知らなかった。スト2ファンなのかな?などと思いつつ、不老不死の世界観に没頭してしまいました。
円弧?この意味だけでもいろんな解釈ができそうなのに、さっぱりわからない。知らないまま、芸術のことだと勘違いしていた。そりゃArtだよ!
美しいまま人間を保存する世界と、美しいままの姿で死なない体。不老不死なんて、やりたいことがいっぱいある人が勝手にやってればいいと思ってましたが、みんなが不老不死になってしまえば考え方も変わる。単純に寿命が延びただけではなく、時間が止まってしまう感覚に陥ってしまう。そして、問題になるのは不老不死を選ばない人も同時に存在している時間軸。この老け方の違いを見事に表現できていたと思います。
親子の対面における見かけの年齢の逆転だとか、単調な生活に疑問を持つこととか、面白さはあるのですが、劇的な展開がないのが残念でした。カラーは人生に生きがいを感じているとき、モノクロは単調でつまらない時間・・・といった違いだろうか、モノクロのときは眠たくなってきました。もっとメリハリをつけてくれれば印象に残るんでしょうけど、だらだらと冗長気味な編集によって魅力半減。小林薫と風吹ジュンは良かったなぁ・・・
みのすけさん、コメントありがとうございます。
たしかに心情表現には最適のモノクローム効果。
そこで自分の過去を思い出していたんでしょうね~
もう一度チェックしてみたいところですが、TV放送待ちかな・・・
いやぁ個人的見解ですが、本ではないので、全然、未来の背景。描写のないのは、分厚い純文学書と同じで行間読めと強制されているようでイラッとしました。「娯楽」としてはいかがなものかと疑問を感じました。ハンバーガーだけ青色のスライム。お粗末すぎるかと・・・。あと死んだ人、あんな風にオモチャにされるのは誰一人として、望まないかと・・・操り人形そのもの・・・あくまでも独り言です。