劇場公開日 2020年12月11日

「~「みんなが夢を持てるというのが…1番大事なことだ!!」~」天外者(てんがらもん) 門倉カド(映画コーディネーター)さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5~「みんなが夢を持てるというのが…1番大事なことだ!!」~

2021年2月13日
PCから投稿

単純

知的

難しい

【賛否両論チェック】
賛:三浦春馬さんの勇姿を通して、日本の未来のために戦い続けた五代友厚の、想いの強さが感じられ、現代を生きるヒントや糧になる。
否:良くも悪くも伝記なので、五代友厚の半生が淡々と進んでいく印象を受ける。ご都合主義な展開も、まるで時代劇のよう。

 どんな逆境にも屈することなく、周りの全てを敵に回してでも、日本のために戦い続けた主人公・五代友厚と、そんな彼の志に触れて行動を共にした、坂本龍馬を始めとする仲間達。三浦春馬さんの、時に飄々とした、時に鬼気迫るような存在感が、五代の人となりを見事に体現しているようです。
「日本で1番憎まれている男が…この国を守っている。」
というトーマス・グラバーの言葉が、印象的でした。
 ただストーリーそのものとしては、良くも悪くも“五代友厚という人の伝記”という感じで、まるで時代劇のようなご都合主義感のある展開も、やや気になるところではあります。
 とはいえ、三浦春馬さんの勇姿を存分に拝見することが出来る、貴重な作品でもあります。混沌している現代において、1つの光ともいえそうな、そんな作品といえるかもしれません。気になった方は是非。

門倉カド(映画コーディネーター)