ミークス・カットオフ

劇場公開日:

ミークス・カットオフ

解説

「ウェンディ&ルーシー」の監督ケリー・ライカートと主演ミシェル・ウィリアムズが再タッグを組み、西部開拓時代のアメリカを舞台に描いたドラマ。1845年、オレゴン州。移住の旅に出たテスロー夫妻ら3家族は、道を熟知しているという男スティーブン・ミークにガイドを依頼する。旅は2週間で終わるはずだったが、5週間が経過しても目的地にたどり着かず、道程は過酷さを増すばかり。3家族の男たちは、ミークを疑い始めていた。そんな中、一行の前にひとりの原住民が姿を現す。共演に「スター・トレック」のブルース・グリーンウッド、「アルマゲドン」のウィル・パットン、「ルビー・スパークス」のゾーイ・カザン、「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」のポール・ダノ。

2010年製作/103分/アメリカ
原題または英題:Meek's Cutoff
配給:グッチーズ・フリースクール、シマフィルム
劇場公開日:2021年7月17日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0メインディッシュのないフルコースを食べた気分

2024年10月15日
iPhoneアプリから投稿
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ジョニーデブ

3.5よかった

2024年10月14日
PCから投稿

ケリー・ライカートはいつでも
わたしたちに投げかけてくる
いいものを持ち帰らせてくれる

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JYARI

4.0恐怖心から生まれるもの

2024年6月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

ライカートらしく、限られた人物たちの限られたエピソードを丹念に描きながら、普遍的なテーマを豊かに描き出す作品。
西部開拓時代のオレゴンが舞台で、ファースト・カウでも出てきたビーバーの乱獲の話なんかも出てきて、彼女の課題意識がうかがわれた。

自分が本作から感じた一番は、「差別や人権侵害は、無知や知ろうとしないことに起因する“恐怖”によって生まれる」ということだ。

見知らぬ土地にも関わらず、一攫千金の欲望だけはあり、自分の努力によって、それが安易に手に入れられると思っている人々。
それが一転して、命をつなぐ水も手に入らない状況になり、道案内は信用できない。
そんな中で出会った1人の原住民。

彼に対するそれぞれの対応を観ている中で思ったのは、今、ガザ地区で起きている、虐殺や民族浄化としか呼べない、イスラエルによるパレスチナ人への非道な仕打ちの原型が、まさにここにあるということだ。(つまりは、21世紀のこの世の中で、イスラエルは前近代的な植民地支配を正当化しようとしているに過ぎないということで、決して許されない)

この映画の中で、その誤った認識を曲がりなりにもわずかに覆したのは、圧倒的な武器を持って威嚇する男共ではなく、ただただヒステリックに恐怖を叫ぶ人々でもなく、冷静になって、相手が欲していることを汲み取って与えようとした1人の女性がきっかけだったというのが、とても象徴的。

「自分がされて嫌なことは、人にしてはいけない」というのはよく言われてきたことだと思うが、この言葉は、相手に対して、無知や知ろうとしないことを貫く人にとっては、全く意味をなさないことがよくわかる。
それよりも、素直に「相手が求めていることをし、相手が嫌なことをしない」ことが重要で、それこそが結果的には自分も救うことにつながるということが描かれた映画だと思う。
あのまま、恐怖にかられ原住民を殺してしまっていたら、彼らもみんな死んでいただろうから。

結局、自らの命を救ったのは、相手への寄り添いと知ろうとする気持ち。
そのことを再認識した。

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sow_miya

4.5これを作れる力

2024年5月19日
Androidアプリから投稿

大きな音もなく速い動きもない、しゅくしゅくと歩を進める人々を描く。事件がないわけではないが、それは果たして事件なのか?マークスをカットオフするのかしないのか、タイトルのそれさえも特別粒だてて描くわけでもない。なのになぜかずっと見てしまう、眠くもならない。これ実はすごい能力だと思う。こういう人たちがちゃんと評価されてそれなりの収入が得られる仕組みを維持してほしい。

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三毛猫泣太郎

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