THE FIRST SLAM DUNKのレビュー・感想・評価
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監督が原作者だからこそのまとめ方
リアルな動きからの映像の見応えと、宮城を主軸に置いたストーリーテリングが良い。
一つの試合を見たなという感動と、あくまで宮城メインではあるが、キャラクターの背景も相まって、2時間では収まらない原作の内容を見応えのあるものに収めていたのは素晴らしいの一言
原作者が監督脚本だからこそ、大胆にまとめられるし、追加要素を入れることもできたからこそだろう。
原作ファンが欲しいシーンもちゃんと入っていて、まさにファンが求めるファンムービーである。
正直新規の人向けではないが、新規の人でも楽しめる要素は多いように思う。
諦めたら、そこで試合終了…
この言葉を聞くと、スポ根ですが、当時も昔ながらのスポ根アニメではなく、破天荒な桜木花道を主人公に、その時代、その世代に合った、当時としては珍しいバスケを題材にしたスポ根アニメだった。今回は山王戦とのたった一試合の展開の中で、宮城リョータを主人公に今の世代にも共感を呼ぶようなオリジナルストーリーを交えつつ、綺麗な描写や盛り上がる音楽、昔からのファンは更に胸熱なるような作りになっている。本当に続編が見たい。
口パク「左手は添えるだけ」
理想的なアニメ化
元々原作者の井上雄彦先生が、自身の漫画「リアル」にて、
スラムダンクのアニメをみて不満を垂らすシーンを登場させる程、
TVアニメに不満を持っていた。
未アニメ化に終わった山王戦の映像化を希望する声を受け、
やるからには自分が関わろうと決意。
その決意は本物で、作品から並々ならぬ情熱を感じ、
そしてその完成度は素晴らしいものでした!
何よりそのアニメーションのディティール!
マンガがそのまま動いているかのような感覚!
斬新かつ新鮮!ひとつのアニメーションの到達点だと思う。
やっぱりラストは知っているけれど、興奮し鳥肌モノ!
これを観れただけでも幸せ!
原作者が自分の意図したとおりに演出されているので、
マンガの理想的なアニメ化だと思います。
「知らない人には初めての、知ってる人には、
知ってるけど初めて見るスラムダンク。
そんな感じで気軽に楽しんでもらえたら嬉しいです」
と語っている。
だから声優陣も一新したのだと思うのだけど、
声優陣も気に入ってなかったんだと個人的には思ってます。
欲を言えば、やっぱり「その後」を井上雄彦先生が映画化してくれたら
こんなに嬉しい事はないんだけどなぁ・・・
ツバメとんがって愛を撒き散らす
評判通り面白かった
大衆ウケしてる映画は大体肌に合わないけど、これは評判通り面白かった。
絵は、作者の今の画風でリメイクして味のあるキャラになってたし、アニメーションも漫画が動いてる感じで2,5次元って感じで好みだった。
しかし、やっぱり漫画の基礎知識は必要で、全巻読んだけど、ハマりはしなかったから記憶が曖昧な自分はギリギリ楽しめた感じ。
しかし、それも昔は自分の頭が悪かったからか、漫画を読んでもよく理解できなかったが、この映画を見て試合の流れの緊張感、キャラの心情と成長、安西先生が如何に名監督がか、わかり易く読み取れて面白かった。
しかし、批判するとしたら現在と過去を行き来し過ぎて集中力が途切れがちに。
格好良く魅せたいのはわかるが、演出を入れすぎて見どころが掴み難いのがBADポイントと思えた。
レビューを読んでると、やはりファンにはウケが良いが、オタクには不満な作品みたいだね。
最後に言わせて欲しいのが、1番の良くなかったと感じたポイントは、ちょう個人的な感性の問題なのだが…
何度聞いても、やっぱり主題歌が絶妙にダサい!!
ぶちかませ
暗い
試合のシーンはコートのスケール感もリアルになっていて見応えがあった。
しかし、宮城のバックボーンとなる内容が暗く陰鬱。原作を読んでいた時の自分の中での宮城のイメージとかけ離れていて、家庭内ではこんな重い過去があったと知ってしまったら原作を以前のようには読めなくなってしまった。
また、最後のシーンで宮城がアメリカでバスケ選手になっていたのも納得いかなかった。
アメリカは流川が挑戦する話しのはず。映画は「ファースト」であることからある種パラレル的な位置かもしれないが、それだと何のための映画化なのか疑問。原作ファンとしては原作の映画化を望んでいるわけでパラレルは好きではない。
映画では描かれていないが流川もアメリカに渡米してると考えてもいいのだろうが、自分が想像していた宮城は高校卒業したらバスケから離れて趣味でプレイする程度の距離感になると思っていた。こんなことを言ったら元も子もないが、そもそもアメリカでバスケ選手になるなんてそんなに簡単なことではないと思う。
世間で面白いと話題になっていたが、いままで避けてきて会社の同僚に勧められたので見てみたがやはりみなくても良かったかなという印象。
スラムダンクはやはり桜木が主人公でアツいスポーツものとしてみたかった。家族の重いエピソードは求めてなかった。残念。
熱くなります。
原作とは別視点の山王戦🏀
2024年6/10〜6/13に大事に少しずつ観ました。
原作とは異なる視点。宮城リョータを主人公に据えて、ポイントポイントで過去を遡り、メインは強豪の山王工業と湘北高校の激戦です。
スピード感、迫力はさることながら、何よりも評価したいのは、開幕から終幕までの間、少年マンガ特有の“やかましさ”を感じさせない点です。
少年マンガ原作のアニメを思い出して頂けば、容易に想像出来ると思います。犬猿の関係の登場人物ふたりがギャーギャー言い争うシーンや、ことあるごとに技の名前を叫ぶ登場人物などなど。
叫び声が長時間続くと、観ていて頭痛を覚えることもあります。
本作にはそれらが一切なく、目を離せない迫力のシーンをストレスを感じることなく、集中して観ることが出来ました。叫ばなくても、うるさくなくても、興奮できるし感動もできます。騒がしさに頼っているクリエイターの皆さんには、本作を見習って欲しいものです。
120分超えの尺は少しネックですが、中弛みはありません。ネトフリで観て英語字幕がなかったのは意地悪に感じます。日本で暮らす英語圏の外国人の方にも是非観てもらいたいので、英語字幕を切望します。
子供から大人まで楽しめるバスケ映画です。
ご家族でご覧ください!!
背番号7番のリョータの熱い思いと湘北 vs 山王工高を丁寧に描いている
バレーネーションズリーグ日本対カナダのTV中継を観戦。白熱した試合で盛り上がり、スポーツ系の映画が観たくなり、2年前に話題になった今作が配信(Netflix) にあったのでプロジェクターを使って大画面で視聴した。
序盤は小柄な宮城リョータ視点で始まり、コミックもアニメも知らなくても没入感があり、バスケットのルールもあまり知らない私でも楽しめた。
本来の主人公(桜木花道)も奇跡を起こし大活躍する。
結果的に誰が主役か特定するのが難しいのだが、そこも良いポイント。
絵が動いている感覚と実写のような滑らかな動きで、見応えがある。
音にもこだわっている。
タイミングよく回想パートに入り登場人物に感情移入もできて感動した。
映像じゃなく同人誌で良かったのでは、、、
スラムダンクも世代です。ただ、アニメはほぼ見ていません。もちろん、スラムダンク全巻もっていたくらい好きでしたよ。私は良かった映画のレビューしか書きたくないのですが、あまりに手放しの賞賛が多すぎて怖くなったので、正直な感想をかこうと思いました。
冒頭、オープニングが終わって試合の描写を数分みてこれ以上見ていられなくなって消してます。そのくせレビュー書くのかと思われるかも知れませんが、理由は上記の通りです。
監督が原作者さんだそうですが、やはり映像のプロに任せるか、同人漫画としてこのエピソードを配布した方が良かったのではないでしょうか?
バスケシーンがリアルなのに、人間ドラマのシーンは演技が棒。バスケシーンのような動きを基準として、声優にも自然さを求めるのなら、セリフ間の呼吸による体の動きくらい入れるべき。
演技だけじゃなく、カット割やカメラワーク、色と照明の使い方もメリハリがなくセンスも感じない。一体どこを見て欲しいのか伝わりにくいので、眠くなります。
海に実写を素材とする程にリアルさにこだわるのなら、空気中に飛んでいる虫や埃くらい意識してください。
オープニングの鉛筆書きのアニメーションも、昔あった資生堂unoのCMのようにしたかったのでしょうが、あれは2Dアニメーションのプロによる演出があったからカッコよかったんです。今回のは間延びしすぎ。せっかく書いたし全部つかわなきゃ、みたいなセコさも感じます。絵コンテが良くないのでしょうか?
今回のアニメーションは3Dゲーム屋が頑張って漫画原作に寄せましたって感じで、とても残念です。井上先生は本当に映画の出来に満足しているのでしょうか?
多大な人材と労力をかけた作品にこんな事はいいたくないですが、これを最高峰のアニメとして位置付けしないで欲しいです。
なぜ今、この作品を映画にしたのか。(分からない)
Netflixで公開したので視聴。
いままで見たことがないような動き方をするアニメーション。何か違う手法を使って作ってるんじゃないかな、調べてないけど。それが第一印象。江ノ電での問題に配慮して、あのTVアニメのシーンはないんだろうな、ってのが第二印象。
宮城リョータを主人公にして書いているので、まあ、それはそれで2時間程度の映画の枠に当てはめるには仕方ないのか。漫画やTVアニメを知ってる(桜木主役)人達にも配慮しているから違和感はないけど、知らない人達にはどう映るんだろう。個人的には、漫画より、ゴリがかっこ悪すぎる、と感じる。
安西先生の名セリフ、この映画では深みがないなぁ。いや、自分の中で昇華しちゃってるからそう感じたのかも。
映画としての非常に面白かった!
原作が終わってしばらく経っているし、新しい切り口で制作したいという意図が伝わってきた。声優交代も納得だし、試合の緊迫感の演出も過剰ではなく見事だったし、描写力も高い。宮城リョータの過去や沖縄出身の設定など賛否両論あるが、その部分が映画としての深さを生み出していたし特に違和感はなかった。批判している人たちはやはり原作アニメの頭しかないこと、桜木花道こそが主役であるという固定観念から抜け出せないのだと思う。改めて、スラムダンクの主役は桜木花道ひとりではなく宮城リョータ、三井、赤木、流川などメンバー全員なのだと思ったし、作者にとってもそうなのだなと感じられた。前半部分は多少説明的でテンポがよくないところもあったが、最後の試合を決するシーンの見せ方はなかなか見事だったし、作者が作りたいスラムダンクになっていたと感じた。
映像化であって映画化ではない
スラムダンクど真ん中世代で小学校から今現在まで(コロナ禍を除いて)バスケをやっている身からすると、旧アニメを見ていたときのコートどこまで続くのって思い出や、漫画を読んでいたときの興奮は排除できないわけで。
今回配信で見られるということでやっと見ました。
これはスラムダンクのバスケを表現したいという思いのもとに作られた映像作品であって、スラムダンクという作品の映画化をしたいわけじゃなかったんだな、という感想です。
バスケはかなりリアルに描写されるようになってそこはかなり楽しめました。最後の30秒の攻防は素晴らしかったです。バスケは数秒あれば逆転できる、終了ブザーがなるまでは何が起こるかわからない面白さ、漫画の緊張感をそのままに「映像化」したようで見入ってしまいました。
ただバスケって(というかスポーツ全般だと思いますが)、主観時間と客観時間が結構違うんですよね。プレー中はマッチアップしてる相手との相対で時間を感じるので、自分や味方の動きを遅くも速くも感じたりするんですけど、この映画はすべて客観時間なのが映像的に単調に感じました。客席から撮影したビデオを見てる感覚というのが近いですね。
そしてまさか、スポ根青春漫画にこんなシリアスなエピソードを入れ込むとは。これは思った通り賛否あるみたいですね。
そして人間ドラマがそれ以外ほぼすべて省かれているので、スラムダンクの面白さのほとんどが失われてしまっているのが本当に惜しい。
声優さんの演技もだいぶ抑えた演技指導のようで。「どけミッチー!!」の部分なんて漫画では絶叫しているように思えるけどだいぶあっさりしていて。「返せ…」の部分は激痛を堪えながらも腹の底から絞り出すような声かと思っていたら思った以上に軽い口調で。
全体的にもう少し外連味がある演出でも良かったんじゃないかと思います。
このスラムダンクにZARDのマイフレンドが響き渡るのは似合わないですねえ。個人的にはEDでそれが流れただけで名作になるんですが笑
重力と慣性のメリーゴーランド
原作も知らず、バスケも見ないというのに見てしまった。
特筆すべきはこれほどモーションキャプチャー向けの絵柄はあろうか、
というほどに絶妙なキャラクターデザイン。
縦横無尽と破綻することなく繰り出される試合映像のカメラアングルは、
実写では無理だろうトリッキーさ。
あいまり醸し出される爆発的なリズムとスピード感は、
重力と慣性のメリーゴーランドだ。
これは病みつきになりそうだと思わずにおれない。
合間に挟まれるドラマ部の、真逆と静かで陰鬱な展開が
試合を単なる勝負に終わらせないところもいい。
逆境、負けない、乗り越える、青少年はジャンプの王道だと感じるが、
このドラマ部がどこかハードボイルドでもあることから、一味違って没入しながら見てしまった。
(かといって泣かせにかかるワケでもなく、そこがまたいい仕事してる)
原作に詳しい人ならさらに胸アツなのだろうが、細かいところが汲み取れず残念。
主人公ら高校生なんだよな、と時折、我に返る。
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