ジョーンの秘密
劇場公開日 2020年8月7日
解説
スパイ容疑で逮捕された80代の老女の数奇な実話をもとにしたジェニー・ルーニーのベストセラー小説を「恋におちたシェイクスピア」のオスカー女優、ジュディ・デンチ主演で映画化。夫に先立たれ、仕事も引退し、イギリス郊外で穏やかな一人暮らしを送っていたジョーン・スタンリーが突然訪ねてきたMI5に逮捕されてしまう。彼女にかけられたのは、半世紀以上も前にロシアのKGBに核開発の機密情報を漏えいしていたというスパイ容疑だった。ジョーンは無罪を主張するが、外務事務次官のW・ミッチェル卿の死後に見つかった資料などから、彼女の驚がくの過去が次々と明らかとなる。ジョーン役をデンチ、若かりし頃のジョーン役を「キングスマン」のソフィー・クックソン、ロシア人の恋人レオ役をテレビシリーズ「女王ヴィクトリア」のトム・ヒューズがそれぞれ演じる。監督はデンチの舞台作品の演出を数多く手がけたトレバー・ナン。
2018年製作/101分/PG12/イギリス
原題:Red Joan
配給:キノフィルムズ
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2022年5月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
異色のスパイ物。リアルなスパイってこういうことなんだね。
事実がベースということで、捕まえるほうもそうだし、捕まるのもあるんだなというところがびっくりでした。
2022年5月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
想像力の乏しい自分にとってはわかりづらかった。
でも一つ、他国でも同じ力を所有しないとバランスが保てないとの考え方は少し勉強になった。結果的にそうなってるのかも。
評価:3.1
何を見たらいいか迷うときは、ひとまず出演俳優で決める。
GW初日はイギリスの大女優たちでいくことに。
1作目はジュディ・デンチ。
最初は彼女が冷戦時代にわたってずっとスパイをしていたのかと思ったけど、そうではなかった。
そして、ジョーンが言うように、ある時代の空気感というのは、そこに生きた人にしかわからないのだろう。
なぜナチスがあれほど力を得たのか。
今となってはいろいろな研究も出ていて、その経緯はなんとなくわかるし、狂気の沙汰だと感じるけれど、もし自分があの時代に生きていたら、どこまで冷静に考えられていたのかは大いに疑問だ。
(そもそも、何が起きているのかすら把握するのが大変だっただろうし)
同じように、何十年も経ってからジョーンに「なんであんなことをしたんだ」と詰め寄るのは、少しナンセンスなのかもしれない。
しかも、彼女には理由があった。
機密情報を敵国に渡したことについてはもちろん反逆罪だけど、その理由は、彼女があの時代にあって考え抜いた答えだったのだと思う。
2022年1月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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ジョディ・ディンチの007での年齢を感じさせない凛とした女性から、疲れた感じ漂う老女まで演じる幅の広さにまず感心。
自分の行動(=スパイ活動)で、世界の均衡が保たれた、という彼女の意見は、実際にこの数十年間核戦争が起きていないにしても、独りよがりでとても危険なもののような気もするし、でもどこかの大統領や首相が決めたらいいのかと言えばそれも最終的には人ひとりが決めた決断に皆が従ったに過ぎないのかも…などと色んなことを考えさせてくれた良い作品でした。
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