劇場公開日 2020年12月11日

「K-23の赤い空に想いを馳せて」ミッドナイト・スカイ bionさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0K-23の赤い空に想いを馳せて

2020年12月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 Netflix会員だけど、劇場で見てよかった。というかここまでの映像は、大スクリーンでこそ真価を発揮する。

 SF好きの自分にとっては、宇宙船のデザインもそうだし、無重力状態のリアルな再現といい、もう恍惚になった。出血した血液が表面張力で浮かんでる映像なんかは、耽美的でありさえする。

 映像だけじゃなくて、ジョージ・クルーニーが今までのイメージを捨てて孤高の老科学者を演じているのがまたいい。それにアイリスを演じているCaoilinn Springallちゃんがただものではない。しゃべれない役だから仕草と表情だけの演技だけど、上手い、上手すぎる。

 絶望的な状態に陥った地球だが、僅かな希望を繋いでいこうとする主人公たち。その象徴でもあるK-24の赤い空がとても美しい。

bion