ノマドランドのレビュー・感想・評価
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死を考えざるを得ない。どんな死に方が理想? 見ていると長い間離れ離...
死を考えざるを得ない。どんな死に方が理想?
見ていると長い間離れ離れだった母を思い出した。母もこんな人生だったのかなぁ〜と そして自分もどうやって死を迎える?すなわちどう生きる? 問われている感覚!
ドキュメンタリーとしては脚本がしっかりしてるが
淡々と静謐な時間を撮影していて、なるほどこんな生活もあるかなと思う。
ただドキュメンタリーフィルムとしては良いけど、賞を取るほどとは正直?なところ。
まあ賞取ったから見るのもどうかと思うけど、きっかけとしてはアリなのでちょっと肩透かし。
映画の良し悪しというよりこの生活を受け入れるかどうかの判断がこの作品の評価になるのではないか。
その点ではノマド生活に憧れる人への応援になると思う。
なんとも言えない鑑賞感
こういう生活に追い込まれてしまった人の話かと思っていたら、こういう生き方を選んだ人の話だった。哀しいけど、なんか温かいと言うか…。不思議な感触の映画だった。このような人たちがたくさんいると言うのは、現代アメリカ特有なのか?それとも、そのうち日本にも…?
綺麗な空気がたくさん吸えました
心がノマドの私は共感し過ぎて胸が痛い。ノンフィクション原作だし辛くて厳しいのかと思いきや、なんと自由なのだろう。広い空と海、森、砂漠、、、見事な光景をスクリーンで観ておいてよかった。こんな作品が観られるこんな時代、とても貴重な体験。
考えさせられることの多かった映画の1本
ノマドという生き方をしている人を知って考えたこと。
①ノマドの人々は家に閉じこもっていないし,
生活情報や労働に関する情報が必要なため,
人と接する機会のある生き方だということ。
なかには,感銘をうける人,気の合う人もいるだろうし,
もう二度と会いたくない人もいるでしょう。
ベースは孤独でも,
人と出会い,連帯できる機会が持てるところが良いところだと感じました。
②旅を続けるので,いろんな世界を知り,自然に触れ合える生き方だということ。
自然の美しさを,同乗させてもらっている感覚で堪能しましたが
でも,自然は厳しい。
車上生活で寒さ暑さは耐えられないこともあるでしょう。
映画の中ではあまり語られていなかったけど
路上では怖い思いをすることもあるのではないかと想像できました。
映像や音楽が美しい映画でしたが
実は
見終わった後、
私はただただ体が寒かった。
冬や雪山の景色、寒い車中生活の
シーンが印象深かったからでしょうか。
あたたかい服装で鑑賞されることをお勧めします。
自分の価値観と向き合う作品
ファーンの飾らない旅を覗かせてもらったようでした。
止むを得ず車で暮らす者たち、、そんな話ではなかったです。
勉強して、安定した仕事を見つけて、働いて働いて
お金を稼いで家に帰ってご飯を食べて寝る
一般的な幸せに思います。
生まれた瞬間から死へのカウントが始まっている
分かっていても保険だらけの人生を歩みます
日本に馴染みのないノマド
訳あり、苦労人、はじかれた人かと思いきや
望んでこの暮らしをしている人々もいました
自分という人間を生きたい
命を燃やしているように思いました
自分の知識のなさ、価値観の狭さが恥ずかしくなりました
私たちが屋根の下にいる間に
ノマドの人々はこの地球で起きている奇跡を日々、
目の当たりにして出会うこともなかった人と出会い
言葉を交わして時には物々交換して仕事をして
またどこかで笑顔で再会する
現実的に、日本でこれをするのは難しい
子供がいたら尚更
馬車馬のように働いて、
働けなくなれば野に捨て放たれる
このような人が沢山いるのだと思います。
頑張った人には幸せが待っていてほしいです。
何が幸せか何が大事か何を思って生きるか
ある程度の自由があるこの時代に
残されたあなたの人生、どう生きる?
と今この時代に生きる地球人に投げかけられたような
スクリーンの中で完結しない作品でした。
ある日、大切な人を亡くす
この世界のどこを探してもいないけど
自分の中にあるその人との思い出は大切にしたい
そうしたいと思えました。
焚き火を囲んでノマドになったきっかけを話すシーンがとても良かったです。
一度きりの人生、納得のいく生き方を。
フィクションとノンフィクションの境
もはやドキュメンタリーを観てる感じで映像はアメリカの風景を素晴らしく綺麗に写し出す❗演出が斬新‼️しかもロードムービーのようで、しっかりアメリカのノマド社会を感じさせる。自分の老後を考えさせられた。
車旅、景色の綺麗さにつられたけど期待と違ってた
予告動画が綺麗で、キャンピング的な面白いものや、心が穏やかになるものを期待していましたが、
内容は期待外れでした。
見終わった後ちょっと寂しい気分でした。
日本でのキャンピングカーは、老後の楽しみのような一種贅沢な趣味という括り。
この映画は、家を持たず(持たざるを得ず)期間工などで稼ぎしながら、生活している
高齢の方々のドキュメントに近い作品という印象でした。
ある企業が無くなると、街一つ捨てるようにして人々が消えてしまう
キャンピング施設でなく、広々とした荒野でヒッピーみたいな人々が集まれる放置された場所がある。
アメリカ、広いなーと驚くことばかり。
ちょっといいなと思ったシーンは、
ある女性が亡くなって、皆で焚き火を囲むシーン。
いわゆるお葬式よりもこちらの方が素敵でした。
どこに暮らしても
どんな暮らしでも、
どんな仕事でも、
美しさがあり、空しさがある。
それが、
説明的でもなく、音楽もなく淡々と進む。
エッセイを見てる様だけど、
それを2時間、楽しく観れるのは、
やはり監督のセンスなんだろうなぁ…
#35 余計なものは要らない
フランシス・マクドーマンドありきの作品。
彼女以外にこの役をこなせる人が思いつかない。
思い出から逃れるためにRV車で放浪の旅に出た主人公が、いろんな人々と触れ合ううちに思い出と共に生きていく決意ができるまでを描いた作品。
あんな風に特定の場所に住まずに、必要な物だけ持ちながらその場その場で働いて生きて行けたらなあ。
ノマドの人はほとんど高齢者というところが日本と最も違う。
アカデミー賞効果のせいか東京から人が流れて来たのか平日昼間なのに結構人が入ってた。
コロナ禍じゃ放浪の旅どころか映画も自由に観れないよ😿
生き方、暮らし方は人それぞれ
キャンピングカーで旅をする。
私が老後にしてみたいことの一つだ。
そのイメージは持家があり、旅はあくまでも観光主体の趣味であって、生活ではない。
未亡人の主人公のファーンは、家を手放し家財を倉庫に預けてバンで旅に出る。Amazonや季節労働をしながら生活費を稼ぎ、定住しない自由気ままな車での生活。
行きたい時に行きたいところに行く。
多くのノマドと会い、仲間も得るが、皆戻る場所を持つノマドが多かった。孤独を感じた時、寄り添う相手の側での定住を選択しなかったファーン。
高齢で車上生活をしていくことの本当の厳しさを経験しながらも、最後に倉庫の家財も処分し、完全なノマドとしての生活を選択する。ファーンの後ろ姿はどこか達観しているようだった。
美しさの中にある"何か"を感じる為の作品
本年度アカデミー賞 作品賞 受賞作品。
経済不況によって長年住み慣れた家を失った女性がキャンピングカーで旅をしながら再出発し、そこで出逢う人々との交流をアメリカ西部の広大な自然を背景に描いていくロードムービー。
率直な感想として、とても素晴らしい作品でした。
従来のロードムービーは人と人との交流や友情などに重点を置き、そこにある感情を読み解くことで共感を得るのがスタンダードであるが、本作はその交流や感情に重きを置いてはいない。代わりに自然の美しさや雄大さを余すところなく前面に映し出し、失った"何か"を探す旅のなかで、人間という存在がどれほどちっぽけなものかを感じさせてくれる作品に思えた。
更にストーリーを進めていくと、主人公のファーンが探しているものは実は見つからないのではないか、"何か"とは形としてあるものではない"何か"なのか、自然の美しさが目立つ前では何もかもが小さく見えてしまい、そもそも探している"何か"というもの自体ないのでは?と考察が膨らんでしまった。私の映画知識の中でそれはとても新鮮な体験で、観る者にそういった感情を抱かせてくれるのも新鋭クロエ・ジャオの手腕なのではないだろうか。旅を重ねていく中で、沢山の人との交流のなかに様々な思いを感じ取っていくファーン。そこに明確な答えはなくとも、それぞれがこの生活に誇りと自由を持って生きていることに感化されていく彼女がまた美しく画面に映っていた。
ラストも明らかな答えというのはない。だが、その答えは観る者に委ねられる。この後、ファーンはどのように生きていくのだろうかと考察することでこの作品は美しく輝くのではないだろうか。
夢の国
私は一人で行動することが多い
映画も一人で行く、山にも一人で行くしランチも一人で食べに行く
ある人の本を読んでから自信を持って行動できるようになった
その本にはこう書いてあったから
「寂しいことは悪いことではない」
こんな簡単なことに気が付かされた
ひと所に長く住んではいるがどうにもしっくりこない
この映画を見て思うのだ
私にもこんな生活ができるのかもしれないと
祖先はきっと農耕民族ではなかったのだろう、家を快適にするよりも持ち物を減らせるだけ減らして素早くあちこちへ行ってみたいと思う
知らない場所へ、知らない人に出会って、そしてまた知らない場所へとさすらってみたいと思う
寂しさよりも明日への楽しみの方が強いのではないだろうか
ノマドのように移動して働いてまた移動してまた働く
私からしたらとても自由で魅力的で贅沢に思えてなりません
許されるならば今からでも………
アカデミー賞有力候補 中国人監督の『ノマドランド』
他の人の感想を見ると 人それぞれ違うんだなーと!
いい映画は 想像する余白が多くて、観た人それぞれの解釈ができるみたいだ。
ぜひ 映画館で鑑賞してみてください。
苦難にも負けず
苦難の中で生きる人々が、苦しみながらも力強く生き続けていく。
ミレーの晩鐘のようだと思った。
大切な人や仕事を失うような苦難を経験した人はきっと共感し、登場人物の気持ちが理解できて、自分だけではないのだと思える。
だけど私は、映画には奇跡のような救いを求めたい。
衝撃的な事実が題材の詩的な映画
ノンフィクション『ノマド:漂流する高齢労働者たち』が原作ですが、
映画はこのサブタイトル「漂流する高齢労働者たち」から連想される
衝撃的な内容ではなく、とても詩的な作品です。
主人公が他のノマド達から影響を受けながら、新たな決意を固める様が
描かれていますが、ドキュメンタリーではないので本来緊迫感があった
であろうエピソードもあっさりした説明で終わっているし、フィクション
としても詩的な作品であるがため、刺激に欠ける部分は否めません。
残念ながら私としては、どっちつかずな退屈な作品でした。
世界的に高評価を得ている作品なので本来は良作と言えるのでしょうが、
たぶん私の記憶には残らないだろうと思います。
いつかまた、どこかの旅先で。
いろいろと考えさせられる作品。
仕事なんかはどうにかなる。人との繋がりが大切。
ノマドは独りかもしれないが、時には集まり、時には助け合いながら生きていける。
だから、最後のメッセージが心に響く。「いつかまた、どこかの旅先で」。
そして、先に逝ってしまった人とも思い出とともに生きられる。
重い空気の映画だけど、何か勇気を与えられた気がする。
希望の明日へ旅するノマド。そして私たちも続く…
本年度アカデミー賞6部門ノミネート。
作品賞・監督賞は最有力の声!
本来は『るろ剣』を観に行く予定だったが、諸事情で後日観に行く事になり、急遽予定変更。
いつもながら地元では上映していなかったので隣町まで観に行くか悩んでいた所、この予定変更やスケジュールも上手く合い、よ~し!…と。それに、ちょうど明日オスカー発表だし。
無駄話はここまでにして、感想を。
主人公ファーンの境遇は、とてもとても軽々しく同情するとか察するとか言えやしない。
リーマン・ショックによる経済破綻は、住んでいたネバダ州エンパイアをも襲う。
工場の閉鎖により、町は衰退していき、事実上のゴーストタウンに。
住んでいた町を失い、住み慣れた家も手離し、さらには夫も亡くし…。
正直、ファーンはもう若くない。初老と言っていい。
その年代にこれはキツすぎる。
が!しかし!
ファーンは夫との思い出や最低限の生活必需品をワゴン車に詰め込む。
家や定住の地を持たず、季節労働の車上生活者として、アメリカ各地を渡り歩く。
現代の遊牧民(ノマド)として。
どん底に落とされても、ただでは這い上がらない!
それをフランシス・マクドーマンドが演じるのだから、力強く、逞しい!
キャリアベスト級、迫真の演技の声は言うまでもなく、全てをさらけ出した素の彼女を見ているかのよう。野○ソのシーンなんて、ある意味衝撃。メリル・ストリープに出来る??
Amazon内の仕分けスタッフや公園の用務員として実際に働くのは元より圧巻だったのは、他のノマドたちとの交流。
聞けばノマドたちは役者ではなく実際にノマドとして生きる人たちで(彼ら/彼女らの姿が作品にリアルさを与えている)、台詞もアドリブあり。それに合わせてフランシスは即興演技。
それって凄くない!?
3度目のオスカー主演女優に期待かかるが、さすがに3度目だしベテランだし、今回は別の女優に…。
嗚呼、もう、今年の主演女優は超混戦で分からない!
フランシスの名演も素晴らしいが、やはり本作のMVPは、監督のクロエ・ジャオだろう。
ドラマ映画なんだけど、ドキュメンタリーのようでもあり。
ダイナミックで、繊細。
斬新でもあり、的確でもあり、生きる事について問い掛けられる、哲学を纏った名演出。
それらを、雄大で壮大な風景の映像美の中に映し出す。
失われつつあるアメリカ大西部への憧憬を感じた。同時にそれは、絶望だけではなく、希望さえも。
本作のような深みのある人間ドラマを撮れ、次はMCU大作『エターナルズ』。その次はユニバーサル・モンスター『ドラキュラ』のリブート企画。この幅広いジャンルの手掛けよう。(注目作となった『ザ・ライダー』も無料配信されてるし、見なくては!)
同じアジア人として誇り。それに、結構美人さん。
才能もあって、惚れてまうやろー!
見てたら何故か、雰囲気やジャンルは違うが、日本の某国民的長寿映画を彷彿した。
放浪の旅暮らし。
その中で、出会いや別れ。
一見自由気ままそうに見えるが、その実は孤独や哀しさ、侘しさを抱えている。
共に暮らす事を誘われるが…、再び放浪暮らしを選ぶ。
ノマドはつらいよ。
一体、何が誰が、彼らを彼女らをこんな境遇に落としたのか。
まるで、見放したように。
生活は貧しい。苦しい。
でも、生活苦や侘しさと引き換えに手に入れた、何物にも縛られない自由と、人が人として生きる姿、交流…。
ノマドとして生きる人、我々多くの人、どちらの生き方がいいかなんて白黒つける事なんて永遠絶対に出来ない。
それぞれの生き方。
選んだ生き方。
私の向かう道。
あくまで人の生きる姿を誇り高く描き、政治的メッセージは抑えられているが、明日の見えぬその日暮らしは世界中の格差や貧困などに訴え掛ける。
何より胸染み入ったのは…、
大事なものを無くし、大切な人を亡くし…
つらくても、希望を捨てず、それでも人は生きていく。
明日へ、明日へ、明日へーーー。
また、いつか。
再びコロナが拡がり始めた今と繋がるものを感じ、見る意義があった。
4月26日追記
アカデミー賞発表!
やはり、『ノマドランド』勝利!
でもそれ以上に、クロエ・ジャオの監督賞が喜ばしい。
去年は韓国人、今年は中国人、アジア人監督の受賞が続き、果たして日本人監督はこれに続けるのか…?
にしてもにしても主演男優賞、チャドウィック・ボウズマンで確実と思っていたら、まさかまさかのアンソニー・ホプキンスとは…。
実際『ファーザー』観たら納得なのかもしれないが、それまでは呆然…。チャドウィック~!(>_<)
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