はりぼてのレビュー・感想・評価
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日本のレベルを見た
地方にはまだジャーナリズムがあるのかなあ
と思えた作品。
国政のなあなあ記者会見とは大違い。
そして報道によって実際に議員の不正を暴いている。
大手メディアも頑張ってくれよー
って思ってふと。
ジャーナリストに頑張れって言える理由ってなんだろ。
公務員に対してなら一応はちゃんと仕事しろって
納税者として言えるようにも思うけど、
一民間人である彼らに
ちゃんとやれよって文句言う筋合いは
あるのだろうか?
もちろん職業倫理とか、メディアとしての権力を持ってるんだから職責果たせとか言えなくもないけど、
彼らの責任感に依るしかない。
ジャーナリズムが腐るかどうかは
結局は受け手である私たちの問題であり、
政治家が腐るかどうかは、
有権者である私たちの問題なのだろう。
にしても政治家って分かりやすく腐ってるなあ苦笑
まともな人は政治家にならないんだろうか。
すごくよかった
予算を着服する上に議員報酬を月額10万円上乗せしようとしていて、市議の腐りっぷりがひどい。その上指摘されると恫喝するし、昔はそのように声がでかいことでなんとか誤魔化しができていたのだろう。ひどい時代の遺物が滅びる様子を見るようだ。
ただ、富山の市議はほろんだけど、未だに自民党のGOTOを改めないような人たちははびこっているし、面の皮を厚くすればしのげるような風潮はひどくなってきている。
予告を観る度にアカンと思ってましたけど、ほんとアカンかった。 半年...
予告を観る度にアカンと思ってましたけど、ほんとアカンかった。
半年間で14人もの市議が辞職する事態。
ここまで浄化作用が無いとは。
「すみませんでございました」って、、
こんな変な言葉聞いたことない。とにかく滑稽。しかしチューリップテレビ、今はどうなってるんだろうか?五百旗頭さんみたいな人はいるのだろうか。
全ては人間の弱さか。自分のことも省みて気をつけないと。
タヌキの置物のとこ最高でした
コメディーだけど、この国に住んでる事が時々、苦しい〜〜
全国の町議、村議、市議、県議、国会議員の全てで
同じ様な事が行われて、国民はみんな
クソオヤジどもに喰いものにされてるんでしょうな〜
これはもう立派な搾取〜〜〜
映画の最初の方で
若い記者に威圧的に喋ってたクソオヤジが
事件が発覚した後、失踪!って小学生か!!
その後はナメクジに塩の様にヘナヘナになっていく。
でも、それはほんの序章でしか無かった!!
同じ様な悪事が次々と発覚し
一人また一人と不正の証拠を突きつけられていくのですが
そのうち、だんだんとクソオヤジ議員どもは
書類も修正してお金も返したんだから
終わった事だと、
厚顔無恥に居直り始めやがる!
笑うしかない脱力の連続の後
、背筋が寒くなる様な無力感
ぜひ、この映画を観て、笑って呆れて
そして真剣になって下さい。
で、月に8回ほど映画館に通う
中途半端な映画好きとしては
昨年の「新聞記者」を観たときも思ったけど
マスコミの頑張りがいかに大切なのか!!
マスコミは役人や為政者をウオッチして
これはオカシイ?と言う事を
どんどん視聴者や読者に
報告するのが仕事のはず。
なのにいつの間にか今のマスコミは
役人や為政者の広報に成り下がっている。
今回のチューリップテレビのディレクターや記者は
本当に頑張ってたのに最後は〜〜
画面に出て来ないクソオヤジの加齢臭が
漂ってる気がしたのは私だけだろうか?
時々、富山の街を見守る様にインサートされる
神々しいまでの立山連峰の姿〜
あのお山に顔向けできますか!
おそらくは不正を行なっていると言う自覚すら無いんじゃ無いの!
こんな腐った世の中で私に出来ることは
次の選挙でよく考えて、たった1票を投票するしかないのか?
もう一つ、せめてこうしてレビューを書いて
あなたも選挙にちゃんと行ってね!とお願いすることくらい。
あなたもご自身の地元の次の選挙には
ちゃんと考えて投票してくださいね。
ああ、若い候補者でも安易に投票しないで下さいね。
数年前にあの「号泣県議」を出してしまった
不甲斐ない県民としてのせめてものお願いです。
「政治屋」は『ブルシット・ジョブ』
滑稽な政治屋が
「正々報道」する地方テレビ局に
フルボッコにされる「娯楽作品」
権威と金銭の欲に塗れた
無様な姿を笑い飛ばそう。
許せないのは中川氏の
「議員辞めたら、月五万円で生活しなきゃならない。できると思う?」と取材記者に対しての発言。
それで暮らしている人たちがいるのだよ、
そんな社会を作ったのは、あなたの所属政党なのだよ。
カラスに喰われてしまえ❗️
ローカルテレビの取材力に敬意を示すも現実が問われるドキュメント
富山市議会の政治資金不正疑惑を5年にかけて取材したドキュメント。ただの記録ドキュメントと思いきや結局、問われているのは私たち有権者であり、国民だと考えさせられた。富山チューリップテレビキャスターだった監督と元記者の粘っこい取材力でここまでの問題が明らかになった経過は評価したい。しかし、ラストシーンで監督であり元富山チューリップテレビのキャスターが今の五輪報道に疑問を感じキャスターをやめテレビ局も退社。その理由も監督が本音のメッセージを言ってくれれば良かったが。退社挨拶で今の日本の五輪偏重報道に懸念を示した。このメッセージをどう私たちが考えるかどうか。ちょうど昨日河井議員夫妻政治献金問題で妻が保釈された翌日にこのはりぼてを観て良かった。このような問題を忘れてはいけない。今年上映されたさよならテレビよりは合格点だがナレーションを監督自らしたらこのドキュメントの価値が増す。
縮図
出てくる不正議員は確かにクソなのだが、法制度がザルすぎるので同じ立場になったとき果たして自分は不正を働かないかと問われれば?
だって「厚顔無恥」でさえあれば年収一千万、経費水増し、架空請求、なんなら給料自分達で上げられちゃう
人相が悪くセコい顔になるのさえ気にしなければ、今のご時世こんなにおいしい仕事はない
「先生と呼ばれるほどのバカでなし」なんて感性1ミリもなければ今日からあなたも地方議員(目指せ!子供の将来なりたい職業第1位!)
最後に、個人的に一番クソだったのは市長(顔、服装、喋り、引き際、全て無理)
あっぱれ!!若手記者たち
途中までは
あっぱれ!!小さなローカルテレビ局チューリップテレビ
と、思って観ていたのですが
ラストで、あれ?
あっぱれなのは、若手記者たちだったのだな
と、考えが変わりました。
あんな賢くて正義感のある
若い人たちをこのまま
埋もれさせてはいけないと思いました。
この映画を是非多くの人に観てほしいと思います。
はりぼての政治家に、はりぼてのマスメディア。
そして、自分たちの生活に直結している政治に
関心を持とうとしない
はりぼての有権者(成人)であっては
いけないと強く感じました。
政治の行われ方を把握し
意見を持ち、行動・発信し、
共に社会をよりよくしていこうとする姿勢が
大切だと思いました。
あんなすばらしい若者がいるのだから
まだまだ日本も捨てたものではないと思います。
一体誰が、何が「はりぼて」なのか、考え込まされる最後の十分間。
本作は2016年の富山市議会議員の議員報酬引き上げに端を発した、市議会の政務活動費不正受給問題を題材とし、それを追及する富山県の民放局記者の姿を追ったドキュメンタリー映画です。
そのためもちろん、登場する記者、市議、市職員らは全て実在の人物です。中には事件の過程で市議を辞職した人も、裁判係争中の人もいるため、良く本件を映画化できたな、と制作に携わった人々(まさに事件を追及した五百旗頭記者と砂沢記者が本作の共同監督を務めている)の熱意と勇気、そして使命感に頭が下がる思いです。
画面に映る五百旗頭記者と砂沢記者は、丁寧な口調でありながらも核心的な質問を当事者に容赦なくぶつける姿勢を貫いています。一方で彼らの共同監督作品である本作は、深刻な状況に気の抜けた喜劇調の音楽を挿入するなど、むしろ生真面目な雰囲気を脱臼させる演出を施しています。この対比的な演出をどのように着想したのか、興味深いところです。
本作の白眉は、不正を働いた市議達が、自身のついた嘘や隠蔽を暴かれ、狼狽するところではなく、最後の十分間のやりとりです。果たして題名である「はりぼて」とは一体誰のことなのか、誰もが深く考えさせられます。
本作を鑑賞した人の多くは不正を働いた富山市議の人々に怒りを感じるでしょう。ただ、彼らの多くは自分の行った不正(それも結構せこいものも含む)が明るみに出ると、それを認め、謝罪し、辞任しています(中には居座っている人もいるけど)。それに引き換え、では現在の国政において不適切な行為や不正が明るみになった際に、その当事者がその非を認め、責任を取っているかというと…。まだ本作の市議会の方に政治的な浄化の希望を見てしまうほどに、何とも皮肉な感慨を抱いてしまいます。
パンフレットにはいくつもの解説や事件の顛末が記載されているので、読み応え十分です。解説を執筆した一人、金平茂紀氏(TBS『報道特集』キャスター)によるトークイベント(五百旗/砂沢両監督も出演)の内容が月刊『創』10月号に掲載されているので、興味を持たれた方はぜひ。
この国に明るい未来はあるのか?
政務活動費を巡り地方政治の不正に挑むドキュメンタリー。真にこの国のあり方が問われている。政務活動費は不正の一部であり類似した問題は他にも山ほど存在しているのではないだろうか。とかげの尻尾斬りに過ぎない印象を受けた。
果たしてこの国に明るい未来はあるのだろうか?
2020-179
生活に困るから議員報酬月10万あげます?それ選挙公約にあげて当選し...
生活に困るから議員報酬月10万あげます?それ選挙公約にあげて当選してからやれよ何が議員も生活に困るからじゃおまえが愚痴った低っっっくい年金のみで生活してる有権者何人いるかわかってないんだよなそんな奴が議員なんてなろうとすんじゃねーよこのクソが
…日本て本当にオッサンのオッサンによるオッサンのための国なんだなーうん、早く滅びればいいよ^_^
終わりゆく、この国の貴重な記録。
多くの人が、この映画を観て思うはずだ。
「こんなの日本各地で行われているはずだ。」
「こんなの、まだマシな方だ」
「国の中央では、もっと酷いことがまかり通っている・・」。
この国はシロアリのように税金を食い荒らす、心ない官僚や政治家たちによって滅ぶだろう。
でも記録が残らない。
テレビのニュースやワイドショーからは、いつのまにか自国の政治に関するニュースが大分、削られている。
特に政権に悪い印象を与えるものは本当に少なくなった。
むしろ政権与党の広報の役目を果たしている。
データの改竄、公文書の破棄。
この国の権力者は都合の悪い過去をなかった事にしようとする。
そんな中、この映画が残る。
少なくとも一部の地域で何があったのか、どうしてこうなったのか、知る事ができる。
それだけでも意義があるじゃないか・・。
腐った奴らは議員だけじゃない。
富山の恥、腐った議員どもを観てきた。
地元での公開は未だなので隣県で視聴。平日午後だが結構入っていた。
お金払ってまで顛末を見ようとする方々だから、皆一言ありそうな顔ぶれ。(大きな偏見です。私もその一人)
自分のポッポにお金入れる議員ども。
しっかりしたこと言っているが、裏で何やってるのか恥ずかしい奴。
そんな者を許し、また議会に送り出す自分(有権者)たち。
全てが恥ずかしい。
五百旗頭さん、辞職シーンで気になる発言するけど、この件に関しての執念は素晴らしかった。某局でも正義を貫いてください。決してMショーの玉川氏にはならないでください。
不正慣れ
今年一番の「コメディ」。
選んだ富山市民含めてね…。
このなんじゃこれは?の市議会議員の大量辞職は富山民でもないのにニュースが目について、忘れてない事件でもあった。
まだ進行中事案とは驚き。
(市議でこのサイズだと国会議員はどれだけズルしてるんだろう)
爆笑ドキュメンタリー
平日昼なのに結構な数の観客。中には富山弁で喋ってる人や、明らかに公務員だと思われる人たちもいた。こんな時間に映画観てていいんですか?まさか視察費用だとか研修費で落とすんじゃないでしょうね?
有権者に対する自民党員の率が10年連続全国一を誇る富山県。まずは市議の議員報酬を引き上げるという条例の問題から始まる。年金がふた月で8万円で・・・とか、嘘つけと言いたくなる自民党会派、市議会のドン。月15万円の政務活動費の領収書の偽造など、次々と不正が発覚していく様子を映し出す。
昔からある政治家の不正。領収書の金額もおかしいし、市政報告会なる得体の知れない会合費用も次から次へと発覚。「福岡の視察旅行は行かれたんですよね?」「たしか行ったはず」といったマヌケな答えしか返ってこないインタビュー。このオトボケ問答にとにかく笑ってしまうのです。
五百旗頭(いおきべ)記者や砂沢記者の鋭い追及は現在のジャーナリストの鑑と言えよう。忖度もせず、圧力に屈することなく、証拠をもとに切り込んでいく姿。チューリップテレビすげー!って思ってしまいますが、事件も落ち着いた頃、不幸が待っている。この憤りは誰が引き継いでくれるんだ?などと、お隣の県なので心配になってくるほどです。
国政にまでおよぶと、問題山積となっているのに全く解決されてない現実。そういや、ちょっと前の都知事もせこい不正で辞任に追い込まれましたっけ。腐敗した政治、全ては金のため、政権維持のためという時代遅れの政治家たちにはもう退場してもらいたい。もっと庶民の声に耳を傾けてもらいたい。
まさにコメディ
富山市議会議員の不正を追及するドキュメンタリーだが、これまさにコメディです。
政務活動費を不正受給してる嘘つき議員だらけ。
特に議長になったら不正が出てくる、次の議長も、その次の議長も。
辞職議員14名、引退1名、不正がバレても返金して未だに議員やってる人10名。
富山市民は怒りを通り越して呆れてるのかな。
最初に議員報酬月額10万円アップ請求がコメディの伏線で面白かった。
それと、市庁舎のデザインが斬新だった。アレは不正無かったのかな?
最後に、これは氷山の一角だろうと思う。どこの都道府県や市町村でも起きてるんじゃないだろうか?
チューリップテレビの様な報道機関が他に無いだけかも。
報道機関の敗北
以前ギャラクシー賞を獲った番組に、その後を追加した再編だと思う。受賞当時、深夜帯でひっそり放送されたと記憶。
いま話題の「悪しき前例、既得権益」に正面から斬り込んでいったローカル局記者とキャスターのドキュメンタリー。
これまでもあったであろう不正に“麻痺”してしまっていた地元メディアの中に居ながら、おかしいと気付き、調べを続けていった若手記者たちが辿り着いたのは市議会のドン逮捕から始まる数多の政治腐敗だった。。。
断言しますよ。国内全都道府県で同様の不正が行われているはず。それを当たり前だと触れる事なく馴れ合いの取材しかしないメディアの方が余程はりぼてだと思う。
正直な富山市議だから
あそこまで赤裸々となったのだろうが、どこでもある話で他の議会議員は腹黒いんだろうね。
次から次へ辞職する議員の姿は、ずっこけたBGMとともに野次馬的に見て面白いが、つくづく日本の政治は情けなくなってくる。
加えて不正を暴いた記者が異動となり、キャスターが退社するようなTV局へのバイアスは憤りを感じる。。。
不正を犯さないほどの高い報酬を議員に払えばスッキリするのだろうと、私は思うのだが、どんな対応をしても不正は無くならないんだろうなとも思う。
正義や地位や名誉で議員をする人は少ないのだろう。
何が「はりぼて」なのか?
富山県市議会の自民党議員達の「政務活動費」不正使用に関するドキュメンタリー。
監督は、富山県のTV局「チューリップテレビ」に在籍する/していた五百旗頭(いおきべ)さんと砂沢さんの二人。この作品中に何度も登場する。日本には珍しい、「ジャーナリスト」と本当の意味で言える存在だ。
この二人が中心になって、市議会議員の政務活動費に関する情報公開請求を行って領収書などの情報を集めまくり、徹底的に調べていく。すると、「あれ?この領収書おかしいぞ」という情報がボロボロと出てくる。そして、それを報道する。その結果が14人の議員の辞職。中には不正受給が発覚したのに、まだ現役で議員を続けている人もいる。
議員達の言い訳が聞いていて面白い。
まさにコメディ。
しかし、これは「現実」だ。
皆が感じている通り、これは日本の縮図だ。
これが富山県市議だけの問題なわけがない。日本中の議員も似たようなものだろう。もちろん国会議員も。富山県市議の人たちは取材で「認めている」だけまだマシとも思えてしまう。
森友や加計、桜を見る会、黒川問題、ゴハン論法などを見るにつけ、国会議員のモラル低下の方がよほど問題の根が深い。議員のトップである総理大臣があの体たらくなのだから、地方などその他の議員のモラル低下は当たり前とも言える。そして、新しい菅政権の面子。「5G」と揶揄されているが、とにかく「爺さん」ばかり。頭の中はまだ「昭和」な人々。この作品で追求されているのも同じ爺さんである。どこを見ても年取った男ばかり。政治に関する未来が全く想像できない。まさに縮図だ。
(例外として若い議員が不法侵入で起訴されていたが、これも何かを象徴してる気がする。。)
結末として、五百旗頭さんはチューリップテレビを退職してしまう。
おそらく政治から圧力があったのだろう。局が忖度したのが見ていてわかる作りになっている。
政治もメディアも「はりぼて」だ。
これは富山県だけではない。日本中のすべてが「はりぼて」。段ボールで作った城みたい。
そして、当然それはその城の中に住んでいる市民・国民が原因だ。自分たちがどんな場所で暮らしているのか、全く関心がないのだから。コロナで少しだけ政治に注意が向いたけど、まだ数ヶ月しか経っていないのに、あの騒動をすでに忘れてしまった感すらある。コロナはまだ継続中で打てる対策はいくらでもあるはずだが、メディアはどこも「菅政権」一色。無責任に政権を放り出した人へのご祝儀で支持率をあげる国民。本当にどうしようもない。
できるだけ早いうちに、日本社会は一度崩壊してしまった方が良い。
ただ、この映画には「希望」が少し残っている。
メディアが正常に機能すれば、こういった不正をいくらでも明るみに引きずり出すことができる、ということを、五百旗頭さんや砂沢さんが証明してくれたことだ。
国レベルでも同じことを起こすことができる。
国会議員を厳しく追及していけば、間違いなく同じ結果を引き出せるだろう。
まぁ、その国政メディアの各局こそが、「記者クラブ」という日本で最大の「はりぼて」を構成する組織なわけだが。。。
最後に1つ。
まだ局に在籍してるだろう砂沢さんもこの作品の監督として名を連ねている。
勇気ある行動だ。退職という決断をした五百旗頭さんも同じ。
いつの時代でも、期待できるのは新陳代謝を起こせる若い人たちだ。
その希望を最後に感じられたのは良かった。
爺さん連中は、せめてその若い人たちの「邪魔」だけはしないことを願いたい。
【富山市議会議員達の”不正”を県のローカルTVが炙り出す。が、そのローカルTVスタッフも又・・。組織の恐ろしさ、人間の愚かさ、狡猾さを描き出したドキュメンタリー作品。】
◆貴方の周りに”はりぼて”は居ませんか?
貴方のやっている事は道義上、許されることですか・・? 恥ずかしくはありませんか?
ー 2016年、富山県のローカルTV局、チューリップTVが富山市市議会議員達の政務活動費不正使用問題を暴き、市議14名が辞職に追い込まれ、うち3名は詐欺罪として起訴された事は記憶に新しい。(最初に辞職した人物は自民党の県内実力者であり、自民党基盤の強い土地である。) が、正直ここまで、富山市議会自体が腐敗していたとは・・。 -
・そもそも、富山市議会の監査機関は機能していたのか?
・市長は、”私の管轄外”のようなコメントを繰り返すのみだが、本当に責任はなかったのか?
ー彼は、途中で市長の座を降りている。名目は実家の梨農家を継ぐという理由で・・。-
■呆れ果てて、笑いすら出てしまったことは数々あれど、
1.チューリップTVに不正を指摘される
2.最初は否定する
3.逃げきれなくなったら、雲隠れ、そして謝罪。
最後に、議員辞職。
・この愚かしきループがこのドキュメンタリー作品では、延々と繰り返されるのである。
・こんな事をしていた連中が、その前は議員報酬引き上げ案を議会に提示し、認められていたという事実に、更に呆れる。
彼らの感覚は麻痺していたのだろう・・。
多くの元議員が口にする”皆がやっていた・・”とういう言葉。
ー 周りの議員が知らなかった筈はないし、市役所職員も実態を知っていたのに・・。チューリップTVスタッフに突っ込まれて”上司の手前・・”と、もごもご言う市役所員の姿。 -
■一番、恐ろしかった事
・この事実を先頭に立ち、暴いた五百旗頭記者が、涙ながらに退職をスタッフに告げるシーン。 ”放送の自由を・・”
・同じく砂沢記者も、別部署(経理)に異動になる・・。
ー 何か、大きな力が働いていたとしか思えない。でなければ、五百旗頭記者の退社挨拶のあの言葉はない。
そして、今作はこの二人が監督である事実。 -
【はりぼて】
自分の実力以上に、”意図的に”様々な手段(多数の見えざる勢力の活用など)により、
自分の処遇・地位向上、何らかの利益を得ようとする”自分を大きく見せようとする”
人、もしくは組織の事を言う。
<貴方の周りに”はりぼて”は居ませんか?
貴方のやっている事は倫理上、道義上、許されることですか?
私の周りにはそういう人はいないと信じたい。
残念ながらいたとしたら、私はその人を”憐憫の眼差し”で見つめるだろう・・。
そして、私自身もいつの間にか”はりぼて”にならないようにしたいものである。
自分の常識が、世間にとっては非常識であるかもしれないという考えは、常に持たなければならない、と私は思います。>
<2020年9月20日 ユナイテッドシネマ岡崎にて、鑑賞>
全57件中、21~40件目を表示