キングダム2 遥かなる大地へのレビュー・感想・評価
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マンガの実写化はまだ戦えることを示した
予告編があまり魅力的でなかったので、鑑賞前に不安を抱いていたのだけど杞憂だった。お金をかけた分だけ映像に迫力がみなぎっていたし、最後まで飽きさせることがなかった。マンガの実写化企画はもう限界なのではないかと実は思っていたのだが、これだけ振り切って予算をかけてやりきればまだ競争力があるのだと示した功績は大きいと思う。
上映時間のほとんどが合戦場で展開するのも今までの日本映画ではなかなか見られなかった。アクションに次ぐアクションでどんどん場面をつないでいく大胆な展開できちんとスリルも迫力もあった。アクション監督、下村勇二の作るアクションはスピード感も迫力もあって、なおかつ何をしているのかきちんとよく見える。今回もすごく良い仕事をしていると思う。
要所要所を大御所の役者が大きな存在感を発揮して、映画全体の格を上げているのも良い。キャスティングにセンスを感じる。この規模の大作を日本を舞台にできるといいけど、中国ロケと中国スタッフがいてこそ実現できている部分があるので、日本国内の環境整備とスタッフ育成を時間をかけてやらないといけないんだろう。
作品のクオリティは前作を凌駕 清野菜名と渋川清彦がけん引
この夏の注目作のひとつ。邦画では最も話題になる作品といっていいだろう。
前作は作品の出来云々ではなく、個人的にいまひとつ乗り切れていない部分があったが、今回の続編は前のめりで鑑賞することが出来た。
主演の役割をきちんと果たしてみせた山崎賢人の奮闘ぶりは言うまでもないが、今作では清野菜名と渋川清彦が実力をいかんなく発揮したというインパクトが強い。
もともと確固たる演技力を持ち合わせた2人なので驚きというよりは、作品に良い意味で余白を与えてくれたと形容するほうが適切なのかもしれない。
ワイヤーアクションのくだり、全く気にならないとはいわないが、それ以上にコロナ禍で製作上の苦労は数知れず、それでも1作目を軽々と上回る作品世界を作り上げた製作陣、キャスト陣には喝采をおくりたい。
それにしても、トヨエツと大沢たかおの並びは、画力があるなあ……。
作品の展開上、前作のような壮大な風景の変化に乏しいが、アクションシーンはそれなりの見せ場があった。
前作は邦画では本格的な映像にこだわるべく、舞台である中国での撮影を敢行するなど、風景の壮大さが感じられました。
その一方で2作目はコロナ禍での撮影となり、CGを駆使しての撮影となったからなのか、背景映像のスケールがパワーダウンしたように感じました。
とは言え、この2作目が、似たような風景が続く、砂の舞う屋外での戦いを描く作品なのであれば、このCGを駆使しての映像でも問題はないのでしょう。
本作での最大の見せ場は、何と言っても山崎賢人が扮する信、そして、清野菜名が扮する羌かい(きょうかい)のアクションシーン。2人とも訓練を積み、全体的には迫力のある映像になっていたと思います。
このように基本は良いのですが、「超大作映画」であるがゆえに気になってしまうシーンがいくつかあり、特に気になった点を列挙してみます。
羌かいが「策がある」と言うシーン。
本来は面白いシーンなのでしょう。しかし、羌かいが女性であることを隠しているためか声を張っていなく、あれだけ距離の離れた信たちには聞こえるはずのない状況となり、見ていて残念に感じてしまいます。
砂の舞う屋外で、声の通りも決して良くはない場所なので、あの時は、羌かいが信たちに近付いた位置で「策がある」と話しかければ、違和感のない自然な場面に見えるのでは。
このように、声の大きさと役者の位置に違和感のあるシーンが散見されます。
「ワイヤーアクション」に見えてしまうシーン。
いくらワイヤーを使ったアクションでも、「るろうに剣心」シリーズのように上手く動かすことでワイヤーを感じさせない自然な動きを追求できるはずで、前作と同様にまだ「ワイヤーアクション」に見えてしまうシーンが散見されます。
信と羌かいの関係性の不自然さ。
冒頭の信の登場シーンの必然性と、わざわざ「●●がいれば」などのように説明調な言葉を残して死んでいく敵。そして、信が戦場で伍(五人組)を組む際に、服装が他とは全く違い異彩を放ち、誰もが注目する羌かいが「余りもの」で残って❝最弱の伍❞に入る展開。そして、冒頭の話とつながるような無理やり感が見える脚本。
この他では、前作で「キングダム」といえばONE OK ROCKの「Wasted Nights」が良い意味で世界観を際立たせていたのが本作ではアーティストごと変わり新味に欠けてしまった点や、終盤での戦車隊がなぜだか連鎖的に破壊されていく映像展開の必然性の分かりにくさなど、いくつかあります。
とは言え、「コロナ禍でのアウェイな状況」を考えると、よく出来た方だと思います。これから先も続きそうなので今後の展開に期待したいです。
【84.0】キングダム2 遥かなる大地へ 映画レビュー
『キングダム2 遥かなる大地へ』は、前作で築いた世界観を単純に拡張するのではなく、戦争映画としての重量感と青春群像劇としての熱量を高い次元で融合させた、日本実写エンターテインメントの到達点をさらに押し上げた作品である。原作でも人気の高い「蛇甘平原の戦い」を大胆なスケールで映像化し、人物の成長、国家の理念、戦場の現実を1本の作品へ巧みに収束させた構成は見事だ。漫画原作実写作品は派手な再現性ばかりが注目されがちだが、本作は映像的な迫力だけではなく、人が命を懸けて戦う意味を真正面から描こうとした姿勢に価値がある。娯楽性と重厚さを両立させた完成度は前作を確実に上回っており、シリーズが本格的に飛躍する転換点となった。
脚本は、主人公・信の成長物語と、将軍・麃公の思想、さらに嬴政が目指す中華統一という大きな理想を自然に重ね合わせる構成が秀逸である。戦場を舞台にしながらも、戦いそのものではなく、人が何のために剣を振るうのかという精神性へ物語を収束させる設計は高く評価できる。一方で、羌瘣の過去や内面、呉慶との対立構造などは原作に比べると簡略化されており、感情の積み重ねという点では物足りなさも残る。特に羌瘣という重要人物を十分に掘り下げ切れなかったことは、本作が傑作へ到達し切れなかった最大の要因である。それでも全体のリズムは非常に良く、大規模な戦闘と静かな対話を巧みに織り交ぜたことで、観客の集中力を最後まで途切れさせない。
監督の佐藤信介は、実写化において最も難しい「漫画的高揚感」と「現実の質量」の均衡を高水準で成立させた。人物が走り、斬り合い、軍勢がぶつかる場面では漫画的な爽快感を維持しながらも、戦場に漂う泥や血の匂いまで感じさせる演出へ昇華している。編集も優秀で、広大な戦場全体の流れと個人の戦いを迷わせることなく接続し、戦況の変化を明快に伝えている。戦闘シーンは長尺でありながら冗長さを感じさせず、緊張感の持続という点でも高く評価できる。
撮影は本作最大の長所である。雄大な自然を最大限に活用し、日本映画とは思えないスケール感を実現した。広角を多用した軍勢の配置、地形を生かしたダイナミックな構図、戦場全体を俯瞰する映像設計、そして個人同士の激闘へ滑らかに移行するカメラワークはいずれも圧巻で、日本実写映画の戦争描写として歴史的水準に到達している。美術と衣装も中国古代を現実的に再構築しながら、原作漫画の力強い世界観を違和感なく映像へ翻訳している。甲冑、武器、城郭、旗印に至るまで統一された美意識が貫かれ、作品全体へ確固たる説得力を与えている。
音楽はやまだ豊による劇伴が作品全体を重厚に支え、英雄譚としての高揚感と悲壮感を巧みに表現している。主題歌「生きろ」を歌うMr.Childrenは、戦場を生き抜く者たちの希望と覚悟を見事に言葉と旋律へ昇華し、物語の余韻をさらに深いものへ導いた。派手さだけではなく、静かな場面で感情を押し上げる音楽設計も高水準である。
主演の山﨑賢人が演じる信は、本シリーズを通じて最も大きく成長した演技の到達点といえる。前作では漫画的な熱血さが先行する場面もあったが、本作では戦場で命を奪う現実に直面し、仲間の死を受け止めながらも前へ進む青年の揺らぎを繊細に表現した。絶叫や身体能力だけに頼らず、目線や呼吸、沈黙によって覚悟を語る芝居には確かな成熟が見られる。激しい殺陣では野性的な躍動感を発揮しながら、麃公の言葉を受け止める場面では純粋さと葛藤を同時に表現した。さらに麃公の死を受け止める終盤では、少年から将へと歩み始める精神的成長を、派手な演技ではなく静かな表情だけで成立させている。この作品は山﨑賢人の代表作の1つであり、俳優としての評価を確実に押し上げた重要作である。
吉沢亮が演じる嬴政は、王としての威厳と青年としての孤独を絶妙な均衡で表現し、静かな存在感で物語全体を支えている。清野菜名が演じる羌瘣は身体能力と静謐な存在感で魅了するが、脚本上の制約から人物像の奥行きを十分に発揮し切れなかった点が惜しまれる。岡山天音が演じる尾平は戦場における普通の兵士の恐怖を体現し、英雄譚へ人間味を与えている。そして豊川悦司が演じる麃公は圧巻である。豪胆さと知性、戦場を支配する圧倒的な存在感を短い登場時間へ凝縮し、作品全体の格を一段押し上げた。まさに伝説の将軍にふさわしい名演であり、終盤の感動を決定づける最大の要因となっている。
本作は第46回日本アカデミー賞において優秀作品賞をはじめ複数部門で高く評価され、山﨑賢人は優秀主演男優賞、豊川悦司は優秀助演男優賞に選出された。また、撮影、照明、美術、録音、編集など技術部門でも優秀賞を受賞した。
作品[Kingdom 2: Far and Away]
主演
評価対象: 山﨑賢人
適用評価記号と点: A(9点)
助演
評価対象: 吉沢亮、清野菜名、岡山天音、豊川悦司
適用評価記号と点: A(9点)
脚本・ストーリー
評価対象: 黒岩勉、原泰久
適用評価記号と点: B+(7.5点)
撮影・映像
評価対象: 佐光朗
適用評価記号と点: S(10点)
美術・衣装
評価対象: 古積弘二
適用評価記号と点: A(9点)
音楽
評価対象: やまだ豊
適用評価記号と点: A(9点)
編集(加点減点)
評価対象: 今井剛
適用評価点: +1
監督(最終評価)
評価対象: 佐藤信介
総合スコア:【84.0】
『キングダム2 遥かなる大地へ』感想
50点
映画評価:50点
(原作は全て読んでいる状態です)
大迫力で中々見応えありました。
私はNetflixで観ましたが、映画館に行って観たかったと感じさせる映像と立体感でした。
ただナンバリングものという事もあり、
ここから見る人は何だかわからないし、
キングダムを知らない人にはシユウがよく理解できないので、中々ハードルは高いのかな?と思いましたね。
物語は基本的にキングダムですので、
勿論面白かったです。
でも作品ファンとしては、
ヒョウコウが冷静沈着でクールな役者さんでしたので無理している様に感じました。
ヒョウコウと呉慶の役者さんは逆だった方が、私のイメージにハマるのですが、今回のキャスティングは困惑しました。
【2025.7.24観賞】
見どころがガラリと変わる
反乱を起こされ、絶望的な状況から這い上がる1作目とは全く異なる見どころがありました。世界観やストーリーはしっかり引き継ぎつつ、こんなに違う見せ方ができるのかと驚きです。
特に戦術や軍法など、個々の力を超えた全体の力に魅せられました・
戦略で数の不利に打ち勝ったり、形勢逆転したシーンは胸熱。
というか、多くの人間の動きを予測して策を練る将軍、桁外れに頭が良すぎるだろ。。。
ほとんど世界水準に達していると思います
キングダム2 遥かなる大地へ
2022年公開第2作
今回は大平原に大軍勢が展開する
戦場のシーンが多くあります昔なら、数千人ものエキストラを動員しなくては実現できないシーンでした
その予算を考えただけで映像化は無理という答えしかありませんてました
しかし今はVFX で日本映画であってもここまでできるようになったのです
世界と同じ土俵で戦えるスケールの映画を提供できる時代になったのです
今まではできないとはじめからあきらめていたこともできる世の中になったということは、逆に言うと言い訳できないと言うことです
演技も、アクションも、小道具も、衣装も、美術も、撮影も、照明も、音声も、全てが世界水準が求められるということです
日本映画だから、今まで通りのままでいこう、このレベルで仕方ないよ
そんなことが通らない時代が来たということです
本作はそれを分かって世界水準を目指しています
ほとんど世界水準に達していると思います
しかし、ところどころ、残念に思えるところもあります
なかでも橋本環奈さんのかりょうての演技については残念に思いました
可愛いのは良いのですが、アイドルとしての演技に止まっていますかりょうての演技ではないのです
彼女の登場シーンだけが世界水準ではなく、日本水準なのです
本当はもっと上手い人だと思います
奮起をお願いしたいと思いました
ずっと崖っぷち
時間の無駄
ここからが面白くなるが
個人的には前作ほど
紀元前、春秋戦国時代の秦。天下の大将軍を志す戦災孤児の少年・信は、弟のクーデターにより玉座を追われた若き王・えい政と運命的な出会いを果たし、河了貂や山の王・楊端和と協力しながら、えい政の玉座奪還に成功する。
半年後、隣国・魏が秦への侵攻を開始。秦は国王えい政の号令の下、蛇甘平原に軍を起こす。
歩兵として戦場へ赴いた信は、同郷の尾兄弟や頼りない伍長・澤圭、子どものような風貌に哀しい目をたたえた謎の人物・羌かいと共に、最弱の伍(五人組)を組むことに。戦略上有利とされる丘を魏軍に占拠され劣勢を強いられる中、信が配属された隊を指揮する縛虎申は、無謀とも思える突撃命令を下す。(解説より)
ストーリー、映像共に前作を遥かに凌ぐような口コミだったためとても期待していたのだが、個人的には前作の方がよかったという印象。
一応この辺りまでは原作も読んでいたためストーリーはそれなりに前知識があったはずが、ほとんど覚えていなかった。
映像はそれなりによかった気がするのだが、残念だったのは羌瘣のワイヤーシーン。明らかにワイヤー付いているの見えているし、動きに違和感ありすぎ・・・これでよかったのか?
全体的になんか盛り上がりに欠けるのが否めず。
次作はどうしましょう・・・
仲間と共に未来を切り開け!
全作からさらにスケールアップした壮大な戦のシーンと、信が大将軍への一歩を踏み出す成長の物語が描かれています。信が厳しい戦場での葛藤や限界を乗り越えていく姿には、大きな夢を抱き挑戦を続ける人々の強さを感じました。
特に印象的だったのは、仲間と共に生死をかけた戦いに挑む信の姿です。どんな厳しい状況でも仲間を信じ、前へ進む姿勢は、自分自身が起業家としての道を歩む中で経験した「支え合いの大切さ」を思い出させてくれました。
信と政が、互いの夢を胸に支え合いながら未来を切り開く姿は、ビジネスやリーダーシップにおいても重要なメッセージを伝えてくれます。
『キングダム2 遥かなる大地へ』は、未知の領域に飛び込む勇気や、仲間と共に成し遂げる喜びを改めて感じさせる作品で、挑戦し続けることの意義を深く再確認させられました。
本作の主役は清野菜名といっても過言ではない。 とにかくかっこよかっ...
信&羌かいの無敵感で突き進む
前作はひどいと感じながら見たが、免疫がついたのか今回は違和感なく、見ることができた。
信に対して特別な感情が持てず、なんで信だけ特別扱いなの?と不満を感じてしまい、ひねくれた観客を黙らせるような説得力のある演技、佇まいが主人公には必要なのではと思ってしまった。あまりに能天気すぎ。
今作は羌かいが新たに登場。真っ白なマフラーが汚れてないのが気になるが、アクションは良かった。
食事のシーンが一切なかったが、この時代の人は戦場で何を食べていたんだろう。馬に食べ物や水も与えないといけないだろうに。お風呂とか生活はどうしてるんだろう。と関係ないことが気になってしまった。
あとは、岡山天音がいい味だしてて良かった。
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