劇場公開日 2021年1月29日

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ヤクザと家族 The Familyのレビュー・感想・評価

全365件中、361~365件目を表示

5.0愛を求め続けた1人の男の生涯

2021年1月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

この作品はただのヤクザの抗争、任侠映画ではない。ヤクザという世界に身を置いてしまった男の儚く、切ない1人の男の生涯を描いた作品である。

キャストの皆さん全員がそれぞれの役を全身全霊で演じていたのを感じた。舘さん、磯村くん、市原くん、北村さん、駿河さん…いやこれほどまでに1人でも欠けちゃ成り立たないストーリーも珍しいんじゃないかと思った。

この長い年月で全く変わらなかったのは工場の煙突の煙だけだった。そして、車の車種や携帯で時代の移り変わりを感じた。彼が生きた3つのそれぞれの時代の彼の目の輝き、映る景色の変化にも注目してほしい。

家族になりたかった。家族が欲しかった。でも、彼の踏み入れたヤクザの世界は簡単に元の真っ当な人間の世界には戻れない刻印が押されてしまうのだ。

なんて皮肉なことだろう。家族ができ、オヤジから大きな愛で包まれることで、彼は生きていくことができた。でもその世界に入ってしまったこらこそ、愛する女と娘と一緒にいることもできなくなった。自分を慕ってくれた仲間さえも不幸に陥れてしまった。
ヤクザから足を洗っても、この現実の世界は彼を受け入れてはくれない。自分の居場所はもうどこにもなかった。
3人で囲んだ朝食の食卓、それは彼の唯一の幸せな家族の姿だったに違いない。
山本賢治はヤクザで生きていくしか道はなかったのだ。でも、本当は幼い頃から強がっていてもきっと、愛を求め続けていたのだろう。素直になれなかったし、なれる場所もなかったのだろう。

救ってあげたかった。守ってあげたかった。包んであげたかった。millennium paradeのエンディングで一層、涙が溢れた。まるで、彼を讃えるレクイエムのようだった。

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さくらん

4.5道義和人情都贏不了錢!

2020年12月21日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

由香的內心,始終盼望自己還是當年那個純情善良的小女生,那年不知人間險惡、不懂社會森羅的單純,讓她在任俠氣氛瀰漫的黑道勢力圈裡沒有真正被欺負,甚至讓她得到宛如道上鬼見愁的賢治喜歡,她還真不懂,不懂黑道打打殺殺是為何,更不想懂大人們在酒酣耳熱之後想做些什麼,對她來說,陪酒就是為了完成學業而做的一份打工,只要賺夠了錢就會離開。

由香以為一切都在掌握中,至少在她認識賢治以前,要是當初不認識賢治就好。

那年的由香只是個對社會險境沒有概念的大學生,賢治好奇了,什麼樣的蠢大學生會到黑道把持的俱樂部上班?既然都踏進那扇門了,理應懂得行規吧?賢治在柴咲組雖然還沒當上實質幹部,起碼也是擁有諸多戰功的組長義子,打殺狠勁已在道上闖出名號,這樣的他怎麼可能連個小陪酒女都要不到?

賢治覺得丟臉,又覺得有趣,這女孩,如果早一點認識她就好了。

「ヤクザと家族 The Family」描寫一段跨越二十年的黑道生態,二十年前的暴力團雖然臭名在外,但在日本社會還是扮演了一些平衡的角色,即使多半都在為非作歹,真需要有野性正義的時候,暴力團還是願意跳出來扛下壓力。

起碼一九九九年時還是如此,賢治就是在那時憑著一股狂傲受到老大柴咲博賞識而入組的;十年時間裡,他爬到組內相當於三把手的位置,柴咲組將要做大,同時也得剷除同地區的敵對勢力;那個時候,誰也沒想到接下來的日本社會將陸續出現重大變動,看似無解的各地暴力團會在短短幾年裡近乎瓦解,賢治也沒料到,他那般依靠的柴咲組即將面臨重大挑戰。

起因還是他的衝動。

為了柴咲組的未來,他不顧一切扛下罪責,認為只要蹲個幾年出來照樣驍勇善戰,然而,好不容易離開監獄,賢治才發現整個社會已經不認得了。

「ヤクザと家族 The Family」描述的這段歲月,正是日本暴力團從最猖狂走向破碎崩解的時間;一九九二年,日本正式頒佈「暴力團對策法」,同時指定多個重大暴力團組織加強管理,法令是公布了,只是上有政策下有對策,嚴格說來對於指定暴力團雖有限縮其生存的效果,可實質效益有限,中間即便經歷幾次小型修正依然如此,直到二零一二年「暴力團對策法」進行了強度更大的修改,此一法令修訂終於直接把中小型暴力團打垮。

日本人的民族性向來有很多眉角,修改後的暴對法掐中社會大眾對暴力團成員的印象與畏懼,裡頭的人知道黑道混不下去了,想從良竟還要付出長達五年的觀察期為代價,甚至,五年過後是否真能回到社會常軌也是未知數,就這樣,柴咲組面對了無法抵抗的衰退,副組長中村想盡辦法維持住這個幾乎形同解散的組織,只為了回報宛如父親的組長。

中村的心情跟賢治一樣,兩人能做的卻也一樣,留不住的,強留真的很難。

出獄後,賢治發現組長老大病了、沒以前光采了,也發現副組長中村眉頭更深了,最直接的感受是,組員散的散、退的退,連自己的手下細野都已從良多年,甚至有個普通家庭、有個不起眼的工作,當年的兇猛早已不復見。

到了一定年紀,想法都會有所成長與沉穩,十幾年後再踏進社會的賢治霎時覺得好難融入,即便如此,他還是想找到當年遠行之前那個短暫收留他的傻女孩。

說這是悲劇,一點不假。

我看到的悲,是賢治對人生無法選擇且不能掙脫的悲哀,被關了十幾年以後,他無力再去衝撞與改變,社會氛圍也不容他再有發難,他就想當個普通人都處處受限,以前血氣方剛的他哪能想像?而電影其實沒有偏袒主角的處境,當年賢治刀裡來槍裡去對民眾與社會造成的恐懼和危害,自然有其必須承擔的後果,跟以往極道類型電影相似的是,主角總要償還當年的債務,不同的是,這一還竟無絕期。

連當年力挺的手下與心儀的女人,都沒辦法接受被周遭的人冷眼以對的隔離感。

就是一種隔離,參與過暴力團的人只能得到這種對待,他們還是這個社會的一份子,卻不再是社會的中堅份子,能當邊緣人的已經不錯了,遑論還要有翻身的機會,細野體悟得徹底所以只能盡量遠離,賢治也不能多說什麼,只是不明白這個時代怎麼變成這樣?不只是道義人情不再,連溫度都消散了。

只有小翼,那個進去之前還是個小蘿蔔頭、出來後居然已獨當一面的小翼還挺著賢治。

然而,「ヤクザと家族 The Family」雖然描寫了二十年來日本極道組織的興衰與發展,早年的俠義精神當然是會讓人動容的,可是暴力毀壞的本質沒變,電影也隱隱呈現當今日本暴力相關組織的變化,既然進展到了網路世代,老古板自然會被淘汰,底層的需求與脈絡沒有改變,暴力團在做的事情也沒改變,只是運作型態變了、賺取方式變了,一旦成為網紅所擁有的力量與影響力可就不是組織內的幾個小弟追隨而已,是不是有點熟悉?

網路應用套在暴力團等極道組織身上,不啻也敲響了新世代的警鐘,如果真成氣候,究竟什麼才會是正義?而極道家族又有什麼必須與必然?

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柳時雨

5.0現代社会の問題を焦点にしている

2020年12月18日
Androidアプリから投稿

ヤクザと家族

これまでの抗争を描いたヤクザ映画とは違い、家族をテーマとした絆、愛情、義理など、時代は変わっても忘れてはならないものを改めてこの希薄となっている人間関係を見直すきっかけにもなった!

特にスマホやSNS、ネットに依存している若者はこれを観て人としての在り方を考えるきっかけになれば嬉しい!

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シネマsunny

5.0家族が欲しかった男と、それを許さない社会の物語

2020年12月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

いわゆるゴッドファーザー的なヤクザの“ファミリー”だけではなく、様々な家族が描かれていました。
エンドロールで、よりテーマが強く浮かび上がる親切設計なので、最後まで席を立たずに余韻に浸って欲しい!

人生を踏み間違えた奴の再生物語はよくあるけれど、企業がコンプライアンス厳守で、反社チェックと公務員にピリピリしているこのご時世に、よくもまあヤクザ側にスポットを当てた映画を作ったもんだ。
ちょっとでも取り扱いを間違えたら大事故になりそうな領域に、わざわざ自ら斬り込むなんて!
『新聞記者』に続き、社会から抹殺されていく側の声なき声をすくい上げる、監督の漢気(おとこぎ)が胸熱。
しかも商業映画の規模で社会に噛みつく映画を撮れるのは、藤井監督ぐらいしか居ないのではなかろうか?

三つの時代が描かれますが、現代のパートに全てが繋がり集約されています。
行き場を無くしたヤクザ達は、人生をやり直す事もできない。
SNSで情報が拡散され、巻き込まれたくない者たちは、単純に“排除”を選択する。

もちろん反社会的勢力は、いて欲しくない存在だし、
いろんな権利を剥奪して「ああはなりたくない」と思わせる事も大切だけど、
社会的信用が無く、携帯も契約出来ずに、サウナにも行けない彼らは、いったい何処に居場所を見つければ良いのか?
結局は同じ世界から抜け出せず、巧妙に形を変えた犯罪が生まれるだけなのでは?
それに、復讐といった負の連鎖にも同じ事を感じます。
未来の為には、どこかで断ち切らなければならない!社会がすべきことは、もっと前の段階…道を踏み外す前の段階にあるのでは?
バイクの音が聞こえるシーンが切なく、
「だから三つの時代を描いたのか…」と府に落ちました。
主人公が命をかけてでも未来に残したかったものが出会うラストは、胸が締め付けられる思いの中で、暖かい涙が流れました。

とにかく綾野剛くんが可愛い!!
ヤバイ目つきのヤバイ奴ですが、ファミリーを得て守る者が出来てから表情が豊かになって、むしろ止められない感情に、こっちまで引きずり込まれます。
仲間を失った時の表情とか、たまらん。
母性本能をくすぐられると言うか、尾野真千子でなくても守ってあげたくなりますわ〜(*´Д`*)

舘ひろしが渋い!もちろん組長としてのオーラもありますが、恐ろしさと言うよりダンディが勝っている感じで素敵でした。
焼肉屋の寺島しのぶも良いし、尾野真千子は圧巻でした。
とくに職場で否定するシーンが最高!

『新聞記者』は青い炎のような映画だったけど、こっちは赤い炎のような映画。
アクションシーンはもちろん、大きく動くシーンが多くて楽しんで撮っている感じがしたし、ものすごく役者の演技に任せている部分もあって、違ったイメージで楽しめました。

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shiron

4.0義理人情

2020年12月15日
PCから投稿

義理人情が熱い、仲間が描かれていました。とても良かったです。
多少の血や暴力はあるけど、それが苦手な人も見て損はないと思います。
良かったです。キャスティングもよかったです。
兄貴、親分、弟分慕い慕われて、いい関係だと思いました。

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くんくん