劇場公開日 2020年12月11日

ミッドナイト・スカイのレビュー・感想・評価

全74件中、61~74件目を表示

3.5終わりに臨む時

2020年12月20日
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悲しい

この物語は、確定した破滅を前にして、人がどう生き、どう死ぬか、という、終末ものの一種である。
何かしらの原因で、人類の生きられない星になりつつある地球(勝手に核戦争かな?と想像した)。極地に老人が一人、人気のない基地で過ごしている。末期の死病に冒されながら、ある目的の為、必死に命を繋いでいる。他の人々は地下に避難したようだが、それでも与えられる猶予は長くはないらしい。
一方、人間の移住地候補として、木星の衛星の調査任務を終えた宇宙船が、帰還の途に着いていた。地球に戻れば死、引き返して移住地で生を全うしたとしても、僅か数名の人類に未来は無いだろう。
告知を受けた末期患者のように、命のタイムリミットを眼前に、各々の選択の拠り所となるのは、他者の存在だ。死を前にして、自らの生にせめても意味を見出だそうとする時、自己完結できず、他者との関係にそれを求めるというのは、どこか哀れで、弱々しく、健気で、愛おしい。
人は一人では生きられず、死もまた一人では受け入れ難いのかもしれない。

物語の過程で、老人と宇宙船、各々に困難が降り掛かるのだが、いまいち臨場感に欠けるというか、取って付けた感が拭いきれない。
孤独や寂寥の感覚、感情が重要な作品だと思うが、無音や間合いを上手く使うなど、もう少し表現を工夫したら更に良くなるのでは、という部分もある。
そういう意味で、人が立ち去り、明かりも落ちたコクピットと、応えのないノイズの寂しさだけが残るエンドロールは、人類が退場した後の世界の静寂を思わせて、嫌いじゃない。

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しずる

3.5抒情的SF

2020年12月20日
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好みでした。
説明なしで事態が進んでいく構成とか、最後まで重要な秘密が明かされないとか、万人受けしなさそうなものの。
原作は未読でよく知らないのですが、1970~80年代のSF小説みたいな印象でした。
抒情的で、雰囲気で言うと、『メッセージ』なんかに近い感じ。

ただ、あまりに説明がされなさ過ぎて、想像力全開で深読みして推測しながら観ないと、独りよがりで不親切な作品にも見えちゃうよな、とかも思いつつ。
表面的な人間関係だけを取ってみると、「え?そんなご都合よすぎません?ありきたりな?」みたいに戸惑うかも。
私は、そこに至る心理を演じたジョージ・クルーニーに感情移入していたので楽しめました。

ところで配信作品ではあるものの、北極の光景や、大型宇宙船そのもの、宇宙船の前に拡がる大宇宙など、映画館のスクリーン映えする作品だったので、劇場へ観に行ってよかったです。

特に、船内の無重力空間における出血シーンがよかった。
多くの作品が無重力で炎があがったときに画面の上に向かって伸びたりとか、うっかりするところなのに、本作は丁寧に描写されていて、実に素晴らしかった。

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コージィ日本犬

3.5地球滅亡のとき人はどんな行動をとるのか

2020年12月16日
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kenshuchu

5.0K-23の赤い空に想いを馳せて

2020年12月16日
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鑑賞方法:映画館

 Netflix会員だけど、劇場で見てよかった。というかここまでの映像は、大スクリーンでこそ真価を発揮する。

 SF好きの自分にとっては、宇宙船のデザインもそうだし、無重力状態のリアルな再現といい、もう恍惚になった。出血した血液が表面張力で浮かんでる映像なんかは、耽美的でありさえする。

 映像だけじゃなくて、ジョージ・クルーニーが今までのイメージを捨てて孤高の老科学者を演じているのがまたいい。それにアイリスを演じているCaoilinn Springallちゃんがただものではない。しゃべれない役だから仕草と表情だけの演技だけど、上手い、上手すぎる。

 絶望的な状態に陥った地球だが、僅かな希望を繋いでいこうとする主人公たち。その象徴でもあるK-24の赤い空がとても美しい。

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bion

1.0原作を読んだらもっと理解できるのかな

2020年12月15日
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鑑賞方法:映画館

難しい

寝られる

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J24

4.0宇宙の浮遊感、吹雪の中の方位喪失感は凄まじかった。

2020年12月14日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

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Naokisky2

3.5余韻を楽しみながらエンドロールに浸る、地味だけど味わい深い作品

2020年12月13日
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Naguy

3.5人間とは

2020年12月13日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

この映画、SFなんだけど、私にはヒューマンドラマのように感じました。

葉隠の一節に
武士道と云うは死ぬ事とみつけたり
とある。いくさをしない武士がどう生きるかを説いた言葉らしい。

人は死を意識したとき、どう生きるのか、いや、どう活きるのか?その心の有り様をもの静かな映像の中に説いているような気がして、いい映画だったと思います。

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ちゆう

5.0【選択、勇気、愛情、祈り】

2020年12月13日
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オーガスティンは、知っていたのだ。

だから、北極の天文台に残ったのだ。
アイリスと共に闘ったのだ。

この作品は、ふたつのストーリーがおおよそ交互に語られ、エンディングで交錯する。

そして、いろいろな事実が明らかになって行く。

僕は、オーガスティンを想い、胸が熱くなった。

作品に、詳細を事細かに説明するような展開はありません。
非常に示唆的です。

以下は、僕の感じた事や解釈をそのまま記しているので、ネタバレもあります。

この作品に興味のある人は、是非、オーガスティンの気持ちを探りながら観てもらって、その後、必要であれば、僕のレビューをご覧いただいた方が良いように思います。

僕は、12月13日日曜日、明け方、早起きしてこれを書いていますが、昼ぐらいに紀伊國屋に、この原作を買いに行くつもりです。
(以下ネタバレあります)



オーガスティンは知っていたのだ。
娘が瀕死の地球に帰還しようとしている事を。

ただ、娘は地球の惨状も、オーガスティンが、それを知らせようとしてることはおろか、オーガスティンが父であることも知らないのだ。

オーガスティンは、前から、地球がこうなる事を予想していたのだ。
だから、家族と疎遠になろうと、自身の半生をかけて、この事態を食い止めようとしていたのだ。

アイリスは昔見た娘の幻影だ。

オーガスティンは孤独なまま闘っていたのだ。
しかし、改めて孤独では闘えないことを知り、自らアイリスの幻影を自らの中に生み出したのではないのか。

そして、コロニーから地球に向かう娘が乗るスペースシップの帰還を止め、助けたいと心の底から思ったのだ。
昔、別れ別れになった娘を。

家族を理由に、地球にポッドで帰還しようとするクルーのいる事を知り、絞り出すように、
I understand.
と応えるオーガスティン。

この言葉は、娘の安全を心から願うオーガスティンの偽らざる言葉だろう。

自分が父である事を名乗らず、コロニーに引き返させるオーガスティン。

なぜ名乗らなかったのか。
この葛藤は切なく、目頭が熱くなる。

娘には新たな命が宿っている。

エンドロールのスペースシップにも静寂が訪れる。

オーガスティンが息を引き取ったことを示唆するようでもあり、多くが無に帰ったことを暗示しているようでもあり、これからは静かで安らかな時が流れる事を示しているようでもある。

示唆が多く、地球の惨状の理由なども語られないため、評価は分かれるかもしれない。

僕は、壮大な地球や宇宙を舞台に、ヒトの愛情や勇気とは何かをテーマにした素晴らしい作品だと思う。

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ワンコ

2.0

2020年12月12日
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「酸素マスク絶対外すなよ」

場面転換したら無くなってる

あと宇宙に壊れたレーダー捨てるのどうなの

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やにわ

1.0配信レベル

2020年12月12日
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Netflix作品って当たり外れ大きい気がするんだよね。
これは絶対映画館向きだろ!思って行ったけど内容さっぱりわからないし魅力なかった。
配信レベルかな。

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TaKaKiN

1.5コスモクリーナーがあったらね…。

2020年12月12日
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悲しい

単純

寝られる

原作未読

汚染され滅び行く地球で人々が非難をする中とある展望台に残った科学者と、K-23という惑星の調査から帰還する宇宙船アイテル号のクルー達の話。

2049年2月、事件の3週間後、というところから始まり何があったのか、そしてその後のことをみせていく。

何が起きたのか、何をしようとしているのかを小出しにしながら、まったりとみせていく流れが、ちょっと狙い過ぎというか面倒臭いというか…結構単純な話なんだけどね。

エアロックの前後の件ぐらいは盛り上がりもあったけれども、終盤も感傷的なやり取りをたらたらとみせていくばかりで冗長で、映像を楽しむ作品という感じだった。

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Bacchus

3.5ヽ(´ー`)再会と別れの映画なんだよ

2020年12月11日
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おにっち弐号

3.5【”ロスト・ホーム” そして、登場人物各々の究極の選択を描いた作品。”N・・” は、”ここまでの映像を作り上げる力があるのか・・”と、驚愕した作品でもある。】

2020年12月11日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

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NOBU