劇場公開日 2020年12月11日

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「大丈夫さ、みんな同じだ」ハッピー・オールド・イヤー kwmdさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0大丈夫さ、みんな同じだ

2020年12月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

個人的には今年のベストテン入りです。

思い出は物理的には何もないので、映像・音・味・匂いなどの感覚や、モノに紐づけれれて記憶されます。断捨離すると思い出も消えていくような気がします。この作品をは、捨てられる人と、捨てられない人で意見が分かれると思います。僕は死ぬまでに何回見るかわからないけど、好きな映画の円盤買ってしまう方だけど。

そして、何かを捨てないと前に進めないとういう話です。最近見た『佐々木〜』にも似たテーマです。ゴチャゴチャ言わずに捨てちゃえよ、という意見があるのも分かりますが。

タイの映画事情は全く分かりませんが、バッド・ジーニアスで分かった通り、勝手に日本人が東南アジアに抱いているイメージとは違い、レベルが高いモノです。撮影も音響も素晴らしと思いました。

どこの国でも普遍的なテーマなので、日本でリメイクしても良いと思います。連続ドラマにもできますね。障害・難病・早死に映画を毎月やっているようでは、ダメですよ。

映画の中では、断捨離・SONY・audiotechnica・盆栽・東急など、タイには日本の影響が(辛うじて)残っていることがわかります。ただ、東急以外は捨て去られて行くモノですが。スマホはOppoだし。

主演のAokbabさんは偶然、舞台挨拶で近くでお会いすることができましたが、本当に9頭身の人がいてビックリです。モデル出身でだし、バッド・ジーニアスは勢いで演じられるし、と思ってました。今作もセリフが多いわけではないですが、表情や仕草での表現が良いです。他のキャストも良いです。特に、ボンクラ風のお兄さんが素敵です。

『ホームステイ〜』に出てたチャープランもそうだけど、綺麗な人が多いですね。もちろん、選んでいるからだろうけど。

日本で見たタイ映画はみんな良いので、今後もチェックします。

制作が、Happy Ending FilmとVery Sad Picturesなのは偶然なのかしら?

Lhowon