天外者(てんがらもん)のレビュー・感想・評価
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なんか惜しい、、、
上映終了直前ギリギリに観れました。
地元は田舎なので大型のシネコンでも平日はガラガラなのですが、この作品は多くの観客が入ってました。
贔屓目を抜きにして、以前から三浦春馬さんは「単なるイケメン俳優」ではなく、実力派で重厚感のある俳優さんだと思っていました。
だからこそ、あくまで個人的なイメージですが、
「単なるイケメン俳優」としか感じられず演技力の弱い三浦翔平さん、
ビジュアル系の雰囲気から浮いた演技が隠しきれない西川貴教さん、
まだまだ稚拙な雰囲気が漂う森永悠希さん・森川葵さん、
この4名のキャスティングのせいで、作品の重みや深みが薄れ、作品が安っぽく感じてしまいました。
すみません。
プライベートや役者仲間として、三浦春馬さんと三浦翔平さんの絆が深いことはわかっていますが、あの4人のキャスティングをもう少し実力派の人に演じていただきたかった…
ちょいネタバレ。
映画そのものはかなりカットされた残りを繋いだものということで、大河ドラマの総集編といった様相。
女性脚本家が三浦春馬に当て書きした五代友厚のキャラクターは先進的すぎて周囲から理解されない孤高の人物。
武器商人グラバーが語り部となっているが史実でも五代らへのそれなりのリスペクトはあったもよう。三浦春馬自身も才能の理解者は日本人のみならずイギリス人演出家やデザイナー、アメリカ人舞台演出チームなど国際色豊かだ。何より外国人に与えられた仕事の方が才能相応だったりする。
諸々念頭に置いて映画を観るとさらに理解が深まるだろう。ただ、遊女はるとの恋愛はしっかり描かれているのに晩年まで五代を支え、子までなした奥さんがあっさりとしか描かれていないのが腑に落ちない。はるは空想の人物なのでエピソードはいらないと思ってしまうのだが。豊子だって没落を味わい夢が欲しかったのでは?夫と新しい国を夢見たのでは?
最後に故三浦春馬さんの演技だが100点満点だろう。「日本人の筋肉は植物性たんぱくで作る」ところからこだわる人なので、やや細身ながらバネのような強靭な肉体と陰影に富んだ表情は大変豊かでしかも自然だ。磁器のような白い肌に艶やかな黒髪がトレードマークだが、日焼けした青年期の風貌は子供の頃よりsoldierとして鍛え抜いた侍そのもの。舞台で鍛えた滑舌も良く時代劇のわざとらしいケレン味なしだ。
いや、この人本物じゃないか! 正直申し訳なく思うほど、この人は本物なのだ。
日本の俳優にはあまり見ない論理的にキャラクター作りをやっていく頭脳派なのだ。聞けば事務所の若手に特別講師として演技指導もしていたという。年を重ねればプロデュースや演出もやっていただろう。龍馬役の演技に迷っていた盟友三浦翔平さんと比較しても春馬さんの演技のバリエーションには驚くばかりだ。(翔平さんが演技下手なわけではないが)
三浦春馬さんの悲劇的な死から毎日情報を集めレビューをまとめた。知ってから観るのと知らずに観るのでは違うと思うがちょっと踏み込んで書きすぎてしまったかもしれない。
天外者はいつの時代にも
キャストの皆さんの熱演に涙
元々映画はあまり観に行かないタイプですが、天外者は違いました。
三浦春馬さんのファンだから…という理由で観に行ったのが動機でしたが、観る度にキャストの皆さんの熱演に圧倒され、3回足を運びました。
1回目、2回目と回を重ねる毎に、理解がより深まり、歴史という背景に興味を持つまでになりました。
それから政治にも関心をより向けるように。
今の日本がよい国、夢を見られる国かは私には分かりません。
ですが、五代友厚ならびに歴史上の人物が築き上げたこの国が、よりよいものになってほしいと思いました。
涙が堪えきれないシーンがたくさんあり、周りからもすすり泣く声が聞こえ、エンドロール後に拍手が巻き起こりました。
それを含めてこの映画は、とても感動しました。
何度見ても
三浦春馬の代表作
声の出し方、息遣い、所作、殺陣、英語力、表情の全てに驚きました。声の出し方は伝習場で「航海させろ!」と談判するところ、伊藤博文に謝りすぐに去ろうとするところ、すき焼きを初めて食べた瞬間の驚きの声、龍馬に愚痴をこぼす船上のシーン、はるを探しに店の中へ入る迫力のある声、はるを海に誘う優しい声、豊子と出会い民衆が苦しんでいる時代に抑えて話す声、予告にある商工会議所での大阪商人を前に民衆を動かす迫力がありながらも、肺病を患った声と使い分けている。
息遣いはグラバー邸へ入る時、はるをおぶってはるの告白を聞いた時、母が亡くなり話しかける時などです。鍛錬された殺陣はご覧になってください!スピード感が半端なく、特撮物に慣れた現代の殺陣ではない臨場感に溢れています。英語力は今まで培ってきた美しい発音で、その見事さは説明できません。ネイティブの方も素晴らしいという程の英語を普通の会話だけではなく、迫真の演技と共に味わえます。泣きの表情も全部違います。彼の真面目さ、正直さ、
優しさの全てがここにも見ることができます。最初から最後まで、感動しながら観ることになります。何度も泣きながらも、ラストシーンでもうたまらないほどの感動があります。
これを体験するともう一度観たくなる映画です。今まで一度しか観ない映画を何度も観たいという衝動に駆られるでしょう。通常料金で良いのだろうか?と思ったほどでした。途中からメイキング映像がつくようになり、その時の春馬君の爽やかな顔に癒されました。そして、エキストラの熱量に笑わされます。
この映画を海外へと心から思います。
知られざる不世出の英雄
三浦春馬が五代友厚に憑依したよう
~「みんなが夢を持てるというのが…1番大事なことだ!!」~
【賛否両論チェック】
賛:三浦春馬さんの勇姿を通して、日本の未来のために戦い続けた五代友厚の、想いの強さが感じられ、現代を生きるヒントや糧になる。
否:良くも悪くも伝記なので、五代友厚の半生が淡々と進んでいく印象を受ける。ご都合主義な展開も、まるで時代劇のよう。
どんな逆境にも屈することなく、周りの全てを敵に回してでも、日本のために戦い続けた主人公・五代友厚と、そんな彼の志に触れて行動を共にした、坂本龍馬を始めとする仲間達。三浦春馬さんの、時に飄々とした、時に鬼気迫るような存在感が、五代の人となりを見事に体現しているようです。
「日本で1番憎まれている男が…この国を守っている。」
というトーマス・グラバーの言葉が、印象的でした。
ただストーリーそのものとしては、良くも悪くも“五代友厚という人の伝記”という感じで、まるで時代劇のようなご都合主義感のある展開も、やや気になるところではあります。
とはいえ、三浦春馬さんの勇姿を存分に拝見することが出来る、貴重な作品でもあります。混沌している現代において、1つの光ともいえそうな、そんな作品といえるかもしれません。気になった方は是非。
ようやく!
三浦春馬が亡くなり最初に公開された主演映画とあってか評価は概ね高いが、低予算で残念という意見もあり、実際に劇場で確認したかったが、以前、他の劇場で不親切なスタッフにより本編開始して諦めた作品をリベンジ。
最初に言っちゃいますが、面白いし三浦春馬が本当に素晴らしい!
よく見ると確かに低予算なんですよ、かたせ梨乃以外よく知らない人や後で知り「ああ…」ってなる人、普通に役不足の人多いし、背景も時代劇セットと室内シーン多し。
しかし、それを感じさせない三浦春馬のスケールの大きな演技!
劇中のセリフじゃないが、三浦春馬自身が実際にお金にこだわる人ではないからこそ受けた仕事であり、それがそのまま役に投影されているのではあるまいか、とつい余計な想像をしてしまう。
あと、はる役の森川葵も素晴らしかった!
その他、役不足から三浦春馬との並び、対話では遜色が見え隠れするものの、必死に付いて行く共演者も悪くはなかった。
だから綻びはそうそう感じない、自分のように綻び探ししながらだとアレだけど…😅
それにしても、この世代では佐藤健と並び先頭を走る存在だっただけに、つくづく将来性豊かな若手俳優をなくしたものだと残念で仕方ない。
全く知らんかった (;・ω・)
てっきり、架空の偉人伝だと思っていて、全く気にしていなかった映画。
ところが、ここで評価が高いので、レビューを読んでみたら、架空の人物ではないらしい?
三浦くんの出演もあることだし、ちょっと見てみようかなと。
見てビックリ、何だか凄い人じゃないか。全く知らんかった。
鹿児島や大阪では、有名なのでしょうか?
映画は、半年間のドラマを短時間ダイジェストで見せられたような気持ち。
それで、最初の数分が無駄な場面に感じました。五代さんと蒸気汽船を、観客に印象づける目的なら、もっと違う描写があるのではないでしょうか?
また、BGMが、時代劇映画に合っていない気がする。火サスや土ワイといった、昭和に流行った2時間ドラマの音楽のように感じました。
五代さんが、もし 70~75歳まで生きていたら 何をしていたのかな? 今の日本や世界を見たら、どう思うのかな?
そんな事を思いました。いろいろ考えるところがある映画です。
ただ、現在、新型ウイルスでの苦境の中にある事業者さんが観るには、きつい場面があるかもしれません。
三浦春馬と五代友厚をほとんど知らない者として・・・
この映画での三浦春馬は
元気で明るさのあるシーンよりも
苦悩しているシーンの方が輝いて見えた。
彼の素に近いか、そうじゃないかの違いだろうか?
今まで、コメディードラマと
映画コンフィデンスマンJPでしか見ていないが、
彼の素は、明るく元気!ではないと思う。
作曲家が歌手の音域を生かして曲をつくるように、
熱い思いをクールに語るキャラ設定にしてたら
もっと彼のよさが出たんじゃないだろうか?
あくまで想像だが・・・
それから、五代友厚の数々の偉業があまりにも説明不足だ。
朝ドラで予備知識のある、おばちゃんがターゲットだからなのか、
公証人としての手腕や日本を近代化させた実績が
ちゃんと紹介されなかったのは残念。
五代の志を後世に伝えようとした有志が、映画化を企画したと聞くが・・・
詳細な歴史的資料がないとしても、
女郎が身売りして英国から解放されたなんて脚色は、いかがなものか。
せめて明らかな実績はナレーション入れるなり紹介してあげないと
五代友厚のすごさが伝わらない。
もし、それをやったら池井戸潤原作のドラマ風になってしまい
おばちゃんウケしなくなるかもしれないが、
それでも、本当の映画ファンには
五代友厚と言ったら、あの三浦春馬が演じた天外者!
と記憶に残る映画になったんじゃないだろうか。
春馬ファンが故意に評価を吊り上げていると聞く。
それが本当に三浦春馬のためになるのか?
映画化を企画した有志も、一緒になって評価を吊り上げてはいないか?
利益を目的としない、五代の志を汚していないか?
はなはだ疑問の残る映画になってしまい残念だ。
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