ボストン市庁舎

劇場公開日:

ボストン市庁舎

解説

「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」などで知られるドキュメンタリーの巨匠フレデリック・ワイズマンが、自身の生まれ故郷であるマサチューセッツ州ボストンの市役所と街の姿を捉えたドキュメンタリー。多様な人種と文化が共存する大都市ボストン。カメラは市庁舎の中へ入り込み、市役所の人々とともに街のあちこちへと動き出す。警察、消防、保健衛生、高齢者支援、出生、結婚、死亡記録、ホームレスの人々の支援、同性婚の承認など数百種類ものサービスを提供する市役所の仕事の舞台裏、そして市民の幸せのために奮闘する市長マーティ・ウォルシュと市役所職員たちの姿を映し出す。山形国際ドキュメンタリー映画祭2021インターナショナル・コンペティション部門優秀賞受賞。

2020年製作/274分/G/アメリカ
原題または英題:City Hall
配給:ミモザフィルムズ、ムヴィオラ
劇場公開日:2021年11月12日

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(C)2020 Puritan Films, LLC - All Rights Reserved

映画レビュー

5.0民主主義の実像

2021年11月30日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

タイトル通りにボストンの市役所の仕事を丁寧に追いかけた作品なのだが、いつものワイズマンらしい部分とちょっと変わってるかなという部分が混在する。ワイズマン作品には特定の主人公的なポジションの人物がいないのだが、今回は当時の市長、ウォルシュ氏が頻繁に登場する。確かに彼は魅力的だ。労働者階級出身で、かつてアルコール依存症で、市民の声をよく聞いている。スピーチも上手い。ワイズマンは午前中に市役所を見て回り、その日何が行われているかを見てからその日の撮影対象を決めるそうだ。最初からウォルシュを追うと決めていたのではなく、面白そうなものにカメラを向けたらウォルシュがいたということらしい。そういう意味では、ワイズマンはいつものスタイルを貫いている。
この映画を観ると、政治は生活のあらゆる場面を支えているものだということがよくわかる。ゴミ収集も、ネズミ退治も全部政治なのだ。その他、大麻ショップのオープンをめぐる住民との議論が面白い。このシーンだけで20分くらいあるのだが、本当にエキサイティングかつ知的な刺激にあふれている。

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杉本穂高

4.0Human Behavioral Science Sample

2021年10月13日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

It's hard to say whether Japanese audiences will find much fun in this opus of an ant farm display of the internal workings of a US city's bureaucratic office. A four and a half hour epic, we see various offices of the city hall, from police, to cultural events, low-income housing meetings, and more. We spend a lot of time with the mayor to become familiar with that job. How about a Tokyo version?

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Dan Knighton

1.0不親切すぎる。

2023年2月3日
iPhoneアプリから投稿

訳者と配給は、この字幕だけでボストンやアメリカ、その政治を知らない人がこの映画を満喫できると思うのか?

非常に不親切だ。

何度か出てくるが、NAACP(NCCAPだったかも?)って何?

いくつものミーティングの途中の場面が流れるが、何の会議でどういう人が参加して何を話し合っているか、一切説明されない。

ボストン「市庁舎」というからには、市で働く公務員とその働きぶりを捉えた映画なのだと勝手に期待していたが、
原題のBoston City Hall を訳しただけで、この映画の内容なら「ボストン ある一年の記録」とか「市民目線の街づくり」とかの方が適切といえる。

自分は市役所で働く公務員なので、何か得るものがあるはずと期待してみたが、市長の言葉のいくつか以外には何もなかった。
差別と不平等に行政の人間が敏感で真摯に話し合っていることは良いと思ったが。
「我々の仕事はボストン市民を助けること/間接的または直接的に人を助ける/君達は公務員としてその責任がある」
「人に話ができないと心の傷になる/国のために戦った帰還兵とアルコール中毒では見かけは大違いですが、心の傷は同じです/絶望感や無力感、何をしても無駄な感じ」
という言葉は記憶しておきたい。

道路の色分けをつける作業、コミュニティで料理を作って食べる行事、ネズミ駆除の現場確認、街路樹剪定、
これって市職員なの?
市が委託してる業者とかNGOの人じゃなくて?

途中で「この人が市長なのかな?」というのはわかるが、
全ての場面において、制服を着ている警察官以外は、どういう立場の誰なのかわからない。

「市民の暮らし」を語るのならば、そんなことは重要ではないかもしれないが、「市庁舎」と銘打って作った映画で、そこを説明しないのは酷い。

どんな経過があって開かれた会議なのかもわからないのに、会議中の発言を訳して流すだけという、不親切すぎるつくり。

ただ長いだけでなく、消化不良の連続なので観てるのが苦痛になる。

映画自体に説明がないためだろうが、それにしても不親切すぎる。

確かにあの市長は魅力的だった。
依存症になった過去を持つ一市民からスタートした人で、市政に関し高い志と人に伝える言葉を持つ人だということがわかる。

だけど、戦没者慰霊の日の集まりとか、完全に市長を追っただけ。

麻薬の店?の会合に関しては、市当局者はいないようだったし、市民の暮らしとしては重要なトピックだけど、市民側が真っ当な分、開業したいだけな店側の人間の自分語りに辟易。

最後のホールで催されてたのは何?
参加者は市の公務員っぽかったけど、最後まで置き去りにされた感じで未消化。

尺が長いため映画館では料金が高かったと思うが、観終わったあと、この未消化のモヤモヤを解消するためにパンフレットを買うかといえば、私はNO。

レビューの中にパンフレットは良かったと書いてるのがあったので、パンフレットは充実してるのかもしれないが、
通常より高いチケットを買わせて、プラスアルファのお金を払った人にしか、映画を理解するのに必要な情報を提供しないのはちょっとどうかと思う。

度々はさまれるボストンの景色は美しかったが、映画の内容自体から得るものはなかった。

映画館で観なくて良かった。

U-NEXTで数百円分のポイントしか使っていないが、モヤモヤする。
長いからゆっくりみようと思っていたのに、閲覧時間が2日とあとから気付き、焦ったのもある。
配信で観る方は要注意です。

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くー

3.0扉を開ける

2023年1月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

民主主義の原理原則。
1人の市民が市を変える。
1人の国民が国を変える。
「1人では何も変わらない」では、何も変わらない。
国民一人一人が政治に参加することがいかに大切なことか。

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