Swallow スワロウのレビュー・感想・評価
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様々な視点
異食症がメインと思って鑑賞しましたが、それにまつわる様々な生きづらさを盛り込んだ作品でした。
主人公は成功している自分を演じるのに必死。
たぶん夫も自分の父親に相応しい息子を演じている。
(その為に自分よりも劣っている主人公を妻にする事で、安心感を得ていたのかも?)
考えてみると他の登場人物も様々な演技をしているように思える。
後に出てくる「私は自分が神だと思っていた」は、演じている人全員に向けた言葉なのかな?
妊娠すると異食症になりやすいと聞いたことがあります。
消しゴムとか砂壁が美味しそうに見えるらしい。
主人公は異食症をきっかけに、すべての重なり合うタイミングが絶妙だったのかも?
幸福を手にするために自分を少しだけ偽り続け、それが大きな歪みとなってしまう時。
本当に支えてくれる人は何人いるのかな?
支えられる人に私はなれるかな?
主役の女優さんの演技が凄い。
特にセリフのない演技は、いろいろな気持ちが伝わってきて素晴らしかったです。
イタ女の話か?
全く共感、感情移入出来ない。夫のモラハラが嫌なのか?前半は富裕層に嫁いだ女の悩んやだ挙げ句の特異な癖が出てと理解できるが後半全く意味がわからない。お前何が不満なの?後半父親に会いに行ってマウント取ったのにラストは何?キチガイ女でしたって事。こんなの誰が評価するんだよ。
家政夫の言ってた事が一番だよ。戦争があったら悩んでる暇ない。これに尽きる。
人間は自分の身の丈にあった暮らししか求めたらだめなのか?シンデレラガールはこの世にはいてはだめなのか?
人間をナメきった作品。この作品評価してる評論家頭悪すぎる。ちゃんと考えてほしい。
色使いが素晴らしい映画
しばらく頭から離れない😆
想像していた内容と「良い」意味で違っていました。
本作、まずチラシからもわかる通り、色使いがとてもきれいです。
前半はおしゃれなパステルカラーで統一されているのですが、要所要所で差し色として"原色"が入り込むことにより緊張を生み出していきます。
ただ後半に向けて、徐々に自然な色の使い方になっていくことで、地に足のついた展開に発展していきます。色の使い方でストーリーに変化をつけていく手法は中々です。
そして総指揮 兼 主役の”ヘイリー・ベネット”さん。この方は、”目”と”口”の演技が独特です。前半は、異物を飲み込む時の”恍惚”とした感じと、結婚生活を取り巻く日常の”虚無感”を同居させますが、時折”琴線”に触れる出来事のながら前作に演じ分けます。現実味の無い、何かフワフワした感じです。しかし後半はストーリーの展開に合わせて、、、。
更にタイトルと通り「異物」を飲み込む(swallow)シーンは「次、それ?噓でしょ!?」と目を背けたくなるシーンが何度かありました。しかしSwallowシーンは、それほどグロ過ぎることはありません、、、、たぶん。
そしてラストに向けた展開は感動です。
本作、上映館少ないみたいですし、自粛生活の事もありますが、タイミングが合えば是非映画館で目を背けながら鑑賞されてください。
羊の皮を被った何とか・・・
10歳は若く見えるほどの晴れ晴れとした顔と、次第に病んでいく疲れて引きつった顔の落差というか演じ分けが凄いと思った。
無機質なら部屋、昼間の生活から孤独感と距離感も伝わってくる。
絵作りとか人の芝居も良いのだが・・・
冒頭の羊の演技からちゃんとその運命が伝わってくるのが、ほんとに凄いと思った。
【女性の生きづらさ】
異食症をモチーフにしながら、欧米でも未だに生きづらさを抱え、自分が何者かを求めてしまう女性や、それを取り巻く家庭や社会をテーマにしているのだと思う。
日本でも女性の地位向上が叫ばれながら、なかなか変化出来ないところは似たようなものではないのかと思う。
(以下、ネタバレ含みます)
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仮にレイプ犯の子供でも堕胎を許さないキリスト教の因習、
女性にとっては、子供を作る事が最も重要な使命のようになっている家族、
現代的な夫婦の関係を上部だけで取り繕い、実は封建的で、会話などない夫、
マニュアル通りに物事を進めようとする夫の両親。
唯一、寄り添ってくれるのは、シリア難民のルアイだが、シリアでは弾丸から逃れるので精一杯で、他に余計なことは考えられなかったという彼の言葉は重い。
ハンターは、自分の出自故に、実の母親は打ち解けてくれない。
キリスト教の教えに従って堕胎はしなくても、所詮、扱いはレイプ犯の子供なのだ。
この矛盾は、この社会の矛盾として象徴的に使われているのだ。
そして、レイプ犯であるにも関わらず、ハンターの父を求める姿も切ない。
そして、赦し。
エンディングの多目的トイレの赤い血はなんだろうか。
異食症故のものだろうか、それとも身籠った子供がどうにかなったのだろうか。
愛する人の子供でないことは、レイプ犯の子どもと同じだと示唆しているのだろうか。
一部のあらすじ紹介に、スリラーという表現があったが、これはスリラーではないと思う。
撮影が良い、ラストが良い
観ている間中ずっと、ヘイリー・ベネットが良いなぁ、と、そんなんムリムリ止めて〜、を往き来する映画だった。そしてそんなシーンでもずっと映像が美しい…
おそらく撮影が良いのかな、と…
ストーリーは予告編から想像する流れに沿ってゆくんだけど、ラストが良いですね。エンドロールも含め。
ヘイリー・ベネットがプロデュースもしているみたいで、なるほどな、とも。
お正月向きではないもしれませんが…
異物…それもかなり危険な物を呑み込み
快楽と痛みを得る事で夫の家族からの重圧を埋めている主人公ハンター
「なんてこったぁ」と観ている側の私まで喉の奥辺りがゴロゴロと…心までズキズキと痛くなりました
丁度、食事時間帯だったからかポップコーン片手の方が多かったのですが皆さん手が止まっておりましたね…無理もないか💦
ヘーリー・ベネットの素晴らしき痛哀な怪演にはいつしか前のめりになってしまいましたし
セレブ的なフィッションにメイクが更に哀しさを深めました
そして予想外の衝撃的な結末に前のめり体勢から後ろに反り返り、しばし固まりましたわ💦
監督自身の祖母の実話がヒントと聞き
驚きが倍増!!
新年早々、衝撃の異作品スリラーに変なアドレナリンが湧き出ました〜
こんな女性の自立の描き方もある
裕福な生活をしている専業主婦のハンターが、異物を飲み込んでしまう病にかかってしまう話。
大きな家に住み、夫は父の経営する会社で史上最年少で役員に昇格、そして第一子を妊娠という表面的には幸せこの上ない環境だが、そうではないというシーンをうまく挟み込んでくる。とっても微妙な違和感を覚える程度のエピソード。でもそんな小さな積み重ねが人を追い込むということだ。
異物を飲み込むハンターは苦しそうで痛々しいのにとてもワクワクしていた。何者でもない自分が何かをやり遂げた達成感みたいなものに満たされていたからかもしれない。それらはハンターの出生に関わるトラウマだったことが明らかになるのはなかなかスリリング。
中絶しなかった母親とは違う道を歩み、母親をレイプした実父に存在を認められ、初めてハンターは自立できたということか。トイレで見せた晴れ晴れした表情は、中絶した直後なので若干後味は悪いが、前向きな結末だった。
異食症
セレブ一族に玉の輿で嫁入りしてきたヒロインが妊娠を機に異食症を発症、ガラス玉や安全ピンをはじめとして本のページや土に至るまで手当たり次第に飲み込もうとする彼女と阻止しようとする家族の対立を描く異色のスリラー作品。最初は大便と一緒に排出され事なきを得ていたが、最後は開腹手術が必要になるほど大きな釘を飲み込んでいた。原因は妊娠によるストレスかセレブ一族からの見えないプレッシャーかと思っていたがそうではなかった。
原因はヒロインの出自だった。
母親がレイプされ、その結果生まれてきたのがヒロインであった。堕胎しなかったのは宗教上の理由らしい。長年ヒロインはこの事実を胸に秘めていたのだが、精神分析医に喋ってしまう。
自分は誰からも祝福されていないのではないか、そんな不安を抱えていたに違いない。この深層心理と異食症の因果関係は本編中では断定されていなかったが、まず間違いないと思う。
ラストシーンは子どもを堕胎したと判断していいのだろうか。日本では薬で堕胎できるとは聞いたことがないが海外では、そういった薬が承認されており、その様な中絶方法が主流らしい。
スワロウ
面白かった〜!!
ヘイリー・ベネットが哀しくて可愛かった。
最初にスワロウした時の音がとても良かった♪
お目付け役の彼もステキでした♪
髪型や髪色も、彼女の心とともに変化していたのかな。
そしてスワロウした後が衝撃でした。。。
秘密を持つことで人は自分を保つ
美しい哀しい映画です。誰もが羨む生活の中で何もしないただ美しい妻としていることだけを求められているハンターの冒頭の「間違いたくない」というセリフに現れる強迫観念が、彼女の出生それ自体が過ちから起こっているという構図がとても考え深いものでした。
義母から貰った本で何かに挑戦しよう、と書かれているのを見て、愛しているはずの男の子供がいる体に異物を入れ続ける背徳的な行為に走り、しかしそれが彼女の自信と自我を保つ秘密になっていく様はホラーと言うよりもただ静謐なドラマで忘れ難い映画でした。違和感が生む慢性的な心の痛みに比べれば異物を飲み込む瞬間の痛みも彼女にとっては自信を生む秘密の儀式の一部として大事なものだったと思います。
個人的には途中でてくる夫の同僚が彼女にハグを求める描写は大事なシーンだったと感じました。初めは自分はリッチーの妻だと言って拒むハンターですが、彼が「孤独なんだ」というと受け入れます。自分と重ねた部分があるのでしょう。しかし別の日に同じ男は別の女にも全く同様に声をかけています。彼は孤独かもしれないが、それは手近なもので慰めることができ、本当の意味で1人ではない。その部分はハンターとの対比の気がします。だから彼女は秘密が明るみに出た時も大騒ぎしないで、大事にしないで、と繰り返したのでしょう。自分だけの秘密の儀式が自分を保つ。この真実に心当たりがある人もきっと多いと思います。
よいこは真似しちゃ駄目ですよ
幼顔の主人公ハンターは豪奢なお屋敷に住む若奥様。シルクのパジャマが羨ましい。会社経営者の御曹司と結婚。その家族は彼女自身への関心はほとんどない。身分違いの結婚の落とし穴に嵌まってしまった。始終下に見られるストレスで、妊娠初期から異食症を発症してしまいます。きっかけは姑から渡された一冊の妊娠中の生活読本。これに書いてあった「思ってもみなかったようなことをはじめてみましょう」に目が行ってしまった。
最初はガラスのビー玉。これは下からすんなり出ます。洋式トイレをゴム手袋して回収。洗って、アクセサリー置き場に戻します。次は壁ピン📌。これは肛門を傷つけ、トイレに鮮血が。折悪く、旦那が会社の同僚たちを連れてご帰宅。スカートについた一滴の血痕を洗っていると、ほろ酔いの社員ひとりが近づいて来て、「僕を抱きしめてください」という。「私は人妻なのよ」「キスするほどは酔っていないけど、バグしたいぐらいは酔っている。寂しいんだ。」彼女はこれを受け入れる。ふたりは抱擁をかわす。疎外されて、寂しい彼女。次第にエスカレートして、金属製のクリップや単3電池などを飲み込み、妊婦検診の超音波検査の際に見つかってしまう。内視鏡で取り出され、事なきを得るが、精神科医を紹介されることに。しかし、その一方で若旦那は家でパーティーを催し、社員などに彼女の異食症を話してしまう。シリア人の男性介護師もお目付け役に雇われる。逃げ場のない彼女がベッドの下に隠れているのを見つけて、砲弾が飛び交う戦場では些細なことに気を病むゆとりさえないと諭しながら添い寝している間に彼は寝てしまい、彼女はその間にマイクロドライバーを飲み込んでしまう。異物は外科的に頚部を切開して取り出される。とうとう一家の最終決定は精神病院に入れて分娩まで管理するしかないということに至る。そこで、彼は彼女を裏口から逃がす。ヒッチハイクをしながら、実家の母親に電話。自分の居場所がないことを思い知った彼女は自分の母親をレイプで孕ませた男の家へ。母親の名前を聞き、彼女の存在を悟った男。言い訳の内容は、当時は全能感に支配されていて、自分のすることに罪悪感が全くなかったという子供じみたもの。刑務所での服役中に暴行を受け、人工肛門になってしまったと告白。彼女は黙ってその場を立ち去った。堕胎薬を処方してもらい、ショッピングモールのトイレで流産する。何もなかったかのようにトイレを立ち去る。
時間の経過からすると、そんな堕胎は無理な週数でしたが、目をつむりました。
そのあと、エンドロールの背景にはトイレを出入りするたくさんの若い女性たちの映像と女性を応援する歌詞の曲が流れて映画は終わる。
お前を拾ってやったんだから、もっと恩を感じろと言った御曹司のセリフがむなしい。
若いんだからいくらでもやり直しはきくと応援する映画なのかなと。そうでもなければ、希望の光がありません。
元旦からかわいそうな女性の映画を見てしまいました。バルト9のシアター8はかなりの入りでした。新宿駅はガラガラなのに。
この硬質な神秘感に牽かれて鑑賞
この硬質な神秘感に牽かれて鑑賞
上映後 3分で居心地の悪さを感じ
10分後に席を立とうか、、と考える
この監督は 観客の想像力や判断力など相手にしていないのだと気付く
それでも 他者の高評価がある 何か良い事あるのだろう、、
女優は 聖母でも娼婦でも演じられなければイケナイという
しかし、こんな脚本を見事に演じても何なんだと感じた。
あなたが1600円 どぶに捨てて、映画館を惨めな気持ちで出たいなら、この映画は見るに値するだろう
主人公が飲み込んだ最大の異物
女性視点でのストレス、主張しないことで自分を担保せざるを得ない悲劇。
男性視点からいえば、貯めたストレスの発散先が家族(特に夫)しかないのは、誰一人幸せにならない構図ですね。男は外に吐き出せる点ずるいかもしれない。
ヘイリーベネットはイコライザー良かったなぁ。
癖からの根深い部分へ
少しずつ雰囲気が変わって行く、ちょっとした会話や態度、映像もそうだがシンプルで無駄がない。
気が付かないフリは出来ないと言わんばかりに、歪みが生じる。そのヒタヒタと迫り来る感じがまるでホラーだなと思った。
すべて集約されたエンドロールの映像もユニークだ。
食べられないものを無理に食べるのはもう止めにしよう!
見ていてこっちがゾッとする作品だ。おはじきから始まり安全ピンやネジと色んな物を食べるシーンはこっちも見ていて辛くなる。
旦那さんそしてそのご両親。自分たちの幸せの価値観を押し付けるのはもう止めにしよう!
奥さんが何を望みそしてなにが幸せなのか考えたことあるのかい?もう他人が決めた幸せな価値観を他人に押し付ける時代は終わりにしよう。人の幸せはそれぞれだ。他人の幸せを見つけてそれを叶えてあげる事が自分の幸せとなる世の中にしよう。ロンリネス。ありがとう。
本当の幸せはなんだろう
恐怖感と言うより不快感。
「その幸せは偽者だ、自分を取り戻し本当の幸せを探せ」とか叫んでる映画、結局答えは一つも出てこなかった。何かすごいこと言ったような、何も言ってないような、Youtubeでよくあるやつじゃないって気がする。
シロガネーゼでもこんなに大変だな、幸せなんて、所詮サンタと同じ作り話なんじゃないと言う虚しさに包まれた。
俺、やっぱりこう言うの向いてない。
シンディ・シャーマンの世界
ハンターの髪型と顔を見て、すぐに写真家のシンディ・シャーマンの作品を思い出した。調べたら、1980年代の写真で、肖像画に入る以前の作品群。お人形のようで、子どものようで、不安の表情だったり、表情がなかったり。色んな小さな物質が散らばって転がって、土まみれの作品もある。
ハンターは普通の髪型になって、人間の顔になった。シリアの介護士の言葉と行動が背中を押してくれて、自分で決めて自分で行動したから。その強さがハンターにあって良かった。
電話での夫からの最後の投げ捨て言葉は、なんじゃらほい!それが本音。ことばは聞こえてくるけれど本心でないことも、人に尋ねておいて人の話をろくに聞かないのも、自分が不安だからと言って約束を守らないのも失礼です。
ゴージャスなインテリアで広い家。でも、居心地いいのは、ベッドの下とかトイレとか、隠れて一人になれる場所。戦争を知っている介護士さんはわかってくれた。
今はないし、私も見たこと聞いたことないけれど、「親の因果が…」という見世物小屋の呼び込みが頭に浮かんだ。
二重三重の意味が込められているのかも。
今年2本目(通算69本目)になります。
お話の内容については多くの方(PROの方含む)が書かれていることと重複しますし、この映画自体がかなりセンシティブな内容を含むこと、またレーティング上もR15に該当しますので、ネタバレありにしようがどうしようが不特定多数が見る中でよろしくないので(興味本位に見るのは偏った理解を促すし(この点では、興味本位で見に行くのはあまりよくない)、日本でも似たような類型の病理に対する理解はまだまだ)、それらは省略します。
他の方が書かれている通りです。
※ R15指定されたのは、グロテスクな表現が多少なりともあることであり、「大人の営み」の表現があることではないと思います(それも一応はありますが、それ「のみ」でいえば、G指定かせいぜいR12指定の範囲)。
あえて言えば、出産・中絶に関する考え方が宗教観・道徳観の違いで根本から日本と違う点があることを理解しないと発言の意図がわかりにくいという点でしょうか。ただ、それとて今とでは色々な映画がありますし、30年前でもあるまいし得ようと思えば色々な情報をすぐに得ることができます。日本の義務教育(便宜上、高校も含む)で習うことでもあり、それらは常識的な範疇に含まれるのでしょう。
さて、個人的に考察したところ。
「飲み込む」という意味の単語は swallow が確かに思い浮かびますが、それだけではありません。中学英語で習う範囲のもっと平易な単語もありますし、この単語自体も「そう日常会話で使うか?」というとそうでもないでしょう(アメリカの病院など、薬を服用する・させるような場所等は除く)。
そこで英和辞典で調べてみますと、主に
・ (何に限らず)飲食物などを服用する ※ 通常は「薬を」服用する、の用法
・ (屈辱・感情などを)抑え込む/我慢する
・ (前に述べたこと・行動を)取り消す ※ 別の言動を取ることを意味する
…という3つの意味が挙げられます(他、名詞用法として「ツバメ」の意味もありますが…さて、ツバメって出てましたっけ?)。
1つめはこの映画のタイトルと内容そのもの。2つめもネタバレにならない範囲。3つめは…。もしこの意味まで含んで「三重に」意味を持たせたのであれば、それはすごいことだろうな…と思いました(詳細はネタバレになるので省略(他の方のレビューにヒントあり)。そこまでの意図があるかは不明。ただ、日本と違い、英語圏では英語は国語のように扱うので、そうあっても何ら不思議でない)。
※ 映画って「ここで終わりかな?」と思っても思わぬどんでん返しがあったり、なかなか終わらなかったり、意外な方向にいったりしますよね。これ以上はネタバレになりそうなのでカット。
なお、「異食症」という語「そのもの」「のみ」を示す語は allotriophagy という語があります(ありますが、日常会話どころかどこで習うのレベルの専門用語でしょうね…)。
とはいえども、日本ではまだ理解の進んでいないこうした類型の患者さんに対する理解にこの映画が一役立てば、とは思いました(なので、R15指定ですが、日本に限らずどこでも理解度は高くはないと思われる現状、表現を緩和して(日本の)GかR12相当に持っていったほうが良かったのかな…とは思ったものの、そこは作者の表現の自由の範疇でしょうし、日本でのみそういう事情をあることをもって全部作り変えることもできないのは明らか)。
減点対象は下記の0.1のみですが、軽微な範囲なので5.0まで切り上げています。
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(減点0.1) 多少の文法ミスが気になりました。どうしてもこうした内容を扱う以上、自身では解決できず、他人の助けを必要とする疾患ですが、動詞 help は原形不定詞を伴う場合は「直接手助けすること」、to不定詞の場合は「間接的に手助けさせること(=自身以外の誰かの力を借りること)」でれっきとした使いわけがあります(ただ、現在はこの違いは英語圏でもあまり意識されない)。
この使い方がバラバラであり(両方使われているが、一貫性がない)理解しにくいのが気になりました(「性質上」、ストーリーの内容にもかなりかかわってくるため。アクション映画の話とは事情が異なる)。
ただ、この問題は他の語法の問題とは違い、日本では「ら抜き表現」に近いほど「使い分けるべきとするが、意図的に意味を理解を妨げない限りどちらでもOK」な扱いで、許容範囲かな、とは思います。
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