劇場公開日 2021年1月8日

「日本版はやっぱり日本的だった〜」おとなの事情 スマホをのぞいたら 星のナターシャさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5日本版はやっぱり日本的だった〜

2021年1月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

怖い

旦那の浮気を疑う新婚の女性が

知り合いの2組の中年夫婦が集まるホームパーティーで
夫婦の信頼関係ってどうやって築いて行くのか?
そのお手本を見せて欲しいと、
出席者全員のスマホをテーブルに置いて
届いたメールやラインは見せ合う。
電話はスピーカーにして堂々と話す。
そんな約束をしてホームパーティーを始めるが〜〜

恐ろしい話ですよね〜〜(笑)

一番最初にこのシチュエーションを考えた人の勝利!!

時にホラー、時にコメディーその思わぬ話の展開に
目が離せない作品ですね。
心して観て下さいませ(笑)

で、月に8回ほど映画館に通う
中途半端な映画好きとしては

オリジナルのイタリア版「おとなの事情」と

韓国版リメイク「完璧な他人」も鑑賞。
三作を比べると、正直、日本版がイマイチぬるい〜〜

日本には欧米圏みたいに
友人知人が集まって頻繁にホームパーティーを開く
と言う習慣がないので
日本版独自にある設定をプラスしている。
韓国版にも独自設定がプラスされているけど

日本版はその設定のせいで
良い話へ落とし込もうとしてて

その事でテンポがなんか悪くなってる気がする。

オリジナルイタリア版は2017年の鑑賞なので記憶が曖昧だけど

韓国版には浮気の話だけでなく、
面倒な姑を老人ホームに入れようとして

資料請求していたことがバレたり

実は内緒でやっていた投資に失敗してたりと
大人の事情がてんこ盛りで

とんでもない方向に話が転がっていた。
日本版はそのあたりは切り捨ててあって
それも物足りなさに繋がっているのかも??

オリジナルイタリア版は月の魔法〜〜
韓国リメイク版は子供の頃の記憶〜〜
日本リメイク版はいかにも日本人らしい
みんな一緒感〜〜

落とし所もそれぞれなので
見比べてみると良いかもです。

役者さんそれぞれは
さすがに皆さんベテラン!
益岡徹さんとか、画面に出てるだけで安心しちゃう。

星のナターシャ