護られなかった者たちへのレビュー・感想・評価
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倍賞美津子の女優魂に引き込まれた
震災パートは、何度も何度も涙をぬぐった。遺体安置所で妻を確認する笘篠の表情を見ていられなかった。もし自分がその立場だったらと想像するだけで嗚咽しそうになる。
避難所でけいさんが、身寄りのないカンちゃんと利根を気遣い、いつしか3人は家族のような絆で結ばれていく。倍賞美津子の円熟なんて言葉では足りないくらいの女優魂で遠島けいを演じている。
そのけいと身を寄せ合うカンちゃんを演じる石井心咲がこれまたすごい。わざとらしい子供っぽさもなく、無口で無愛想な利根に泊まって行くことをおねだりするときの自然な演技にはびっくりする。この3人の物語をずっと見ていたかった。
生活保護制度の問題点を浮き彫りにすることがテーマであることはわかるが、福祉事務所の職員が利根に対して言い放ったセリフに違和感を感じた。役人の性として、後で不利になるような挑発的な言葉を吐くということは考えづらいし、セリフで過剰に説明しなくても分かりますよ観客は。
殺人にまで駆り立てる動機に釈然としないこともあって、後半は少し興醒めして鑑賞していたが、「死んでいい人なんかいないんだ」という利根の言葉は、深く心に刻まれた。この言葉を理念として制度を見直す必要があると思う。
そうだったのか!瀬々監督か
サスペンス映画ではありますが、人間ドラマ。 日本人なら見ておきたい映画
東日本大震災をテーマにした悲しい
物語ではありますが、
東日本大震災に関わらず、
様々な天災や人災の復興の影で悲しい
運命を辿った方々がお一人お一人
クローズアップされてないだけで、
沢山いらっしゃるのだろうな…と
とても考えさせられる作品でした。
日本人の、特にご高齢の方に多い
「人の世話にはなりたくない。」
「人に迷惑を掛けるのは恥ずかしい」
という、日本人ならではの美徳とも
言われがちな価値観が悲しい悲劇に
繋がってしまう事もあるのだな…と
認識させられます。
テーマ的にも
重い、暗い作品かもしれませんが
その中にも、
慈しみ、愛溢れるシーンが散りばめられ
見入ってしまいます。
日本人として、是非見ておきたい
作品だと思います。
逆にエンタメかシリアスどちらかに強めに振っても良かったかも。
東日本大震災、それによって生活を破壊された人達の悲劇を描いた作品です。
大きいテーマとして生活保護制度の問題を取り扱っており、知らない人には知らないまでも、当事者としてはとても大きなテーマとなっています。
事実である東日本大震災を下敷きに、更に生活保護制度の問題点を扱うとあって、非常に重たい映画ではありますが、意図してエンターテイメントとして成立させようという意思が込められており、そこまで気負って観なければならない、というわけでもありません。
それでは順に感想を述べさせていただきます。
俳優陣について
本作を論評するにあたり、いの一番に挙げなければならないのは主演陣の演技の素晴らしさです。震災で妻子を失った刑事、苫篠を演じる阿部寛さん、事件の容疑者と利根泰久を演じる佐藤健さん、福祉センターで働く、利根と旧知の丸山幹子を演じる清原果琊さん、そして遠島けいを演じる賠償美津子さん。何より、この5名が映画の軸を支える俳優として素晴らしい。この5人の演技だけで作品が成立しています。更には序盤にチラッとでる三宅裕司さんも僅かな出番でとてもいい味を出してますし、個人的にはうつを患った母子家庭の母親の演技!こちらは演技という点でリアル過ぎて怖い思うほどです。他にも豪華な俳優陣が出演するされています。
しかし・・・正直なところ他の登場人物については残念に感じるところが多かった印象です。主に、警察組織の人間の演技。仰々しすぎます。いちいち喚かなくてよろしい、といいたくなります。また、苫篠とバディを組む蓮田刑事も、意図した役作りなのかもしれませんが、ちょっと嫌味が強すぎる感じがして、序盤は彼の姿を見るだけでちょっと醒めてしまいました。
ストーリー、脚本について
震災当時の出来事から始まり、その9年後の二つの舞台を時折ザッピングして描かれています。本作はシリアスなテーマを下敷きにかつエンターテイメントとして成立させる試みがなされており、事件をめぐるミステリーがその部分を負っていると思います。他方、震災時の避難所のありようや、生活保護をめぐる問題については丁寧に描いており、そのための長尺となっているのかと思います。昨今の、2時間を超える作品が増えているようで、慣れてしまった部分もあるかと思いますが、それほど間延びする事なく観れると思います。ただ、シリアスとエンターテイメントのバランスについてはもっと調整する余地はあるように思います。いっそ思い切りエンターテイメントに振って、風味として社会問題を取り扱う、ぐらいでも良かったかもしれません。ストーリーについては「展開が読める」というレビューも見かけますが、まあ個人的には最後まで飽きる事なく観れました。
音楽について
本作の音楽を担当された村松祟継さんは「音楽として主張せずどれだけ役者の演技に寄り添えるか」とインタビューに答えています。
確かにその通りで、悪く言えば全く音楽の印象が残っていません。いや、曲が悪かったとかいうわけではなく、場面場面でそれにあった曲は流れていたとは思うのですが、全く記憶に残っていないのです。その意味で狙い通りだったのではないでしょうか。そういった意味において良い仕事をされたと思います。
ただ、一点。音楽について言えば難点があります。
タイアップ曲の桑田氏の曲。詩だけ見れば、本作と合わなくもないのですが、楽曲としてエンディングで流れた時、全然会っていません。
タイアップたるもの、それも集客力に繋げるものであり、ファンならそれがプラスに働くでしょうが、ファンでもなく、さらに映画に合っていないとなったら作品の質を落とすだけではないでしょうか。もっとも作中BGMが先に述べたように主張の弱いものであるため、サウンドトラックなどの発売にあたり、売れる曲を持ってきたかったのかもしれませんが・・・。
個人的には失敗だと思います。ボーカル入りの曲を使うのならば、本作には年季の入った女性ボーカルが良かったと思います。
余談、パンフレットについて。
本作のパンフレットは俳優、スタッフへのインタビューのほか、スタッフの制作秘話、ロケ地の裏話的なものなど読みごたえのあるものになっています。
しかしながら、最後の方のコラムに某ジャーナリスト氏が寄稿されています。
これが正直余計。いえ、これだけで評価ダダ下がりというか、買って後悔しています。
生活保護がテーマですし、なるほどこの手の輩がしゃしゃり出るのはある意味当然かもしれませんが、まともなジャーナリストならともかく、正体の割れたインチキ野郎のコラムなど本人以外誰も幸せになりません。
以前も、別な作品で同じような輩にコラムを依頼していたものがありましたが、薄っぺらい反日リベラリスト(笑)の駄文など読みたくもないので、今後は考慮願います。
さて、つらつらと描き連ねて参りましたが、結論としては5段階中、4とさせて頂きます。
作品の掲げたテーマ、そしてそれを表現した俳優陣はとても素晴らしいです。
他の方が本作について「政治家が観ろ!」と主張されていました。それはそうなんですが、一人一人が自分の事として捉えて考える事がより大事かと思います。そういった点で、人に勧めたいと思いますが、そうなると逆に作品の「重さ」が気になります。その意味に於いても、もうちょっとエンタメに振ってもよかったのかな、とも思います。
とはいえ、個人的にはとても良い心の栄養を頂けたと思います。
良い作品をありがとうございました。
また、最後までお読み頂きありがとうございました。
『死んでいい人なんていないんだ。』その言葉がずっと頭に残っている。
震災をテーマにした作品はただ感動だけで終わってしまっているものが多い。しかし本作『護られなかった者たちへ』では非常に考えさせられるテーマであった。
主に震災の直後、数年後、9年後と3つに分けて構成されている。9年後(現在)に起こっている事件は震災当時とどのようにつながっているのかというミステリー要素もありながら、生活保護を必要とする人間の差し迫った人生についても書かれており、ひとつの映画で色々な感情が混じりあった。
この映画では日本映画のテーマのひとつといえる『震災』について多くの人々の視点から注目している。生活保護を受け取りたい被災者、年金だけでは生きていけない高齢者、それを支える周りの人々、家族をなくした刑事、多くの人々を助けたい職員...
誰もが誰かを助けたいと思っている。だがそれには何かを犠牲にし、本当に護りたいものとは何かを考える必要がある。そんなことを思ってしまった。
死んでいい人なんていない
声を挙げることを躊躇う人たちへ
東日本大震災で家族や生活を失い、絶望と孤独、生き残ってしまったことへの罪悪感の最中に出会った三人の“家族”。ある人の死によって再び訪れた絶望と怒りによって起きる哀しい悲劇が、ミステリー要素はあれど社会派人間ドラマとして終始重苦しい空気感を纏い描かれていました。
ストーリーは正直普通で、真犯人や動機、ラストのオチの付け方も全て予想通りの展開。どんでん返しや想定外の出来事はほぼ起きません。生活保護を巡る現状や問題点、それに伴い放たれるメッセージ性も、意外性はなく、よく聞く内容ではあります。
それでもストレートに放たれる「苦しかったら声を挙げて。繰り返し。図太く。それは恥ずかしいことや間違っていることじゃない」という言葉に胸は熱くなりましたし、何より東日本大震災の直後は、本来“普通”の人も、哀しみと疲れと不安でおかしくなっていたということが、生々しいリアルを感じました。
また、正論を振りかざすだけでは救えないものがあることや、どうしても曲げられないことや人間の尊厳の考え方は個々人で異なることも描かれ、なんとも切なく、人を救うことがいかに難しいことかが伝わってきました。
全体的には瀬々監督の作品のテンポや表現が元々あまり好みでないことや、意外性の無い展開に終始したことで満足度は低め。
でも佐藤健さんの演技はとても良かったです。孤独で虚勢を張った哀しげな表情の中で、ふと見え隠れする優しさや愛を求める目が作品に色を与えていました。
こんな.....
年一だ!って言いたかったのにぃ....
瀬々敬久監督らしい作品。撮影は「楽園」「ひとよ」の鍋島淳裕さんで、相変わらずの丁寧で綺麗な画の連続。瀬々作品のキモですよね。役者さんは全員気合い入ってます。無茶苦茶、熱入ってます。渡辺真紀子さん、完全ノーメイクです。倍賞美津子さん、樹木希林感に溢れてます。
途中まで「年一だで、こりゃ」な泣かされ方です。カンちゃんとの添い寝シーンとか、完全に魂持って行かれます。
が、そこからの失速と言うか、完走出来ないスタミナ不足と言うか、なんかそれて来た感と言うか。そこが瀬々敬久らしさ、って言うか。
推理サスペンスってんじゃ無く、人間ドラマ。カンちゃんのメッセージが全て。風呂敷を広げ過ぎず、主題を明確にして結ぶ結末が好き。
でも。なんで、毎回失速感があるんか、ホントに不思議なんだけど。カンちゃんに、細やかなサイコ感を匂わす描写があるだけで、緊迫感が維持出来て、ヒヤヒヤドキドキしながら見れるんちゃうかと思う次第。
と。黄色いパーカーの件は、やり過ぎじゃないかとも。
などなどなど。色々と難癖つけてしまいましたけど。
良かった。結構。
清原加耶は来ましたねぇ、今年、完全に。芳根京子の次は、彼女だと確信の一本でした。かね。
何故なんだろう?きっとボロ泣きするんだろうと覚悟して観たのですが、...
エンディング。。
想像してたより生々しくて重い話でした
新参者ではない。おかえりモネでは・・・あるかも?
阿部寛が刑事というチラシを見て「加賀恭一郎シリーズの新作か?」と期待して、原作者が違うという事を知った後は「新参者のイメージを越えられるか?」と不安だったのですが、開始早々まるで違うバックボーンを持つ刑事という事が分かり一安心。主演は佐藤健で、デビュー当時から屈指の演技派な彼の基本つっけんどんな表情からの笑顔はこちらも嬉しくなるのですが、もう一人の主演ともいえる清原果耶が今放送してる「おかえりモネ」で演じている役と共通点があるのに全く違う方向に突き進んでいるのが印象的でした。でも多分(おかえりモネはまだ未完なので)同じところに着地するのでしょうね。映画観ている時は気づかず泣きましたが、後から気づいて笑ってしまいました。
「新参者」シリーズ(ドラマの演出の話なのであえてこう泣きます)は真相をなるべく引っ張って、どうしてこういった不思議な事件が起きたのか最後に一気に明かして涙を誘います。それに対して、この作品は連続餓死殺人事件という、一見「セブン」の胃が破裂して死ぬまで食べさせるという猟奇的な事件の逆バージョンかなと思うくらいショッキングな事件の真相が作中なんとなくこういう理由かな、と捜査状況より先にいわば神の視点で先読み出来る作りになっているのでサプライズ的な楽しみは減りますが、2時間サスペンスによくある後出し感は感じずに済んで、すっと納得できる作りになっていました。サプライズが薄い代わりに本筋と関係ないところで主に阿部寛がフッと言うセリフで泣かされてしまうのです。
また、この映画、連続殺人事件なのに根っからの悪人がいないんですよね。犯人も被害者も全員善人。そこがこの作品のすごい所だと思いました。
死んでいい人なんていない
【”死んで良い人なんかいないんだ!”2013年に改正(悪)された生活保護法に対する激しい怒りと、東日本大震災を背景に、”人間の絆”を鋭利に描いた作品。現代日本の闇を取り扱った真の社会派映画でもある。】
ー 劇中にあるように、2013年、第二次安倍内閣は、
”諸外国への忖度”及び
”受給率の低さ改正”
”不正受給対策強化”のために、生活保護法を改正した。
だが、それにより、生活保護を受けるハードルは逆に高くなり、
(この、法改正の多大なる瑕疵である。)
国によって護られるべき人々を救うべきセーフティネットの綻びは、更に酷くなった。
当時、一番腹が立ったのは、今作でもメインテーマとして描かれているが、復興半ばにも至っていない東北地区の現状(一昨年まで、私は福島に自費で足を運んでいた。)が改善されていないのに、生活保護法を改正した第二次安倍内閣の姿勢に対してである。ー
◆感想
・今作では、悪人は一人も出て来ない。では、何故、福祉に携わる三雲(永山瑛太)と城之内(緒方直人)は、殺されたのか。
ー 二人の身動きできない状態のまま放置され、”脱水、餓死”という殺され方が、後半大きな意味を持って来る・・。ー
・大震災により、家族を失ってしまった黄色い服を着た女の子、カンちゃん(成長してからは清原果耶)と、ケイお婆ちゃん(倍賞美津子)、哀しき過去により笑顔を失ったかのような利根(佐藤健)の3人の血のつながりが無いのに、徐々に家族の様になっていく様。
ー ケイお婆ちゃんは、利根とカンちゃんに”笑いなさい””お帰りなさい・・”と笑顔で声をかける。そして、元理髪店の腕を振るい、利根の散髪もしてあげている。
利根の表情も徐々に柔和になってくる。勿論、カンちゃんも・・。
ケイお婆ちゃんは、善人の代表の様な人である。だが、彼女にも人には言えない事情が有った。ー
◇劇中でも、現在国会議員になった元福祉保険事務所で働いていた上崎(吉岡秀隆)が口にした
”スティグマ”という言葉。
訳せば、”汚名、恥辱”という言葉である。
特に、年配のこの国の高度経済成長を担って来られた方々が、”国には頼れない・・”という思いで、生活保護法の受給申請をしないのは、この思いが強いと言われている。
一方、劇中で描かれる高級車に乗りながら、不正受給により、”遊んで暮らす”愚かしき人間の数も減らない・・。
そして、福祉事務所で働く人々は、国や厚生労働省の意向を”忖度”し、徐々に疲弊しているのである。
劇中、上崎が悔恨の想いと共に口にするように・・。
・今作品の現代社会に対する、鋭い問題提起のシーンは数々あるが、成人し、福祉事務所で働くようになったカンちゃんが、支援する人々に言う言葉
”声を上げなければいけない・・”や
利根が血を吐くように言う”死んで良い人なんかいないんだ!”という言葉である。
そして、それらのシーンで、観ている側は、”殺人犯は、利根ではない・・”と気付くのである。
<利根が、自分が全ての罪を被ってでも、守ろうとした”血の繋がっていない”大切な人・・。
そして、津波に呑みこまれてしまった笘篠刑事(阿部寛)の奥さんや、黄色い服を着ていた男の子を含めた多くの犠牲者の様に
”死んで良い人なんかいない!”
という想いと共に、
”現行の生活保護法は、それに合致した法制度になっているのか!”
という、問題意識を観る側は、持つのである。
今作は、瀬々敬久監督が、東日本大震災を背景に、激しい怒りと共に、現代日本の貧困層に対する生活保護法の瑕疵を糾弾した骨太な社会派映画である。>
■この作品に出演した俳優さん達について
・清原果耶さん、倍賞美津子さん、佐藤健さん、阿部寛さん、吉岡秀隆さん。
テーマ性の重さに屈する事無く、夫々大きな悩みを抱える、キツイ役柄を演ずる姿には、途中から涙が沁み出てきた。
特に、清原果耶さん、倍賞美津子さん、佐藤健さんのお三方には、本当に参りました・・。
清原さんって、どこまで凄い女優さんになられていくのであろうか?
おかえりモ・・・カンちゃん
東日本大震災はモンスターだった。容赦なく人を飲み込み、甚大な被害を与えた。しかし、生活困窮者、餓死者が増えるというのは人災だ。この作品、コロナ禍で公開されたことには大きな意義がある。震災と同じように経済的な打撃を与えられた者、隅々までは渡らない公的支援。自殺者、餓死者・・・家が倒壊するなどの見える災害ではない上に市民は外出も控えなければならないという、もっと厄介な現実。
「最終的には生活保護がある」という首相の発言があった通り、障害があるなどして働き口がなかったら、正割保護はセーフティネットとなるのは間違ってはいない。ところが世間体があるので受けたくない人も多く、受給者人数はコロナの影響で爆発的に増えてるわけでもない。そして、“スティグマ”という言葉も飛び出しましたが、差別という問題も生じている。そして1%と少ないながらも不正受給の実態があること・・・
「自助・共助・公助」といった発言はとても危険。上から「生活保護申請するな」と言ってるようなものだ。映画でも紹介されてたけど、丁寧に対応したり助けたいと願う職員がりるにもかかわらず、国からの圧力が凄まじいのだと。私事ながら、今年の月次支援金を申請する際、国は払いたくないのだと実感した。不正受給を防ぐためだと説明しつつも、実際の詐欺事件は経産省の職員が絡んでいたりと、官僚自らが行っていたことも発覚。税金を取るだけ取って、支払う段になって全くお粗末な対応としか言い様がないのが実態です。おまけに中抜き。
「扶養照会」については、DVなどを理由に親族と疎遠になってた場合などは連絡しなくてもいい(この作品に関しては微妙)。とにかく、そうやって申請時には杜撰な対応をされたり、何かと却下する理由をつけられがち。ホームレスになっている、現金を持っていないなど、すぐにでも手を差し伸べなければならないときは積極的に保護するという意見書が2020年に提出されたこともあるので、護らなければならない人にはそう伝えるようにしたい。
震災よりもむしろ生活保護に関するメッセージが盛りだくさんでした。役者もみんないい。高校生役から役所職員役までを難なくこなす清原果耶ちゃん、最高です。ずっと泣かされました。また、血の繋がらない家族の物語は最近やたら増えてますけど、この作品もその一つ。助演女優賞は確実でしょう。
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