ヤクザと家族 The Familyのレビュー・感想・評価
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家族って何だろう
子どもは、生まれた家で、その後の人生が決まるのだろうか。
日々、その現実に直面しているなか、やはりこの映画もそういう題材?
命を助けてくれたのがヤクザじゃなくて、お金で解決できるくらいの大富豪だったら?社交界にデビューしたのかな〜
どこに生まれ、だれと出会うのか。
それが人生を変えるのか。
それにしても、狭い地域に居続けたら、どうなるかは想像できそうなものだけど。
社会に戻ったら、別世界。
浦島太郎状態なのは、ここ最近の進歩だからなのかもしれない。
義理と人情、今の時代、人の心に響くのかな?
役者たちの演技力の効果が非常に高い。
泣けるなぁ...つらいなぁ...。
なんだよ、苦しいじゃないか。
世知辛すぎるぞ...。
オヤジと加藤のチンピラが対峙したときに、
舘ひろしと豊原功補との器の、演技の深さの差に見えてしまった…(苦笑)
賢ぼうと細野の関係性締め方は、なんか、ちょっと無理があって好きじゃない。
あと、観落としたのかもなんだけど、あれ?なんで、こう繋がったの?!
なんで、今、ここにいるの?って思った所が、数カ所あったのと
いくつかのファミリーが描かれていたが、
絆が深まる過程が急速過ぎて、はしょられている感じがして、少しモヤモヤしている。
この作品は、役者たちの演技力の効果が非常に高く、それが感動に繋がっている気がする。
激動、無力感、やるせなさ
とにかくキャストの演技力がすごくて終始引き込まれる。若干、舘ひろしが優しい組長やなあ、とは思うけど、家族の名に相応しく違和感なく流して見れる。
にしても綾野剛、すごい。市原隼人は何をやっても安定した役回り、加藤組長もいい味出してるし。
ヤクザの栄枯盛衰、その裏側で振り回され、ボロボロにされるいくつもの人生。
後半になるにつれ、何とかハッピーエンドにならないかと思いつつも、どんどん悪くなる一方で、もうどうにもならないのか?という微かな願いも、反社を取り巻く社会情勢に尽く打ち砕かれ、本当に無力感だけが残りました。そしてこれでもかというやるせなさ。悲しみのどん底です。
今のヤクザが本当にこうなのかは分からないけど、ヤクザという人生と宿命に翻弄された綾野剛と、ヤクザに振り回されたいくつもの悲しい人生を描いた大作でした。
そういう時代の終わり。
3つの時間軸の構成が見事だった。ヤクザが大手を振って裏社会を闊歩した昭和から平成。そして令和へ。ヤクザを取り巻く環境もすっかり変わり"反社"となった彼らは徹底的に社会の行き止まりへと追いやられてゆく。
綾野剛が世間知らずの荒くれ者から柴咲組を支えるヤクザ者、そして14年の服役後落ちぶれた社会の爪弾き者という20年間を巧みに演じ分けています。
いつどこで躓いたのか。いつどこで間違えたのか。なぜヤクザだったのか。なるべくしてなったのか。恩と義理、裏切りと妬み、そして人情。まるで絵に描いたようなヤクザ像山本のまるで救いのない人生。その痛みと哀しみ。
でも誰であっても簡単に弾かれたちまち行き場を失う現代。行ったことのない所に住む会ったこともない人から突然攻撃されるような容赦ないこの時代。ヤクザでなくても反社でなくても途方もなく生き辛い。一度そういうレッテルを貼られた人への社会の風当たりはより一層厳しい。細野が言う。5年ループ。5年で済むのだろうか。
彼らにとって生き辛い世の中が普通の人にとっては生きやすい世の中とは限らないというジレンマ。そんな中、惨めに堕ちて死に場所を探した山本の救われない最期に私は納得した。山本を救う理由なんてない。社会がそう言っている。彼自身がそういう生き方を選んだのだから。
キャスティングはさすが。もうみんな強面。そして舘ひろしが渋すぎてしびれました。磯村勇斗も好演!でも今作は市原隼人でしょう!なんか演技力の割りにパッとしなくてなんなら未だにリリイシュシュの衝撃デビューのイメージすらまとわりついてたんですけどこれはハマってました!
一番もがき苦しみ救いを求めて本当の家族を欲したのは他でもない細野だったな。
全部込み
社会的なテーマは置いといて、巧みな構成力が際立つ。あの話がここで生きて、あのキャラがこのキャラとこのように交わるといった関係が次々と畳み掛けるように成立して、それは気持ちよいところ。主役だけではなく、それぞれの配役がそれぞれの人生を示していて、ここまで生かされると役者陣も本望ではないだろうか。所謂ヤクザ映画とは趣が異なる映画であるが、全てのキャラ立てをしっかりと作るというのは、ある意味その系譜を継いでいるように思った。誰が良かったではなくて、本当に皆んな良かったし、印象に残るシーンも多数。演出も冴えていた。
血縁によらない共同体という意味では万引き家族が想起させられるが、文字通りの反社会性を帯びている点については忘れようもなく、一方的には肩入れできぬところ。社会はなぜ排除し、そして何を失って何を得たのか。次の問題は何か?警察の問題は扱われていたが、若干過剰だと思うし、ネットの扱いも少し単純。もう少し考察が欲しかったところ。後、幾度と出てくるうなぎのしらすは種の絶滅という問題が実際にあるわけで、その扱いに違和感があった。
この線でしょう。藤井監督。
藤井監督作品は新聞記者、宇宙でいちばん明るい屋根、本作、配信でのデイアンドナイトの順で見た。前2作が個人的には判断しかねる作品続きだったのだが、その前に撮られたデイアンドナイトが想像を超えて良かった。本作も、手抜きのない美しい映像、歳月をまたぐ役者の演技、直接間接に語られる絶望など、映画の世界を存分に味わえる力作となっていた。とにかく役者が良かった感。中でも市原隼人、磯村勇斗には泣かされたし、娘役の小宮山莉渚も自然な演技で良かった(尾野真千子美しいが女子大生役ちと厳しい)。
以下蛇足コメント。
そうはいっても市原隼人、それはないでしょうそれは。
綾野剛が不良系演じるのにハズレない。日本で1番悪い奴ら、新宿スワン...
綾野剛が不良系演じるのにハズレない。日本で1番悪い奴ら、新宿スワンを思い出した。
2つの側面の家族を上手く描いているなって思いました。
人情第一、義理堅いという軸がしっかりしてるが故に時代遅れになってしまうて、寂しいというか綺麗事じゃどうにもならんって突きつけられる。なのに、嫌悪感みたいなものがある。
この監督さん新聞記者とか日本のグレーゾーン攻めてる映画多いから今後も楽しみです、はやく新しいの見たい。
物悲しい瞳が素敵な 綾野剛!
タダチケットが有ったので 何を見ようか?考えて口コミが良い この作品を見ました。
邦画独特の あの感じです。
ハリウッドの あの 底抜けに明るい 派手さは無いのですが、何とも物悲しい瞳を持つ
綾野剛 にやられました。
この人って 天才だったんだ! そう思えるほどの演技力で 尖った瞳を輝かせていた若い時代から 優しい物悲しい瞳に変わった中年時代まで 見事に役分けしていたと思います。
カラッとした映画ではないのですが、いい映画を見た という感想です。
息苦しい社会・・☆
「新聞記者」を送り出した藤井道人監督とスターサンズの作品。
前作に劣らずの物語。
暴対法が出されてから、ヤクザの状況が変わったことがわかる。
ヤクザを擁護するわけではないが、世の中全てがクリーンになることは
おそらくないと思う。
舘ひろし演じる組長が言うように、ヤクザでしか生きるしかない人はきっと
今でも存在するのだろう。
そんな問いを突きつける作品。
「アウトレイジ」のような派手な残酷さもなく、「虎狼の血」の暴力もなく、
それでいてヤクザの葛藤や逡巡を描いている。
役者が揃っていて、見応えがあるし、綾野剛の少年期からラストまでの演技が
素晴らしい。
舘ひろしの静かな存在感。
磯村勇斗が良いエピソードを作っていて、どう収束させるかと見ていたら
最後まで楽しむことが出来た。
コロナ禍で、自粛警察などが出現して今もどんどん息苦しくなって来ている。
何が正しいのか?問われているような気がする。
裏社会は形を変えて生き続ける。
ヤクザのリアルを描いたという点では評価できる。いろいろなタイプのヤクザを見せられると、普段関りがないだけに、あーこういうものかと納得する。若頭の中村が「男を磨く」と言っているが、真っ当な(?)ヤクザはそんな気概をもって稼業を続けているのだろう。中でも綾野剛の演技は鬼気迫るものがある。少年時代の行き場を失ったチンピラから、バリバリの本格的なヤクザになり、刑期を終えて状況の変化に迷い悩む姿まで、見事に演じ分けている。ヤクザの盛衰と共に、彼の姿を心に刻むだけで、この映画を見た価値はあるかもしれない。
作品の内容はというと、共感できる所がほとんどなかったのは残念だ。「家族」というテーマに沿って物語は分かりやすく進行していくが、テーマの深堀りが決定的に足りない。家族とはこういうもんでしょうという、誰もが抱く一般的な先入観から話を組み立てているように思う。映画を見るうえで一番大切なものは「発見」や「気づき」であると思っているが、テーマの深堀りが欠けているため「発見」の乏しい作品になってしまった。この点は藤井監督の「新聞記者」にも同様な感想を持ったため、レヴューに書いた記憶がある。
様々なFamily Story
粗探しすれば気になる所はあるかもですが、個人的には物語や構成、映像も2時間の中で上手くまとまっていて、監督を始め、スタッフや演者さんの方々の熱量が伝わってきて純粋に楽しめました!
うーん、これって本当に良い話ですか?
酷評です。
好きな人はごめんなさい。
タイトルから先ず決めて、そこにストーリを肉付けしていって作ったような作風。
変にいい話風に持っていきすぎてバランスが崩れ珍妙な作品に。
舘ひろし組長が本当に良き人としたくあらば、綾野剛組員を勧誘したりせず、
寧ろ突っぱねて日の目の人生を歩ませようとする→しかし綾野剛は命の恩人である組長に恩返ししたいが為に、反対を押し切りやくざへと転身。
みたいな流れにしないと、組長が自身の利益の為にいい人風を装って若者をだます最低な汚いクソ野郎に見えてくる。
冒頭での流れからそこが気になりだすと、やはり劇中も登場人物がやる事成すことマジで唯の自業自得過ぎて全然同感出来ませんでした。
後半の物語が現代(令和)になってからももやもや
言い方汚いですが、てめえで選択した道、若しくはそれしか選択出来なかったにせよ、自分で進んだ道に対して言い訳がましく社会や環境が悪いと、
他人のせいに、自身の責任を他人に押し付けまくる汚い大人たち。
社会に羽生られ、うじうじと自身の過去を棚にあげ、母親に怒られたこどものようにいじけ倒す姿は本当に滑稽。その環境が嫌なら逃げずに先ず戦えよと思いました。
社会はお前らのお母さんじゃありません。知ってましたか?
この物語の肝は過去に好き勝手イキりまくった挙句、その清算を渋る責任債務者の話。
それに巻き込まれ、、割を食うのははいつも罪のない子ども。本当可哀そう。
自分が行った行動が今後どのような結果になるのか、登場人物誰一人1㎜も想定していない所は笑っていいのか逆に痛快でした。
新しい時代について行けなかったかわいそうな奴らって描き方だが正直ふざけんなって思いました。
人は変われるし変わらなければならない。成長をやめ、アップデートをやめ、変わらないことを選んだ人間ははっきり言って燃えないゴミと一緒。
人はいつ死ぬか。思考停止し、成長をやめたところから死は始まるように思います。
人間舐めんな。社会舐めんな。
彼らを見て反面教師的に学びぶことが出来ました。
本当にありがとう。
結果思いのまま書いたから酷評になってしまいました。
うーん、これって本当に良い話ですか?
ユーモアなき逸品
良かった。傑作と書いても良いかと思う。はっきり『傑作』と書かないのは、連れの感想が引っ掛かっての事。連れが言うには、全部カッコ良すぎると、親分の舘ひろし、好い人すぎる!とてもヤクザとは思えない。善い面にスポットを当てているからだと思うが、確かに反社会的ダークな部分をもっと見せても良かったのかなと揺れる。でも監督、プロデューサー、スタッフ、キャストの気概が一丸となった透き通った真摯な力作だと思う。
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