クリスト ウォーキング・オン・ウォーター
劇場公開日:2020年12月19日
解説
2020年5月に他界した芸術家クリストの生前最後のアートプロジェクトを記録したドキュメンタリー。クリストとジャンヌ=クロードは、建築物を包み込んだり、郊外の景観を変貌させたりする環境芸術で知られるアーティスト夫妻。1991年には茨城県と米カリフォルニアで同時に3100本の巨大な傘を立てるプロジェクト「アンブレラ」を行い、当時の日本でも話題を集めた。そんな2人が手がける大規模なアートプロジェクトは、行政や住民との時間をかけた交渉によって実現されてきた。2009年に妻のジャンヌ=クロードが死去した後、クリストは1970年からジャンヌ=クロードとともに発想していた作品に着手する。そして2016年、アルプスの麓にあるイタリアのイゼオ湖に、湖上に敷かれた巨大な布の上を人々が歩く作品「フローティング・ピアーズ(浮かぶ桟橋)」が実現。2020年に他界したクリストにとって、最後の大プロジェクトとなった。この「浮かぶ桟橋」について、発表から完成までに密着し、クリストの情熱や彼を支えるチームの奮闘、行政との折衝や予期せぬトラブルなど、プロジェクト実現までの道のりを記録した。
2018年製作/104分/アメリカ・イタリア合作
原題または英題:Christo: Walking on Water
配給:アイ・ヴィー・シー
劇場公開日:2020年12月19日