透明人間のレビュー・感想・評価
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「アフターピル」や「選択式男女別姓」に反対するヒトは、本作の悪役と同類だと自覚せよ
最近、ある芸人の「トイレ不倫」が話題になった。 その件で「彼は不倫SEXがしたかったのではなく、女性を支配したかった。」と論じていたブログがあり、とても納得ができた。 なぜなら、ホテルでゆっくりと愉しむこともできたはずなのに、トイレという場で、短時間で済ませる、つまり、(相手の同意があったとしても)女性の人格を無視し、辱め、そして『支配』することが目的の行為であり、これは、痴漢とか、パワハラ、セクハラと類似の行為。 目的は性的快感じゃない。 別の話。 ネットで「アフターピルの是非」が議論になった。つまり、レイプや避妊の失敗の際、処方箋なしでアフターピルを買えるようにすべきか否か、という議論。 私は「選択肢が増えるので反対する理由はない。」と賛成だが、反対がビックリするほど多かった。 理由は「安易な性行為が増えて、貞操が乱れる」等だった。 でもこの理由はおかしい。 同じ理由でコンドームを否定してないのに、アフターピルに反対するのはおかしい。 本当の反対理由は、「妊娠の主導権(決定権)を女性に奪われることに反対」だろう。 つまり、避妊方法がコンドームだけであれば、男性側に主導権がある。妊娠させたくないのであれば、使用するし、そうでなければ使用しない。 ネットに限らず、法廷でも議論になる「選択式男女別姓」について。 私は「選択肢が増えることは賛成」 しかし、主に保守派では「家族観が崩壊する」「子供の名字が‥」として反対する意見が圧倒的に多い。 保守派がいくら否定しても、現状は(実質的に)女性に男性側の姓に変更を求める制度である。女性側に自己決定権・対等・平等は認めないぞ、という。 で、本作。 「透明人間」と言いながらも、主題は「DV・支配欲」であり、「男女平等」である。 「男女平等」は現代では当たり前、と思うだろうが、上記のアフターピルも選択式男女別姓にしても、男女平等を認めない勢力は強い。特に日本では。 件の芸人にしても、アフターピルや選択式男女別姓に反対するヒトは、(本人は認めないだろうが)、本作の悪役と同類である。 (特に、作品中に、主人公が使用していた避妊薬をすり替えて、妊娠させていた。それも「子供が欲しい」ではなく、相手を「支配」する「手段」として、相手を「逃さないため」の手段としての「子供」を求めた。このことからも、『同類』というのは明白である。)
ゾワゾワ系ホラー
透明人間になったらなぁ、と誰もが一度は考える妄想を近未来的な方法で叶えた作品。 作品の途中からプレデターの透明になる技術を思い出し、サーモグラフィー装置で発見するシーンがあるかなーとか思ったけどさすがになかった笑。 あそこまで頭が良くって容姿端麗な男性が主人公に固執する理由が最後まで見えなかったので、そこは是非サイコシリーズと同じようにスピンオフドラマでお願いしたいと思った。
透明装置を創作する程の知能者がゲスで困ります
死んだと思ったDVな婚約者が、実は透明人間となってストーキングしてくるSFホラー。 屋敷から逃げる静かでスリリングな展開から、突然迫るショック場面の導入部分まで演出は冴えており、その後の静かな侵食と罠にはまる過程もサスペンスフルで、リー・ワネル監督の手腕は見事。 透明人間に貶められて翻弄されるセシリアを演じるエリザベス・モスは、一人格闘や絶望を超えて気丈に立ち向かう女性を巧みに熱好演。「ターミネーター」のサラや「エイリアン2」のリプリーと並ぶ境遇を超えて凛々しく立つ女性の系譜だと思う。 対する透明装置を創作する程の知能持つのにゲスな富豪科学者の人物造形も終盤まで姿を見せないのにも関わらず、その数々の嫌がらせ行為で自尊心が肥大した卑劣漢を匂わせるところも見事。何せ飼い犬に全知全能神のゼウスと名付けるあたりは、大概にしろだと思う。 不気味な透明人間が姿を現すあたりから、絶望・アクション・ピンチ・逆転と展開して手に汗握り楽しめて後味も爽快で、ちゃんとした女性賛美を感じます。必見。
絶妙な設定とスケール感のホラーサスペンス
ホラー映画は見ないが、サスペンス要素のほうが強そうかつ面白そうだったので視聴。
現代においては正直透明人間になれても実は大したことは出来ないので、
ストーカーという設定とスケール感は絶妙。
透明人間を描写しないことに関しては、面白さに繋がっていたが、
主人公がひとりでじたばたしているようにしか見えない場面は正直失笑してしまった。
病棟でのシーン等は十分に良かったので、見せ方の問題だろう。
ラストは非常に含みを持たせた意外性のあるエンドで良かった。
主人公が透明人間相手に日和らず立ち向かっていく人間なので、
本当にそんな一方的に虐待受けたりしていたのか?
でも、夫がラストでサプライズについて口にしていたから、やっぱり夫が諸悪の根源なのか?
あまりホラー映画をみないが、ストーリーに関しては割としっかり作ってあった。
だからこそ、名声も地位も手に入れている科学者の夫が主人公にここまで執着している理由に関する描写が無かったのが残念。
主人公目線で描かれていて、彼女自身が「何故特別でない自分にここまで執着するのか」と思っているので仕方がないのかもしれないが、観る側に推測できる程度の描写があって欲しかった。
その疑問を映画通してずっと感じてしまい、少し没入感が削がれてしまった。
予告編にあったシーンが全然なかった気がするのは気のせい?
入り込むのに時間がかかる
犬を助けようとして警報を鳴らし、大事な薬を落とし、察しが悪い妹。
このオープニングでイライラして入り込めなかったの。
それで『彼は死んだ』って妹に告げられた後で、主人公宛に遺産相続の通知が届くんだよね。そこの住所に主人公がいるって知ってる人はいないんだから、おかしいと思えよっていう。一言触れるだけでノコノコ出てくからね。
遺産相続の場では察しが悪かった妹が俄然姉の味方で話すんだけど、オープニングでは、なんであんなに察し悪かったの? 朝の四時に迎えに来いって言われたら緊急事態だって解るよね。
そんなこんなで「なんだこの映画」と思って、なかなか入り込めなかったのね。
でも主人公が孤立してって、一人で戦うんだってなったあたりで、なんか入り込めてきた。
病院の戦いのシーンでは「チャンスはここしかない、逃すな」と思って応援したな。
ラストは「ここで心理戦要素入れてくるのか。すごい」とちょっと思ってると違う展開きて、「なるほど。このアイデアか」と唸ったりしたよ。
でもね、この作品、アイデアに惚れすぎてシナリオに無理出てるし、そのせいもあって人物描写が弱いの。
妹のキャラはブレブレなのね。局面毎に都合よく描かれてんの。主人公もさ、透明人間にやられて「きゃー」「ひゃー」って言ってるのに、病院のシーンでは「ワンダーウーマンか!?」ばりのヒロインさで闘うよね。
スーツを見つけたときも持ち帰ればいいのに、家に置いてきて「なんで?」って思うけど、ラストシーンで使いたいから、家に置いとく必要があるんだよね。
スーツ隠しといた場所も相手にばれないでしょ。あんなに隙のない相手が、家の中の隠し場所を見逃すわけないんだよ。
オープニングでのれなかったせいで、脚本の穴が目に付いちゃったけど、たぶんそこがなかったら、展開のアイデアすごいし「超面白い!」と思いながら観たろうな。
映像の見せ方が面白かったです。
まず、透明人間というと「映画を見ている側も透明人間を視覚的に認識できるんだろう」なんて考えておりましたが、これをいい意味で裏切ってくれた点が良かったと思いました。
次に、個人的に「ここがこうだったらどんな映画だったんだろう」という点は、エイドリアンとセシリアの関係を映すシーンがもう少し多ければという点でした。エイドリアンを【ソシオパスというよりも先天的な支配型のサイコパス→高iqの天才で孤独→サイコパス的自己愛により自分より劣っているセシリアに執着】みたいに脳内補完しながら物語を見ておりましたが、これが事実と異なるとすると、最後のセシリアの行動を含め、実はセシリアの方が異常者なんて言う解釈も出来るのではないかと感じたためです。もちろんこのように考えさせる事を目的としているのかもしれませんが…
ただ総じて、楽しく見ることが出来た映画だったので良かったと思っています。
ありきたりなホラー映画じゃなかった
最初の雰囲気で、典型的な音で脅かしてくる系のホラー映画かなと思ったのですが全くそんな事はなく、見えないからこその恐怖感が凄かったです。逆に全く姿は見えないのにここまで怖いのか……と思いました。 ホラー映画は怖がらせるメインでストーリー性に欠ける映画が多かったりしますが、この映画はホラー要素はもちろん、サスペンス映画的な要素も兼ね備えているストーリーでした。ただ透明人間が襲ってくるだけじゃなく、ちゃんと人間関係も絡んできたのが凄く良かったと思います。 透明人間の視覚的な恐怖と、人間の内に秘めている闇が同時に体感できる、そんな映画でした。ホラーやサスペンス好きな方以外でも十分楽しめると思います(^^)
ジョニデじゃなくて、リー・ワネルでよかった!
結構評判よかったので、最初に音で脅かしてきたときは正直「結局典型的なアメリカンホラーか」とがっかりしましたが、最初だけでした。 見えないものほど、恐ろしいものはない。個人的には透明人間といえば『インビジブル』と『インビジブル2』なんだけど、観客にはずっと見えてたし、観てるこっちが恐ろしいというのは、なかなかすごい。 最後まで観てても「あの博士」は出てこなくて、本当にダーク・ユニバースは亡きものにされたんだなと。エリザベス・モスというのが渋い。これがジョニー・デップだったら、絶対万人受け狙ってこけてたから、むしろ『ザ・マミー』があったからこそ逆説的に生まれた良作だったかも。
Surprise. 秀逸!ストーカーx透明人間
もしダーク・ユニバースが継続してて、ジョニー・デップが演じてたら全く別物になったであろう「透明人間」。本作が面白くって凄いドキドキしたので、ダーク・ユニバースは無くなってて良かったかもです(ジョニデ・バージョンはそれはそれで観てみたかった感もありますが)。
やー、確かに透明人間はストーカー向きな能力ですよね。良く考えると当たり前のようですが、このアイデア思い付いた人は素晴らしい。昔の透明人間が変な薬飲んじゃって透明になるのと違って、本作は光学迷彩スーツなので誰でも透明になれるって所がポイントです。上手い事使ってたわぁ。面白かったので白いペンキかぶっても、雨に濡れても、殴られても壊れない機械のスーツには目を瞑りましょう。
何というかカメラの撮り方も上手いなっと感じました。オープニングから浜辺側からじゃなく海側から波を撮ってるんですよね。よくよく考えるとこれって余り観ない視点ではなかろうかと。いちいち誰もいない所を映したりするんでシーと一緒になって、「そこに何かいるんじゃないか?」とガン見してしまいます。で、集中して観てるとドッキリさせられるという。基本的にビビりなので妹さんが首切られた時には思わず「わっ!」と声が出てしまいました😣周りの方すみません。でも本当にリー・ワネル監督、透明人間を良くわかってらっしゃる。
正直セシリアって凄い美人ってわけじゃないと思うんですよ(エリザベス・モスのファンの方ごめんなさい!)。でも、そんなセシリアにメッチャ執着しているエイドリアンが逆に恐い。絶世の美女ではなく普通の人でも一歩間違えば執着されるって事ですしね。執着心が強いから凄い発明とかできるのかも知れないのですが、ああいう男って厄介やわ。
前に見た1933年版の透明人間では「透明になる能力で世界を征服してやる」なんて言ってて、「透明になれるだけじゃ無理なんじゃね?」なんて思ってしまったのですが、透明人間はやっぱり本作ぐらいミクロな犯罪の方が説得力あって面白いですね。上手い事現代版にアップデートされている作品でした。
再観賞
2020/12/26
ただのインビジブルだと思ったら大間違いだった!
映画館でみるべき。 音で恐怖感を演出するのがとてもお上手! 山あり谷あり、最後のオチもスッキリ! エリザベス・モスの、やつれたメイクと狂気の目はハンドメイズテイルで見飽きたと思ったけど、もはやお家芸。
食わず嫌いしてたけど、面白かった。
男女差別とかじゃなくて、あのイケメン金持ちが主人公の女性にあそこまで入れ込むことが腑に落ちなくて。 そこがピンとこなくて、食わず嫌いして観てなかった。 しかし、ピンとこなかったのは想像通りだったけど、想像してたより面白かった。 演技力は素晴らしいし、ほとんど主人公のみで話が進むのに、全く飽きさせないのはすごいなって。 話が進むにつれて、どんどん美しく見えてくるかと期待したけどなー。
細かいことは気にしない
インビジブル含め、これまで同様の映画は見てきたので、期待していなかったが、映像や音楽などが緊迫感を高め、意外に楽しめた。家庭内DVから逃れる妻、自殺と見せかけ、開発した透明人間スーツをまとい、透明人間となり、ストーカーする夫。透明人間になるのに薬ではなく、光工学の研究によるスーツを着るというのは新しく感じる。妻の妹をナイフで殺し、罪を妻になりすつけるシーンは驚いた。しかし、この映画最大の謎は何で大富豪なのに、透明人間なってまで、特別若くて美人でもないこの妻を追いかけるのだろうか?妻の劇中台詞でもあったが何故彼女なのか?それが解消できず、また夫も罪を認めないまま、ラスト妻に殺されるのも残念。
期待はずれ
ケビン・ベーコンのインビジブルと比べると期待はずれに思える
完全に見えないことで本来なら恐怖を煽る撮り方(何も無い空間を、さも何かあるように写すなど)も、逆に見え無さすぎて、そういう演出なんだと冷めてしまった
そうなってくると、透明人間に襲われているであろうシーンも、一人でドタバタしてるだけにしか見えず笑ってしまった
その辺で睡魔に襲われ、気付いたら終わっていた
そんな映画
一番怖いのは…
はじめに皆さん感じるのは「好みってあるな」だと思います。金目当てで来なかったからは二の次です。逃げるところはハラハラします。番犬の犬に手こずるのかと思ったら愛犬だったようです。逃げて彼が追って来るのもハラハラしましたが何とか逃げてここからがドラマのはじまりです。この間いろいろありますが、ただ本当に怖いのは彼女。警察に邸宅は踏み込まれてスーツの存在が知れてしまいましたが、特許などで押収できないと思うし、彼女が使用した壊れていないスーツがあります。次回作あるでしょう。透明人間のおこす事や彼女の精神状態はホラーでした。次回あったら見ます。
エリザベス・モスにやられました
これは面白かった。日本一チキンな私には十分過ぎるほどホラーだが、良くできたスリラーだった。相手が人間だから大丈夫だと言い聞かせながら観た。 自由を奪い全てを支配しようとする科学者の夫から逃げた妻。しかし彼はいつも彼女のそばにいた。 徐々に心を病んでいく出ずっぱりのエリザベス・モスが秀逸だった。『罪の女王』のトリーヌ・ディルホムに続き堂々のエロくそチキン主演女優賞候補だ。 苦言を呈するならエンドロールの音楽/音だろう。本編の緊張感のまんまの音を最後まで聴かせる必要はないと思う。
皆さんに、お聞きしたいのですが
他の映画より音が大きい気がしました。最初の波の音でビビっちゃいました。 それでですね、皆さんにお聞きしたいのですが、最初のシーンでセシリアは薬を飲んでましたか? 私が見落としているのかもしれませんが、飲む瞬間のシーンは無かった気がするんです。 もし、飲んでいないのだとすると、薬がすり替えられている事に気付いていた、或いは妊娠しようとしていた事になるんじゃないですか。 だとすると・・・。 しっかり観ている方いたら教えて下さい。
予想外の展開に圧倒
久しぶりのホラー映画鑑賞でした。 これは2時間があっという間でした。 終始ハラハラしましたし、全然予想外の展開で圧倒されました! 役者さんの演技も素晴らしく、透明人間の撮影はどうやってるんだろうって、とても好奇心が湧いてきました。 観て損することはないはず! サスペンス寄りのホラー映画でした〜 満足!
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