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解説

東日本大震災の後、約3年半にわたり「陸前高田災害FM」のパーソナリティを務めた阿部裕美さんを追ったドキュメンタリー。東日本大震災後に各地に設けられた災害FM局のひとつで、2011年12月10日に開局した陸前高田災害FMは、市内高台にあるプレハブのスタジオから24時間放送を続けている。同市で生まれ育ち、夫婦で営んでいた和食料理屋の店舗と実家を津波で流失した阿部裕美さんが開局当初からパーソナリティを務め、丁寧な取材と言葉選び多くの人気番組を生み出し、地元はもとより全国から注目を集めていく。地域の人々の記憶や思いに寄り添い、ラジオを通じていくつもの声を届ける阿部さんの姿を親密な距離のカメラが静かに記録し、同時に津波で流された町の再建が進み、かさ上げされた台地に新たな町が造成されていく様子も映し出していく。監督は、震災後のボランティアをきっかけに東北に移住し、同じ陸前高田市を舞台に撮り上げたドキュメンタリー「息の跡」などを手がけている小森はるか。

2018年製作/73分/G/日本
配給:東風

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

監督
エグゼクティブプロデューサー
越後谷卓司
撮影
小森はるか
福原悠介
録音
福原悠介
整音
福原悠介
編集
小森はるか
福原悠介
特別協力
瀬尾夏美
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映画レビュー

3.5「復興」の過程を伝え続けるラジオパーソナリティー

chikuhouさん
2020年12月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

関西に住む者にとっては「阪神淡路は忘れない」と思っていたのに、もう25年となります
寅さんが菅原市場でロケをしてくれて以降、震災を題材にした映画もたくさん作られました
サトエリ主演の「その街の子ども」は毎年神戸のミニシアターで上映されるし、最近も「れいこいるか」という新作も公開されました  震災が人々にもたらしたものを作品として今日観ると、その場で暮らし体験した者が、次の世代に伝える責任を感じます
関西に住む者にとって「東北」の震災は、どこか「他所事」に感じていることがあるのかもしれません
関西に比べて被害の内容は異なるけれど、津波が街を呑み込み、そこにあった生活をすべて奪い、まったく新しい街をつくらなければならないという事実、そしてパーソナリティは「今」を伝えなければならない、  まったくの素人だった阿部さんの姿を通して、阪神とは違う東北の人々の苦悩に触れた思いがしました  長年受け継がれてきた「まつり」が失われかけたのに、新しく整理された土地で復活しようとしている姿、そこには希望ばかりではないことを私たちは知っていますが、希望を持ちたくなる作品でした  東北の震災も数多くの映画で描かれました  人々の暮らしにあまりにも大きな影響を与えて震災、何とかしなければというそこで暮らす阿部さんの思いが伝わってきました(12月17日 京都・出町座にて鑑賞)

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chikuhou
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