犬部!のレビュー・感想・評価
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癒しの世界とほろ苦い世界。動物と向き合うときに避けては通れない世界が描かれた作品です。
このところ映画館に行けておりません。。
で、およそ1カ月半ぶりに観てきました。
シートに座って上映開始を待つ時間 いいものですね。 しみじみ。
何を観ようかな考えた末
目に入ってきた 「犬」 の文字。 わんわん。
これしかないでしょ というわけで鑑賞です。
実在する大学の獣医学部に実際にあった
「犬部」 の活動を中心に描いたお話です。
どんな内容かというと…
わんこ好きですか? はーい
にゃんこ好きですか? はーい
飼ってみたいですか? はーい
保健所を知ってますか? … はい?
何する所か知ってますか? …汗
殺処分って知ってますか? … !!
何されるか知ってますか? ひぃぃぃぃい
無くしたいですか? コクコク (涙)
とまあ、こんな感じ。 (…ウソではないかと)
殺処分されるペットを無くしたい
その思いで「犬部」を立ち上げた主人公=颯太(林遣都)と
彼の周囲に集まった仲間たちのお話。
◇
「不殺」 を目指す主人公 颯太(林遣都)
目の前のどんな命も殺さない。
だから犬を手術する実習への出席も拒否する男。
「もう一つの不殺」 を目指す 柴崎(中川大志)
保健所で数日間を過ごしたあと、殺される犬や猫。
その殺処分を止めるため、保健所の所長を目指す男。
彼ら二人を中心に
猫大好きな後輩女子(大原櫻子)
大学教授の弟子の学生(浅香航大)
彼らの通う獣医学部の教授(岩松了)
現代パートでは
飼育崩壊したペットショップの店長(蛍雪次朗)
そのペットショップの犬を助けたい女性(田辺桃子)
みんな、動物が好きで。
救える命を救いたくて。
大量ワンコ窃盗犯にされたり (気持ちは分かる)
救えぬ命に心を痛めて
安楽死の注射を自分に射とうとしたり (…危ない)
出来ることを精一杯に頑張る姿に
応援せずにはいられなくなりました。
救われぬ命もまだまだあるのが現実だとしても
この作品
観て良かったです。
※原作あるんですね 気になります
◇あれこれ
わんこ & にゃんこ
いっぱい登場しましたね。
見てるだけで幸せな気分です。 えへ。
癒されました。
獣医学部の教授
今作では岩松了さんが演じていましたが
見た瞬間 「漆原教授」 が頭に浮かびました。
(TV版「動物のお医者さん」より)
なんかこう 懐かしい
犬部
パンフレットによれば
現在は 「しっぽの会」 となっているそうです。
※ちなみに私 ネコのしっぽが大好き
肉球よりも好きかも
パンフレットの裏表紙
わんこ3頭の後ろ姿なのですが
さわりたくてさわりたくて ウズウズしてます。
※すごいモフモフなのです う~
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
動物可愛すぎる
ただ動物がかわいいだけではない
涙なしには
生き方を考えさせられる
思わず愛犬を抱きしめたくなる…真っ向から動物愛護を描く
ハジけたタイトルとは対照的のマジメな動物映画。動物愛護を真っ向から描くストロングな作風。犬や猫を飼う前に必ず見るべき教本のよう。
自分は犬を飼っているが、買うという感覚が好きになれない。幸い飼っている犬も、知り合いの愛犬から生まれた3匹のうちの1匹をご厚意でいただいたもの。大事に育てられ、親も知っている、恵まれた環境で育ったポメラニアン。お陰さまで可愛い…。それはさておき、犬や猫が産業品として生まれる現実はやはり考えるだけでも辛い。そこに斬り込んだ強い作品で、何度泣いたことか。よく考えさせられる。
林遣都演じる花井は、全ての命を救いたいがために、なんでもしてしまう医師。逮捕されたことで犬部が再び動き出す。しかし、そこに柴崎の姿はなく…。二人の考え方の違いは、手段の違い。共通する思いの交錯と現実が入り混じって心が痛い。それこそ考えるべきところで、作品の重みを出している。しかも、事件からあまりブレないプロットが上手いので、ずっとグルグルと考えてしまう。強いて言うなら、回想がいつ頃か段々分からなくなっていくのが惜しい。
キャストに関しても結構良かったが、特に良かったのは、大原櫻子と田辺桃子のヒロインたち。熱くなりがちな男たちをいい意味でバランスを取る穏やかさ。それぞれの決意とそれを基にした行き方が見えて心地よかった。エンドロール前の注意書きを見て、なんか安心した。
犬や猫を飼うということ。すなわち、責任を1つ預かること。ずっと愛犬を大事に、そして目一杯可愛がりたい。
命を守る覚悟ができる
感情移入はするけれど
救うための犠牲、かわいい!だけで見ないほうがいい。
とはいえ私も取っ掛かりはかわいいでした。
ただ、かわいいだけでは成立しないだろうなとある程度思っていて、やはりそうでした。
リアル、というかテレビでは映さないグロい部分もありました。
本当に色々考えさせられました。
わ!かわいい!見よ!
だけじゃ無理だなと感じました。
気になったのはエンドロール後ある出来事があるのですがもう少し長く映して欲しかったことです。インパクトある内容なのにサラッと過ぎてしまって、大切なことなのに全部見れなかったのが残念でした。
それからFIPの説明を簡単でもいいからして欲しかったです。これもサラッと出てくるだけです。
救うための犠牲があるのにも本当に違和感でした。他国がしてないものを何故しているのかが分かりませんでした。
ただ、花井くんのモデルになった方が実在していて、本気で無くそうとしている人が日本に1人でも実在する、というのが心強く思いました。
こんな人が全国にいたら日本も変わるのでしょう。
内容は真剣なものですがそんな中ワンコのハナコがかわいい!
美人さんだし、映るしぐさがとにかくかわいくて良い緩衝材になっています。
花井役の林さんも、犬大好き!というのがすごく伝わってきてお上手でした。
子供に見せて欲しい、などのレビューもありますが私は判断が難しいと感じました。本当の現実は普段目を背けているところばかりで刺激が強いからです。
それより大人がまずみてくれ、という印象でした。
最終動物を飼うのを決めるのは親、大人ですから。
鼻乾いてるぞ
なんて熱い真っ直ぐな奴。実習と言えども一匹たりとも命を奪うことを拒絶する純粋さ。そして、実習の代わりに町医者の実際の手術に入って症例を重ね、それをレポート提出することを代替案として自分から教授に申請する真摯さ。まさか、悪役教授オーラ全開の岩松了がそれを許し、最後にはよく出来ていると認める展開とは。北里大学獣医学部の実在する伝説の男にインスパイアされた映画でした。犬部は今は「しっぽの会」と名称を変えていますが、存続しているサークルだそうです。青森県十和田市の田舎にある大学を中心としたそこには独特のコミュニティが存在するそうです。
親戚の葬儀があった時、十和田の北里大学獣医学部にいた甥っ子は試験直前でもあり、戻ってこられませんでした。映画は夏がメインでしたが、冬は大変です。必需品の中古の軽自動車は寒冷地仕様で4WD。一番近くのスーパー、マクドナルドまで車でも5から10分はかかるそうです。中川大志が外で凍死寸前の場面は冗談ではありません。沢山の犬が温めてくれたから助かったあのシーンにほっこり。
純粋で熱い林遣都にウルウルしました。のんちゃんとの「わたしをくいとめて」とは大違いのリーダーシップ。
とても良かったです。
蛍雪次郎のペットショップ店主はどちらかというとブリーダーでした。昔、ニュースでよく見たような光景。根は悪い人ではない設定にほっとしました。亡き妻が大事にしていた老犬は足が悪くて歩けない。沢山子供を産むと犬も骨粗鬆症になるのかな?
中川大志の柴崎君の柴犬はタロウ。花井君の雑種は花子でした。
安藤玉恵も出ていて、ファンの私としてはとても嬉しかったです。カリカリは食べないこと。と、言われると逆に食べたくなリませんか?
大原櫻子は本来歌手ですけど、朴訥な感じでよかったですね。FIPを後で調べました。猫伝染性腹膜炎。原因となるのは、「猫伝染性腹膜炎ウイルス」というウイルス。これは、「猫腸コロナウイルス」が変異を起こして強毒化したもの。コロナウイルスかぁ。
獣医さんは色々な種類の動物の様々な
病気を診断して治療しなくてはならないので、大変ですよね。食って行くには嫌なこともしなきゃならないし、本当に大変だと思います。
途中、柴崎君が自殺したんじゃないかと思いましたけど、しなくて本当によかったです。遺影みたいな写真が実家にあったし、お母さんが何かわざと隠している気がしたので。
命のために
青臭くバカでもいいから、犬猫が殺処分されなくなるために八戸と東京で頑張る青年たちの姿を描いていたのには好感が持てました。
人間の身勝手で無計画な繁殖のせいで動物を死なせてはならないと、良心に訴えかける実にいい内容で、愛護センター(旧:保健所管轄の殺処分場)でのガス室送りや、殺処分予定の犬たちを獣医学部でもらい受けて手術実習や解剖に使って殺すエグいシーンも余さず描写し、決してかわいいだけの映画ではありませんでした。
とはいえ、主人公・颯太の性格設定が直情的過ぎ、バカに見えるのがもったいない。
「熱い奴」と「うざくてバカ」は違うと思う。
譲渡には必ず契約書を、証拠となる所有権の移転を明記した書類がないとトラブルになる、くらいの一般常識は持たせておいてほしかった。
安っぽく見えるほど、過度に演出しすぎた印象だったのがもったいなかった。
『ねぇ、マリモ』の涙腺破壊力
原作既読です。
映画化で、かなり付け加えられてる部分が有りますね。
でも、原作で感じたサークル立ち上げ者の理念は、しっかり映画にも引き継がれている気がします。
むしろ、その理念が映画の軸になっていると言っても過言じゃないかも。
良い映画化だと思います。
それと、この映画で泣けたのが、田辺桃子さんの演じた女子大生のエピソード。
これ、私の脳内に埋め込まれた、『ねぇ、マリモ』の記憶のせいだと思うんです。
改めて、『ねぇ、マリモ』の涙腺破壊力を思い知らされましたよ。
我が家にも犬がいますが
とっととワクチン作っちゃいましょう!
今日、ドラッグストアで買い物をした。最近納豆をよく食べるのですが、納豆のコーナーに賞味期限切れ間近の納豆が山積みに!半額というシールが貼ってあったためではなく、もしかしたら殺処分、いや廃棄処分にされるんじゃないかと可哀そうになってつい買ってしまいました。すぐ食べてあげるからね・・・
さて本作、飼い犬を亡くしたばかりなので号泣必至かと思っていたら、予想よりも泣けなかった。殺処分ゼロへの強いメッセージやボランティアで不妊去勢手術する獣医師の努力。ネココロナウイルスとも言われるFIPという猫の伝染病や獣医学部での実験犬の存在など、ちょっと盛り込みすぎだったような気もする。そして、16年という時の流れや東京と青森県という距離がまったく感じられなかったのもマイナスかな。
個人的には中川大志の柴崎パートが好き。途中まで、今何をしてるのだろう?と心配になるような構成だし、犬好きなのにセンターに勤めることができるのか?と彼の内面をもっと知りたいと思った。
どうしても思い出してしまうのが11章立てとなっている『いぬのえいが』(2005)。殺処分をテーマとしたアニメもあったり、飼い犬が亡くなった思い出を語った「ねぇ、マリモ」(YouTubeに有り)を思い出してしまった。死んでしまった悲しみから立ち直るテーマもほぼ同じだ。まだ見たことのない方はぜひ御覧あれ。若き宮崎あおいもかわいいですよ。殺処分に関しては『ひまわりと子犬の7日間』(2013)という映画もあります♪ちなみに田中麗奈は『犬と私の10の約束』という作品で主演しています・・・
ペットをこれから飼う人必見
みんなに一度は観て欲しい
たまたま公開中だったので観た映画ですが、結論としては、観て良かった、と心から思える作品です。動物が大好きな人でなくても、一度はみんなに観ていただきたいです。
いかにもなお涙ちょうだい作品でも説教くさい作品でもなく、明るくて爽やかな作品ですが、とても考えさせらるし、観ていて自然と涙が出てしまいました。中川君がイケメンで素敵なのはもちろんですが、彼の演じた役柄に、特に心を動かされました。
なんとなく一緒に観に来ていただけだった主人も、いい映画だったよね、と何回も言っておりました。
観て後悔はしないと思います!
動物好きは見てほしい
タイトル通り、犬がてんこ盛り。ネコもかわいい。主役は林遣都くん。ともすれば熱意の塊でお腹いっぱいになりそうだが、淡々としてうるさくない。そのおかげで思い切り動物達の表情に心を寄せることができた。生きるために必死な姿や、本当に演技かと思うようなワンニャンには号泣。生き物を飼ったことのある人ならその子達を思い浮かべるだろう。動物達を見ているだけで、命の素晴らしさや動物に救われている自分に気づくと思う。それでいて信念を貫くためには努力をいとわない主人公の姿、命を思う気持ちの強さがずっしり心に残る。林くん、さすがです。相棒役の中川くんの純粋でまっすぐな瞳も印象的だった。思うことが多すぎて一回では消化しきれない。それだけ心に訴える素晴らしい作品なのだが、おかげで一回見ただけでは済まなそうなのでその分★マイナス。
観ると犬、猫、動物に、より優しくなれます。
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