由宇子の天秤

劇場公開日:

由宇子の天秤

解説

「火口のふたり」の瀧内公美が主演を務め、「かぞくへ」の春本雄二郎監督が情報化社会の抱える問題や矛盾を真正面からあぶり出していくドラマ。3年前に起きた女子高生いじめ自殺事件の真相を追う由宇子は、ドキュメンタリーディレクターとして、世に問うべき問題に光を当てることに信念を持ち、製作サイドと衝突することもいとわずに活動をしている。その一方で、父が経営する学習塾を手伝い、父親の政志と二人三脚で幸せに生きてきた。しかし、政志の思いもかけない行動により、由宇子は信念を揺るがす究極の選択を迫られる。主人公・由宇子役を瀧内、父・政志役を光石研が演じるほか、梅田誠弘、河合優実らが脇を固める。2021年・第71回ベルリン国際映画祭パノラマ部門出品。

2020年製作/152分/G/日本
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:2021年9月17日

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(C)2020 映画工房春組合同会社

映画レビュー

4.0評価いいのが分かる

2024年11月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

興奮

寝かせてやっと鑑賞。面白かった。真実はやはり父が❓ やっぱり白状しちゃうんだね。 最後はなんか呆気なかった。

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ノブ様

5.0悔いが残らぬよう最善を尽くす由宇子

2024年9月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

木下由宇子(瀧内公美)と萌(河合優実)の関係が、矢野志帆(和田光沙)と長谷部の娘(自殺した女子高生)の関係と被る。 志帆は弟の和之の名誉を守ろうした。 由宇子は父の木下先生(光石研)の名誉を守ろうとした。 志帆が由宇子に見せてくれた弟(高校教師)と女子高生の動画の存在の違和感。 誰が現場で記録を残したのか。 女子高生が録画したもので、その動画を相手に送った、という自殺前に揉めたであろうことを推測する。 その一連の流れが、萌が意図的に木下先生とのことだけを由宇子に告白した理由に似ている。 ひとことで言えば女は怖い。 なめんなよ、ということである。 勘が鋭く、情報の処理にも優れる由宇子は、萌の父である小畑哲也(梅田誠弘)に、敢えて全てを言わないことで萌を擁護している。 ラスト、萌に頼まれたから隠していたと本当の事は言わず、隠していた理由は自分にあると言い、さらに怒りの矛先を自分と自分の父親(木下先生)に向けさせる。 他の誰かが孕ませたかもしれないとしても、そのことについては一切言わず、萌の父親に根本的な問題があるかもしれないことにも言及せず、相手を責めず、たとえ萌自身だけが悪いとしても萌のせいにはしない。 由宇子は、自分と自分の父親の落度のみを小畑哲也に言う。 小畑哲也に対して印象操作をしたのである。 その行動の理由。 由宇子は、萌が過去の自分と似ていると思った。 女子高生と教師の自殺の真相を知り、似たような状況が目の前にある今、弟を庇った矢野志帆とは別の行動をとった。父を庇わず、自分と似ている萌を庇った。 プロデューサーの片渕須直さんは、作品の中にある噓を極力排除しようとする(少なくとも、クラウドファンディングで完成させた『この世界の片隅に』の映画化の時はそうだった)。 リアルであることに拘りがある(はず)。 施錠されていない玄関のドアを勝手に開けて人の家に入った由宇子は住人に歓迎される。 二度そのようなシチュエーションが有る。 彼女の選択は間違っていなかった。 二度あることは三度ある。 由宇子の行動は、きっと間違っていないはずなのだ。 瀧内公美さんと河合優実さんの演技が凄い。 終わり方が独特で印象に残る。 ギャグは皆無だし、映像も特別凄いわけでもないのに、飽きることもなく目が離せない約2時間半。 最高傑作。

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Don-chan

4.0正しく天秤にかけたような作品

2024年9月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

正しさとは何かを突きつけられる、凄まじい作品。 まず瀧内公美が圧倒的な存在感で、作品とてもあっていた。 作品がもうドキュメンタリーのよう。 落とし前をつけたかのようなラストもすごい。 その悩める心情を、正しく天秤にかけたような作品でした。 あと作品と直接関係ないのですが、カメラマンが着ていたタンカース(「タクシードライバー」トラヴィスモデル)がすっごい気になりました。うちにもあるもので。

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白波

4.0☆☆☆☆ ちょっとだけの感想。 いやコレは凄い! 超暗くて、超重い...

2024年3月19日
iPhoneアプリから投稿

☆☆☆☆ ちょっとだけの感想。 いやコレは凄い! 超暗くて、超重い。それでいて超面白い。 しかし…一切の救いが無い。 全く救いを描く意識すら無い、、、のかも知れない。 それ故に、好き嫌いがはっきりと分かれる作品だろう。 報道の真実を追究する側と、対象にされた側が己れを護る論理。 その立場が逆転する事から、心の隙間に波紋が波打つ。 結論を求める人には納得いかない最後でしたが。その重ったるさの持続は、眼を見張るモノがありました。 2021年10月7日 キネマ旬報シアター/スクリーン2

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