ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷のレビュー・感想・評価
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ジャパニーズホラー風
これまでの作品等へのリスペクトやオマージュが多く、怖がらせ方もジャパニーズホラーっぽいんだけどしっかり洋物。
違う年代の複数のストーリーを並行して一つにまとめているのは凄いと思うし、BGMとシーンの切り替えが凄く良い。動からの静、静からの動の切り替えが上手い。
少しビックリさせる方向に行き過ぎたような気もするけど、まぁお国柄ってことで想定内かつ許容範囲内。
日常への回帰やカタルシスを捨て去ったお化け屋敷の見世物
ホラーとは、欧米の悪魔モノであれ怪物モノであれ、日本の幽霊モノ等々であれ、基本的にいったん人が超自然現象や不合理、非日常の事態に捉えられたとしても、最後には正統的な宗教の枠組みや合理的思考、社会的価値観に回帰する仕組みとなっている。たとえ悪魔、魔女がどれほど恐ろしくても、やはりキリストの威光が勝利をおさめ、怪物は打ち倒され、幽霊は成仏させられ、正義と日常が回復する――というふうに。異常なまま終わってしまうラブクラフトの小説も、怪物の正体や由来が描かれることによって、読者は「合理的」に納得してしまうのである。そして、その回復するところに、ホラーのカタルシスがあった。
ところが個人的な感覚では、日本の「リング」あたりから調子が外れて、「呪怨」にいたっては単なる恐怖の状況を延々と垂れ流し続けるだけのお化け屋敷=見世物小屋になってしまった感がある。それの行きついた先がA24スタジオの、まともなストーリーなど存在しないホラーであろう。
その視点からは、「呪怨」のリメイクである本作は見世物小屋の典型と化していて、必然的にカタルシスなど存在しない。作品としては、一応、家に取り憑いた悪霊が次々に人間を恐怖に陥れ、異界に取り込んでいるという説明がなされてはいるのだが、それはもはや善悪、価値観とは無縁に、怖い見世物が永遠に続くというだけの話である。
恐怖にメリハリのない、ダラダラとバカげたこの種のホラーは、お化け屋敷に行くのと同じ単なる暇つぶしにすぎない。
しかし、お化け屋敷だって好きな人はいるだろうし、人間、単なる暇つぶしをしたい時だってたくさんある。その意味では、本作はまあ上々の暇つぶしの映画とはいえる。
サム•ライミは『呪怨』にぞっこん!!
2020年(アメリカ)ニコラス・ペッシュ監督。
ハリウッド・リメイクの『呪怨』は、
1、『THE JUON 呪怨』
2、『呪怨 パンデミック』
3、『呪怨 ザ・グラッジ』
この『ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷』がシリーズ4作品目です。
4作ともサム・ライミが製作者です。
本当に『呪怨』取り憑かれていますね。
本作品は本家・清水崇監督の『呪怨 劇場版』の原点に戻った作品でしょう。
清水監督のジャパニーズ・ホラー『呪怨』の一番の特徴は、
霊を《見せない演出》ではなく、《霊が頻繁に登場する》ことです。
2004年に遡り、日本家屋を去る米国女性は《死霊》をアメリカまで持ち運んでしまいます。
それがこの映画の呪われた家・・・ランダース家の惨劇(無理心中事件)の
舞台となる家です。
この家に一歩踏み入れた人間は、呪われます。たたられます!!
徹底的に痛めつけられます。
冒頭、いきなり「浴槽に張り付いた黒髪の束」
・・・『死霊』は水が好き・・・
「浴槽の縁を掴む、黒い焼け焦げた指先』
ジョン・チョーがシャンプーしてると「黒い指先が髪をもむのです、ヒェ〜〜ッ」
(ここはマジ怖かった!!)
認知症の老婦人(リン・シェイ)
彼女もランダース家の何代目かの住民。
この人も、めちゃ呪いに掛かってました。
リン・シェイの見せ場・・今やホラーに欠かせぬ老婆役!
ストーリーより恐怖描写が勝ります。
夜中に怖くて後ろを振り向きそう!!
Rー15です。
怖がりの人は、一人で夜中に観ないことですね!!
呪怨らしいホラーに仕上がっててそこは良かったですが、近年のホラーは...
呪怨らしいホラーに仕上がっててそこは良かったですが、近年のホラーはもう少しストーリーや合理性を重視するので慣れてない人には理不尽さが受け入れがたいかもしれないです。
怖いのは、お婆さんだけ…
これ、「呪怨」だって知らなくて観てしまいました(笑)!
Grudgeの意味、後で知りました(笑)!
あのジャパニーズ・ホラー「呪怨」の怨念?が米国に降り立ったー!的な感じなんだけど…。
やっぱり、ツッコミどころも多くて無理があると思う。
元々、「呪怨」とか好きじゃないんで、好意的な目ではどうしても観られないっていうのもあるのかも知れないです。
私は、映画を観る時 バイアスをかけずに観るのが基本なんですけど、どうしても冷めた目で観てしまうんです…コレは(笑)!
これ「呪怨」の家だよな…。まさか…嘘でしょ?…と思ったけど…
やっぱり「呪怨」はあんまり好きじゃないんだと再確認。
でもリン・シェイさんは不気味でいい味が出てましたよ!!
でも、またこの様な作品があったら…結局は観てしまうんだと思います(笑)!
呪怨らしさ爆発!
いや〜海外監督の「俺の考えた呪怨のその後」が見れました!良かった!!しかし呪怨本家のオムニバス感、時系列はぐちゃぐちゃ(本作は繋がりが解るようにそれなりに気を使われていた)なので見るのにクセがある。
フツーのホラー映画
幽霊か?→キョロキョロ探し廻って幽霊がバーン!!のパターンが多すぎる。ワンパターンだし、それが4回ぐらいあったので、中だるみを凄い感じて10秒スキップを何回も多用した。
呪われた家に関わった複数の同格の登場人物が、それぞれあまり絡み合うことなく、交互に並行的にストーリーが進んでいくというのはオリジナルの『呪怨』をリスペクトしているのだと感じたが、オリジナルの『呪怨』は多種多様な驚かせ方で緊張感をずっと保ち続けており、素晴らしい脚本と技術があってこそなのだと、改めてこの作品を観る事で感じられた。
やっぱりオリジナルの『呪怨』はホラー映画の金字塔☠️🌲
個人的に面白かった部分はやっぱりラスト。ジャパニーズホラーのリスペクトを観てとれた。といってもリスペクト有りすぎてもはやパクリじゃないかこれ...?
フットワークの軽い怨念
「足を踏み入れたら、最後」・・・・・・・・・
それだけ強い怨念が渦巻いているという事自体が怖すぎる。オリジナル版もそうだが、何の罪もない人をやたらと死に追いやるのはいかがなものか。そんな事を考えていると、ハリウッド製「呪怨」シリーズももう4作目になっているではないか。だがどうやら第4弾という形ではなく、再構成した新たな物語との事だ。冒頭で日本から伽椰子がインパクト大の挨拶をしてくれるが、コロナ禍だからか伽椰子は家にとどまり、怨念のみがアメリカにやって来る。そこでまた怨念が家に棲みつき、その家に関わった人間を片っ端から呪い殺すというストーリー。本作で家に関わった人々は少なくとも4家族。加えて刑事らも被害に遭っており、良い結果になった事は無い。主人公が刑事であり、捜査をする過程でそれぞれの家庭のあれこれが描かれるという構成であり、そこはオリジナル版のオムニバス形式となっていた部分を大いに意識しているだろう。変なところで勝負はかけず、ド直球の恐怖を味わえという制作陣の意図もとれるが、連続の恐怖シーンで上手くビビらせてくれる。しっかりと「怖い」ためホラー好きにはオススメしたい。だが、比較的ゲテモノ系を好むサム・ライミが制作を務めたという事で、スプラッタに近いシーンが意外と多く、慣れ親しんだ「呪怨」をイメージすると方向性の違いに気がつくはずである。だがハリウッド解釈のホラーの中であれば、完成度の高いホラーだと思う。
アメリカに渡った呪怨序章的
赴任してきたシングルマザーの警察官が不幸に見舞われた家族の事件を追いかけて行くうちに、恐怖に陥る話。
「日本の呪怨がアメリカに持ち運ばれた〜💦」と、何人かの過去犠牲者話が交互に展開させ面白味はあるのだが、交互にした意味も薄く過程が長い長い。
シングルマザー警察官の調査を基にするのならば、バラバラ感をもう少しまとめて映画展開の道筋を分かりやすくして貰いたかった所。
また、日本から持ち込まれた呪怨が恐怖に陥れるのは判るが、映画全体として死霊が行動重視では無く、単発驚かせ重視なのもしっくり来ない。
人間への徐々に迫って行く&ゾクゾク来る恐怖が少ない。
死霊にキャラ性も薄い。
死霊が関連性薄くバラバラで存在している様にも見えて、まとまり感も無い感。(どうしてこうなった?エピソード感たっぷりなのでしょうがないんだけどね💦)
映画として「まだまだアメリカ呪怨物語の序章なのだよ⁉️」感あるが、日本人にはネタ元が元だけに、ただの呪怨外伝に見えてしまうのはしょうがない。
まさに「呪怨」。極限状態で描かれる、母の葛藤とは。
【賛否両論チェック】
賛:極限の恐怖の中で、大切な息子を守ろうと奔走する母の姿が印象に残る。要所でのオマージュシーンも、ホラー映画好きには嬉しい。
否:ホラー映画特有の、急に驚かせる演出がメチャメチャ多いので、苦手な人は観られない。グロいシーンもかなり多め。
さすがはあの「呪怨」シリーズのリメイク。急に驚かせるシーンは、本家に負けず劣らずメチャメチャ多いので、ホラー映画が苦手な人は全く観られません(笑)。また、R-15指定がつくくらいなので、グロい描写もかなり多いです。そして実際にご覧になっていただくと分かるんですが、本家を彷彿とさせるようなオマージュシーンも、要所要所で登場します。
そんな極限状態で描かれていくのは、未曽有の恐怖にさらされながらも、大切な我が子を必死で守ろうとする、母の葛藤と戦いです。ラストはやや切なさも残ってしまいますが、さすがその辺りも「呪怨」オマージュですね(笑)。
冷静に考えると、ツッコみどころなんかも結構あったりはしますが、日本が誇るホラーのリメイク版ですので、ホラー映画好きは必見の作品といえそうです。
オープニングのタイトルバックに「呪怨」と出てきて驚いたんですが、呪...
オープニングのタイトルバックに「呪怨」と出てきて驚いたんですが、呪怨シリーズのリブート作品でした😳
「インシディアス」シリーズのリン・シェイや「死霊をのシスター」のデミアン・ビチルのジェームズ・ワン組の出演やウィリアム・サドラー、アンドレア・ライズボローらのキャスティングもかなりツボ。
RottenTomatoesはどんなもんかなと覗いてみたらAudienceScoreが23%でちょっと笑ったw
恐ろしさを感じる描写や展開の面白さが好きだったので個人的には満足でした
ザ・グラッジ
今年76本目。
日本の呪怨を元にして作られた作品。
本家の呪怨は見た事はないのだけれど観てなくてもあ、これ、呪怨っぽい!ってなると思う。
ホラー好きなら観て損はないと思うががっつりホラー観たい!って言う人にはあまりおすすめはしないかも。
優しいホラー映画。
※批評には個人の価値観が含まれてるのでご了承ください
事故物件で消化不良の人ぜひ
呪怨シリーズの何回目かもわからない海外リメイク。
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お決まりの呪怨のあの家で家政婦として働いていたアメリカ人の主婦が霊をアメリカまで持ち帰ってしまって、第2の呪怨の家ができてそこで沢山人が死ぬ。
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ホラー映画を好きな人がホラーに何を求めてるかはわからないんだけど、『事故物件』が怖ポップで消化不良だった人にこれをオススメしたい。割とちゃんとホラーしてた。
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何回もビックリさせられたし、ためがうまくていつ出てくんの?いつ出てくんの?ってずっと思ってた(笑)ただ海外のおばけってやっぱそんなに怖くない。ゾンビみのが強いんだよな。
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でも、このポスターのシャワー浴びてたら頭に何か手の感触を感じたり、犬が足を舐めてると思ったら犬はそこにいなかったり、地味にそれ家で一人でいる時思い出したら怖いなぁみたいなのはあった。もう布団から足出して寝れないですわ、足舐められるの怖くて(笑).
2005年のハリウッド版と何故同じタイトル?
清水崇監督「呪怨」が大好きな
我らがサム・ライミ監督が
好き過ぎてまた作っちゃいました(^ω^)
問題はこれが
2005年のハリウッド版「呪怨」と全く同じタイトル
The Grudge
だと言う事。
ん??Part 2?いや、変なの出てるから
Part 4だな。
なんて感じで同じネタをこねくり回してるから
違うのを作らなきゃ感があって
話の進め方や構成は面白かった。
ラストもお約束過ぎて面白い(^ω^)
広い心の持ち主で楽しもう\(´ω`)/
『呪怨』は続くよどこまでも
ハリウッドでの第4作目として製作された、『呪怨』日本ではもう、貞子とかが笑いになる位だけど、ハリウッドのこの作品は一応、いまだ呪いが続いてる、時系列が結構ややこしいけど、それなりに地味に怖いかもしれない、もう日本の『呪怨』はネタ切れかもだけど、加椰子と対決までしたから、ハリウッドではまだまだ続くよどこまでも。
″ジュオン″ from Japan!!
過去にある事件が発生したペンシルベニア州の家で巻き起こる、そこで死んだ者たちによる呪いの物語。
海外版呪怨のリブート作品とのことだが、オリジナル含め関係作品は一切見たことがないが、果たして…
物語は、主人公刑事とバディの刑事、不動産屋夫婦、病気の妻とその夫、の3組を中心に、呪われた屋敷で起こる惨劇を描いていく。
2004年~2006年の3年間の時間軸を行ったり来たりするが、内容はわかりやすく、迷子にならない展開。
序盤~中盤は、林で見つかった死体と過去の事件の関連を追っていく流れ。ホラーだけでなく、サスペンス映画としても面白い。
以降は、かなり頻繁なペースでビックリの連続。
そんな場面が続く為、良い意味で疲労が溜まる(笑)
亡霊が見えるようになり、参っていく主人公。刑事だけれど、絶望的な展開で地下倉庫で一人泣いちゃう。。地上に上がっていった人は普通の人に見えたけど…。
不動産屋夫婦はとにかく可哀想。
妻が病気になったおじさん、ちょっとファンタジックで素敵っぽいこと言ってたけど…。
結果として巻き込まれた(?)おばさん、その話に感動してしまう。立場わかっていない!?
後半、一瞬映ったのは学校の怪談2ネタ!?
まぁよくある時間だから関係ないか。或いは、邦画オリジナルだし遊び心?
だとしたら懐かしい…。
とにかく、内容も小難しくないし、お好みのサスペンス的な流れや、盛沢山のビックリ場面が、仕事早番のワタクシだったにも関わらず、全く眠気を誘わせず、最初から最後までしっかり観れた。
日本がちょっと映るのも嬉しいですね。そもそものあの家はオリジナル版で出てたりするのだろうか?
ここ最近のホラーの中では、個人的になかなかお気に入りの作品となった。
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