レイニーデイ・イン・ニューヨークのレビュー・感想・評価
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上質なラブロマンス(若い子向け)
初日に観ました。
この映画が公開されて良かった。ウディアレンを取り巻く状況があまりよろしくないので、連続ドラマもつまらなかったし、すこし心配していたのですが、久々のウディアレン長編作品。快作でよかった。
着地点は相変わらず唐突で合理的に終わらせた。
ここで評価が変わると思うが、私はこういう終わらせ方は好きだ。だから、毎回ウディアレンの映画をみているのだが。
まだウディアレンも枯れていないな。若い子を書かせてもまだまだイケる。
彼女と再び観たいなと思える作品でした。
6:01の時計台
まるで小洒落た恋愛小説を読んでいるかのようでした。
出来事のひとつひとつが章立てになっていて、各章の扉ページには挿絵があって、そのどれもが雨の似合うニューヨークの街角の何気ない風景。そうですね、表紙のカバー写真には秋のセントラルパークの紅葉の中にMoMAニューヨーク近代美術館の収蔵品のゴッホの絵の一部が浮かんでいる、なんていうのも素敵だと思います。
そして、どの章にもエル・ファニングが魅力的に登場するのですが、それぞれの章はそれぞれの主役が、時にはドタバタ、時にはアタフタ、時にはしっとりと描かれているのです。冒険ファンタジーや極上ミステリーで味わうほどのスピード感はないけれど、ページをめくるのが楽しみになるような気の利いた会話(『風と共に去りぬ』のへなちょこアシュレイと同じかよ、みたいな会話も楽しかったなぁ)や押し付けがましさのない分かりやすい文体が心地良く観るものをリードしてくれます。
旬の女優さんを輝かせる監督の職人芸の効果で、我々の視点はいつの間にかエル・ファニング演じるアシュレーに同化しています。なので、そうきたか❗️のラストの切なさもまた格別です。男も惚れる美男子・ギャツビーの内面の変化について、それに気付かないまま馬車に乗っているアシュレーに教えたくなり、地団駄を踏むことになるのです。
ところが、エンドロールの余韻のあいだに、6:01の話から膨らむ想像が、お互いに惹かれていたギャツビーとチャンの魅力的な関係を思い出させてくれて、なんだかとても暖かく和ませてくれるのです。
ウッディ・アレンの名人芸にいささかの衰えも感じられませんでした。
センスいい
やっぱりウディ・アレンはニューヨークが良いんではないかな。
裕福な大学生カップルが、彼にとっては故郷、彼女にとっては大人になってから初めてのニューヨークで1日を過ごすが、すれ違いだらけでなかなか一緒にいられない。
ウディはジャスにも造詣が深いので音楽のセンスも良い。色白ブロンドでスタイルも抜群のエル・ファニングがドリュー・バリモアを彷彿とさせる垢抜けきらなくてちょいイラッとさせる女の子、美少年の代表ティモシー・シャラメが貧相な(華奢な)体つきを生かしてウディ自身を投影しているとされる役柄を演じている。
ウディ・アレンは昔から好きで毎回観ているし才能ある人だと思っているが、このたび作品が#metooで出演者から出演を後悔していると言われ否定されたというのは、やはり切り離して考えるのは難しい。それを超えるほどとは言い難く、面白いことは確かだが、見たからってどうということはない、とも思った。私はやっぱりマッチ・ポイント以前の作品が好みだなぁ。
雨とピアノと心象と
雨とピアノと恋心
見やすい恋愛ムービー
ウッディ・アレンの恋愛ムービーは個人的には結構合う合わないが激しいタイプの作品があるが、この作品は非常に見やすく、この作品の舞台となるニューヨークを東京に、そして俳優たちも日本の俳優に作り直しても全然通じそうなとても見やすい作品であったと思う。
ギャッツビーは自分のやりたいこと、生き甲斐を中々見つけることができずニューヨークから地方に逃げ、そこ出会ったアシュレーと過ごすことが生き甲斐と信じ彼女を愛するわけだが、彼女のジャーナリスト活動で家族が住む故郷のニューヨークに戻ることで少しずつ自分の考え、存在を気づき始める。
アシュレーは逆に言えば田舎娘でニューヨークに戸惑い、人々に騙されかけながらも前向きに歩もうとする。
最後はギャッツビーは故郷のニューヨークでもう一度歩み直す事を決意し、アシュレーとは別れニューヨークで生まれ育ったチャンと愛し合う事を選択する。
都会の悪い誘惑だったり、勝手さだったりを描きつつもそこで生まれ育った者のが故郷に導かれる自然な姿、選択なんかもユーモアにそして淡く描かれていてとても面白い作品だった。
今作は結構ユーモラスなシーンが多いのだが結構クスっと笑えるのがまた良い。
作品内容とは異なるがアシュレー演じるエル・ファニングがとにかく可愛くて魅力的。
彼女の根本にある素朴さ純粋さがこの作品では映し出されていた。特に数ある笑顔のシーンが魅力的で癒される。
彼女のファンであれば是非勧めたい作品だ。
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