劇場公開日 2021年8月20日

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ドライブ・マイ・カーのレビュー・感想・評価

全787件中、81~100件目を表示

4.0前半:違和感、中盤から、挽回

2022年11月10日
PCから投稿

【鑑賞のきっかけ】
カンヌ国際映画祭や米国・アカデミーなどで数々の賞を受賞した本作品は、鑑賞候補となっていたのですが、永らく未見でした。
動画配信のコンテンツの中に本作品を発見し、鑑賞してみることに。

【率直な感想】
<冒頭は、違和感>
予備知識は入れないように鑑賞する私にとって、冒頭からのシーンは、違和感のあるものでした。
主人公の舞台俳優・福家(西島秀俊)と妻の音(霧島れいか)の性描写が続く。
しかも、音は、性行為の際に、物語を福家に語る。
福家は、赤い愛車を運転する際の習慣として、音が演劇のセリフを録音したテープを流す。
それは、相手のセリフの時間が無言になっていて、福家は、音が無言の間に、自ら覚えたセリフを吐いて、練習をする。
この冒頭には、興味を感じず、その後の展開に不安を感じてしまいました。
その後、音は突然死。
場面は、変わって「2年後」。
赤い愛車を運転しながら、相変わらず、音のセリフのテープを流す福家。
ここで、タイトルは映りませんが、スタッフの名前が表示されていく。
いよいよ、本編に移るのだ、と思った瞬間。
始まってから、40分くらいのところでした。

<その後の展開には引き込まれた>
本編に入ると、性描写はなくなります。
福家が車で向かった先は、広島。
演劇祭の演出を任されていたのです。
オーディションを含めて、2か月の滞在のため、劇場から1時間くらいの場所に宿が準備されていました。
ここで、宿との車での往復のための専属のドライバーとして紹介されたのが、本作品のキーパーソンの一人、みさき(三浦透子)でした。
さらにもうひとり、オーディションに合格した俳優・高槻(岡田将生)が登場し、本作品の三役が揃います。
ここからの展開は、これ以上話すとネタバレになるので記載しませんが、大きな起伏のある展開はないものの、登場人物それぞれのキャラクターの描き方が巧みで、長さを感じさせない物語となっていて、当初の不安は払拭されました。

<赤い車の正体>
物語後半で、私は衝撃を受けました。
あの不安を感じた、冒頭の性描写の続くシーンには、本作品の重要なテーマが隠されていたことが、判明します。
その内容は明かせませんが、鑑賞後、調べていて、なるほど、と思ったことがあります。
題名の「Drive My Car」には、スラングで、「性的関係をもつ」という意味があるのだそうです。
それならば、「性描写」があって当然、というか、ないと、この題名を付けた意味がないですよね。
また、性行為は本来、子孫繁栄のためのものであり、「生」を意味しているとも言える。
一方、本作品には、音を始め、多くの「死」が描かれる。
つまり、本作品は、「生と死」という人間にとって重要なテーマを描いたものと言えるような気がします。

さらに。
後半では、赤い車に、福家、みさき、高槻の三人が乗り込んで走行するシーンが出てきます。
ここで、赤の他人であった三人のそれぞれの「人生」が交錯するのです。
自動車は、密閉された空間の中に、それぞれの「人生」も積んで走行するもの、と捉えることもできるのではないでしょうか。

【全体評価】
冒頭の違和感のある性描写のシーンが、深淵なテーマと転化する物語展開が見事な作品でした。
また、上記では深く触れませんでしたが、「演劇祭」の行方が、物語に花を添える形になっていて、巧みな演出を感じることが出来、数々の受賞も納得の作品でした。

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悶

4.5村上春樹高濃度でありながら

2022年11月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

動きの少ないセリフ劇でありながらセリフ外に人間の性や世界の深淵を感じさせる、実はそれこそ村上春樹作品そのものが、すとんと映画になっていてたいそう驚きました。
まさかこんなに良いとは。
車の運動と人間の心の動きだけでこんなに見事な映画になるとは。
ラストの北海道のエモーショナルなシーンに向かい緻密に進められる贅沢な映画でもありました。
見事。

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あした

2.0オスカー受賞に疑問。

2022年11月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

『パラサイト』に続くアジア映画が、やらかした第二幕。アカデミー賞の審査は疑問符がつく。村上春樹の不名誉な小説を映画化した、もうひとつの陳腐な映画である。
まったくもって不可解な映画だ。長くて退屈な劇中台詞。シェイクスピアとか。悪い意味で意味不明。

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茂輝

4.5演じるということ

2022年11月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

すごく多層的で多面的な作品。
車内にしても舞台上にしても構図がばっちり決まってて
どこか閉鎖的というか、居合わせた人だけの空間に見えた。

自分自身の人間性の発露っていうのは対人関係にこそ表れるものであるって感じで
けっきょくひとり一人は違う言語を使うかのように相いれないっていう。

登場人物はむしろ、劇中劇を演じているときの方が生き生きと自然に見えて
この映画作品の、ひいては現実の社会で枠割を演じ続けることのぎこちなさを感じた。

思えば僕自身も男、社会人、夫、父などなどという役割にすっぽりはまってて
そういや本当の自分ってどんなんだっけと。

そういう振り返りというか、気づきを与えてくれた点で、見て良かったと思える作品だった。

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mar

2.5原作に忠実?

2022年10月30日
iPhoneアプリから投稿

好みが分かれる作品だと思う!
無機質な世界観と感情を匂わせない独特な雰囲気。
小説がそのままスクリーンに映されてる感じかな?
作風と長編のダブルパンチ!
上級者向けの映画だと思います!
私にはまだ少し早かったかな、

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エレベーターガール

3.5傷ついた人ほど心が動かされる映画

2022年10月26日
iPhoneアプリから投稿

悲しみが積み重なる、雪がしんしん積もっていくような、大人の映画。

不倫されたショックと、それを隠して普段通りの生活を進めようとする主人公。

妻が亡くなってから、自分の気持ちに正直であれば良かったと後悔する。

自分のせいで死んでしまった、殺してしまったという気持ち。

それは自分だけではない。

大切な自分の車を代わりに運転してくれる若い女性のドライバー。

彼女の運転技術は、悲しい環境が与えてくれたもの。

母親の虐待を受けつつも、母の弱い優しい別人格に支えられて生きてきた。

全ての母親の言動ひっくるめて、彼女は母親として認識していた。

そんな母親を土砂災害で見殺しにした。

彼女は主人公にそれを伝える。

もっと妻に正直であれば良かったと後悔する。

身近な人を亡くされた方は、深く心に突き刺さるのだろう。

傷ついた人が、傷ついた分、感情が動かされる映画なのかもしれない。

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hiro

1.0久々に失敗した

2022年10月24日
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鑑賞方法:VOD

村上春樹が好きでは無かったことを再確認。
時間を返してほしい。身勝手な人の考えを見せ付けられた長い長い時間でした。何も得られないし、早く忘れ去りたい。金がかかっていない事だけが救い。キャストに釣られただけ。

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motohayako

3.0思わせぶりな

2022年10月23日
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なるほど春樹先生か。

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ダビ

3.0小説を読んでるかのような

2022年10月23日
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映画でした。役者さんの演技は良かった

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マルボロマン

3.0人の死を然るべき時にしっかり考えなかった男の生きざまは初秋の枯葉のように哀れだ。

2022年10月21日
PCから投稿

なんともはや退屈な映画だった。誰しも小学生の低学年の頃、死ぬことを考え怯えて眠れぬ日々を過ごすものなのだ。そして、15歳を過ぎれば大概は世の中、厭なことに充ち溢れていると実感する。
そんな思考経験のない人間が中年になって愛するものを失う・・・・凡そ喪失感など感じられないと思う。そんな物語を映画にしてしまえると言うのは、余りにも鈍感と言うしかない。

村上春樹の小説はあまり好きではない。だから、原作も読んではいない。ただ、映画を観ながら3時間もの間、腹を空かせた野良猫のようにイライラが続いてしまった。イラつく原因は自分自身の欠点に結びついている訳だから主人公に自分自身を重ねてしまっているからなのだろう。それでも、間が伸びてしまっている。会話や風景や音楽が、パーフェクト音痴のようでグルーヴしない。
愛にはいろんな形があるわけで、性愛もあれば師弟愛も夫婦愛もある。しかし、すべては「死」から始まっている。それはみんな幸せを望むからだ。こんなことは誰でも知っている。分かり切っていることを映画にするのはとても難しい。

多分、人として生きていくということをみんな知らないだろう?
そんな傲慢さが満ち溢れた映画だった。

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はる

3.0思ったよりも難しい作品

2022年10月20日
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鑑賞方法:VOD

数多く受賞した話題作だったので、久しぶりに日本映画を鑑賞。
これは難しい…(汗)皆の心情をちゃんと理解できた自信はないし、本作の言わんとするところも今一つ分からなかった。さすがは村上春樹さん原作作品。
でも、3時間近い作品だったが、本作の独特な雰囲気に引き込まれて、長さは全く感じなかった。もう一度観れば、本作の良さがもっと理解できるのかもしれない。

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いけい

4.0音のマジックに魅せられた映画。

2022年10月19日
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ひまわり

5.0テーマにある「無力さの意味」を受け入れた時、「生きる力」を手に入れる

2022年10月18日
Androidアプリから投稿

「ドライブ・マイ・カー」

やっとプライムにあがって来たので、あまり期待もせず、昨今の映画界のアジアブームのひとつの作品として観てみました。

全く他の作品が比較にならないほど、素晴らしい映画だった。

映像の捉え方、無音の中にある表現。テーマにある「無力さの意味」。

現実的な映像の描写が、欧米的でもなく、韓国的でもなく、新鮮で美しく、またもう一度観たいと思わせる作品です。

それ以上にストーリーと脚本の素晴らしさが、久しぶりに重みのあるいい映画に出逢えた気がしました。

「本当に他人を見たいと思うなら、自分自身を深く、真っ直ぐに見つめるしかないんです…。」

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The Springfield

2.5文学は全て毒だ。そんな事が判るロードムービー。

2022年10月17日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

単純

寝られる

内容は、村上春樹原作の一説。妻殺し舞台演劇関係者と母殺し23歳女ドライバーとの互いの疵を認め愛生きテク心温まる道程の物語。印象的な台詞は『汚いです!』母殺しの女運転手が放つ言葉。それに対して『正しく傷付くべきだった!』との返はどれだけ呪われてるの?!と感じた。印象的な場面は、舞台依頼者の所に韓国料理🇰🇷を食べに行き。母殺し女運転手の仕事ぶりを聞かれて妻殺し舞台演劇関係者が褒めて、いきなり席を立ち犬を🐕撫で始める照れ隠しな行動が良かった。結果、2人の魂の救済とアジア注視が執拗に目立つ作品。最後のラストシーンでは、韓国🇰🇷で2人が共に生活している様な想像が出来る場面あり、傷口の手入れもされていて心も体も受け入れた上で苦しみながら少しは楽に生きられる様になり、そのせいで舞台演劇中年は大型犬になってしまいました。って終わりは雲や霞を掴む様な文学的な終わりは賛否両論あると感じました。筒井道隆が文学は全て毒である。毒を薄めた娯楽が大衆作品として受け入れられると言われていた事を思い出しました。結果物語中に、妻殺しも母殺しもしていないし盗撮野郎を殴り殺したぐらいぐらいなのですがね。。。自分としては、これより前に見た『空に住む』が好みでした。

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コバヤシマル

0.5ダラダラと長い中身の薄い映画

2022年10月16日
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鑑賞方法:VOD

車がテーマと思い、感動作を期待していた。しかし、肝心の車も、大半を占めるマルチリンガル演劇も、ストーリには、ほぼほぼ関係がない。運転シーンは多いが、乗り降りを、長時間ずっと引きで映したり、退屈な展開が、ひたすら繰り返される。映画はドラマとは違い、時間が貴重なのだから、要するに中身の無い作品なのだ。演技は無表情でやたら暗く、喜怒哀楽の、哀と無表情だけ。脇役は棒読み。ドラマ性薄く、感動や盛り上がり・わくわくどきどきなく、映像美も迫力のシーンもなく、スクリーンに引きずり込まれる魔力とか、見事な伏線回収などの高等技術は当然ない。まあ、伏線らしきもの?・・・はあるが、収束せず、突然終わる。これだけ長時間映画であるにも関わらずだ。観客を喜ばせる作品ではなく、奇抜な映像表現を見せて、監督の自己顕示欲を満たすだけの作品に思えた。こんな作品であるにも関わらず、必死に演じる西島さんには、プロ根性を見た。西島さんが演じていたので、何とか最後まで義務感で見た。

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汚れた狼

4.0あっという間の3時間

2022年10月16日
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鑑賞方法:VOD

3時間というのは聞いていたが、あっという間だった。
原作を読んでたが、全く記憶がなく、忠実に再現されてたのかはわからないが、映画の内容としては飽きない展開で楽しめました。
序盤の展開の伏線の回収が綺麗で、観ている側としてはとてもスッキリします。役者陣も素晴らしく、西島秀俊には激しいアクションを期待しまうが、こういう役が一番しっくりくるのは、僕だけだろうか。

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Zebra828

3.0さすが話題作

2022年10月12日
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鑑賞方法:VOD
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odeonza

3.0村上春樹の世界観がよく出ていたなという印象。 所々不自然さはあるも...

2022年10月10日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

村上春樹の世界観がよく出ていたなという印象。
所々不自然さはあるものの、村上春樹だからなぁと思う。
原作は未読のためラストはわからないが、どんな風なんだろう。その後が気になった。?

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よっしー

0.5長いだけトップクラス

2022年10月3日
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鑑賞方法:DVD/BD

寝られる

年間数十本の映画を観てますが、残念ながら私にはどこが良いのか、カンヌ国際映画祭でどこが評価されたのか全くわかりません。
長いのはトップクラスだが、私にとっては、3時間が無駄でした。もっと庶民にわかりやすい作品を作って下さい。

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ゆきおちゃん

4.0右側を走る

2022年9月24日
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北へ北へと車を走らせるのは世界の境目がぼんやりして強い印象を残します。原作をしっかりとは思い出せませんが、よりこれからも生きる人達の力を感じさせます。映画づくりってすごいです。

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Ironout22