緊急事態宣言

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緊急事態宣言

解説

2020年に新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって日本でも緊急事態宣言が発出されたことを受け、5組の映画監督が、コロナ禍によってもたらされた社会の変化や意味、緊急事態の記憶を、それぞれ映画というかたちに刻んだオムニバス作品。「湯を沸かすほどの熱い愛」の中野量太監督による「デリバリー2020」、「新宿スワン」「ヒミズ」の園子温監督による「孤独な19時」、ムロツヨシ、真鍋大度、上田誠による映像制作ユニット「非同期テック部」が手がけた「DEEPMURO」、「時効警察」の三木聡監督による「ボトルメール」、「宮本から君へ」「ディストラクション・ベイビーズ」の真利子哲也監督による「MAYDAY」の5編で構成。各作品には、渡辺真起子、岸井ゆきの、斎藤工、ムロツヨシ、柴咲コウ、夏帆、ふせえり、麻生久美子、岩瀬亮、内田慈など豪華キャストが出演。2020年8月28日からAmazon Prime Videoで配信。

2020年製作/日本

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(C)2020 Transformer, Inc.

映画レビュー

4.0極度に制限された状況下だからこそ、作家性や持ち味がより際立って伝わる

2020年8月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

それぞれの作り手の持ち味が、この極度に制限された条件下であってもバラエティ豊かに発揮されているのが嬉しい。「孤独な19時」は我々が置かれた状況に園監督ならではの容赦なきシュールな味付けを加え、生きる意味をグッと問う。「デリバリー2020」は中野監督らしい家族ドラマをリモートの形で突きつけ、食卓上にできあがったトライアングルが油断ならぬ笑いと涙を届ける。「ボトルメール」は三木監督の世界観がフル回転。ボタンを掛け違えたまま外出したみたいな違和感が妙なツボを刺激する。こんな状況下でも相変わらずマイペースに独自の「面白い」を追究し続ける非同期テック部も楽しい。真利子監督は、世界中の友人から集めたロックダウン下のフッテージを用いたパッチワークのような一作を届ける。派手さはないが、自然体の日常がある。各国の人々が日々を丁寧に生きようとする姿が胸に沁みて、なぜだか妙に落ち着いた気持ちになれた自分がいた。

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牛津厚信

2.0緊急事態宣言下での素早い取り組みが素晴らしい

2022年1月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

◆「デリバリー2020」中野量太監督
役者たちの温度感が心地いい。

◆「孤独な19時」園子温監督
園子温ワールド全開で若干ついていけない…

◆「DEEPMURO」非同期テック部(ムロツヨシ、真鍋大度、上田誠)
素敵な座組み。そしてさすが上田誠。緻密な設計が光る。

◆「ボトルメール」三木聡監督
よく分からない世にも奇妙な物語。

◆「MAYDAY」真利子哲也監督
ステイホームのドキュメンタリーをどう見るか…

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もの語りたがり屋

3.5ファイヤースティック使ってみた記念で・・・

2021年9月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 配信が始まってから1年経ったけど、先見の明があったり、将来の人々の生活や映画の在り方を問うている。みんな映画で繋がろうぜ~♪と感じさせてくれた。

「デリバリー2020」監督:中野量太
 家族の誕生日はみんなで祝うはずだったのに、コロナ禍でオンラインになってしまった。
 ファーストインパクト?まぁ、コロナに対するいい比喩ではあるし、ちょっと陰謀論ぽいかな。これだけ緊急事態宣言が何度も出されると、そこもいい点をついてる気がする。デリバリー、テレワークとオンライン誕生パーティ。そしてノーマスク彼氏(抗体がある?)。

「孤独な19時」監督:園子温
 2020年の5年後、コロナがおさまったのにさらに強力なウイルスが現れた。ソーシャルディスタンス50m!そして100年自粛!30年間孤独に生きてきた音巳。ある日、奇妙な音が聞こえてきて、それが50年前に当たり前だったキス音だとわかる。
 糸電話による出会い。防護服で感染を避けていたのに、出会いさえ恐ろしい。前半の設定がコロナの将来を暗示して面白かっただけに、後半の平凡なパンデミックもの(ただし、笑える)は残念。

「DEEPMURO」監督:非同期テック部
 この時期にこのネタ?とにかく顔が気持ち悪い。

「ボトルメール」監督:三木聡
 不倫騒動で番組を干され落ち目となった女優がパソコンのボトルメールを開き、あるオーディションに応募する。33℃台の体温。三木聡らしいゆるいギャグとゲストながら存在感のある麻生久美子。コロナ関連ではリモートとソーシャルディスタンスしかない。
 台本は“大仏大爆破計画”という作品だが意味不明。とにかくすべてがいつもの三木聡ワールド!5作品の中ではこれが一番良かったと思う。

「MAYDAY」監督:真利子哲也
 真利子監督が、世界中の友人たちから送ってもらった日常生活の一コマ。ブラジルの女性がトトロモデルのMacを使っていて、飼い猫がチヒロという名前だった。
 自粛という隔離生活の中の孤独感は平凡だったけど、終盤の食事のシーンの分割映像には暴力が目立つ真利子監督なのに世界が繋がってる願いが感じられて、なぜか涙が出てくる。

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kossy

0.5好きな俳優を見るのも嫌になるほどの力を持った作品

2020年9月25日
スマートフォンから投稿

作り手の自己満で作ったにしてはタイトルがキャッチーすぎて姑息である。
それはそれで否定するものではないが、視聴者を無視した仲間内の受け狙い作品だと捉えました。
何ら訴えかけるものはなく、敢えて意味不明なものを提示してさしたる答えを出さず投げっぱなし。
中途半端な禅問答のような作品で食傷気味になること間違いなし。
ムロツヨシの魅力をマイナスまで押し下げた破壊力には驚かされた。

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ツボ

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