おとなの事情 スマホをのぞいたらのレビュー・感想・評価
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リメイク、というよりもローカライズに近い作品だが、それだけに日本版ならではの味付けが面白い一作。
イタリア映画『おとなの事情』(2016)のリメイク作品。光野道夫監督としては26年ぶりの新作映画ですが、演出は手堅く、さらに東山紀之、鈴木保奈美、常盤貴子らのさすがの演技力もあり、ほとんど室内劇でありながら、全く退屈さを感じさせない展開です。
冒頭の映像の意味、なぜ立場や年齢の異なる彼らが友人なのか、といった引っかかりを提示しつつ、スマートフォンを駆使した、きわどいゲームが展開していきます。登場人物の年齢や関係性は、底本となった映画とかなりよく似ているものの、彼らの繋がりの発端、といった根本的な設定はいくつか改変されています。物語前半では、予告編が示したような「他者に私的な情報を暴露する」際の混乱が、半ば予想通りといった形で展開します。その混乱が加速して…、となると、なんかギャスパー・ノエ監督『クライマックス』のような、阿鼻叫喚の展開を予期して、ちょっとワクワクしてしまうのですが、そこはさすがにG指定。なのでそこまでひどいことにはなりません。ただ家族連れで鑑賞したなら、補足説明が難しい場面もあるかも…。
舞台はおしゃれなレストラン内で展開するため、照明は暖かく、一見穏やかな映像なのですが、それだけに時折挿入される暗がりが、人物の心のざわめきをより視覚的に一層強調する効果を与えています。
演劇的な楽しさ♫
予告編を見たときから、シチュエーションコメディの面白そうな匂いがプンプンしていたので楽しみにしていました。
さすが世界各国でリメイクされてるだけありますね!
脚本が良いです。
それぞれの登場シーンから工夫されていたので人物模様が分かりやすく、それぞれ何かあるなと察して期待が高まっていきます。全員が集まってからは思っていたよりはドタバタは控え目で妙な間があったりするのでよりリアルに。これが三谷作品ならばもっとド派手に突き抜けた感じになってたんでしょうねぇ。
ワンシチュエーションなので本当に一幕ものの演劇を観ているような楽しさがあり、是非このキャストで舞台化してほしいなぁと思いました。皆さん舞台経験豊富ですもんね。中でもこのそうそうたる役者陣の中で一歩も引けを取っていなかった渕上泰史さんがとてもいいスパイスになっていましたので今後も注目したいと思います。実は途中までジョビジョバの長谷川朝晴さんだと思っていたのは内緒(汗)。
オリジナルのイタリア版はもちろん、フランス版や韓国版も是非とも見てみたいです!
60点
映画評価:60点
日本の文化向けにしっかり作られていたと思います。
始まってすぐ
「なんなんだこの7人は?」
でしたが
色々と話しが進むにつれて明らかになっていきます
私としては1番最初から言ってもらった方が
分かりやすかったんじゃないかと思っています。
ひょんな事からスマホの連絡を見せ合う事になるのですが、参加者全員が何らかの問題を抱えています
それを唯一の独身である東山さん中心に物事が進展していくのですが、東山さんの演技力に圧巻しました。
こんな引き出しもあったなんて………!
気になる方は是非ご覧になって下さい。
身体を張った常盤貴子さんにも敬意を。
そんなこんなで結果的には、
雨降って地固まる訳なんですけど。
上部だけで仲良しこよしをしていた彼らが
お互いの本音と向き合いながら、
色々と乗り越えていくって感じです。
原作も見てみたくなりましたね。
ちなみにタイトルは
覗いてみたではなく、
携帯を見せあったら
に変えた方が適切でしょう。
【2021.2.2観賞】
期待したほどではなかった?
予想通りの楽しい展開
こういうワンシチューエーションものは本当にちゃんと作らないと本当に...
18ヵ国でリメイクされた作品という事に惹かれ…
あなたには損得を抜きにした仲間はいるか?
自分のスマホをのぞくので精一杯
気楽に観れるコメディ
日本版はやっぱり日本的だった〜
旦那の浮気を疑う新婚の女性が
知り合いの2組の中年夫婦が集まるホームパーティーで
夫婦の信頼関係ってどうやって築いて行くのか?
そのお手本を見せて欲しいと、
出席者全員のスマホをテーブルに置いて
届いたメールやラインは見せ合う。
電話はスピーカーにして堂々と話す。
そんな約束をしてホームパーティーを始めるが〜〜
恐ろしい話ですよね〜〜(笑)
一番最初にこのシチュエーションを考えた人の勝利!!
時にホラー、時にコメディーその思わぬ話の展開に
目が離せない作品ですね。
心して観て下さいませ(笑)
で、月に8回ほど映画館に通う
中途半端な映画好きとしては
オリジナルのイタリア版「おとなの事情」と
韓国版リメイク「完璧な他人」も鑑賞。
三作を比べると、正直、日本版がイマイチぬるい〜〜
日本には欧米圏みたいに
友人知人が集まって頻繁にホームパーティーを開く
と言う習慣がないので
日本版独自にある設定をプラスしている。
韓国版にも独自設定がプラスされているけど
日本版はその設定のせいで
良い話へ落とし込もうとしてて
その事でテンポがなんか悪くなってる気がする。
オリジナルイタリア版は2017年の鑑賞なので記憶が曖昧だけど
韓国版には浮気の話だけでなく、
面倒な姑を老人ホームに入れようとして
資料請求していたことがバレたり
実は内緒でやっていた投資に失敗してたりと
大人の事情がてんこ盛りで
とんでもない方向に話が転がっていた。
日本版はそのあたりは切り捨ててあって
それも物足りなさに繋がっているのかも??
オリジナルイタリア版は月の魔法〜〜
韓国リメイク版は子供の頃の記憶〜〜
日本リメイク版はいかにも日本人らしい
みんな一緒感〜〜
落とし所もそれぞれなので
見比べてみると良いかもです。
役者さんそれぞれは
さすがに皆さんベテラン!
益岡徹さんとか、画面に出てるだけで安心しちゃう。
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