THE FIRST SLAM DUNKのレビュー・感想・評価
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原作を何十回と読んでいるからこそ
なんでこんなに大ヒットしたのか謎でしかないと感じた。面白くなかったという訳ではない。ただ、内容的にスラムダンクなんて知らない、って人向けでは無いはずなのだ。そもそも原作の最終戦という時点で当たり前ではあるのだが。ところが原作なんて読んだことないけど、って世代に何故かウケているようなのだ。昔流行った漫画原作だからと、とりあえず観に行って、原作気になったという感じで漫画に入り、SNSや口コミで広めてみたいな感じらしい。確かにいきなり31巻もある漫画から入るよりは、映画の方がとっつきやすくはある。それにしたって異例のヒットぶりだが。
かと言って原作愛読者向けという訳ではない。何故ならセリフを覚えるくらい読み込んでいる自分からすると、なんでそのセリフやシーンを端折ってるの?というのが余りにも多過ぎるのだ。2時間しか無いから仕方ないと言えばそれまでだが、原作にない宮城の回想シーンを省けば余裕で入る。自分みたいなタイプは、セリフが飛ばされる度に気になってしまった。原作読んだことあるよ、あんま覚えてないけど。アニメも全然観たことないよ、って人向けだと自分は感じた。
自分は声優総入れ替えの時点で映画館で観る気が無くなった。しかし超ロングランで興行収入157億円なんてのを観て、そんなに面白かったのか?とこの度視聴することにしたのだが、声は途中まではそこまで違和感は無かった。しかし、花道と安西先生が喋り出すと違和感しか無い。旧アニメの印象が強過ぎてこいつら誰?状態になる。そして元々声がついていなかったので本来は違和感など無いはずなのだが、丸ゴリこと河田の声もイメージと全然違うと思ってしまった。流川も正直違うなという感じがしたが、それ以外はそこまで気にならなかったのが正直なところだ。まぁ花道が違い過ぎる時点で☆-1くらいの衝撃だったが。
回想が終わり試合が始まるが、未読の人なんかは序盤でミッチーが3Pを連続で入れるシーンなんかなんとも思わないだろう。そもそも3Pの凄さが分かっていないと思う。しかし原作でここはチームメイト全員がすげーなと感心し、絶好調と読んでいた堂本監督も警戒を更に強め、ディフェンスのスペシャリストである一之倉は更に三井へのプレッシャーを掛けて行こうと決意する重要なシーンなのだ。
「40分付き合ってやるよ、この野郎」なんて原作に無いセリフが飛び出したかと思ったら、次の瞬間なんと前半が終わっている。まだ劇中では14分しか経っていないのにだ。当然沢北やポールが一時ベンチに下がるシーンはなく、美紀男と花道のマッチアップも丸々省略されてしまう。宮城が主人公とはいえ、あんまりなカットである。原作でも美紀男を交代させた時点で9分くらい前半が残っていて、そこから後半に一気に飛ぶのだが、それにしたってこれは酷い。
そして回想が挟まる。死亡フラグを立てられたソータは案の定亡くなっている。後半が始まったと思いきや、怒涛のゾーンプレスになるのだが、またも回想が入る。神奈川に来たと思われるリョータの前に何故か中学生のミッチーが出て来るのだ。しかもヘアスタイルがグレる前のでは無いという謎改変。あの髪型だった三井がグレてロン毛になるからインパクトがあるのだが。
河田に赤木がやられるシーンも原作では重要なのだ。湘北の大黒柱であり、これまで数多の強敵と渡り合い、ねじ伏せて来たゴリが全く通用しない。河田雅史は住む世界が違うとまで赤木に言わしめるのだ。全国大会に向けて会得した新技スピンムーブですら、豊玉戦で出したことから研究されており、ブロックされてしまう。このブロックは湘北全員にショックを与える。そして三井にボディブローのように効いているというセリフが入る。これは一之倉と三井のやり取りがカットされているのだから、原作ファン以外は全く分からないだろう。このように別にそれは要らなくね?というセリフは入っていたりする。まぁ一応三井が疲れてるんだな~という感じは伝わるだろうが。
そして謎の1年前の湘北の回想シーンが入る。何故赤木が10番なのだろうか?原作では赤木が10番は1年生の時で、2年生の時の赤木のユニフォームは8番なのだ。そもそもインターハイの相手は陵南だったはずだ。ここでも謎改変である。正直しなくていいし、する意味が分からない変更だ。
追い上げのためにオフェンスリバウンドが4点の価値があると丁寧に説明するが、未読者ではまずリバウンドって何?という人が多いだろう。原作を読んでいれば、序盤からひたすらスクリーンアウトの重要性、リバウンドの重要性、リバウンドを制する者は試合を制す、リバウンド王桜木というものが刷り込まれているのだが、未読者からすると、とりあえずこれからやることで逆転出来る程度の認識だろう。それ故に無駄に丁寧に説明する意味が分からなかった。
魚住が登場しない関係で、よく分からん妄想シーンが入り、赤木は復活する。そこで「もう俺の願いは叶えられている」という謎セリフが登場する。おそらく「全国制覇の夢を一緒に追える仲間とバスケをする」という類の話なのだと思うのだが、全国制覇は譲れんのだと原作でも語っている通り、願いは叶えられていると言われても違和感しか無い。とはいえ、一応最後のチャージドタイムアウトのシーンでそれらしき涙を流すシーンはある。お陰でそのシーンはカットされているのだが。
復活した赤木のスクリーンから三井の3P。二人が拳を合わせるシーンを見たメガネ君が「2年間も待たせやがって」と感無量になるシーンが入るのだ。そして高頭監督による信頼という説明が入り、海南のメンバーがギョッとする流れは鮮やかなのだが、当然全カットである。
海南は背景になっており、陵南は昨年のインターハイの試合からも省かれ欠片も登場しない。お陰で仙道が流川と1on1で才能を生かしきれていないというシーンも無いし、安西先生に言われた日本一の高校生を目指すため、日本一の高校生である沢北を抜くためにパスを選択するという部分が一切無い。未読者は流川のパスの意味なんて分かる訳も無いし、おそらく一読した読者でもそこまで覚えて無かったのではなかろうか。
流川から赤木へのパスを見てベンチから盛り上がるより先に安西先生が大きなガッツポーズをする。これはバスケットカウントワンスローになったからだけではない。今までの流川になかった1on1からのパスを選ぶという成長を見て咄嗟に出たものなのだ。いつもは置物のようにしている安西先生までもが闘志を燃やしていることに、木暮やヤスだけでなく読者も驚愕し、興奮する重要なシーンである。
ここまで改変が多かったが、その中でも決定的なのが、「安西先生、バスケがしたいです」が無かったことになっているのではないかとすら思える改変である。ずっとバスケから離れていて、バスケ部なんかどうでもいい、バスケ部を潰すと体育館へ乗り込んで来る三井がいいのだ。バスケ部の試合を見に行くとか全然不良時代の三井らしくない。正直未読者が見たら、なんかいきなり心変わりしてロン毛カットしてバスケ部入って来たの?という感じしかしないだろう。一応膝を気にしたり、安西先生とニアミスするシーンはあるのだが、本当に唐突なのだ。かと思えばこの後、かつて混乱を、というセリフは残っている。一体どういう扱いになっているのか意味不明だ。
深津は一年生の頃から山王工業のレギュラーの座を獲得していたということになったのだが、これも正直残念な変更。常勝山王の中で一年でレギュラーになったのは沢北だけって方が良かったと思う。まぁ確かに原作では牧を抑えられるディフェンス力を見せたりしているのだが、宮城との身長差でのミスマッチの割には得点シーンが少ない。深津を中心に攻めるはずが、得点シーンは作中でわずか5点である。そして前半カットされた影響で、唐突に現れる美紀男。もう完全にやられ役でしかない。未読者からはなんかいきなり丸々したデカイ奴が出て来たとしか思えないだろう。
花道のプレイにより湘北の応援を始める観客たち。ここも原作ではこれまで山王一色だった応援が、という感じだったのに、それが全然伝わって来ない。そして花道の押し込みダンク後のシーン。ノーカウントだったが会場全体が驚愕するシーンである。ただ未読者からすると、意味の無いことして怪我を悪化させて引っ込んだだけにしか見えないだろう。回想シーンにバスケットが好きかのシーンがあったのでまさかカットされるとは思わなかったが、「大好きです。今度は嘘じゃないっす」も丸々カットである。
残り49秒、起死回生の三井の3Pバスケットカウントワンスロー。よくこのプレイのせいで松本が戦犯扱いされるのだが、それは結果しか見ていないと言わざるを得ない。まぁ三井の言葉を真に受けての「奴は打てねえ!!」は満面の笑みと合わさってピエロそのものではあるのだが。もう一つ桜木が引っ込んでいる間、木暮とのマッチアップをしていたのだが、他校でエースを張れる実力と評される割にはオフェンスも微妙である。というか前半は美紀男が引っ込んだ後から出場していたのだろうか。
戦犯と言えば堂本監督で間違いない。まぁ大体の人はこの意見だし、自分もこれを推す。少なくとも後半三井が3Pを入れまくった時点で、松本を下げて一之倉を再度投入しても良かったはず。そこで何故河田を桜木、美紀男を赤木なのか。さすがに赤木を舐め過ぎだし、試合前からあれだけ警戒していた三井への対応としては滅茶苦茶だ。あいつらに油断や慢心は無いというセリフもあるが、でも自分には合ったのだ。歴代最強のメンバーが負けるはずがないという油断と慢心が。
そして途中堂本監督はメンタル的にかなり押されている。湘北はいつになったら諦めるんだ?と。相手が折れるのを待っている時点で弱気になってしまっている。そして極めつけ、桜木は限界だと判断してのチャージドタイムアウトのキャンセル。流れを何度となく変えているキーマンである桜木は怪我をしていこそすれ、コート外にいて貰った方がいいはずなのに、ここも弱気に流れてしまっている。事実上5対4の方が有利だという、動かない選択肢だ。
桜木から流川、流川から桜木という普段犬猿の仲の二人が見せたホットライン。これを未視聴者が理解するのは不可能だろう。左手は添えるだけ、ここでスラムダンクではなく合宿シュート!となるのだが、なんとセリフすら無かった。口パクである。そして審判が得点を宣言するシーンが入るのだが、本当に小さく映っていた。そこはシュートが間に合ったことを印象付ける本当にいいシーンなのだ。なんでそれを小さくする。
沢北が人目も憚らずに泣くシーンがあるのだが、沢北ってそういうキャラというイメージがあんまりない。まぁ泣き虫な設定は上級生に殴られたシーンであったが。そしてアメリカでの沢北VS宮城で終わる。いや、宮城ってアメリカでもやれるような能力では無いと思うのだが。フリースローは苦手。ミドルレンジのジャンプシュートも深津は打たせていいとすら判断するレベル。しかも山王戦で言えば、フリースローの2点しか得点シーンが無いのだ。自然に考えれば流川なのだが、この映画では正直流川は完全に脇役である。スタメン全員に見せ場があるのが、スラムダンクのいいところのはずなのだが。
終わってみれば決してつまらなかった訳ではない。ただ、あらゆる点を加味しても連載終わった直後に旧アニメを再開してくれていたら、絶対にこれより面白かっただろうということが断言出来てしまう。原作一読程度の層には懐かしいと同時に、もう一回読んでみようかという気にさせるだけのクオリティはあると思う。原作未読の層も上述した通り、原作に引き込めるだけの力があるのだろう。宮城を主人公としたことで、全員が知らない設定が出て来るというのが良いところなのだろうが、何十回と読んだ自分みたいな愛読者からするとカットされたシーン、演出に物足りなさを感じてしまった。スラムダンクは桜木花道という主人公が最初から最後まで成長する物語なのだ。文字数ギリギリなのでもうちょっと書きたいが、ここまでにする。
初スラムダンク
マンガ、テレビシリーズも見て無い状態。知っている事は赤毛のヤンキー?、最後が大会途中で終わった事だけ。
でっ、いきなりアニメ的では無い映像。オープニングだけ?と思ったが、原作通りの絵柄なのね。これで長編一作はなかなか珍しい。
多分、これが原作最後の試合の部分なんだろうな。それを初見で見ると流石についていけないw。でも、ファンには嬉しいんだろうなぁと言うのは分かる。
原作者がキメてくれた栄光のSLAM DUNK
先日亡くなった鳥山明さんの『ドラゴンボール』と並んで、少年ジャンプを代表する作品。
本作を読んでバスケの道を志した人も多い、バスケ漫画の金字塔。
原作漫画もTVアニメも1996年に終了してから、実に26年ぶりの新作映画。
ブランクが空き、ほとんど宣伝ナシで、果たしてヒットするか未知数だったが、ヒットではなかった。国内歴代興行ランキング13位となる興行収入158・6億円の“メガヒット”。作品も主題歌も話題に話題になり、社会現象。未だ全く衰えぬ根強い人気に驚かされた。
ジャンプを読んでいたあの頃、『SLAM DUNK』も読んではいたのだが…、ファンの方々からお怒り頂く事承知ではっきり言ってしまおう。
原作漫画もアニメも最後まで読んでいなかった。確か、三井がバスケ部に復帰した辺りで…。
つまらなくなったとか興味を失ったとかじゃなく…。気付いたら読まなくなっていた。
なので、『SLAM DUNK』がメッチャ好きとか熱く語れるとかじゃ全然無く。少しかじった程度。
それでも登場キャラや概要は知っている。桜木、赤木(ゴリ)、流川、三井、リョータ、木暮(メガネ君)、春子さんに彩子さん、安西先生…しっかり覚えていた。
ほとんど宣伝ナシでの公開。直前になって主題歌や新声優陣が発表されたくらい。にしても木村昴はあれにこれに売れてるね~。
ストーリーについては明かされず。
原作のどの部分の映画化…? “FIRST”だから桜木がバスケを始める最初から…? リブート的な…?
同じ“試合”はしなかった。原作漫画の最終エピソード、TVアニメでは映像化されず、ファンから映像化が望まれていた“山王戦”。
インターハイ出場。
湘北の前に立ちはだかるは、絶対王者の山王。
勝算ナシ。誰もが山王勝利を確信するアウェイ。
試合開始。
先制点を決めたのは、意外にも湘北。しかも桜木。
序盤は拮抗。前半戦は湘北リード。
後半戦。徐々に山王が王者の貫禄を見せつけ始める。
次第に苦戦。遂には24点差まで開く。
やはり山王に勝てる見込みはないのか…?
この山王戦の現在パートと交錯して描かれる過去パート。
それを担うのは、何とリョータ…!
『SLAM DUNK』って桜木主人公じゃなかったっけ…?
リョータ主人公は意外性を突いたが、これが功を奏した。
赤木のように頼れるキャプテンでもない。三井のように一旦辞めてから返り咲いた訳でもない。流川のようにエースでもない。桜木のように異端児でもない。
体格も小さい。が、時期キャプテンと言われる実力者。スピードを活かしたプレイやテクニックはピカイチ。
何よりガッツとバスケ愛…。
それには、ある生い立ちがあった…。
沖縄生まれ。父親を亡くし、母親、兄、妹の4人。
「俺がこの家のキャプテンになる」と勇気付ける兄ソータはミニバスケのエースでもあり、リョータにとっては憧れの存在だった。バスケを始めたのも兄のようになりたくて。
だがある日、ソータは海難事故で帰らぬ人に…。
悲しみに沈む遺された3人は神奈川へ引っ越し。
母親との仲はぎこちない。心に空いた穴を埋めるようにバスケに打ち込む。
やればやるほど兄に追い付けない自分を痛感。
バスケの名門・湘北へ。小生意気なリョータは部の問題児。熱血漢の赤木とはソリが合わず。
退部していた三井と一悶着。
自分のプレイ、スタイル、何故自分はバスケをするのか、リング上で思い悩む日々。
自問自答しながら、そこに自分なりのバスケを見出だしていく…。
リョータの過去って原作にあったっけ…? これは本作の新設定。ベタではあるが、このドラマチックな背景がドラマパートを強くしている。
最後の“母上様”への手紙にはリョータの全ての思いが詰め込まれている。
リョータのみならず、リング上で自分自身と闘う者も。
赤木。厳しすぎる性格。山王キャプテンに苦戦。全国大会はただ自分が皆に押し付けているだけなのか…?
三井。有名なあのエピソード。挫折し退部し、バスケを憎んだが、心の何処かではバスケをしたい…。俺は、誰だ…?
過去の赤木との確執、中学時代三井と会っていた…など、新エピソードも織り込む。
劣勢の山王戦。
安西先生が切り札を投入。桜木のリバウンド。
自称天才の暴れっぷりがチームに活を入れる。
鼓舞され、再び山王に食らい付く湘北。点差が縮まっていく。
本来主人公の桜木の破天荒さもしっかりそつなく。
バスケかぶれの常識は通用しねぇ。シロウトだからよ。
俺の栄光時代は、今だ。
試合の終盤で選手生命に関わるほどの怪我を背中に負ってしまうが、それでもリングに立つ。超人か!
流川のみドラマ描写少なかった気もするが、そもそもクールで無口。ちゃんと役割は請け負っている。桜木とのライバル関係も。
チームメンバーは仲良しこよしじゃない。口を開けばいがみ合ったり、衝突も。しかしいざ試合に挑むと一丸となって。こういうの、熱いよね。
山王もただの立ちはだかる敵ってだけじゃない。こちらも各々キャラが立っており、エースの沢北。
試合前に神頼み。俺に必要な経験を下さい。これ、響いたね…。それも大事な経験。
現在の山王戦と過去のリョータのドラマ。
下手すりゃ話の流れや試合の高揚を止めてしまう恐れあるが、巧みにリンク。
苦戦と苦悩。活路と葛藤。勝利への希望とバスケをやる意味。
原作漫画の途中を映像化しているのに、初心者でも話に乗れない事は全く無く、テンポも引き込まれるほどいい。
絶対王者に挑む、湘北メンバー一人一人のドラマが出来るほど個性立っている中今回リョータをメインに据えた見易さ。その構図や構成もはっきりしている。
まるで山王に挑むかのような強固な壁。アニメで何処までバスケを描けるか…?
以前のような手書きアニメーションじゃない。CGでもない。
原作漫画に色が付き、2Dと3DCGとモーションキャプチャーを駆使した斬新な映像。
キャラは呼吸一つ一つまで躍動感たっぷりに動き、試合シーンの白熱さと臨場感はスポーツアニメ史上最高レベルではなかろうか。本当に手に汗握る…!
無音、スローモーション、試合最終盤の秒針のみ…あらゆる演出法を駆使して。
ただバスケアニメを見ているというより、本当のバスケの試合を見ているかのような錯覚にもなった。
盛り上げる楽曲の数々。昔のアニメの曲も最高だが、今回の曲も。主題曲“第ゼロ感”の高揚感とカッコ良さはしびれるほどで、今後バスケのスタンダードになるだろう。
嬉しいファンサービスも。まさか安西先生のあの名台詞がまた聞けるなんて…!
これら全てが素晴らしいチームプレー。
『SLAM DUNK』かじりの私でも大変面白く見れた。やっぱ復活上映の時でも劇場で観に行けば良かったかな…。
原作者・井上雄彦が自らメガホンを撮り、こだわりが活かされ、最高の試合を魅せてくれた。
多くのファンが望んでいるのは、続編だろう。“FIRST”だし、“SECOND”を…。
山王戦は原作最終エピソード。次あるとすればその先、オリジナルエピソードになる。
山王戦以上のものが描けなければ続きは描かない、と井上氏。
全国大会への道半ばでも、最高の花道。
夢の達成までを見せるんじゃなく、俺たちはイケる!…試合を諦めず、いつまでも挑み続ける。
今はただただ、“栄光のSLAM DUNK”に浸っていたい。
やはり、最高
リアルタイムのアニメから始まり、娘が全巻購入し、11歳下の弟もはまり、正に家族全員でファンだったスラムダンク。
映画化の話になんとなく二の足を踏んでいた私。知り合いがDVDを貸してくれて、恐る恐る見た。
オープニングから、引き込まれた。懐かしさで胸がいっぱいになり、りょうたの背景を知ることで、なお一層愛着を持って見た。
音楽の使い方が効果的で、熱い思いが溢れた。見て良かったです。
もう一つのスラムダンク・・・ドキドキハラハラであっという間
漫画は未読です。
アニメを3話まで読みましたが、主役は桜木花道でなくて
宮城リョータなんですね。
伝説の山王戦の合間に入る過去の話し。
そして見事に繋がる過去と今。
作画がとても綺麗で作り込みが繊細です。
監督も脚本も原作者の井上雄彦先生。
流石のクオリティですし、思い入れが半端ないです。
CGで描かれる試合のシーンは迫力満点で超リアル。
すっかり引き込まれました。
バスケットボールはオリンピックとパラリンピックしか見ない私ですが、
とても感動しました。
細部にもこだわりがあり、再現度に感動
スラムダンクを長年漫画で読んできたファンからしても納得の作品。
試合の一つ一つの動きが、忠実に原作を再現していて、力の入れ方に感動しました。
テーマ曲もカッコ良すぎました。
3月3日 DVDで視聴
この映画は、コロナ禍で世間的に今より3密(密閉空間・密集場所・密接場面)が避けられていた時期に、劇場館で上映したにも関わらず、最終興行収入158億7000万という超メガヒットを記録し、2024年3月3日時点で日本歴代映画興行収入ランキングで8位を記録しているという、日本の偉大なアニメ作品の1つです。
スラムダンクは1990年代、自分が20代の頃に毎週週刊少年ジャンプを買って読んでいたり、仲間内でジャンプを貸し借りしながら読んでいた中で、大好きな漫画作品の1つでした。当時アニメも放映されていて、毎週楽しみに見ていた気がしますが、今は主題歌以外内容はほとんど忘れてしまっていて、今となってはとても懐かしい作品です。
この作品は、劇場上映時に気にはなっていたのですが、上映当時は会社で「誰もコロナになるなよ」という謎の圧力があり、人が密集する場所に行く事から遠ざかっていた為、映画館で観る事が出来ませんでした(泣)。
そして待ちに待ってようやく、DVDレンタル解禁となり、「THE FIRST SLAM DUNK」を観る事が出来、あの懐かしい20代の頃の青春の記憶が蘇って来ました。
スラムダンクで出場する高校と言えば、自分は「湘北高校」と「海南高校」と「陵南高校」くらいしか思い出す事が出来ませんでしたが、今回の相手は絶対王者と呼ばれる「山王工業高校」(山王工業高校は記憶が無い)なんですね。DVD視聴後、山王工業高校について調べてみたら、モデルは何とあの「秋田能代工業高校」でした!。1990年代、田臥勇太というスーパースター擁する秋田能代工業高校は、絶対王者と呼ばれるに相応しい輝かしい記録を打ち立てていたので、山王工業高校は湘北高校にとって最高・最強の相手として申し分無い相手(寧ろ高過ぎる相手)だと思いました。
映像は、湘北高校のメンバーの1人(宮城リョータ)の過去を織り交ぜながら試合が繰り広げられ、バスケ漫画でありながら人間ドラマのような作りにもなっています。試合運びも単純な点取りの応酬ではなく、高度な技術の数々が演出され、一瞬たりとも目が離せない展開となっていて、見ていて飽きない作りとなっていました。そして、試合会場で最初は試合を観ずにゲームをしていた子供(今回も、どうせ山王工業の一方的な展開で勝つんでしょ?と思っていたのかな?)も、いつしか目の前の試合に釘付けになるようなドラマティックな展開!試合ラストは湘北が逆転されて絶望からの、試合終了ラスト数秒でまさかの桜木花道が(驚)。宮城を含め、試合では敵味方みんな素晴らしい活躍をしていましたが、この試合で一番輝いたのは、個人的には花道ではないかと感じるくらい、花道は素晴らしい活躍でした。花道と言えば劇中終盤、花道自身の強い希望があったとはいえ、背中に激しい痛みを抱えた状態でコートに花道を戻すのが正しい選択か?と視聴者の中では賛否両論ありそうですが、個人的にはあの試合に全てをかけた花道の覚悟・心意気を尊重し、マイナスポイントにはしませんでした。
作品の総合的評価はほぼ満点に近いのですが、個人的にあえて辛口に評価させていただくとしたら、もう少し映像で山王工業高校の「強者感」を出して欲しかったなぁと思いました。試合中、もっと山王メンバーが湘北メンバーに対して〝近寄り難いオーラのような雰囲気〟があれば、スラダンバスケ高校界の〝絶対王者としてのラスボス感〟を更に演出出来た気がしますが、逆にあまりラスボス感を演出し過ぎても、湘北高校メンバーが相手に萎縮してしまうだろうし、、、映像で表現するって、本当に難しいですね!という事で、最終的に総合評価☆4.9とさせていただきます(偉大な作品に対し、上から目線ですみません汗)。
この作品は、自分のようにコロナ禍で映画館での鑑賞を見送っていた人に、DVDでの視聴を強くおすすめします。他の人のレビューを見て、過去作と声優が変わっているという人もいましたが、それが気にならない人にとっては、間違い無く満足出来る作品だと思いました(自分は、過去作覚えていなかったので、声優変更は全く気になりませんでした)。
最後に、スラムダンクとは関係ありませんが、自分がバスケ漫画で好きな作品としては『DEAR BOYS』もありますので、今後『DEAR BOYS』が映画化されないかなぁと個人的に期待している次第です。
つまらん
なんだこれ?
永遠にバスケの映像見せられてもなぁ。
バスケに興味ない人にはつまんないでしょ。
ま、俺もだけど。
見初めて、10分で飽きた。
金払うだけ無駄。
井上雄彦も、こんなバスケにこだわってないで、早くバガボンド描けよ!
兎に角駄作。
新しい試み、思い出す感動
山王戦を進みながらリョータを中心とした過去を振り返って行きます。
CGと漫画とアニメが融合しているような表現は新鮮でした。
また試合のシーンは見事でした。井上雄彦の感性を通じてバスケの素晴らしいところを教えてもらったように思います。
原作のちょっと良いシーンがさり気なく見られたのも良かったです。
ただやはり原作を知らないとおいていかれるところはあるように思います。
また井上雄彦の監督初作品ということで後半ややテンポが悪いところもありました。
あと個人的に試合・物語の見せ方として、流川・沢北のエース対決については流川がパスを出すということがどういうことなのか、パスを出すという選択肢が増えて1on1が有利になるというところがほとんど省かれており、そこが残念でした。
原作ファンなら85点、原作知らないなら75点くらいだと思います。
臨場感が最高!エネルギーチャージできる映画です!
大好きなスラムダンクの映画化。
私自身、バスケを始めた理由は紛れもなく、
このスラムダンクがきかっけでした。
桜木花道や宮城リョータたちのバスケをする姿から
情熱を持って最後まで全力で勝負をするんだ!
という迫力を肌に感じました。
臨場感のある音楽と映像が最高で、
私自身も頑張っていこう!と元気になる映画です。
素敵な作品をありがとうございます。
面白かったですけど原作の山王戦を超えたかと言われれば全く及んでない...
面白かったですけど原作の山王戦を超えたかと言われれば全く及んでない感じ。
スラムダンクファンとしては新たなストーリーがあるのが嬉しいですが原作最高の試合を映像でやるならもっと色々出来たのではと思っちゃいますね
最高の作品
劇場での鑑賞は計26回。
(2024/01/23復活上映含む)
ここまで同じ映画を何度も観たいと思ったのは初めてでした。
公開後すぐに鑑賞しなかったのが悔やまれます。とはいえ、こんなに素晴らしい映画を何度も劇場で鑑賞する事ができて幸せでした。
この作品を生み出し作り上げてくださった監督、制作や運営の方々には感謝しかありません。
大好きな作品を令和に映画として観る事ができた感動と興奮、そしてそれを多くのスラムダンクファンの方々と共有できたことをとても嬉しく思います。
スラダンあんまり予備知識なしで観たけど面白かった。 リョータかっこ...
スラダンあんまり予備知識なしで観たけど面白かった。
リョータかっこいい。
後半のゴールで長時間の無音のシーンの迫力がすごかった。
原作の漫画も一気読みするくらいハマった。
バスケのリアルな試合も観てみたくなった〜!
初日の衝撃…!!
公開前にいろんな騒動ありましたが、私の中では、見る!一択!初日は昼から見に行きました。
ペン書きメンバーが歩き出した時、「生きてる!!ミッチー、生きてる!!」って涙が出てきました。歩き方に性格が出ていて!!いろんな隙間を自分で埋めてきてたけど、この瞬間、またミッチーに恋をしてしまいました…
りょうちんと母かおるの関係は、母となってる今、わかるわかる!のキョリ感でした。母の気持ちで見てた。
ミッチー…自分へのイライラ投げやりの殴りあい。表情がとても苦しそうで寂しそうだった。それをちゃんと深々と頭を下げて帰ってきてた。あぁ、やっぱり、謝ってたんだよね…思ってた通りのミッチーだった…
山王戦では、花道がとても大人に見えました。チームにいなければならない存在になってた。こうやって、試合全体をまとめてくれた映画があったからこそ、花道の成長がよく感じられたなと思いました。
初日の上映が終わったあと、通路へ向かう人たち、みんな無言でした…衝撃が胸いっぱいに詰まってしまって、何も言えなかったんだと思います。私も。この日から、何回見に行ったでしょうか?何度見ても、終わってから、あぁ好きでよかったなぁと思える映画でした。
井上先生、たくさんのスタッフさんたち、本当にありがとうございました😊
鑑賞動機:○○場面がなかったらこき下ろしてやろう10割
当時は本作の人気ぶりを横目で見つつスルーして、圧倒的に『DEAR BOYS』派だった。なので原作はだいぶ後で読んで、確かにこれはすごいなと思ったものの、TVアニメはほぼ未視聴。
バスケットボールはやっぱり3次元のスポーツだなあと実感させられる。アリウープ、ブロックショット、ダブルクラッチ、ノールックパス、リバウンドなどスピード感と迫力に溢れたプレイに見とれてしまった。そしてダブルドリブルでズコーとなる。いややっちゃいそうになるのわかるけど、わかるけどね。オールコートプレスでダブルチームくるのコワイ。あんなの突破できない。私無理。せいぜいチャージング取られてさらにドツボにハマりゅ。
演出としての無音場面は大好きなので、ちゃんとやってくれたことには満足している。
宮城パートはもう少し控えめでもよかったかな。
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劇場公開終了を前に再鑑賞(2023/8/26)。イベントのダイジェスト映像付き。
やはり無音場面は最高だ。
映画館で体感するべき作品
原作漫画を超えてると感じた。
音楽もシックリきたし、迫力の音響は劇場ならでは。事前情報無しだったので、一通りのストーリーなぞるのかと思いきや、山王戦メインの一試合に絞ってたとは!
予備知識無しの人はどう感じたのか、少し気になる。りょーちんのスピンオフストーリーがじわじわ高揚感煽るし、結果知ってても、試合展開が気になってドキドキさせられた。
試合を観てる雰囲気にさせられたのは自分だけじゃないはず、めちゃくちゃ響いてきた。
ジャンプ連載当時話題になった、ラス前の1話丸々のアレが来た時は息が止まりそうな感覚、なかなか出来ない体験に震えた!
大スクリーンの大音響でしか味わえない体験だ。
ロングランと知って、再度観に行こうと思いながらも、いつでも行けるか…の思いから1回だけの鑑賞になった事に後悔……。
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