劇場公開日 2021年1月29日

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ヤクザと家族 The Familyのレビュー・感想・評価

全365件中、201~220件目を表示

5.0圧巻の演技

2021年2月8日
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鑑賞方法:映画館

綾野剛さんの圧巻の演技に涙です。
映画は「切ない」の一言で、心が震える映画でした。
エンドロールの歌も切ないですね。
自分的には、オススメです。

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百田家臣

5.0ヤクザ映画で人間ドラマを描いた初めての作品かもしれない‼️

2021年2月8日
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ヤクザ映画は悪や暴力に陶酔してるものがほとんどで嫌いなのだ、マフィアを含めて。
これは、全然違う、視点が違う、ただ悪いことを描いてるのではなく、どうしてそうなるのか、家族はどうなのか、感情や、生活や、生き様が、普通の人が共感出来るよう、そんな映画です。
初めてです、ヤクザ映画で、感動するのは、いや、これはこれでヤクザ映画と言えば違うのかもしれない、ゴツトファーザーより数段上の品質です、万人におすすめする名作です‼️

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アサシン5

5.0こんな切ないヤクザははじめてだ

2021年2月7日
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悲しい

怖い

興奮

ストーリーと演出が好き。
新聞記者も凄かったけど、デイアンドナイトの方が近いかも。
救いがないような、、絶望感が切ないです。
独特なカメラアングルや、光の使い方など、映画を観ている、、と思えるので好きですね。
手持ちカメラは酔うので嫌いですが、迫力のワンカット撮影にびっくり。

綾野剛はさすが。ハマり役。というか狂人。
あの顔はやばいな。

普段「反社ではありません」に、半笑いでチェック入れてるけど、そうか、、なるほど。そういう意味か。
良いのか悪いのか微妙ですね。

Japaneseヤクザ映画として、世界で見てほしい。

3部構成の、やっぱり3部目ですね。
プリウスだし。
なかなか切ない。
特に最後のほう中華屋さんと港のシーンは強烈な印象。
そして、最後のシーンも切なかった。
周りから疎まれて、最後に意味のある命、、としたら、そういう選択だったのは納得。
しかし、切ないね。

主題歌もとても印象的、変調して聞きにくいのでKINGgnu、かと思ったら違った。と思ったらやっぱり常田さんなんですね。

たぶん、、、アカデミー賞かな?(KADOKAWAだし)

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だるまん

4.0闘う〝母子家庭〟こそがもっと救われるべき❗️

2021年2月7日
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2時間強、深く作品世界に没入して感情を揺さぶられる。
そういう意味では、満点の映画だと思います。
冒頭から、暴力シーンや裏社会の描き方が悪寒を覚えるほど真に迫っていたので、その雰囲気に圧倒されたまま、リアルな感覚が最後まで続きました。
その計算ずくの演出は見事としか言いようがありません。

ただ、映画の出来とは別にどうしても気になって仕方がない点があったので、記録しておきます。

それは〝母子家庭〟について。
コロナ禍であらためて報道される機会が増えましたが、貧困や児童虐待やその結果としての教育格差など、社会的な弱者の中でもかなりの割合が母子家庭に集中しています。
翼くんの逞しき成長ぶり(まぁ健全とは言い難いですが)は、それなりに想像できますが、由香母娘がこれまで生きてきたプロセスには経済面や偏見との闘い、精神面の行き場の無さなど様々な苦労があったはずで、役所のあの出方に対抗できるだけの強さや法的制度利用などのスキルもまた備えているはずです(だって、福祉関係と思われる窓口にいませんでした?)。
映画のストーリー展開上の必然性とはまったく関係なく、心ない組織や周囲の人間に対する母子家庭の闘い振りが見たかった、きっと勇気づけられる人たちはたくさんいるに違いない、と思ったのです。
14年の月日は、綾野剛を浦島太郎にする一方、尾野真知子母娘をもっと強くしてくれたと信じたい。

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グレシャムの法則

3.5何かと生き辛い世の中と言われる

2021年2月7日
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何かと生き辛い世の中と言われる。幾千もの『ハラスメント』という監視警察が世に
蔓延り、『義理』『人情』はコードに引っ掛かりそうで人々は遠ざけられ、男らしい
という言葉さえもタブー視される。1992年、2012年に施行された暴力団対策法は画期
的に世を変革する法律と思う。しかしその狭間に生きるヤクザという視点で世の矛盾
を表現した物語。任侠という言葉は壊滅され、悪は地下に潜り、新しく世を巣食う。
綾野剛さんの演技力は今更語るべくもない、舘ひろしさんの『父』なる包容力が見ど
ころ

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masayoshi/uchida

5.0とにかく綾野剛の演技が凄い

2021年2月7日
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ストーリーは大きな波があるわけでもなく、淡々とヤクザが時代によって変化していく姿を描く。
綾野剛の演技がその淡々と続くストーリーをリアルに見せていた。

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みん

4.5閉塞感

2021年2月7日
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必要悪、なんて言う言葉すら許さない現代の閉塞感。令和になってからのスクリーンの画角が狭くなったように感じた。単純な正義や常識からはみ出した存在を悪と規定し取り除いたところで、それは形を変えて生き続ける。ひょっとしたらもっとタチの悪い何かになっていくかもしれない。
ヤクザを擁護する訳ではないけど、聖と俗、清濁を合わせのみ、許容することはいけないことなのか…
今は誰もが社会に意見を開陳する手段を持っている。それは束の間、快感や娯楽をもたらすのかもしれない。でもその快感や娯楽で、自分の存在を誇示出来て、あたかも自分が解放されたように感じているなら、あまりに一面的で、その快感や娯楽が、自分を気味の悪い閉塞された空間に押し込めることもあることを意識するべきだと思う。おそらく、この物語のように、それは突然それぞれの身に降りかかってくるものなのだろう…
単純で不躾で独善的な正義ばかりが、大きな顔して闊歩する現代の怖さ、哀しさを感じました。

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哲也

4.0舘ひろしの、時が静止するような佇まいを堪能する一作。

2021年2月7日
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綾野剛、舘ひろしをはじめとした主演俳優が、暴力団構成員という難しい役どころを演じただけでなく、20年にわたる人生の移ろい(いわゆる「老け役」)も演じた作品。綾野剛は序盤の暴走する若者の危うさだけでなく、初老にさしかかった男性の疲れた佇まいも見事に演じています。

舘ひろしの苦み走った男の演技は、もちろん手慣れたもの。専用のスタイリストさんによって、どんだけ老けてもヘアスタイルだけはビシッと決まっているところはさすが!中盤以降は他の出演者がどんどん老いていくのとは対照的に、舘ひろしだけは時間が止まっているという、なんとも『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』な状態に。

前半は綾野剛が組織の中で成り上がっていく、という良くあるピカレスクロマンの展開。だが物語の核心は、長い時間的な断絶を経た後半部分から。ここで現在の暴力団がどのような状況にあるのか、構成員達の境遇から明らかになっていきます。表題は「家族」を前面に出しているけど、本作で取り上げられる家族とは、まず暴力団という「疑似家族」的組織を指しており(もちろん物語の周辺部分では、それ以外の家族像も描かれるわけだけど)、むしろ「疑似家族」と一般的な意味での「家族(世帯)」の関係は切り離されています(舘ひろし演じる柴咲の人物設定からも明らか)。この点に、少しテーマに対する踏み込み不足を感じました。

いわゆる「暴力団対策法」によって、暴力団構成員がほとんど人権侵害に近いような状況に置かれていることを、個々の登場人物の生活描写によって示していく、という演出ももちろん大事なんだけど、どうも「あれもこれも暴対法」と、台詞で片付けられる場面が続くため、どのように法的な問題があるのか、という、より大きな問題として捉えにくい、とも感じました。「警察も同じような奴らなのに、のうのうとしているじゃないか」というエピソードも、いかにも陳腐というか、暴力団側の悲哀を強調するためのとってつけたような要素にしか見えないんだけど…。

こうした、藤井監督の前作『新聞記者』(2019)でも垣間見られた、ちょっとイメージが先行しがちの演出がなくもなかったけど、長めの上映時間を中だるみもなく作り上げた構成力はさすがです!

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yui

4.0タイムスリップヤクザボーイ

2021年2月7日
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わかっているけどどつぼにハマるヤクザ達の物語。
家族を持つことで幸せになったり、不幸になったり、ヤクザになったりしてしまう。
もう日本の犯罪歴史物には綾野剛が欠かせなくなってきてる。

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bando-8

4.0ヤクザ映画に新しい方向性を示したような作品

2021年2月7日
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正直当初は観る気は無かったんです。
が、お嫁さんが面白かったと言ってたのと、レビュアーさん達が思いの外好印象だったから足を運んで観てきました。
こうゆうのちょっと気になると観たくなりますよね。
で、結論から言うと観に言って良かったです。
いわゆるヤクザ映画とは違い、でもそれらはちゃんと踏襲していて新しいヤクザ物になっていたと思います。
それぞれの世代を三遍に渡って描いたのは中々の試みだったと思いますね。
それとオープニングとエンドに見られる構成。そう、まず思ったのはスコセッシを彷彿とさせる作品作りだった事でした。
もちろん意図したものでないかもですが、それらをヤクザ物に落とし込んだのはとても面白かったです。
前半と後半でガラッと変わるのもメリハリがついて観やすかったし、感情移入しやすかったですね。
それと主演の綾野剛。芝居というか表情の切り替えが自然ですごく良かった。
メイクでなく、芝居で時間の経過が感じられるのはすごい。舘ひろし他、役者陣も良かったですね。
物語は皆家族という場所が欲しかっただけなのに、気がつくと指の間からこぼれて行く。
そんな連鎖を自分の世代で断ち切るかのような描写、少し悲しくもとても良かったです。
エンドロールでの歌も作品の最後に相応しく、深みを増していたと思いますね。
何か、ヤクザ映画に新しい方向性を示したような作品でした。
いや、とても面白かったです。

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白波

5.0えんとつ町のヤクザ

2021年2月7日
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 『ヤクザと憲法』というドキュメンタリー映画で今のヤクザ世界をかいまみていたおかげで、物語に入りやすかった。今時ヤクザをやっていても食っていけないという言葉は事実なのだろう。そして、構成員を辞めた後でも5年間という厳しい縛りが待っているのだ。

 かつて任侠映画、ヤクザ映画、実録モノといった作品群もヒットしていたけど、これだけヤクザ社会を美化していない映画も珍しい。しかもとてもリアル!アクション中心の作品ならば、まるで虫けらのように人を殺していくのに、この作品は違う。命を奪うことの恐怖、躊躇、虚脱感が漂ってくる。言い換えれば命の尊さまでもがメッセージとして感じられる社会派作品ともとらえることができるのです。

 1999年のシークエンスはさすがにやんちゃな雰囲気でしたが、ここでも命を奪われる恐怖を経験した山本(綾野)と子分たち。家族がいないことで親子の盃を交わすこととなり、ヤクザの道を突き進むことになる。女に対しては純情なキャラもかつての高倉健を彷彿させる綾野剛だが、ムチャクチャ強いわけでもない。他に何もできないプーだったからヤクザに誘われ、義理と人情の世界にどっぷり浸かることになるのだ。

 暴対法が施行されてからも肩身の狭い思いをする中で、やっぱり抗争や義理・人情は捨てられない。元々シャブには手を出さなかったクリーンさも観客を惹きつける要因だが、復讐の感情だけは抑えきれない。出所後の2019年には柴咲組のイメージの落差も凄かった。組員も激減し、幹部までもがしらすの不法漁猟によって食いつないでいる有様。さらに除籍になってからの産廃業者の若者にネットで拡散・・・

 オヤジ(舘ひろし)との家族関係もさることながら、殺された元オヤジ木村の妻(寺島しのぶ)と息子の翼(成年:磯村勇斗)との関係や、由香(尾野真千子)と娘、細野(市原隼人)と妻子の関係もクローズアップされていた。反社と繋がりのある者もみな排除。だったら警察との癒着や政治家との繋がりもあるだろうに・・・と、某元総理にまで憤りを感じてしまった。結局は権力者がその地位を守るためにヤクザも生き延びてたんだから・・・

 なんといってもこの作品の完成度はオリジナル脚本の緻密さに加え、役者の好演にも依るところが大きい。迫力ある恫喝や繊細な心、みんな素晴らしい演技。結局、人間の弱い部分も見せてくるから感涙してしまうんだろうなぁ。

 最近はいないけど、元ヤクザのタクシー運転手は多かった。大手は刺青禁止だし、接客・サービス業として地位を確立したから、敬遠してしまうのだろう。まぁ、チンピラっぽい運転手はたまにいるけど。

 ヤクザが激減して平和になったか?翼の仲間ように半グレみたいなのも増えているし、彼らには義理人情なんてものがないのが普通だから、また藤井監督にも頑張ってもらいたいところ。その翼に絡んだ終盤の展開もよかった。悲しかったけど・・・

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kossy

4.0ヤクザも家族。家族も家族。泣けるヤクザ映画。

2021年2月7日
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ヤクザ映画と言えば、金、力、女をメインに据えて勢いのある映画が多い中で、この映画はヤクザとして生きる弱い人間にフォーカスして描かれており、ヤクザの人間らしさを非常に感じ取ることができる映画だった。

ヤクザ映画で泣いたのは虎狼の血以来だが、あの時はヤクザ側の義理人情に泣かされたこの映画は人間側の義理人情に泣かされる。

そんなに長いこと生きていないが、移り行く時代とヤクザの対比があることで、実際にその年数を生きてきたように見ることができる構成にまずは驚く。
その時代の切り方と、綾野剛のヤクザとしての強さと人間としての弱さ、社会情勢が相まってスッと感情移入できたことで泣けるヤクザ映画と感じることができた。

ラストシーンが特に良かったな。
時代ごとに移り行く人間たちの点の感情が集まる。それはすぐに壊れてしまうものだが、心の底には義理人情が残っていて、感情の高まりが起こる。

良かったんだけど、ちょっと長いと感じたので☆4つ。
戦いと人間のシーンでメリハリがあるのは非常に良かったが、
少し間延び感が否めない。

綾野剛ももちろんよかったが、磯村勇人も最高に良かった。
尾野真千子の学生は笑ったが、ラストの涙は泣けた。
小宮山莉渚はメモっておいた方がいいかもしれない。

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ちゃーるすとん

5.0過去と現代の生き方

2021年2月6日
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久しぶりにエンドロールを見終わっても席を立ちたくない心境になった映画でした。

ただの作り上げたヤクザ映画ではなく現代社会の問題も取り入れた素晴らしい作品だと思います。

自分のものさしだけで人の愛は測れないと強く思いました。

キャストも豪華で素晴らしかったです。

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ともち

4.5熱量あふれる渾身の一作

2021年2月6日
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血縁を失った主人公がヤクザとなって、「家族」を求め、そして失う姿を描いた3つの時代にわたるクロニクル。
何よりもオリジナル脚本でここまで描き切ったことに感嘆する。
薄青を基調とした色彩構成、空撮・クレーン・移動・長回しなど、美しくかつダイナミックな撮影と演出力で、一瞬の隙も緩みもない。
綾野剛はもちろんのこと、舘ひろし、尾野真千子、北村有起哉から脇役に至るまで、役になりきって、熱量が凄い。特に、磯村勇斗には目を見張る。ラストシーンでは涙が止まらなかった。
ここ数年の日本映画の中では出色の出来。藤井道人渾身の一作。このまま日本映画を背負う存在に育っていってほしい。

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山の手ロック

3.5ヤクザってカッコいいな

2021年2月6日
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綾野剛は金髪チンピラが似合うなぁと。
たしかに昔に比べたら歌舞伎町とか治安が良くなったのは目に見えてわかるけど暴対法ってヤクザに深刻なダメージを与えてたんだなーと初めて知った。

舘ひろしさんはほんとこういう役やらせたら最高だ。
後半衰弱していく姿は悲しくなった。

5年は人間として扱われないって自業自得ではあるけど、
ヤクザになった経緯なんて他人には分からないのにね。

綾野剛は最後までヤクザでかっこよかったな。

でもちょっと長くね??

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kd.m

4.5大傑作の令和任侠映画

2021年2月6日
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孤独なチンピラが家族を欲して家族を得るそして家族のために生きて家族に裏切られて家族に殺される。冬の華以来のせつない任侠映画の大傑作です。
斜陽産業の暴力団を令和の時代に映画にするとこういった世界観になるんでしょうね。仁義なき戦いは昭和ならではの世界。30ちょいでこれ作る藤井監督あっぱれです。
脚本も演出もキャスティング全て素晴らしい。とくに冒頭の綾野剛がこの世界に入るまでのあらすじもわかりやすく女性や任侠もの初心者でも乗りやすいと思います。
綾野剛はこういったアウトローの役は絶対外せません。市原隼人も今回は抜群に良かった。唯一気になったのは尾野真千子が女子大生に見えないだろうと違和感全開でしたが、綾野剛演じるケンジの「老けてんなぁ〜」のセリフで良い意味で帳消し。
河村プロデューサーの手がける作品の質の高さは驚愕の一言。脚本監督の藤井道人は30ちょっとでこれを作ってしまう才能は末恐ろしいです。
食わず嫌いをせず万人に観て欲しい傑作と断言いたします。

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トシくん

4.0クラウンからプリウスへ

2021年2月6日
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あまり、ヤクザ映画は好きではなく、本作も観る予定ではなかったのが、レビューが高評価だったので、鑑賞。現代の新しい視点でのヤクザ映画として、確かに訴えてくるものはあった。

時代の移り変わりと共に、ヤクザの車もクラウンからプリウスに変わり、次第に社会から排除され、落ちぶれたヤクザの哀愁を描いている。たとえどんな理由があるにしろ、人の道を外れてきたヤクザの末路としては、当然ともいえる結末。決して、美化してはいけないし、その点で感情移入は、全くできなかった。

しかし、ヤクザとして成り上がっていく主人公の短気で、不器用で、真っ直ぐな男の生き様を演じた綾野剛は見事!ヤンチャなチンピラの10代から、行き場のないヤクザとしての運命を背負った40代まで、陰を感じる風貌の彼だからこそ、よりリアリティもあった。

冒頭シーンで、物語のラストシーンもある程度見えていたが、そこに至るまでの主人公の紆余曲折を、藤井監督ならではのカットや演出によって、迫ってくる。しかしそれだけでなく、やはり脚本が素晴らしかった。

また、脇を固めていた、舘ひろし、北村有起哉、小野真知子、谷原隼人は、実際にこうした人物が存在するかのようなピッタリの配役。

その中で特に輝いていたのが、若手の磯村勇斗。これまでの甘い役柄とは、全く違うチンピラ役を、ベテラン俳優相手に、堂々と渡り合っていた。今後が楽しみな俳優だ。

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bunmei21

4.0大枠ではヤクザ映画ではあるが、どちらかというと社会派な映画。

2021年2月6日
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単純なヤクザ映画では?と思い観ましたが、そうではなく社会派な映画です。
社会的にヤクザを淘汰していく、でも淘汰だけで彼らの人権というか、社会的な部分は無視されている。
それがこの映画でいうところの”家族”の部分だと思います。
ヤクザと関わる家族も、家族での存在意義があり、生活などもある。
でもなかなか社会は受け入れようとしない。
時代が変わることでヤクザな面影はなくなっていく。でも居残る人達への影響は大きい。
社会として遠ざけず受け入れていく、これは難しいところですが、もっと考えていくべきと感じました。

エンターテインメントというよりは社会的なテーマ。
私は社会的なテーマに共感しました。

非常に興味深い内容の映画です。
社会派映画が好きな人はお勧めします。

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ごぶさん

4.5いい映画だった。綾野剛さんのすごさが沁み入った。 最後のシーンもす...

2021年2月6日
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いい映画だった。綾野剛さんのすごさが沁み入った。
最後のシーンもすごくよかった。持ってかれた。。

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yokoh

4.0SNSの怖さはヤクザ以上

2021年2月6日
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泣ける

悲しい

家族という命題からヤクザの絆を描いた秀作。
任侠道を貫こうとする正統派と金儲け主義のチンピラの抗争に買収された警察が一枚噛んでいるというお決まりのストーリーを新たな視点から葛藤する心情を悲しく表現した。

チンピラ組のこの二人、最近この手の役柄が定着して悪役の顔になってしまった?
舘ひろしさんの老いた姿は痛々しくて物哀しいです。

現代社会と情報化社会の問題を抉る必見の作品である。

是非映画館で🎦

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タイガー力石