キングダム2 遥かなる大地へ

劇場公開日:

解説

原泰久の人気漫画を実写化した2019年公開の大ヒット映画「キングダム」の続編。紀元前、春秋戦国時代の秦。天下の大将軍を志す戦災孤児の少年・信(しん)は、弟のクーデターにより玉座を追われた若き王・えい政(えいせい)と運命的な出会いを果たし、河了貂(かりょうてん)や山の王・楊端和(ようたんわ)と協力しながら、えい政の玉座奪還に成功する。半年後、隣国・魏が秦への侵攻を開始。秦は国王えい政の号令の下、蛇甘(だかん)平原に軍を起こす。歩兵として戦場へ赴いた信は、同郷の尾兄弟や頼りない伍長・澤圭(たくけい)、子どものような風貌に哀しい目をたたえた謎の人物・羌かい(きょうかい)と共に、最弱の伍(五人組)を組むことに。戦略上有利とされる丘を魏軍に占拠され劣勢を強いられる中、信が配属された隊を指揮する縛虎申(ばくこしん)は、無謀とも思える突撃命令を下す。キャストには信役の山崎賢人、えい政役の吉沢亮、河了貂役の橋本環奈ら前作のメンバーに加え、原作でも人気のキャラクター・羌かい役で清野菜名が新たに参加。前作に続き佐藤信介監督がメガホンをとる。

2022年製作/134分/G/日本
配給:東宝、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
劇場公開日:2022年7月15日

スタッフ・キャスト

監督
原作
原泰久
脚本
黒岩勉
原泰久
製作
茨木政彦
沢桂一
松岡宏泰
高津英泰
田中祐介
松橋真三
弓矢政法
林誠
名倉健司
本間道幸
エグゼクティブプロデューサー
瓶子吉久
伊藤響
プロデューサー
松橋真三
森亮介
北島直明
高秀蘭
里吉優也
音楽プロデューサー
千田耕平
ラインプロデューサー
毛利達也
濱崎林太郎
撮影
佐光朗
照明
加瀬弘行
録音
横野一氏工
Bカメラ
田中悟
美術
小澤秀高
装飾
青山宣隆
秋田谷宣博
衣装甲冑デザイン
宮本まさ江
かつら
濱中尋吉
ヘアメイク
本田真理子
特殊メイクキャラクターデザイン
藤原カクセイ
特殊造形デザイン統括
藤原カクセイ
VFXスーパーバイザー
小坂一順
神谷誠
編集
今井剛
サウンドデザイナー
松井謙典
音楽
やまだ豊
主題歌
Mr.Children
アクション監督
下村勇二
ホースコーディネーター
辻井啓伺
江澤大樹
操演
関山和昭
スクリプター
田口良子
吉野咲良
中国史監修
鶴間和幸
キャスティング
緒方慶子
助監督
李相國
制作担当
斉藤大和
鍋島章浩
堀岡健太
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受賞歴

第46回 日本アカデミー賞(2023年)

ノミネート

最優秀助演女優賞 清野菜名
最優秀撮影賞 佐光朗
最優秀照明賞 加瀬弘行
最優秀美術賞 小澤秀高
最優秀録音賞 横野一氏工
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(C)原泰久/集英社 (C)2022 映画「キングダム」製作委員会

映画レビュー

4.0マンガの実写化はまだ戦えることを示した

2022年7月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

予告編があまり魅力的でなかったので、鑑賞前に不安を抱いていたのだけど杞憂だった。お金をかけた分だけ映像に迫力がみなぎっていたし、最後まで飽きさせることがなかった。マンガの実写化企画はもう限界なのではないかと実は思っていたのだが、これだけ振り切って予算をかけてやりきればまだ競争力があるのだと示した功績は大きいと思う。
上映時間のほとんどが合戦場で展開するのも今までの日本映画ではなかなか見られなかった。アクションに次ぐアクションでどんどん場面をつないでいく大胆な展開できちんとスリルも迫力もあった。アクション監督、下村勇二の作るアクションはスピード感も迫力もあって、なおかつ何をしているのかきちんとよく見える。今回もすごく良い仕事をしていると思う。
要所要所を大御所の役者が大きな存在感を発揮して、映画全体の格を上げているのも良い。キャスティングにセンスを感じる。この規模の大作を日本を舞台にできるといいけど、中国ロケと中国スタッフがいてこそ実現できている部分があるので、日本国内の環境整備とスタッフ育成を時間をかけてやらないといけないんだろう。

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杉本穂高

4.0作品のクオリティは前作を凌駕 清野菜名と渋川清彦がけん引

2022年7月16日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

この夏の注目作のひとつ。邦画では最も話題になる作品といっていいだろう。
前作は作品の出来云々ではなく、個人的にいまひとつ乗り切れていない部分があったが、今回の続編は前のめりで鑑賞することが出来た。
主演の役割をきちんと果たしてみせた山崎賢人の奮闘ぶりは言うまでもないが、今作では清野菜名と渋川清彦が実力をいかんなく発揮したというインパクトが強い。
もともと確固たる演技力を持ち合わせた2人なので驚きというよりは、作品に良い意味で余白を与えてくれたと形容するほうが適切なのかもしれない。
ワイヤーアクションのくだり、全く気にならないとはいわないが、それ以上にコロナ禍で製作上の苦労は数知れず、それでも1作目を軽々と上回る作品世界を作り上げた製作陣、キャスト陣には喝采をおくりたい。
それにしても、トヨエツと大沢たかおの並びは、画力があるなあ……。

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共感した! 80件)
大塚史貴

4.0作品の展開上、前作のような壮大な風景の変化に乏しいが、アクションシーンはそれなりの見せ場があった。

2022年7月15日
PCから投稿

前作は邦画では本格的な映像にこだわるべく、舞台である中国での撮影を敢行するなど、風景の壮大さが感じられました。
その一方で2作目はコロナ禍での撮影となり、CGを駆使しての撮影となったからなのか、背景映像のスケールがパワーダウンしたように感じました。
とは言え、この2作目が、似たような風景が続く、砂の舞う屋外での戦いを描く作品なのであれば、このCGを駆使しての映像でも問題はないのでしょう。
本作での最大の見せ場は、何と言っても山崎賢人が扮する信、そして、清野菜名が扮する羌かい(きょうかい)のアクションシーン。2人とも訓練を積み、全体的には迫力のある映像になっていたと思います。
このように基本は良いのですが、「超大作映画」であるがゆえに気になってしまうシーンがいくつかあり、特に気になった点を列挙してみます。

羌かいが「策がある」と言うシーン。
本来は面白いシーンなのでしょう。しかし、羌かいが女性であることを隠しているためか声を張っていなく、あれだけ距離の離れた信たちには聞こえるはずのない状況となり、見ていて残念に感じてしまいます。
砂の舞う屋外で、声の通りも決して良くはない場所なので、あの時は、羌かいが信たちに近付いた位置で「策がある」と話しかければ、違和感のない自然な場面に見えるのでは。
このように、声の大きさと役者の位置に違和感のあるシーンが散見されます。

「ワイヤーアクション」に見えてしまうシーン。
いくらワイヤーを使ったアクションでも、「るろうに剣心」シリーズのように上手く動かすことでワイヤーを感じさせない自然な動きを追求できるはずで、前作と同様にまだ「ワイヤーアクション」に見えてしまうシーンが散見されます。

信と羌かいの関係性の不自然さ。
冒頭の信の登場シーンの必然性と、わざわざ「●●がいれば」などのように説明調な言葉を残して死んでいく敵。そして、信が戦場で伍(五人組)を組む際に、服装が他とは全く違い異彩を放ち、誰もが注目する羌かいが「余りもの」で残って❝最弱の伍❞に入る展開。そして、冒頭の話とつながるような無理やり感が見える脚本。

この他では、前作で「キングダム」といえばONE OK ROCKの「Wasted Nights」が良い意味で世界観を際立たせていたのが本作ではアーティストごと変わり新味に欠けてしまった点や、終盤での戦車隊がなぜだか連鎖的に破壊されていく映像展開の必然性の分かりにくさなど、いくつかあります。
とは言え、「コロナ禍でのアウェイな状況」を考えると、よく出来た方だと思います。これから先も続きそうなので今後の展開に期待したいです。

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共感した! 51件)
細野真宏

4.0意外なほど楽しめた!

2024年2月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

興奮

原作読んでません。
前作を『金曜ロードショー』で観て、面白そうなんで行きました。
正直主人公の演技や、戦場なのに白い服着てるありえない人のパフォーマンスは、割とどーでもよくて、戦のシーンがめっちゃ面白かった。
最初の駆け引き、中盤の心理戦、そしてラストの大合戦。将軍職の凄さがとても伝わってきました。
思えば、何度も何度も同じ合戦を映像化する『三国志』はもう飽きた…観たことのない戦を楽しませてくれた作品でした。

※ミスチルの音楽は、何でアレ使ったの?って感じ。最初に歌が出来てて、コレ使わせて下さいって来たのかな。合ってなかったと思う。この映画なら、もっとロックなギラギラしたのが合ったはず。その方が絶対にラストが盛り上がったし、次作を楽しみにできた。
先日観た『シン・ウルトラマン』の米津さんのが、映画に最高に合った歌だったから、余計にそう思ってしまった。

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apllo
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