孤狼の血 LEVEL2のレビュー・感想・評価
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ヤクザ×SF
別に面白くないわけではないが
日本独自の世界に誇れる映画文化
任侠映画というジャンルの美徳、
リアリティを捨てるのはどうかと思う。
リアリティだけが正義ではないが
ここまで空想映画に仕立ててこその成功というものは感じられなかった。
後半のタイマンからは太陽を盗んだ男風の
フィクション感が強まり
最後は、狼の空想でまとめる。
だから、今まで全部が空想の話です
とまとめ上げる。
白々しすぎて興醒めした。
演出として正しさはあるものの
任侠映画の終わりを感じた。
体重のないヤクザはどんなに狂ったふりしても
全く怖くない。
まず、笑顔って怖いでしょ という感覚は
古臭く、見飽きている。
ヤクザが見たいのであって、サイコパスが見たいわけではない。仁義なき戦いも2作目は殺人狂の話だった気がするが、そこには体重が乗っていた。
鈴木亮平は、マントこそ羽織ってないものの
宙に浮いたキャラクターだった。
唯一、松坂桃李はめちゃくちゃ良い。
西野七瀬、筧美和子に関しては脱ぎもしないので
語るに落ちる。
こんな人は極道でやっていけるのか?
上林のような猟奇的な殺人鬼が、よく厳しい掟が満載の極道の世界でやってこられたなと、少々ギャップを感じつつも、迫力ある演技に引き込まれた。だって敵も味方もなく殺しまくっちゃうんだもん。チン太が殺されたとき、これはお姉ちゃんとその子供達も殺られるなと思ったけどそこは手を付けなかったが、在日同胞で、親に捨てられたという自分と似た境遇で育ったチン太への情けか?ますます理解不能なキャラクターだ。
桃李君は顔つきが精悍になっていて前作からの月日を感じさせてくれた。時折真面目な一面も垣間見え、キャラクターとしての一貫性があって良かった。
鈴木亮平独壇場
残虐性は増したが、、
2022年1本目。正月の朝に観るもんじゃないとはわかっていたものの、家族で鑑賞。
前作の亡き男の意志を継ぎ、、という続編だと、そうだよね、こうなるよね。
松坂桃李も鈴木亮平も好青年俳優なのに、やったったねー。興奮しすぎて方言も相まって何言ってるのか聞き取れない部分もあったけど、細かいディティールはもういいか、と思っちゃうバイオレンス具合。殺し方は前作より残虐性が増してた。そして、日岡は体力ありすぎるw
撃たれて刺されて2階から落ちて…って、もう体痛めすぎてるのに、すぐ復帰するの不可思議。映画だとて、元気すぎで笑った。
気になったのは、斎藤工とか早乙女太一とか極道を演じるには好青年すぎるなーと。もっと極道っぽい人を起用した方が臨場感があるんではないかしら、と思ってしまった。(ちょい役だったけど、けっこう宣伝に出てたよね。)
上林の狂気の輪郭を強固にするために、他の組長やら役員をポップに描いてるのも、なんか凄みがなくなって残念だったなー。ママ役はヒロイン的でめちゃ出てくるんだからもっと感情表現ができる演技上手い女優で観たかったな、弟殺されたのに、え?怒りも悲しみもその程度??って拍子抜けだった、女優を変えたら全然違った作品になると思う。
俳優の中では、s**t kingzのogriさんがめちゃんこ良かった!世界的ダンサーがしっかり893の若もんに見えてる…!!!ジャンルは違えど世界一位になるほどのパフォーマーは声を出しても表現者として完璧なんだなー。(あれ?これが贔屓目??)
そして作品の締め方。あれ?ほんとにこの終わり方なの??って全員が「嘘だろ…」って思うんじゃなかろうか。いや、わかるよ、孤狼だもんね、でもなんか、、前作はよかったなーw
後半、正しいと思い込んで悪いことをするからタチが悪い、と日岡の相棒が嘘をついてない言葉を吐くけど本人には伝わらない、だって正義は多角的だからね。警察の正義は難しそう。
語尾に じゃ ってつけて
1に続き面白い
1の衝撃たるや、仁義なきのような人間臭さが現代っぽいのにも関わらず、
人間臭いのがたまらんかった。
役者冥利につきる映画だろう。
でも安っぽい、任侠映画とは1線を画すこの映画は本物。
2では、まぁ、芸能事務所のからみ、引いては、日本映画やTVドラマの悪い風習で
キャストやそれによる台本が残念な感じが多少あったが、
それでも制作側はよく頑張ったというかすごいと思った。
次もありそうだが、そういう日本芸能界の悪しき所と脚本は離してやって欲しい。
日本映画史に残る映画と言えば大げさかもしれないが、30年後に見ても面白いもの
であるのは間違いない作品。
次が最後なら、ジャニーズとか吉本とか絶対だめじゃけぇ。
役者の魂の臭い演技を引き出してくれーや。たのむけーの。
1.5から2.5へ進歩の悪人コンテスト。
前回の『孤狼の血』の評価は1.5
日本映画の誤り・・安っぽさ と書いた。
「日本アカデミー賞なるものにあらわれている。役所広司が主演で、松坂桃李は助演、それで賞がとれるなんて、お笑い沙汰だ。」というものだった。
そしてこうも書いた。「その内容は、民放の2時間ドラマで十分な内容だが、場面によってはテレビでは放映できないため、映画になったのだろう・・・ぐらいにしか理解できない。せっかく後半残り30分から盛り上がるべきものが、登場人物、役者が安っぽいため、なかなかクライマックになりきれない。見所がグロ・・というだけでは、あまりにも残念だ。」
基本的には、ああまり変わっていないが、前回よりも展開として進歩したかもしれない。
松坂桃李の広島弁も少しは上手になったし。でも、それが「新人」鈴木亮平に負けちゃぁいけんじゃろ。笑
内容としては、まぁ、いわば悪人コンテストのようなもん、誰が、広島一の悪人かを競いおーちょる。
日岡秀一(松坂桃李):まぁ、警察としては悪人じゃろね。でも、全体からすると薄まって・・・。
上林成浩(鈴木亮平):まぁ悪人よね。じゃが、今までのキャリアからやはり裏善人を感じてしまう。(役では「血と骨」になってしまっていて)
近田幸太(村上虹郎):ヤクザ映画では必須のチンピラ感にはやや遠い感じのいい感じの薄い悪人。もっと、チャラいチンピラになって欲しかった。
近田真緒(西野七瀬):芝居が浮きすぎて悪!下手。
橘雄馬(齊藤工):キャスティングが悪。
瀬島孝之(中村梅雀):何かあると思ったら、やはりあった悪の張本人。なのだが、そんな悪人の末路を素直に描きすぎて、これは悪。
嵯峨大輔(滝藤賢一):組織的悪。この俳優の逆テンションを効果的に使ったのはいいのだが、単発すぎて悪。
他の面々:悪を全然感じさせない、インテリジェンスで悪。中にビジネスヤクザあり。笑
ということで、悪人コンテストは不発かな。
終盤のカーチェイスも、タイマンアクションも、本筋には不要でしたね、これも悪。
そして、ほんとに最後の・・・日岡巡査の狼探し。悪を超えて失笑・苦笑。
悪人は、こんな映画を作った監督でしょ!
しかし、それを5本990円のレンタルでしか見ていない自分が最も悪人か。
何あのラスト
前作に引けを取らない完成度
鈴木亮平さん、圧巻の演技でした。
この作品も劇場で観たにも関わらずレビューしてなかったですね。
前作とはまた違った意味で楽しめる作品でした。
前作の終盤の展開が原作とは全く違っていたため、続編が決定した時は『凶犬の眼』にどのように繋げるのか不思議に思っていたのですが、こういう話の流れにしたのですね。
前作の終盤の展開を全く変えてしまったためにオリジナル・ストーリーながら整合性に欠ける点も無くは無かったですし、昭和から令和になったために雰囲気を変わり(前作の昭和臭い感じが良かっただけに残念)加えて役所広司さん演じる大上がおらず、前作はバディものという側面も大きかった事も有り(今作もある意味バディものですが)今作はヤクザ映画とはかけ離れた作品になっていましたね。
その分バイオレンス度は上がっていましたし、役所広司さん演じた大上とはまた違った方向でしたが、鈴木亮平さんも強烈なキャラクターでしたよね。
松坂桃李さんも幅広い役柄をこなされていますが、鈴木亮平さんもどんな役も熟せる方ですし、その振り幅には驚かされますね。
普段凄く人が良さそうな方だけに、このような役柄だと際立って怖く見えますね。
まさしく圧巻の演技でした。
楽しめはしたのですが、前作から引き続いての登場人物があまりに少ない点はかなり残念ですよね。
(この先、ちょっとだけネタバレかもしれません)
原作の『凶犬の眼』に繋がるような終わり方でしたので、更に続編を作られる感じですね。
個人的な予想としてはあと2作くらい作られるのではないかと期待を込めて思っているのですが、ただ今作で登場した上林の過去は原作の『暴虎の牙』の沖寅彦をモデルにしているみたいなので、そう考えるともう一作で終わりのような気もしますが、そうなるとどう纏めるのか、気が早過ぎですが今から気になります。
まだまだ甘さの残る日岡でしたが、この先の成長ぶりを早く観てみたいです。
日岡刑事は不死身じゃのー
観たくても、仕事の都合で観れなかった『LEVEL 2』。
けど、劇場で観賞できて良かった。
しかも、今日も大スクリーン独り占め。
映画館でこそのど迫力。見ごたえありまくり。
広島弁が懐かしい。『はぶてとるのお〰️』。
くりぬくのは、ちょっと……。しかも、その都度。周りはひかないのか……。
メンツ第一の男気ヤクザというより、猟奇サイコパスに変容したのがちょっと違うかなと。
モンスターの誕生理由は、子供の頃に受けた酷すぎる傷、というのが、少し限界を感じる(あとは、ヴェノムに寄生されるくらいしかないのか)。
『相棒』という単語が時々出てきてたし、半分は疑っていたけど。いかにもっていう感じだし……。半信半疑だった……。
ほんと、あの人達のやり口は、ホラー。妻も。コワイ。
しかも、写真わざと、置いていってるし……
(大上だったらどうだったのか……)。
滝藤賢一さんも突っ走っていて、眼が離せなかった。
村上虹郎さんが本当に不敏。
それぞれの人達の『救い』はどこにあったのか。と、観おわって、考えている。
もうすぐBlu-ray Disc・DVDが発売されるのに、映画館で観ることができて本当に良かった。
前作観てないけど楽しめた!
第一作目の方が好き
想像を遥かに絶する凄まじい映画
冒頭から怒涛のようにノンストップで進む激しい展開で、一瞬も目が離せずぐいぐい引き込まれていく。
前作を観ていないと役名や人物関係を掴めないままどんどん進みついていけなくなりそうだが、要所要所でナレーションで補ったりしっかりとフォローしてくれる構成になっているのは流石である。
とにかく殴り合いと撃ち合いの生々しいアクションが見応えあり。(グロいのが苦手な人にはちょっときついレベルかも…)
そして鈴木亮平の迫力と存在感に圧倒される。彼のためにある映画と言っても過言ではない。今年度の助演男優賞は決まりではないだろうか。徹底した役作りと入れ込み具合で狂気すら感じさせる。
最後の決闘シーンは手に汗握り一瞬たりとも目が離せない。夢に出てくるほど脳裏に焼き付く。
さらなる続編も楽しみである。
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