ハッピー・オールド・イヤーのレビュー・感想・評価
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大丈夫さ、みんな同じだ
個人的には今年のベストテン入りです。 思い出は物理的には何もないので、映像・音・味・匂いなどの感覚や、モノに紐づけれれて記憶されます。断捨離すると思い出も消えていくような気がします。この作品をは、捨てられる人と、捨てられない人で意見が分かれると思います。僕は死ぬまでに何回見るかわからないけど、好きな映画の円盤買ってしまう方だけど。 そして、何かを捨てないと前に進めないとういう話です。最近見た『佐々木〜』にも似たテーマです。ゴチャゴチャ言わずに捨てちゃえよ、という意見があるのも分かりますが。 タイの映画事情は全く分かりませんが、バッド・ジーニアスで分かった通り、勝手に日本人が東南アジアに抱いているイメージとは違い、レベルが高いモノです。撮影も音響も素晴らしと思いました。 どこの国でも普遍的なテーマなので、日本でリメイクしても良いと思います。連続ドラマにもできますね。障害・難病・早死に映画を毎月やっているようでは、ダメですよ。 映画の中では、断捨離・SONY・audiotechnica・盆栽・東急など、タイには日本の影響が(辛うじて)残っていることがわかります。ただ、東急以外は捨て去られて行くモノですが。スマホはOppoだし。 主演のAokbabさんは偶然、舞台挨拶で近くでお会いすることができましたが、本当に9頭身の人がいてビックリです。モデル出身でだし、バッド・ジーニアスは勢いで演じられるし、と思ってました。今作もセリフが多いわけではないですが、表情や仕草での表現が良いです。他のキャストも良いです。特に、ボンクラ風のお兄さんが素敵です。 『ホームステイ〜』に出てたチャープランもそうだけど、綺麗な人が多いですね。もちろん、選んでいるからだろうけど。 日本で見たタイ映画はみんな良いので、今後もチェックします。 制作が、Happy Ending FilmとVery Sad Picturesなのは偶然なのかしら?
黒いゴミ袋
自分が勝手に、“断捨離”や“ミニマルスタイル”の映画だと勘違いしていたようだ。 その点では作品に罪はないが、中途半端な映画とは言えるだろう。 “断捨離”といっても、エイヤと、中身の見えない黒いゴミ袋に入れて捨てまくっただけで、何の参考にもならない(笑)。 そして、“ミニマルスタイル”は、この映画が終わった後の話だ。 作品のテーマは、全然別のところにあった。 消滅していた元カレや父親との関係が、“断捨離”をきっかけに再浮上する。皮肉にも、人間関係は“断捨離”とは真逆の方向に進むのだ。 しかし、各々それだけをピックアップして考えれば、わざわざ映画にするほどのことはない、平凡な人間ドラマだ。そのわりには何度も出てきて、長ったらしい。 いろいろと拡散するわりには、コアとなるものがない底の浅い映画だった。
ときめく魔法はない
《バッド・ジーニアス》でデニムのタイトスカート姿が可愛かった女優さんが主演だから、観に行ったのね。ショートパンツで出てくると脚がきれいだから、そこが印象に残ったのかとか思うんだけど、この作品の見どころは主演女優だけじゃないの。 描かれる感情がすごいの。主人公はミニマリストだから、こんまり の教えに従ってモノを整理しようとするんだけど、そう簡単にはいかないのね。そう簡単にいかないよ、モノを捨てるって。 それで、モノに関わる色んな人に連絡を取って、それがホッコリする良い話になる場合もあるし、知らなきゃ良かったってことになる話もあるの。 それで色んな人の感情がぶつかり合ったり、そこで予期せぬ決断があったりで、そこを描いてきて、深い。すごいよタイ。 主演女優はチュティモン・ジョンジャルーンスックジンっていうんだね。テュティモンって言えばいいのかな。演技がいいんだよね。お兄さんもトボけた味なんだけど、しっかりお兄さんで良かった。 観てて、何も捨てずにいられるなら、捨てずにいる方がいいと思ったな。でも捨てなきゃ生きてけないよね。そのときに大事なモノはなんなのか、そこに正解はないし、それを見つけ出す簡単な方法もない。 主人公の決断が、正しかったのか解らないけど、それでも、前に進むために必要なんだとやったことだよなと思ったよ。 主演女優推しで宣伝がされてるけど、内容で十二分に推せるから、観て損ないよ。
自分勝手な主人公に振り回される脇役たち
実家を自分のオフィスにするために断捨離を始めた主人公ですが、遠い昔に友人や元彼から貰ったり借りたりしたものを返すという身勝手すぎる行動に腹が立つ映画でした。
元彼との一悶着で自分の身勝手さに気づきを得たにもかかわらず、クライマックスでは母親が捨ててほしくなかった父親が置いてったピアノまでも捨てて激昂させるという胸糞の悪さ。
バッドジーニアスの製作陣ということで期待していきましたが、残念です。
断捨離とは
めちゃくちゃ面白かった2018年のカンニング映画「バッド・ジーニアス」のスタッフ・主演によるタイの「断捨離」映画。 断捨離は自らの過去と向き合うことである。 元カレに借りてたカメラを返すのは放置していた彼に改めて向き合うことであり、父が残したピアノを処分するのは家族のあり方を改めて問い直すことである。 作中にこんまりさんも登場するが、彼女の「スパークジョイ」手法になんとなく抱いていた違和感の理由がハッキリした。 ものを手放すって、ときめく・ときめかないという現在を基準とした判断じゃくなくて、それが持つ過去やそこに込められた記憶と向き合うことなんじゃないかな。 それを考えさせられた。 映画は前作のようなスピーディーでスリリングな王道エンタメな演出とはまた違って、心の襞を撫でてゆくような静謐で繊細でスタイリッシュなものだった。 タイ映画といわれてイメージするのとはまったく違う印象を受けるはず。 機会があれば、是非観ていただきたい佳作。
借りパククィーン
留学先で知ったミニマルな生活に憧れて持ち物を処分し始める20代女性の話。 ミニマルな生活は構わないけど、実家に暮らし、自分の物どころか家のまのを何でも捨てようとする主人公。 良くある自称意識高い系の頭でっかち自己中心的女性という感じに考えの押し売りをして、母親の怒りは当然。 タイの家や家族や相続事情は判らないながら、実家を出て一人暮らしすれば良いのにとしか思えない。 断捨離ステップが進んで、友人や知人達のリアクションから気付き、自身を見つめて、成長していく感じは結構面白かったし好きだったんだけどねぇ。 結局エムの言うとおり、何の為の謝罪だったのかというところだし、更にそこからの独り善がりな流れは振り出しに戻った感じがして釈然としなかった。
秀逸! 秀逸! 秀逸!
断捨離に挑む女子の物語というと「捨てられないものに気づく」というありがちな展開を予想するが、そこを遥かに超えて、「捨てなくては先に進めない」という痛みまで、人間の微妙な心のヒダに分け入る。的確な演技。秀逸なエンタメ!
#108 物と共に過去を捨てる
物と思い出をかけて捨てて前に進もうとする主人公がいじらしい。 断捨離って過去を切り捨てることだったのね。 全体的に台湾映画風に感じるのは私だけ? 主人公やその兄のように日本人系の顔と、元カレみたいに東南アジア系イケメンがごっちゃに出てきてタイの多様さを感じる。 もう10年以上タイに行ってないけど今の若者は髪を染めるのね。
タイ映画を観ようよ
素敵な映画だった。 役者さんも皆上手くてそれぞれに共感出来た。 切なくてほろ苦くて、けど希望が持てる。 絵も音も良かったし。 バッド・ジーニアスでも良かったジーン役の女優さんの本名が長くて覚えられず残念😀
タイトルなし
. 主人公ジーンはデザイナー ミニマルなライフスタイルを学びに留学 帰国後家族と住む自宅を ミニマルな事務所に改装することを決め モノにあふれた家の“断捨離”を始める ミニマル主義者のジーンが モノを手離し始めてから モノを通して初めて人との繋がりに気づく ほろ苦"断捨離"ムービー . モノが溢れすぎて"断捨離"試みるも なかなか捨てられずにいた私 人によって違うけど モノを手離すその前に モノに残るひとつひとつの思い出 繋がりをもっと大切にし 手元にもおいておきたい この映画をみてそう思いながら 部屋の中を見回しました (それにしてもモノが多い…😑)
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