望みのレビュー・感想・評価
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予告を見て原作を読み映画を観ました。 お話、結末を知っていても 原...
予告を見て原作を読み映画を観ました。
お話、結末を知っていても
原作同様に涙が止まらない。
加害者として生きているか
被害者となって亡くなっているか
どちらを望んでも悲しくて
苦しみ方が全く違う結果が待つ家族。
自分に置き換えて考えたく無いし
意見も感想もまとまらないくらい悲しい。
原作を読んだからかもしれないけど、
細かな家族の気持ちをセリフや言葉では
映画で表されてはいないけど
それも伝わってくる演出で
なんども胸にぐっときました。
結果のその後が以外に長め
自分の家族を何処まで信じられますか?って話っすよ。冷蔵庫内のデザートやジュースを誰が食らったかすぐに犯人探しを始める自分としては、家族を信じ抜く自信無いわ~。ちっせーな、俺ってば。
苦しい映画でした。でもすごくいい。
すごく胸をつかれる、苦しい映画でした。
泣くだろうな、と予想して観に行きましたが、
予算以上というか、予想外というか、
ここまで苦しくて泣きながら震えてしてしまったのは久しぶりです。
息子は加害者か、被害者か、
どっちも苦しいですよね。
堤真一さん、石田ゆり子さん、清原果耶さん、そして石毛良枝さん、
皆さん説得力があってすばらしかったですが、
中でも息子役の岡田健史さんの、少ない出番の中での存在感が、
「信じたいし、信じられる子だ。けど、もしかしたら…?」
と、ここまで感情移入させるリアリティ感を出しているのではないかと思いました。
私はもう親目線でしか観られませんでしたが、
観賞後に見た岡田さんのインタビュー記事で
「ぜひ若い世代に子どもたちの目線になって観て欲しいです。…『家族』について考えるきっかけになったらいいなと思います。」
と答えられていて、なるほどなと思いました。
すごく良かった。
けど、ずっしり来ました。
家族とそれぞれの境遇、それでも救いを望めるか
ここまで重くて苦しい邦画も珍しい。堤幸彦監督の得意とするサスペンスの要素も光った、良作映画だった。
事件の前後から流れる、重たい空気。家族の置かれている状況は、同じように見えて全く違う。父は社会を、母は家庭を、妹は将来を見ている。それぞれの境遇から、息子というピースを失ったことを受け止める。しかし、その息子が犯人の可性を含んでいるのであれば、世間の風向きが悪くなる。こだわりの家は汚され、メディアの報道は加熱する一方。 皮肉にも感じる、日当たりの良いリビング。それでも、刻々と時間は経過し、疲弊する。そのような闇でも、望みはあると信じる家族に、心が締め付けられる。最後に射す光が、彼らにとっての望みを叶えたものだったかは分からない。それは、当事者にしか。
真面目な作風だと、ここまで堤監督は強いのか。そんなことを感じさせる、今年きっての佳作だった。
それぞれの望み
どちらになったとしても苦しい。
母親としての気持ちも
父親としての気持ちも痛いくらいわかる。
無くなっていたと思っていた物が部屋から見つかった辺りからは涙が止まらなかった。
陽の光の使い方が素晴らしい。
冷静でいるのは無理な話
行方不明となった息子が、殺人事件に関与している可能性があると共に、もう1人殺されているという噂が流れる中で、息子は犯人なのか、被害者となっているのかと揺れる家族の話。
ケガをしてサッカーを断念し、交友関係や生活が変わっていった高校1年生の長男が、年明けのある日帰宅せず、行方が判らない状況で、彼の友人と思しき少年の遺体遺棄事件が発生。
更に、現場から走り去ったとされる高校生らしき少年2人ともう1人が行方不明で、もう1人殺されているという噂が聞こえてくる。
警察は当然ながら捜査状況を教えてくれず、マスゴミも世間も騒ぎ始め、近付いてきた雑誌記者から貰う情報に不安が募り、一喜一憂どころか色々勘繰り嵌まって行く一方。
もちろん無事で、更には犯人では無いのがベストだけど、追い詰められて振り回されて…加害者であるか、被害者であるかと悪いことを考えてしまうのは必然だよね。
想いの根幹は一緒だけれど、先々のことを考えて、万一犯人でもと覚悟を決める母親と、それでも犯人じゃないことを強調する父親。
ただ、「思いたい」と頻繁にいうんだよね。
思っているのとのと思いたいの差は非情に大きいんだよなぁ。
ネガティブなことが重なる中で、リュックの中味、卓上収納等救われる面も。
そして妹の御守りは胸アツ。
そして結末へ向けて、この作品がみせたいもの、訴えかけていることは良くわかるし、とても自分の好みの話なんだけど、だからこそ、リードの仕方で強引に煽っている様に感じるところが勿体なく感じた。
それと、全てが明らかになった後、内藤と母親の件は時期尚早過ぎてしっくり来ない。
ストーリーに救いを求めるなら、それこそ内藤の出番だし。その後の流れはまだわかるけど、その空気一辺倒はやっぱり少し早く、物足りなく感じた。
信じる先に…
「悪党」を観た後に「望み」を観たのは本当に辛かった。
加害者家族のその後の苦しみと、被害者家族のその後の憎しみから呪縛について考えさせられた後に、被害者か加害者か分からない家族の心情を突きつけられた。
本当に何もかもが変わってしまう。
私だったらどうしたか?なんて、想像してもどうしたかなんて分からなかった。
それほど、想像以上なんだと思う。
ただ、何よりも信じてあげたい気持ちは父親の感情に近かった。
とてもお弁当なんて作る気にはなれない。
(みなさんのレビューを読んで、理解が変わった点がありました。
犯人でもいいから生きてさえいてくれれば良いと思うからこそ、差し入れのお弁当を作る母。
凶器のナイフを見ていたから、犯人かもしれないと疑う気持ちが少しでもあるからこそ、犯人ではないと信じたい父。
そうなのかもしれません)
反抗期真っ只中の我が子に、
「何もしなければ、何もできない大人になるだけ」と伝えようと思う。
それぞれの望み・・☆
内容としては、殺人事件がおき 息子が失踪する。
彼は、加害者なのか被害者なのか・・。
それに対しての父・母・妹の葛藤と望みが描かれる。
それぞれの葛藤、それぞれの望み。
堤真一、石田ゆり子、清原果耶、上手い。
一人一人が当然自分の思うような結果を望むのだが、現実は微妙に
食い違っていく。
そもそも本当に望んでいたことは何だったのか・・事件などおこらなかった
ことだったのか・・
マスコミの狂乱がいつも通り描かれて、いつも通りうんざりする。
周りの冷ややかな様子も思った通り。
コロナ禍の今にも通じる雰囲気が一層気持ちを暗くする。
画像、音楽ともに美しく素晴らしい。
結末は、誰が望んだものだったのかわからないが、救われたものもいるの
だろうか・・
登場人物がオーバーアクションなく演じていて、とても良かった。
自分達のすぐ近くで起こりえる物語。
それでも日は昇り、皆を照らす
まず岡田健史くん演じる規士が自分の弟と重なった。
僕の弟は小学生からバレーボールをやっており、中学は指導を受けたい先生がいる学校へ行くため、わざわざその学区内で婆ちゃんと2人暮らしするくらいのめり込んでいた。
もちろん高校でも続けた。
全国大会常連校へ進学したのだが、他部員のレベルの高さ、未経験者にも体格の差で弟は敵わなかった。
そして2年生になる前に退部した。
そこからの腐り具合はまあまあなモノで…笑
なので、規士の来訪者への態度や勝手に現れ勝手にご飯を食べ始める様子なんかはデジャブで思う所があった。
息子が事件の被害者か加害者かわからないまま、家族は世間にどんどん追い込められて行きます。
本来味方に感じる警察でさえ、不安を煽るような口調で寄り添う姿勢はありません。
マスコミは使命感か何かは本人たちの中にあるのでしょうが、遠慮というか配慮がなく、自分が同じ状況だったら恐ろし過ぎる。
そして一番憤りを感じたのが、何の権利もないのに勝手な正義を振りかざして来る輩です。
これは現実でも"誹謗中傷“という形でかなり問題になっていますよね。
相手が誰であろうとそれは犯罪です。
許してはいけません。
日付が変わるごとに朝日や夕日の実景が映し出されます。
堤真一さん演じる父親が一級建築士ということもあり、家にはしっかり日が差し込むようになっています。
被害者と加害者、どちらにしても絶望的な望みをしかないのに、なんと皮肉な演出だろうか…
結末は"良かった“と言っていいのでしょうか…言葉選びが難しい…
ただ事件の真相が明らかになった後もしっかり描かれており、モヤモヤすることはありません。
父親と母親の望みは違いましたが、どちらも間違っていないと僕は思います。
石川家のみんなは優しくて強い家族でした。
人魚の眠る家を思い出す
なんだか雰囲気が似てるなぁと思いながらみてました。
監督堤さんだったんですね、エンドロールで納得。
美しすぎない撮り方にいつも好感がもてます。
今回の家族4人、視線の演技がとても上手くて好きです。
流れもじわじわ迫る不安感、伝わってきました。
加害者になっても生きていてくれるなら、
被害者になって戻って来なかったら、
加害者になって家族の未来がなくなるか、
被害者になって家族の未来を繋ぐか。
どちらを望むか、2択の選択という所が人魚の眠る家と似ていて余計思い出しました。
どちらの作品もどちらに転んでもそれなりにストーリーがあって描きがいはありそうですが、父の信じたラストに涙が止まらなかったです。
予告が面白かった映画は基本期待はずれだと思うことが多いのですが、この作品は個人的には期待以上でした。
原作を買おうかとはならなかったので星は3つにしました。
ですが、人に面白かったか問われたら、迷わず面白かったと答え、見てみて下さいと勧めると思います。
いろんな教訓が隠されている?!意義深い映画なのです?!
加害者の家族には責任はあると思います。
年寄りの車にひかれて殺されかけた私は今の事件は人ごとではありません。
まして、未成年の殺人は、必ず原因は家族にあるし、保護監督の責任は将来にわたってあるはずです。
この映画では被害者家族としても、ある、原因は見つけることができます。
両親ともにコミュニケーションが一方的です。
とくに石田ゆり子は無自覚で天然で、何も考えていないかのようです。
堤真一は一定の信念がありますが、これまた一方的で、無神経です。
勝手に他人に無断で子供部屋を見せるなんて言語道断。
サッカーの道を絶たれた長男への対応も無神経。
長男も危機管理意識が皆無、こんな同級生に近寄ってはいけません。
いろんな矛盾に満ちた家族ですが、それを自然に見せる、堤真一、石田ゆり子、清原かやの演技はアカデミー賞にふさわしいと思います。
今年最高の演技を観る映画です。
映像美
美しい。光の使い方とかすごい綺麗。
重たいけど響いた。
ただ所々おや?って思ったからちょっと星減らしました。
自分が同性だからか父の意見にはすごく共感するけど、母の考え方が全然理解できなかった、、
もっと信じてあげればいいのになぁと。
いや、信じてはいるんだろうけど、不安が勝ってしまってああいう態度になったのかな?
藁にも縋りたい気持ちはわかるけど、色々と信用してすぎでは?
事件後の父や妹には家以外の描写はあったけど、母だけ何も描かれていないせいかな?
なぜ出版社からは何も言われなかったのだろうか。なんて思ってしまった。
規士はいい奴すぎるしカッコ良すぎた
これは同級生女子みんなから好かれるよね、ファンクラブとかありそう
でも最後救われたから良かったと思う。
父が罵られたままでフォローがなかったら本当にどちらに転んでも最悪だなと。
もう一回見ようとは思わないけど心に刺さる一作だった。
観れてよかった。
リアリティーを感じられなかった
なぜ、殺したか殺されたかの二択で悩むのでしょう?
それ以外の可能性も大きいと思うのですが。二択の発想に縛られてしまうことのリアリティーが感じられず、冷めてしまい、物語に没頭できませんでした。
少年が関わっている(と疑われる)事件でまだ全貌も明らかでないのに、描かれたようなメディアスクラムが起きるのもあまりにも現実離れしているように感じてしまいました。
映画のリアリティーを持たせるための設定や描き込みが足りないと思いました。
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