ロミオとジュリエット

劇場公開日:

ロミオとジュリエット

解説

英国ロイヤル・バレエ団による、巨匠ケネス・マクミラン振付の不朽の名作「ロミオとジュリエット」を劇場映画化。セリフのないバレエ映画として、同団のホームであるロイヤル・オペラ・ハウスを飛び出し、16世紀ベローナの街を再現したロケーションと精巧なセットで撮影を敢行。長年にわかって敵対関係にあるモンタギュー家とキャピュレット家のロミオとジュリエットが激しい恋に落ちたことから起こる悲劇をドラマティックに描く。主演は、映画「キャッツ」に出演した同団プリンシパルのフランチェスカ・ヘイワードと、若手ダンサーのウィリアム・ブレイスウェル。

2019年製作/95分/G/イギリス
原題:Romeo and Juliet: Beyond Words
配給:東宝東和
劇場公開日:2020年3月6日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0ちょっとバレエのひとの表現力を舐めてた。すごい。

2020年3月20日
PCから投稿

英国ロイヤルバレエの演目を、16世紀の街に見立てたロケセットで撮る。映像的には、完全に劇映画の体裁なのだが、役者たちはセリフのひとつも発することなく、すべてを踊りで演じる。映画ファン側からもバレエのファンからも「どっちつかず」という意見を目にするが、自分にとっては映画かバレエかはどうでもよく(そもそもバレエは門外漢でほとんど知らないが)、表現としての面白さに目を奪われた。

バレエ公演もフルサイズでなく、ある程度抜粋されているようで(逆に付け加えられたシーンもあるらしい)、観客が「シェイクスピアのロミジュリ」の筋書きをあらかじめ知っている前提で、多少不親切かも知れないとは思いつつ、一語のセリフも一文字の説明もなくとも、だいたいの物語はわかるのではないだろうか。

出演者の身体能力には驚くばかりだが、『キャッツ』で白猫を演じていたジュリエット役のフランチェスカ・ヘイワードの踊りと演技は衝撃だった。まだあどけない登場シーンの軽やかさから、恋の苦しみに身を焦がす絶望や嘆きまで、ダンスと表情だけで、こんなにも饒舌に表現できてしまうものなのか。ぶっちゃけビジュアル的にも妖精レベルの美しさ、可愛さであり、血の滲むような努力をしているに違いないが、にしても神はとんでもないクリーチャーを造ったものである。

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村山章

5.0ロミオとジュリエットもフランコ・ゼフィレッリの衣装等をベースにしている?

2023年11月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

3.5【新しきバレエ映画の誕生。舞台ではなく、セットで舞い踊るダンサーたちの表情を大スクリーンで観れる僥倖感に浸る。】

2020年9月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

幸せ

ー実在するバレエダンサーの映画はルドルフ・ヌレエフの「ホワイト・クロウ 伝説のダンサー」とセルゲイ・ポルーニンの「ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣」位しか見たことがない。
 が、彼の名作を英国ロイヤル・バレエ団が、16世紀のヴェローナの街を再現したセットで演じる映画と聞き、地元の映画館で鑑賞。-

■感想
・通常であれば,オペラグラスなどを使って、漸く観れるダンサーの表情と踊りが大スクリーンで観れること。
 これに尽きるであろう。

 ロミオを演じたウィリアム・プレイスウェルも、ジュリエットを演じたフランチェスカ・ヘイワード、敵役ティボルトを演じたマシュー・ポールも初見であり、資料には”超絶技巧”の舞い・・とあったが
 セルゲイ・ポルーニンのあの高く飛翔する姿や、
 ヌレエフの激しくも華麗に舞う姿が印象的だったので、彼らの踊りは、余り記憶に残らなかった。(すいません、素人なんです・・。)

<けれども、舞い踊るダンサーたちの表情を大スクリーンで観れる僥倖感には十分浸れた作品>

<2020年9月11日 安城コロナワールドにて鑑賞>

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NOBU

3.5ティンパニの終わりなき連打❗️

2020年7月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

プロコフィエフのスコアは抒情的かつグロテスク。バルコニーシーンは古典の風合いながら極めて甘美な死の香り。

《騎士たちの踊り》の根っこを掘り起こすような暴力性、《タイボルトの死》の冷ややかな諧謔性。
『ウェストサイドストーリー』(バーンスタイン)のスケルツォを今一度じっくり聴き直してみたくなる。

踊るのを一切やめ時間をかけた顔アップ(ジュリエット)で見せるのは映画ならではの特筆すべき試み。
ラストシーンの底無しの絶望感も圧倒的。

然しながらスタッフ&キャストクレジット時の楽曲選択は些か唐突感あり。

マルセリ-ノ・サンベ(マキューシオ)と金子扶生(ロザライン)が演技・表情・踊りに出色、非常に良い仕事でした。

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zoe
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