瞽女 GOZE
劇場公開日 2020年10月23日
解説
三味線を奏で、語り物などを歌いながら、各地を門付けして歩く、盲目の女旅芸人・瞽女(ごぜ)。国の無形文化財保持者でもある最後の瞽女、故・小林ハルさんの半生を描いた人間ドラマ。生後3カ月で失明したハルは2歳の時に父と死別し、盲目のために7歳で瞽女になる。ハルが瞽女になると、それまではやさしかった母のトメは、心を鬼にしてハルを厳しくしつける。それは、母親が子を思う愛情の深さだった。そんな母親のやさしさに気づかぬまま、ハルは8歳でフジ親方とともに初めての巡業の旅に出る。瞽女として過酷な人生を歩んだハルは、意地悪なフジ親方からは瞽女として生き抜く力を、サワ親方からは瞽女の心を授かり、一人前の瞽女として成長していく。国民的美少女コンテスト出身の吉本実憂が成年期のハル役で主演を務めた。監督は劇場版「名探偵コナン」シリーズのエンディング実写パートなどを手がけた瀧澤正治。
2019年製作/109分/G/日本
配給:エムエフピクチャーズ
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2022年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
まるで「おしん」!そんなに厳しい修行ってのは知らなかったぞ。少女時代に厳しいフジ親方の弟子になったハル。単なるイジメやん・・・だけど、本物のハルさんはそれがいい体験になったと思い出してるんでしょうね。盲目というハンディを背負った者の世を生き抜く力を与えてくれたんでしょう。
母親も夫が死んでからは鬼になったかのように躾をする。裁縫だって自分でやらなければならない。「みずとおし」?水通しでネット検索しても出てこないところからすると、「見ず通し」の意味なのかな・・・わからん。
そんなこんなで16歳のときに休養して新たなサワ親方についたハル。このサワさんがいい人過ぎて泣けてくる。小林綾子だったというサプライズもあり、やっぱりおしん時代に得た優しさから来てるんでしょうか。
全体的にはセミドキュメンタリーみたいな雰囲気で小林ハルの一生を描いていたけど、演技の面ではあまり魅力を感じられず、ノンフィクションであることを頭に描きながら見てしまいました。もっとえげつない親方に酷い仕打ちをされたシーンが大木の裏だったこともあり、声だけの演出!どこをいたぶってるんだろう・・・というのは後の医師との会話でわかる。おぞましい。声だけでも痛い・・・
2022年3月20日
Androidアプリから投稿
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難しい役が求められる盲目の方たちを描いた物語だからなのか、全編を演技ができる俳優で固めている絶妙さに唸った。特に前半の中島ひろ子と子役。一気に引き付けられて目を離せない。母のような愛情を注いでくれた師匠に小林綾子とはやられたー!と膝を打った。そして、演奏を聴く村人たちの顔が「本当にいたであろう」リアルさでビックリ。カメラとか撮り方が良かったのかな、薄暗い証明に照らされた顔に刻まれたシワの一本一本がゴッホの「ジャガイモを食べる人々」のように切実に浮かび上がって素晴らしかった。
虫でも灯りが見えているという逸話や四季折々の日本の風景を非常にきれいな映像で見せることで、普段当たり前のように見える景色もこんなに美しく貴重なものなのだということを逆説的に感じさせる。瞽女さんの世界とかあんまり知らないな、と軽い気持ちで見たが、なんのなんの心に残る宝物のような映画だった。
2021年11月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
神様から貰った大きな贈り物の代償はあまりにも辛い試練。
修行と祭りの境で、
必死に生きた瞽女の素晴らしい生き様。
恥ずかしながら瞽女という存在すら知らなかった事を恥ずる一本。
2021年11月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
弟子に「鬼」と言われ母の愛を知る。過酷な人生の感動の物語。瞽女を知りませんでしたが凄みの伝わる作品でした。
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