透明人間のレビュー・感想・評価
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【「透明人間」という、手垢が付きまくった作品を、見事にアレンジメントし、”アップグレード”しましたね、リー・ワネル監督。特に前半の”緊迫感”が半端ではなかった作品。】
■ 光学研究の第一人者エイドリアンはセシリアと知り合い、同居している。
が、オープニングから海辺に建てられた瀟洒な建物の海に面したベッドルームで寝ている二人の様子がおかしい。
セシリアは自らの腰を抱くようにしているエイドリアンの腕を静かにどけて、建物から逃げ出す・・。
ベッドの下にはセシリアが落とした錠剤入れが・・。
”ジアゼバム”・・。えーっと、向精神薬だったよな・・。眠り薬で使ったんだね、セシリア・・。” 日常的に、服用もしているんだろうなあ。
・徐々に明らかになってくる、エイドリアンの優秀な光学研究者の顔の裏に隠されていた、サイコパスとしての顔。そして、彼が研究していたモノ。セシリアが彼の元から逃げ出した理由も・・。
ー エリザベス・モス演じる、セシリアの目の下のクマが凄い・・。寝れないんだろうなあ。-
<ここから、一気呵成に物語は恐ろしくも面白く動き出す。>
・妹エミリーを頼って、逃げるセシリア。追う、エイドリアン。エミリーの弟で警官のジェームズの家に隠れて暮らすセシリア。
ある日、エイドリアンが自殺したという知らせを受け、遺産相続のため、赴いた先には、エイドリアンの兄、トムがビシッと背広姿で待っており・・。
だが、セシリアはある時から、部屋の中に異常な気配を感じて・・
ー いやあ、怖い、怖い。
ジェームズの娘シドニーと一緒に寝ているベッドのスーツが静かに引き下ろされるシーンや、セシリアが朝食を作っているときにナイフが調理台の上から”スッ”と無くなるシーンのアングルの巧みさ・・。
この後にどのようなシーンが出てくるのかを暗示させるし、エイドリアンは確かにいると思わせる部屋のシーンのアングルの使用方法の数々。・・。-
<今更だけれども、リー・ワネルの着想と、ジェイソン・ブラムの”精神的にキツイ恐ろしさ”の表現の仕方は見事である。
前半の異常なテンションがどこまで続くかと思いながら鑑賞していたが、ラストはあのように締めましたか。
セシリア(エリザベス・モス)が、キチンと”お仕置き”をした後、”あの荷物を持って海辺の屋敷を出てきた顔”が実は一番怖かったです、私は・・。>
<2020年7月11日 映画館にて鑑賞>
おもしろい!が、後味が悪いかな…
透明人間というタイトルに誘われ、SF展開を期待して鑑賞してきました。ところが、予想外のサイコスリラーで、チキンな自分にはけっこう刺激的でした。事前情報なしで臨んだのでしかたないですが、おもしろかったので結果オーライです。
物語は、DV &束縛男エイドリアンとの生活から逃げ出したセシリアが、数奇な事件を乗り越えて自由を手にするまでを描いています。セシリアの計画的な脱出が描かれる冒頭から、緊張感MAXの展開で心臓バクバクでした。そして最後まで、多少の緩急はあるもののほぼ緊張しっぱなしの2時間でした。
今時の作品なのでCGはあたりまえですが、姿は見えなくても、吐息や足跡などで「確かにそこに存在している」と思わせる、透明人間の見せ方が緊迫感を高めていました。加えて、じりじりと追い詰められるセシリアの恐怖心を感じさせる、主演のエリザベス・モスの迫真の演技が秀逸でした。
終盤でのどんでん返しもあり、最後まで飽きさせない展開もなかなかよかったですが、ラストシーンはちょっと残念でした。まあ、これも一つの締め方として、ありと言えばありです。でも、万が一、セシリアの見立てが間違っていたとしたら、シャレにならない終わり方です。それなのに、彼女の行為をジェームズが肯定的に捉えたところに違和感を覚えました。うーん、最後は後味の悪さが残ったかな。
リベンジもの?
90本目。
透明人間ってだけでエロい事を考えてしまう。
イクラを食べれば透明人間なれるんじゃ。
中2並の思考回路。
面白くなるのかあと思ってても、なんかそこまで辿り着けない。
もうチョイコンパクトに出来るんじゃないかな。
いや俺が眠いから、そう思ってるだけなのか。
オルディス・ホッジはレバレッジ以来か久し振りかと思ったら、結構出てるね。
俺が気づいてないだけだった。
サプライズ。リー・ワネルやはり天才、流石に面白かったしそのブレない...
サプライズ。リー・ワネルやはり天才、流石に面白かったしそのブレないテーマにおいてしっかりと怖かった。あまりに有名なホラーアイコンをネタになることなくアップグレードしてドキドキハラハラとした恐怖とサスペンスを与えてくれる。古典と言われるような作品でも手掛ける人やプレゼン方法次第ではまだまだ語り直す価値があるのだと教えてくれる。彼の作品らしいカメラワークも堪能できる(ex. 人の動きに合わせての大胆なカメラワーク、今作に関しては常に透明人間の存在を観客に予感させる画面の余白も)。そしてまた主演エリザベス・モスの熱演、精神的に追い込まれ参っていく狂気も強さも迫真の熱量で体現し、あっと言わされる。ソシオパスが単なるオタク系じゃなくて普通にフィジカル強くて、その点も驚いた。あとリー・ワネルといったら毎度ながら気の利いたオチも用意してくれている。最後に、地味に驚いたのが意外と予告用カットの多さ(ex. シャワーのガラスに手形、ソファーに誰か座っている)。
今年映画館鑑賞多分38本目
久しぶりに出会ったエンターテイメント作品!!
これね、
ストーリー的にはね、
ツッコミどころも多々あるんだけど、
それ以上に展開力が
魅力的で映像、音楽による
引き込んでくれる演出が良くて、
心地よい緊張感を味わえる
サスペンスフルな作品でしたね😎!!
主人公の女性は、
夫の束縛に苦しめられてるんですね!!
束縛といっても
スマホをチェックするとかじゃなくて、
もう監禁レベルの束縛ですよ(((;ꏿ_ꏿ;)))!!
意を決して逃げ出す訳なんですが、
夫が透明人間になって
またまたストーカーやっちゃうぜ的な
話になっています😯!!
⚪良かった点⚪
①見えない存在が確実に存在する音やん映像表現が良かった!!
姿は見えないのに聞こえる足音や
凹んだソファー、吐息…
主人公は、
この存在に薄々気づき始め、
息を殺して見つけようと
静かになるシーンが沢山あるんですが、
この緊張感が
観てる僕らにも伝染して、
劇場が静かになる雰囲気が
とても良かったですね(‘◉⌓◉’)!!
透明人間が画面のどこに居るのかは、
分からないけど、
確実にいる!!
そんな映像表現が
1番の見所ポイントに感じたし、
カメラワークも凄く良かったです!!
異変を感じ周囲を見渡す為に
360度アングルを回したり、
透明人間がいそうな場所を
瞬間瞬間で切り取って映像で
見せたりね…
めちゃくちゃ緊張感が
最高でしたね🤗!!
これはね、
ホラー、スリラーより
サスペンス要素がギュッと
詰まった作品だったので、
緊張感は味わえるけど、
怖いって感じてはなかったので、
ホラー苦手だなぁって
悩んでいる方でも楽しめる作品かなって思います(ノ゚0゚)ノ~!!
海外ドラマにしちゃっても
面白そうな話でしたね!!
それを2時間にギュッと展開力を
UPさせたストーリーだから
世界観への引き込み具合は
中々に良かったです💪✨
なぜ彼女が対象だったのか??
そこはもう少し観たかったけど、
久しぶりに
良いエンターテイメント作品に
出会ったなって余韻もありますね!!
緊張感のある二時間
最初から最後までダレることなく楽しめました。
エリザベス・モスが主人公の時点でやられっぱなしの訳がなく、予想通りのたくましさを見せてくれます。
それにしても透明人間の立場からしたらけっこう苦労が多いですよ。
家の中に潜む時は人とぶつからないよう注意しながら動かないといけなくて大変じゃないですかね。
精神病院での立ち回りもあんなに動いたら息が上がって仕方ないし、存在がバレないようにするのは至難の技…
カラースプレーとかかけられたら一発で姿がバレるのでそこも要注意です。
こう考えると透明になるのってわりと命がけ笑
弟のトムはずっと兄に操られていたように思います。
彼がどんな人生を送ってきたかというのも興味深いところでした。
困る
ストーカーがお金と頭脳持ってるとこんなことになるんですね。映画の間じゅう、かつて聞いた桶川ストーカー事件の犯人の猫なで声と罵声がコロコロ入れ替わる電話音声を思い出してゾッとしてました。思ったほど音でビックリさせる演出もなく、好きなタイプの映画でした。
もう一息かな
内容的にはなかなかスリリングで良いと思う。
中盤までは天才科学者の弟によるストーキングだと思わせ続けながら、クライマックスで弁護士である兄の謀略だったとひっくり返し、更に最終盤ではやっぱり弟の犯行だったと二転三転させる。
ただ、途中から抱いた「本当は兄弟2人で仕組んだものだったのでは?」という疑念は最後まで解決しないままで、そういう意味では観客の想像力を掻き立てる、サスペンスとして良く練られた脚本だと言える反面、何となくモヤモヤ感が残るのも事実。
この内容なら、むしろ、スッキリさせたほうが良かったかも。
前半は丁寧な描写なのに、後半、編集でブツブツと切ったように急に雑な展開になるのも残念。
予告編にあるシーンが本編に無いのもどうなの?
ラストシーンのエリザベス・モスの鬼気迫る表情は印象的だったけど。
男の思い上がりと卑劣さへの強烈なリベンジ
体力差や社会的地位を背景に、女性に対して高圧的だった男どもが、最後にザックリとやられるというパターン。うーん、本当に好きなんだな、と自分の嗜好のひとつがはっきりと自覚できました。
だから、『女神の見えざる手』は劇場だけで5回も観たんだ、ということも今さらながら納得です。
ついでに言えば『ドラゴンタトゥーの女』のリスベットもお気に入りのキャラクターで、あの映画のルーニー・マーラを超えるルーニー・マーラはきっともう見れないのだとすら思ってます(でも、『ローズの秘密の頁』のルーニー・マーラもとても良かったです)。
で、この映画のラストシーンの彼女。
ずーっと精神的に追い詰められて、憔悴し、くたびれきった表情だった彼女が見事なリベンジを果たします。
ところで、透明人間くんは、なぜ彼女なの?という疑問も、やられた時の目線に立てば、「ほら、俺が執着するのも分かるだろう?」と言いたくなるほど秘めた強さを発揮してくれました。彼女を覚醒させるために、俺はここまでやったんだぜ、と満足しながら絶命していったように、私には見えました。
砕け散る荒波の音で始まる冒頭の10分からもう緊張感の連続です。音響効果とスクリーンに没入することで生まれる緊迫感を勘案すれば、映画館で味わうことをお勧めします。
未来的
な、透明人間
で、サイコスリラーではあった
警官なんかこぞってサイコみしかない。
どーした?揃いも揃って次から次へとくる割に
ただただ倒れるとか撃たれるとか。
ほんと有象無象、
こういう演出が令和の世になってもあるのは面白いですね笑
ハラスメント的な題材と未来的なアイテムでまさに現代的な透明人間だなと。
カメラワークが透明人間の目線なのか第三者の目線なのかわからないあのハラハラ感がとても良かった
ただ夫婦の暮らしをもっと描いてくれてればもう少し楽しめた気がしたかなー。
性格を把握していればこそ
同棲する男の軟禁にも等しい束縛から脱出した女性が、みえない何者かに付き纏われて追い込まれて行く話。
薬を盛って眠らせて、妹の助力も得て逃げ出し、転がり込んだ友人宅。
2週間後男は自死し、遺産の一部を主人公に譲渡したが、主人公のまわりで不可解なことが起こる様になっていくというストーリー。
透明人間というタイトルと、光学研究の先駆者で第一人者という設定で、事が起こる前からネタは判っているけれど、もしそれがなかったら主人公の幻視か妄想かとも思わせる様な追い込みが展開していき、ハラハラドキドキ。
作中でソシオパスと表現されていた通り、異常な執着と盲目っぷりが、恐ろしくもあり気持ち悪くもあり、どんどんエスカレートして行くと共に、主人公がどんどん孤立して行く流れも、飽きさせず面白い。
普通はああするだろうこうするだろうと、終始主人公の鈍臭さにもどかしさを感じたけれど、あまりにも酷いという程の感じもない上に、突然覚醒したかの様に閃く流れもなくて納得出来るし、シンプルで判りやすくて、気味が悪くて八方塞がりで、とても面白かった。
タイトルと男の職業がもう少し遠回しだったらなー…そして何より、主人公がもう少し魅力的だったらなーw
観客に「サプライズ」はなかったような…
終始緊張感があって面白い作品ではあった。
透明人間をホラーチックに描くのは難しい部分もある。やはり最初から犯人の存在が透明人間であると分かりつつこちらは見てしまってるわけだから、中々恐怖を煽るのは難しいと思うが、それでも終始緊張感があり、主人公のセシリアが次はどんな罠に嵌められてしまうのかというドキドキしながら見ることはできた。
しかし主人公を陥れる透明人間となったエイドリアンの存在がモヤモヤした存在となった。
偽装死や兄をはめたトリックなど作中でいろんな謎や伏線が張られていたのにそれらの種明かしはされる事なく、またエイドリアン自信は犯行を否定したまま最後はセシリアが透明人間の姿となり、妹が殺された手口と同じようにエイドリアンを殺害し復讐する事で話は終わる。
せっかくエイドリアンは頭のいい、切れる存在でなにか色んなトリックが隠されてるんじゃないかと煽ってくれてたのに結末は呆気なく、サプライズな展開もなく終わったのは少し残念に感じた。
ただ序盤からセシリアを世間から陥れる展開は中々面白く、緊張感が終始あった為見応えはある。
見終わった後に自分が透明人間になれたらなんて悪い事を考える事を楽しませてくれる作品でもあった。
マンネリ化から抜け出せない
見えない敵にどう戦いを挑むかが要なんでしょうけど、
やはりマンネリで独創的ではないですね。
難しいテーマに挑んだわりには、新鮮さに欠けていました。
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