<あらすじ>
獣医学部の大学生が、1匹の研究犬を救う。これをきっかけに、彼は少しでも多くの動物を救うべく、動物保護活動を中心としたサークル「犬部」を立ち上げる。やがて彼は、それぞれの夢を抱く部員たちと保護活動をしながら青春を謳歌していく。
■明るい映画と思ってたけど・・
録画してて溜まりまくった映画を消化しようとタイトルだけで、
なんとなくワンちゃんを描いた、ほのぼの系かな?って思い観たら・・
実は殺処分ゼロという強い信念のもと活動する主人公の姿だったり
資金繰りが上手くいかないペットショップの多頭飼育崩壊を
クローズアップした社会派ドラマでした。
■衝撃的だった獣医学教育の裏の顔
獣医学の発展の為に保健所から犬を払い下げる行為が過去にあったことを
この映画で学びました(2005年に禁止されました)
またモデルとなった北里大学では生きた動物を使っての
外科実習は2018年に廃止されました。
■犬部!のモデルとなった獣医師は太田快作さん
『犬部!』は東北の大学、獣医学部に実在した動物愛護サークルの名前である。
作品の中で犬部を立ち上げた中心人物、花井颯太には、もちろんモデルがいます。
現在、東京都内で動物病院を営む、太田快作獣医師であります。
■最近じゃ野良犬・野良猫って見なくなった
私が子供の頃は、よく見かけましたよ。
ですが令和の現在・・ほとんど見かけなくなりました。(都会では)
見かけない分、殺処分されてるのかな・・とか思ったけど、
今は動物愛護のボランティアさんのおかげで保護され、避妊・去勢をし、
里親募集までしてくださっており、その努力の賜物でしょうね。
また皆が動物に対する意識が変わったからのような気もします。
■日本も昔に比べると動物の殺処分半減している
1974年は、犬・猫合わせて1,221,000頭が殺処分されていたが、
2021年には14,457頭に減少しています。
確実に殺処分ゼロに近づいていますね。
ちなみにドイツは殺処分ゼロだそうです。
■家族に動物がいる全てに人に見てもらいたい
私は『ペット』とか『飼う』という表現があまり好きではありません。
私にとっては『家族』だから。
この映画を見て、保護犬を迎え入れたいと思う人達が増えたら良いなと思いました。
もちろんペットショップでお迎えしたって良いと思います。
私だってブリーダーさんから譲って頂いた身です。
大事なのは責任を持って育て、共に時間を共有し、最後まで看取る。
それだけでこの映画の意味があったと思う。
観終わったあとは、ちょっと複雑な感情になってしまいました。
ちょっと重たい映画ではありますが、観て良かったとも思える映画です。
決して明るい映画だと思って観ないようにしましょうw