竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
全1520件中、201~220件目を表示
ネットアドベンチャー
母の死後、父ともギクシャクし、高校でも消極的で親友からはっぱをかけられている主人公。
ネットのメタバースに登録、AIが主人公から作り上げたそばかす姫ベルは、ネットの中で大人気者になる。
ネットで知り合った乱暴者、竜との関係が、これまで作り上げた殻を割り始める。
作られた映像が斬新で心地良い。
訴えるテーマを細田ワールドでは観やすく料理出来なかったと言う事
現実社会に近いあの世界は批判ばかりで世界を変えようともしないモノたちと表面ばかり取り繕って自分の世界を守るだけのモノたちが混在している。
それこそ皆が本音で生きたら戦争になってしまう…だから皆色々な不満を口にしながら(書き込みながら)生きてる。
ネットの世界なら尚更ストレートに不満をぶつけてくる。
作中にもある水難事故のニュースを見聞きしたら、親でもない第三者が何故単独で救助とか、周りに人が結構いるのに何もしないのは何故?とか、あんな洪水みたくなってるのになんで川で集まってるのとか?あの名も知らぬ子どもの親はどうした!とかって怒ってしまう。
だがその腹立たしさの裏には失った命に対する「何でこんな事で死んでるんだよ!」と言う無念さを素直に出せないから、怒るしかないのだと思う。悲しんでも人は戻らないし、慰めても無関係の第3者が何を言った所で大して響かない。
じゃあどうするんだよ?と言うアンサーがすずの母親やすず自身の行動と言う事になるのだろう。
そういった部分については理解できるし、そのテーマについては観ている人にも伝わってるとは思いたい。
不満はあれだ。
美女と野獣の雰囲気…似せすぎだろ。見た目から髪型、薔薇に階段周り、城…。
14才の声、大人過ぎんかな?とか
変な髪型の助かった子どもどうなった?とか
ベルに付いてた億のフォロワーがリアルすずを認識した後はどうなったとか?
高知からぶっ飛んでいって、都合よく近くに行けて会えるとか出来すぎじゃないとか?
観た人は絶対気になってるよ…
そして取り上げてるテーマは悪くないけど、作品にして共感を得るほどには至らなかった。そもそも解りやすく白黒つくテーマではないし。
作中の歌があんまり印象に残らなかったのも残念。(単に自分に合わないだけかもしれないけど)
どこぞの「ありのままのぉ~♪」ほど流行ないし
、むしろ歌のシーンは「ワタシの歌をきけぇ~」みたいに現実から離れるくらい振り切って恥ずかしいくらいにやってやれば良かったかも(でもマクロスみたいって叩かれそう…)
広告会社のお陰で来場者数稼いでる感じ
もったいない
映画をみた友人はつまらないと言っていたので期待してなかったけど、なんかもったいない作品で作り直して欲しい気分になりました。
とりあえず歌は良すぎて感動!
それ以外はほんとイライラ要素たっぷり。。
美女と野獣は大好きな作品なので中途半端に真似された感じでショックを受けました。踊らないでっと心の中で叫んだけどやはりダンスシーンもあるのねっ(。-`ω-)
現実と仮想空間の切り替えが雑というかいきなりすぎる展開が何度もあり見にくかった。
最後に虐待お父さんから2人を守るシーンは
お父さんが情緒不安定にみえてなんか救われない感じがしました。
それで娘が怪我して帰ってきてるのにそこは誰も心配しないし
ツッコミ所たくさんの映画でした。
歌がきれいな雰囲気のあるアニメ
面白かった。歌はきれいだった。歌がきれいな雰囲気のある素晴らしいアニメだ。
だが主人公の周りにいる人に、人間味がない。セリフから発せられるはずの人となりを感じられない。仲間にも、敵役にも、一人ひとりにあるはずの人生が表れない。50億のアカウントは、主人公の周りをうろつく奇怪なアバターとしてしか描かれない。ただ主人公の不幸と恋が、誰かの言葉として説明されていくだけだ。
そもそも世界規模の話にする必要あったのか? コーラスのご婦人は必要だったのか? 描いてるのは主人公ただ一人に過ぎない。描けない人を登場させる必要はない。
引きこもりの少女が暗い部屋で仮想空間に入り浸り、歌をうたったら誉められ、フォロワーが付き、その一人に虐待を受けてる同世代の男子がいて、親に内緒で会いに行く。
そんな規模の話だ。登場人物は二、三人で良い。ちゃんと人物を描いてほしい。
呪縛にとらわれているのは誰か
『サマーウォーズ』に次ぐ傑作。そして明日に繋ぐ意欲作。
細田守と言うアーティストがようやく更なる脱皮を始めた記念塔。この作品にもっと早く気付くべきだった。これは劇場で見ないと損した感じになる。最近劇場の効果だけで引っ張ろうとする中身の薄い企画アニメが多いのでつい油断してしまったが、やはり作家がしっかりこだわって作り続けている作品群は劇場で見ないと失礼だなと痛感した映画。スチール段階ではBelleのキャラクターに違和感があったが、動いたらメチャクチャいい。キャラクターデザインが日本人離れしてると思ったら、韓国の方であった。仮想空間のデザインも海外の20代の建築家と言うから驚きで、細田アニメがひと皮むけた金字塔と言って良いと思う。テーマについてもとてもコンテポラリーなメッセージ性を感じて好感が持てた。いくつか気になった展開はあるけれど、主人公「鈴」の成長譚としてはその描写に問題を抱えながらも秀逸。
『美女と野獣』のオマージュと言えばそれまでだけど、それを超えた細田節がとても心地よく、また舞台となった高知の風景も美しいし、全てのキャラクターに好感が持てる。何よりも圧倒的な映像美と音楽、そしてBelleのチャームにはやられた感がある。漫画家山本貴嗣のキャラクターに酷似。もしかしたら無意識に影響受けてるかも。嫌いじゃない。
これは母への想い…
主人公のすずは幼い時に母を失った悲しみと怒り、もっと愛が欲しかったという闇を抱えていて、ずっとその呪縛の中生きていました。でも、Uで歌を歌えるようになって歌に自分の感情をぶつけたらたくさんの人が共感してくれた。それは誰しもが皆なにか闇をかかえているから…。最後のすずが歌う【はなればなれのきみへ】これは母へ書いていた歌。龍と出会う前に。すずはこの歌を歌って母の気持ちが理解出来て龍を助ける行動に出ます。ベル(すず)が歌ってる歌の歌詞をみると全て納得できます。
客にこびてない賛否両論になる映画
結論から言って素晴らしい作品だった。 客に一切こびてない。
描きたいものをそのまま出しましたという感じが伝わってくる。
陳腐な恋愛ものとは違う作品。
後半竜を救う為にすず自身には何のメリットもないのにアンベイルして歌うシーンで最高潮。
結果的に母親の行動した理由と気持ちがわかりすずも救われる。
すずは何故竜を救うのか? 理由はないのだ。困っている人がいるから救う助ける。
母親がそうだったように母親をなぞる様にこの映画は作られている。
ただラスト近辺の時間の都合でサクッとけいくんの居場所がわかっちゃうとことかは粗い
ように感じた。
一人で東京行くのはそうしないと話がまとまらないから納得できるけどね。
最後にすずはけいくんに恋愛感情はあったのかとかいう的外れなレビュー見かけたので。
結論としてなかった。忍君にぞっこんラヴです。
竜に対しては顔真っ赤にならないし。
2人で踊るシーンで普通ならキスする流れになるのだがベルは抱きしめた。
愛はあったのだろうが母親的な愛なんでしょう。
とにかくこの映画は情報が多くうまく処理出来ないとつまらなく感じてしまうと思う。
人を選ぶ作品なのは間違いない。そういう風に作られている。
美女と野獣+サマーウォーズ
出だしがまんまサマーウォーズ。仮想空間での出来事はほぼ美女と野獣。
音楽は良いけど、ストーリーがツッコミ所満載と言うか・・・・
サマーウォーズ、おおかみこども、バケモノは一本の柱があったんだけど・・・詰め込み過ぎて焦点がボケボケに。
歌と映像がすばらしい
大きい画面といい音で見ましょう。ストーリーは期待しないで(笑)美女と野獣を直球で絡めるのはやめてほしかった。エッセンスとして振りかける程度でいいのに観客がここまでしないとわからないと思ったのでしょうか。ラストの展開もなんで?とおいてけぼり食らってました。なんでやねんと画面に突っ込む感じ。
もっとミュージカル映画に振り切ってしまえばよかったのになと思いました。
始まり方めっちゃ好き
Youtubeでベルが歌ってる動画に惹かれて映画を見た。
始まり方最高、自分もUの一員になってベルのことを見てる。そう錯覚するほどの没入感。世界観。映像。
ここの高揚感たまりませんなぁ。
って思ったのも束の間。
見たら分かるけどココがピーク。
「美女と野獣」みたいなシーン多すぎん?でも、「美女と野獣」ほどの物語の深さもない。竜が全然竜に見えへんし、途中のボードゲームに見立てたやつでみんなの誤解とくみたいなシーンも謎やし、後半の物語もそんな面白くない。ナンナンコレ。
細田守はちゃんとした脚本家と組むべき
Amazonレンタルで鑑賞。
チラチラ噂には聞いていたけど、うーん…という感じ。
ベル役の内藤鈴の歌声とアニメ―ションのシンクロなど、アニメーション自体は素晴らしいと思うけど、母親と鈴、ベルと竜、恵と鈴、鈴と父親、鈴としのぶ、それぞれのエピソードの繋ぎが乱暴で、結果物語が散らかっているように見えた。
また、自身の身体的特徴がアバターに反映されるという「U」のシステムは明らかに無理があるし(そもそも鈴のそばかすや竜の痣などはコンプレックスの部分だしね)、だとしたらあの世界にいる雑魚キャラっぽい連中は一体現実の何が反映されてあのアバターなのかって話だし。
そういう飲み込みずらさが随所にみられるよね。
特に、多くの人が指摘するようにクライマックス、鈴が一人で暴力オヤジに虐待されてる恵たちに会いに行くのを、父親を含めた周りの大人の誰も止めない。一緒に行くでもないという展開は最早、「フィクションだから」では済まされないずさんさで呆れた。
例えば、これまで父親に頼らなかった鈴が、恵の所に連れて行って欲しいと頼んで一緒に行くとか、コーラス部のおばさんに連絡を貰った父親が駅で待ってて一緒に行くとか、いくらでもやりようはあったハズ。
細田監督的には、ドラマチックに盛り上げたつもりかもだけど、流石にあの展開はあまりにも無責任すぎるし、そこで母親のエピソードと繋げるのも乱暴すぎると思う。
細田守監督がアニメーターとして日本のトップランナーなのは誰もが認めるところで、なのにこんなにも賛否が分かれるのはやはりストーリーテリングやその後ろに見え隠れする時代遅れの感性に問題があるのだから、今後はちゃんとした脚本家と組んで、自身はアニメーションに専念したほうがいいと思う。
ソロプレイ縛り
映像、音楽へのこだわりは凄まじい。
狂気の沙汰とも言えるレベル。
ただ、そのこだわりの強さが悪影響しているのがシナリオ構成ですかね。
開発スタッフからも賛否あったと思いますが耳を傾けなかったのか、ハッキリ言いづらいのか。。。
美女と野獣が大好きでやりたいのは分かりますが、寄せ過ぎていてディズニー版を観た事がある人には感動の鮮度が非常に悪いです。
少しだけその要素を匂わせたり、散りばめたりして観客にもしかして美女と野獣?と気付かせるような手法もあったはずです。
また、主人公の母が増水した川へ救助に向かう時にそれを止める人、手伝おうとする人があれだけ野次馬がいて誰一人として居ない。
娘の方もクライマックスで1人で東京まで助けに向かいます。何が何でも親子揃ってソロプレイさせたいようです。
サマーウォーズでは人々の絆で結ばれた協力がちゃんと描かれていたのに、未来となる今作では打って変わって1人で人を救わせる国に成り果てています。
もう優秀な作家さんにシナリオは丸投げして頂きたい。
あと、それだけこだわるなら声も声優さんをちゃんと使ってキャラに命を吹き込んで頂きたい。
ディズニーの吹き替えなどは歌と声で役者を変えてますし、とことんやるなら声もしっかりキャスティングして欲しいですね。
最後に良かったところ。
主人公すずのトラウマでもある川をとても美しく描写されています。
事あるごとにすずと川を同じ画面に並べて映し、その時々の主人公の状態の変化を川と一緒に映してましたね。
そう言った演出の巧さはさすがですし、日本を代表する映像監督だなと思います。
細田守監督版の美女と野獣
圧倒的な映像と音楽
感動しました!
もともと細田守監督のファンでほぼ全部見ていると思います。そのため今回も本当に楽しみにしていました。
美しい映像と素晴らしい音楽。終始圧倒されました。ストーリー性に多少違和感があるものの、それを全て吹き飛ばすほどの凄さがあったと思います。
またキャラクターデザインも印象的でした。主人公のBelle、ソバカスは一般的にポジティブなものとして捉えない事が多いですが、その要素をステキなデザインとして描かれていて、なんかいいな〜と思いました。Belleの衣装(?)デザインも素敵で、細部までこだわりが詰まっていました。
主人公がアバターを通して、なりたい自分を体現し、成長していくのですが、最後の方は私も気付いたら「スズ(主人公)頑張って!」という気持ちで見ていて、ストーリーで違和感がある箇所はあるものの感情移入できました。
映画の評価を構成する要素を五角形のレーダーチャートがあるとしたら、一つのカテゴリーが極端に秀でているイメージで非常にバランスが悪い映画。ただその極端に秀でている部分が刺されば、感動するし、刺さらなければ印象が悪い。そのため、賛否が分かれてしまう。私は突出した何かを持っているものは個性になり、作品の力になると思うタイプなので、すごい楽しめました。音楽とアニメの映像が好きな方は本当におススメです!
素敵な映画、ありがとうございました。
全1520件中、201~220件目を表示








