オールド・ジョイ

劇場公開日:

オールド・ジョイ

解説

長編デビュー作「リバー・オブ・グラス」で高く評価されたケリー・ライカート監督が、ジョナサン・レイモンドの短編小説を基に撮りあげた長編第2作。妊娠中の妻と故郷で暮らすマークのもとに、街に戻って来た旧友カートから電話が掛かってくる。久々に再会した2人は、旧交を温めるべく山奥へキャンプ旅行に出かけるが……。「パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー」のダニエル・ロンドンがマーク、シンガーソングライターのボニー・プリンス・ビリーことウィル・オールダムがカートを演じた。

2006年製作/73分/アメリカ
原題または英題:Old Joy
配給:グッチーズ・フリースクール、シマフィルム
劇場公開日:2021年7月17日

スタッフ・キャスト

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(C)2005,Lucy is My Darling,LLC.

映画レビュー

4.0景気が悪いアメリカは空気が読めずにいたって事かなぁ?

2024年12月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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When I am 75♥️

3.5つまらない、何も起きない、としか思えなかったら負け。

2024年4月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

「ファーストカウ」のケリーライカート研究。
高井戸でデビューからの4作上映してるので見てきた。
予想通りの渋さ。4作品の中でもっとも激渋。ライカート上級者向けwww
幼馴染のダメ親父2人の温泉旅行。
ただそれだけの話なんだけど、2人の関係や其々の思いなんかを表情やインサートから推測してウズウズする映画です。黙って座ってるとエンタメ口に放り込んでくれる映画ではありません。

この監督は何気ないインサートがきちんと機能していて、凄く計算されてるのにそれをまったく感じさせないところが凄い所かもしれない。
ベルギーの監督バス ドゥボス思い出した。

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masayasama

4.0旧友と2人でキャンプのリアリティ

2024年4月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

実際に旧友と2人でキャンプに行ったことはないのだが、山歩きを誘ったことはある。
結果的には実現しなかったが、この映画に流れる空気が、それが実現していたとしたらこんな感じだったかもというリアリティを感じさせた。

旧友同士、過去ではリアルタイムで共通の体験があり、それをもとに壁なしにやりとりできたのだろうが、今は、離れてそれぞれの暮らしを積み重ねているので、当然ピッタリとはいかない。
マークは、ボルボに乗って一軒家を持ち、もうすぐ子どもも産まれる。それに対して、カートはどうやら安定した仕事についておらず、夜間学校に行ってみたという発言も出てくる。
そんな2人が向かうキャンプ。目的地は、カートがマークに勧める場所なのだが、車はマークのボルボで、行き先もカートが結局うろ覚えだったので、1日目にはたどり着けない。地図を広げて、なんとかしようとするマークに対して、我関せずと、タバコを吸っているカート。
そりゃマークもちょっとはカチンとくるでしょうと思いきや、結構我慢強いのがマーク。
でも、そういったマークの様子から、壁を感じてしまったカートが、思わず本音をポロリでちょっと気まずい雰囲気に…。
ただし、2人は無理に過去の出来事を振り返って距離を縮めようとするのではなく、言葉を多く交わさずとも、互いにそこで寄り添おうとする。

ライカートらしく、決定的な何かは起こらず、淡々と描写を積み重ねることで、観ている者の内面に、登場人物たちの心情を描き出させていくタイプの作品。
当時のアメリカの社会状況について知識も不足している自分にとっては、ちょっとつかみにくいところもあったが、80分に満たない中で描かれたものから、色々とイメージを膨らませるのは、とても楽しい作業だった。

余談だが、アメリカにも温泉があるんだなということに驚いた。加えて、車を走らせている場面は、まるでBS-TBSの「ヒロシのぼっちキャンプ」だったが、あの番組を心地良く思うのは、ライカートの映画が結構好みっていうのと通じるものがあるのかもしれないと思った。
あと、この映画にもルーシー(監督の犬)が出てくるのだが、改めて賢い犬だなぁと思った。

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sow_miya

3.0この独特な雰囲気はいかに

2024年2月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

「リバー・オブ・グラス」からの流れで鑑賞。ストーリー的には「リバー・オブ・グラス」とずいぶんノリが違うが、ロードムービーであることと、観終えた後の何ともいえない余韻は共通事項。
本作は、人物よりも風景をメインに撮っていたり、登場人物がやけに少なかったりと、全体を通してやたらにわびしさが漂っているあたりが最大の魅力なのだろう。
フロントガラスに写る青い空白い雲はとても見事だったし、登場人物が少ない代わりに「ルーシー」がちょこまか活躍していたのもなにげにほほえましい。
ロードムービーにまさにぴったりの音楽も心に染み入る。
エンドロールの短さも本作の特徴を饒舌に語っているか。
「リバー・オブ・グラス」にしろ本作にしろ、女性が監督だったとは良い意味で意外。男性が撮りそうな作品を女性が撮ると、こういった何ともいえない独特な世界が創り出されるのだろうか。
ちなみに本作中の名言は、個人的にはいまひとつピンとこなかったかな。

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いけい