すくってごらん

劇場公開日:

すくってごらん

解説

エリート銀行マンが左遷先で出会った金魚すくいを通じて成長していく姿を描いた、大谷紀子の同名人気コミックを実写映画化。これが映画初主演となる歌舞伎俳優の尾上松也と「ももいろクローバーZ」の百田夏菜子が共演する。些細なことにより左遷され、東京本社から片田舎の町へやってきた大手メガバンクのエリート銀行マン・香芝誠。荒んだ気持ちを抱えていた香芝は、左遷初日に金魚すくいの店を営む美女・吉乃と運命的な出会いを果たし、彼女に一目ぼれをする。生来のネガティブな性格と左遷のショックから心を閉ざし、仕事だけを生きがいに生きていくことを心に決めていた香芝だったが、吉乃のことがなかなか頭から離れず、なんとか彼女と仲良くなろうとするが……。監督は「ボクは坊さん。」「ラスト・ホールド!」の真壁幸紀。ヒロインの吉乃を演じる百田が、役名の生駒吉乃として主題歌を歌っている。

2021年製作/92分/G/日本
配給:ギグリーボックス
劇場公開日:2021年3月12日

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(C)2020映画「すくってごらん」製作委員会 (C)大谷紀子/講談社

映画レビュー

3.5邦画ミュージカルへのアレルギー緩和に貢献するか

2021年3月11日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

幸せ

見たところ宣伝方針としては「ミュージカル」と呼ぶのを避けているようで、“ポップエンターテインメント”と表現しているが、予告編を見てもミュージカルのスタイルを採用しているのは明白だ。日本映画とミュージカルには食べ合わせの悪さのようなものがあるのも確かで、欧米のミュージカル映画やインド映画の歌と踊りのシーンは楽しめるのに、邦画ミュージカルには居心地の悪さを感じてしまう人も多いのではないか。

ただし本作には、そうした邦画ミュージカルへの苦手意識やアレルギーに配慮した工夫も見られる。いくつかの場面で楽器弾き語りのスタイルにした点も、シリアスな演技をしていた日本人俳優が唐突に歌い踊り出す時に覚えがちな違和感を緩和するのに貢献している(当然「ラ・ラ・ランド」も参考にしただろう)。女性の着物姿や水の中の金魚をとらえる映像もポップな感覚で美しく仕上げられており、若い世代や外国人にも受けそうだ。

1984年生まれ、2015年公開作「ボクは坊さん。」で劇場用長編デビューした真壁幸紀監督が、歌舞伎俳優の尾上松也、ももクロの百田夏菜子という境界を超えて活躍する2人を起用し、若手ながら難しいジャンルに果敢に挑戦した点に敬意を表したい。

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高森 郁哉

2.0☆☆★★ 原作コミック未読。 途中で何度も落ちかける。ちょこっとだ...

2024年3月11日
iPhoneアプリから投稿

☆☆★★

原作コミック未読。

途中で何度も落ちかける。ちょこっとだけの感想。

まさかのミュージカル調。
…って言うか、全編MVだと思えば良いか。
松也歌上手いね。ももクロ百田ちゃんよりも石田ニコルの方が魅力的だった。

まあ、しかし…ミュージカルとして見ない方が良い。
ミュージカルだったならば、もっと徹底的に下らなさに徹しないと画面が弾けない。

2021年3月13月日 TOHOシネマズ流山おおたかの森/スクリーン4

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松井の天井直撃ホームラン

3.5【エリート銀行マンが地方の町に左遷されるも、出会った和服美女に恋し金魚すくいの楽しさに目覚め、成長する様を様々な音楽スタイルを絡め、カラフルに描いた新感覚ポップエンターテインメント作品。】

2023年10月2日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

幸せ

萌える

■ささいな出来事がきっかけで左遷され、荒んだ気持ちを抱えて東京本店から片田舎の町へやってきた大手メガバンクの元エリート銀行マン・香芝誠(尾上松也)。
 そこで運命的に、金魚すくいの店を営む美女・吉乃(百田夏菜子)と出会った香芝は、彼女に一目惚れをする。

◆感想

・物語構成はシンプルなれど、真壁幸紀監督による香芝誠が脳内で思っている言葉が画面に思いっきり出たり、ポップス、バラード、ラップ、ロックンロール、弾き語り等が駆使された台詞回しが絶妙である。

・更に言えば、登場人物達が躍り出すミュージカルの如きシーンも良いアクセントになっている。

・石田ニコル扮する女性が経営する和テイストだが、カラフルな店内も良い。

・何よりも、金魚すくいの店を営む美女・吉乃を演じた百田夏菜子の和服姿とピアノを弾く姿に、エリート銀行マン・香芝誠と同じように魅入られる。

・香芝誠を演じた尾上松也も流石に、歌が上手くて不器用な銀行マンをコミカルに演じている。

<どこかにありそうな不思議な和風テイストの街並みや、着物姿の女性達の後ろ姿やカラフルな色彩感覚を散りばめた美術も良い。
 この作品の不思議な世界観を構築している。
 この作品、新感覚ポップエンターテイメント作品として、好きだなあ。>

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NOBU

3.0人生、至るところに巡り合わせ?

2023年5月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

<映画のことば>
この子、ちゃんと育ててやって下さいね。
あなた次第です。

思わず「やっちまった」ことから地方に配属になった香芝(尾上松也)自身は「左遷」と言いますけれど、実は評論子も定年退職を目前に、まさかの(?)地方勤務。「老い先の短さ」を逆手に取って、その異動は断ってやろうかとも思いましたけれども。しかし、赴任してみて、映画を観ることに優るとも劣らない第二の趣味(バードウォッチング)に巡り合い、「老い先短い」(?)評論子の人生に、楽しみ(生きていくことの張り合い?)をもうひとつ増やすことができました。
周囲の人々との関係性を築くに従って考え方が「丸み」を帯び、またそのまま地方で現役を降りた評論子とは違って、まだまだ若い香芝は運良く東京に帰任することができたようですが、これまでの仕事一辺倒の人生に、「金魚すくい」という新たな巡り合わせ(人生を生きる楽しみ?)があったはずです。今回の異動を通じて(彼自身がもともと「歌って踊れるエリート銀行員」という特技を身につけていたことは別論)。
その点で、ストーリーに「胸アツ」のしくみも、ちゃんと仕込まれていたのではないかと思います。評論子は。

登場人物はみな一癖も二癖もある芸達者ばかりであるだけでなく、全編に歌と踊りと、そしてユーモアがふんだんに盛り込まれ、しかも絵画的な美しい色調の画面が醸し出す一種独特の空気感とも相俟って、アイドルの知名度・吸引力だけを頼みの綱とするような有象無象の作品とは明確に一線を画する、素敵な一本だったと思います。評論子は。

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talkie
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